ではどーぞ
「じゃあ何か? 明日そのナントカって教会で堕天使と悪魔が戦うんだな?」
「あぁ、間違いなくね」
街の路地裏
、そこでひっそりとおこなわれていた殺戮劇。1人は階段に座り込み、もう1人は倒れた人物の上に座り込む。倒れている人物は体中から血を流し、一部皮膚が剥がされ、いたるところに打撲痕が出来ており。もう息絶えてしまっていた。
「で、お前は? 俺に殺されに来たのか? あぁ!」
「まっさかぁ~……僕は、面白くなるように情報を教えるだけさ。そこに僕の生き死には関係ないね」
死体の上に座り込む人間が立ち上がり、表の方へと歩いていく。光に触れたその体は金色に光り、所どころ返り血を浴びていた。
「君のしたいようにすればいいさ、アギト君」
階段に座り込む男はそう言い放ち、背中から悪魔の翼を広げ空へと飛び去っていく。
翌日、重春は水槽の中でエサを食べているバケガニをしばらく見てから、学校に行くことにした。
「ペット、増えました」
「またか、さすが一軒家? だけどそんなに飼って大丈夫なのか、エサ代とか」
「だーいじょうぶだぜ……多分」
「多分!?」
登校中歩いている翔太の姿を見かけ、自転車で引こうとするが、突然後ろを振り向かれ未遂に終わった。罰としてアームロックをかけられる重春。
「まぁいいや、だけどよイタチとクラゲとカニって……ふつうそんな組み合わせで飼うか? そこは普通に猫か犬とかだろ」
「犬は……苦手だな」
「何で?」
「従順なところがかな? どこが苦手なん? って聞かれたら返事に困るんだよなー、具体的な理由が解らんからなんとなくって言うあやふやな感じに」
「理由は必要だろ、何するにしたって行動一つにしても、何でこんなことしたのかその理由が言えなきゃダメだろ?」
「俺そういうの苦手だわ、いちいち自分の行動に理由なんて……めんどくさくて考えてねぇわ~、しいて言うなら体が動いたのと、これまでの経験則で体が勝手に……かな?」
「それは理由になってない、言い訳だ」
学校に到着し、教室までぺちゃくちゃと喋りながら歩いていく。そうこうしている間に授業が始まり、昼がきてレオが合流し、3人で昼食をとり、午後の授業を受ける。
学生のルーチンワークを消化し時間はいつの間にか放課後に、翔太は家の周りの掃除とかで速攻帰り、レオは最近オカ研に入部しそちらに出向いて、重春はバケガニの成長を見なければいけないのでそそくさと帰った。
「ダメよ」
旧校舎、そこには幽霊が出るとか不思議な噂があり、かなり不気味な場所であった。その一室にレオはオカルト研究部の部員として在籍していた。
今は堕天使に連れ去らわれたと言うアーシアを一誠が助けに行こうとしたが部長のリアスによって止められていた。
「な、何でですか部長!? どうして……どうして助けに行っちゃダメなんですか!?」
「ダメなものはダメよ、あいては堕天使しかも教会にいるときたら、私たち悪魔がずけずけと踏み込んで行ったら……敵対行為とみなされて堕天使、悪魔、天使の三つ巴の戦争が起きるわよ」
このオカルト研究部に所属しているのは全て人間ではなく悪魔と言う種族で、中でも学園の二大美女の筆頭格のリアス・グレモリーは、グレモリー家と言う由緒あるお屋敷のお嬢様で『
壁にもたれながらレオは『改めて考えるとなんてところに入部したんだ』と二人の口論を見ながら考えていた。
「部長、少しお耳に入れておきたいことが……」
「何? 朱乃…………皆少し用事が出来たから、私と朱乃は行くわ」
そう言い部屋の中央にある転送用の魔法陣でどこかへ飛ぼうとしたとき、リアスが一誠に何かを伝え飛んで行った。
「で、行くのかい一誠君」
「あぁ決まってんだろ、アーシアちゃんを助けに行く、たとえお前たちが止めても俺は行くからな」
「しょうがない、僕も行くよ。君一人では危ないからね」
「木場……ありがとう」
「私も行きますよ、一誠先輩」
「小猫ちゃん……」
「先輩がその子に、いやらしいことをするかもしれませんからね……」
「俺の信用ゼロ!? でもありがとう小猫ちゃん」
3人が良くい満々になったところで、一誠がレオに聞いてくる。お前はどうする? と
「正直めんどくさいんですけど、先輩方が行く気になっているのに、1人だけ行きませんとか言えねぇっすよ」
「じゃあ!」
「はい、ついて行きますよ、一誠さん。個人的にもレイナーレには因縁があるんで、決着つけれるいい機会なんでね」
レオはカバンの中からサイガギアを腰に巻き、サイガフォンを握りいつでも変身できるようにしておく。戦闘準備は万全であった。
「よし、じゃあ行くぞ! アーシアを救いに!!」
「うーん……」
「ドウシタ? ユカノウエニコロガッテ」
家に帰ってきた重春は床の上でゴロゴロと転げまわっていた。例えるなら目隠しをした状態で、何かわからないものを食べている……そんな表情。
「いやねゴリさん……なーんか、ほんとなーんか嫌な気がするって言うか……なんだろ?」
「イヤナヨカン?」
「俺のね、経験則からさ、下腹部がズーンって沈み込むような感じになるとね、決まって何か悪い事が起きるんだよ……しかも今きてるのは特大やつ、弟が大怪我したときもここまではならなかったのに……」
「タダノハラクダシジャ?」
「いーや腹下しなら、もうトイレに入って唸ってる……なんか解んないけど」
嫌な予感がする。と答えた重春はソファの下からあるものを発見する。
「この黒い羽、家に飛び込んできたレイナーレの……?」
「ソウジシタト、オモッタノデスガ……モウシワケアリマセン」
「いやいいのよ、謝らんでも……」
重春はじっとその黒い羽を見つめていた。何か掴めそうなそんな気がして。
「あれが、アーシアちゃんがいる教会……」
教会の近くへ魔法陣からジャンプしてきた一誠たちは、木陰から様子をうかがっていた。
「周囲には誰もいない……いまなら!」
「まって一誠君」
「どうした木場! 何で止まるんだ!?」
飛び出そうとする一誠を止め、周囲をうかがう木場。
「落ち着いて冷静になるんだ、ここは堕天使たちの居場所、敵の真っただ中なんだよ? そこへ悪魔が1人ノコノコやって来てみたら、どうなるか……」
そう言われ、ハッと気づく一誠。もし相手がどこかで隠れていて、気づかず出て行ってしまったら……そう考え焦る気持ちを抑える一誠。
「ご、ごめん木場。俺アーシアを早く助けなきゃと思って、焦っていた」
「いいんだ、助けようって気持ちはみんな一緒……だからこそ冷静に」
「わかった、けどどうするんだ? このままじゃ袋のネズミに……」
「なら俺が行こう」
「レオ?」
二人の会話を聞き、おもむろに立ち上がり木陰から姿を現す。レオは後ろの三人に
「あんたらはどうやって敵の本拠地から、アーシアを救うか考えな……露払いは俺がやってやる」
「君が凄い力を持っているっていうのは、リアス部長から聞いたけど、1人でなんて無茶だ」
「さて、無茶かどうかはやってみなきゃわからないッと!!」
手にしたサイガフォンを開き、ブラスターモードにしそこら中へ撃ちまくる。すると木陰や木の枝から黒い影が飛び出してくる。
「ほう、人間が1人でノコノコやってくるとはな……愚かな」
「その人間の攻撃に驚いた鳩みたいに、飛び出してきたのはどこのどいつ?」
「貴様、我ら堕天使を愚弄するか!」
「知るかよ、堕天使だろうがカラスだろうがどうでもいい」
サイガフォンを元に戻し、3、1、5と入力し上に放り投げる。
『STNDING BY』
「俺は俺の仕事をするまでだ」
落ちてきたサイガフォンをキャッチし、バックルにはめ込む。
「変身」
『COMPREET』
青色のフォトンブラッドが全身を駆け巡り、仮面ライダーサイガに変身する。背中のバックパックに装着されているハンドルを握り、宙を舞う堕天使に向け銃口を向ける。
「貴様、何者だ」
「通りすがりの天からの使いサ、覚えなくてもいいがナ!!」
銃口からガトリングのように弾をばらまき、堕天使たちをかく乱する。その突然の攻撃に反応の遅れたものは被弾し、かろうじて反応できた者もいるが羽や体にかすっていた。
「レオ、お前……」
「いいから、さっさといけヨ!! アーシアを救うんだロ!!」
「ありがとう! 感謝する!! いくぞ、2人とも!!」
その言葉をきっかけに一誠たちが教会へと突入していく、そこげ被弾を免れた堕天使が急降下し攻撃を加える。
「行かせるかぁ! たかが悪魔がここを通れると思うなぁ!!」
「お前がナァ!!」
いつの間にか堕天使の横にぴったりと追いついていたレオが、右拳に青いフォトンブラッドをため込み、その顔面を思いっきり殴りつける。
「いつの間に!?」
「喰らえヤ! スカイ・インパクトォ!!」
「ブッ……グッガアァァァ!!」
殴り飛ばされた堕天使は木にぶつかり、何本もへし折った後木の根もとに落ちる。そのあと青く
「な、なんだその
「さぁナ、俺にもよくわからんガ……てめぇらみたいナ、悪党をぶっ飛ばす力だと思ってル」
「こ、この! 化け物めぇぇぇ!!」
「かかってこいヤ! カラスどもォォォ!!」
その言葉を皮切りに一斉に堕天使達がレオに突っ込んでいく。レオは操縦桿を引き抜きエッジトンファーモードに切り替え構え、単身突っ込んでいく。
「ふぅん、堕天使がこの町でコソコソ何やってるかと思えば……そんなくだらない事だったのね」
場所は変わり一誠やレオたちが向かった教会からほど近い、工事中のビルにリアスはいた。彼女は朱乃からの情報をもとにここまでやってき、そしてその場にいたミッテルトやカラワーナ達から情報を得ようとしたが、向こうがぺらぺらと喋り、手間が省けてしまったのだ。
「くだらない? アハハハ! 悪魔にはあのシスターの持つ治癒能力が解ってないようねぇ……あれには悪魔はおろか、堕天使をも治癒させるすばらしい
「
「あたりまえじゃない、あんな乳臭いガキなんて……ハッいらないわよ。それともなぁに? あの子の死体が欲しいの? 悪趣味ねぇ、悪魔だけに。アハハハハ!!」
カラワーナの嘲笑と共に周囲にいた堕天使も笑い始める。そしてその中から1人、男の堕天使が下卑た笑みを浮かべながら近づいてくる。
「よく見りゃ結構可愛いじゃねぇか……なんあら俺のペットにしてやっても良いぜ? 3食昼寝付きの性処理道具だけどな! アッハハハハ!!」
「近寄るなゲス」
「あぁ? ギャァァァッ!?」
リアスが一睨み聞かせ、威圧するが気にもせずに堕天使は手を伸ばす。が、突如落ちてきた雷によって焼き殺された。
「すいません部長、これ以上生ごみが近づいてくるのが気持ち悪くて……ついヤッてしまいましたわ」
「いいのよ朱乃、あなたがしなければ私が消滅させてたところよ」
落雷は横に待機していた朱乃によって落とされたものだった。そして二人が翼を拡げ臨戦態勢に入る。
「はぁ……ホンッとバカみたい。やれ」
カラワーナの一言が引き金となり、一斉に堕天使が2人に襲い掛かかる。が
「無駄よ、いくら束になろうとも、私の前では!!」
ジュウっと何かが焼けるような音と共にリアスの前から突っ込んできていた堕天使が消滅する。これがリアス・グレモリーが『
そして反対側からも押し寄せる堕天使を一歩も寄せ付けることなく落雷によって焼き殺していく彼女、姫島朱乃は『雷の巫女』とも呼ばれており、リアスの眷属の
近づくものをことごとく滅ぼし、焼き殺し、いつしか数十人の堕天使とカラワーナ、ミッテルト、ドーナシークだけとなった。
「こ、こんな奴らと戦えるか! 俺は抜けさせてもらう!!」
「お、俺も!!」
「ま、待って! 私も!!」
「お前たち! ちっ、腰抜けめ」
あまりの圧倒的な力量差の前に怖気づき、逃げ出す堕天使が現れ始める。だがそれを許すほどリアスは甘くはなかった。逃げ出す堕天使に狙いを定めた瞬間。
「逃がさないわよっ!」
「助け……! ぐぁあ!?」
「何!?」
外へ逃げ出した堕天使は、吹き飛ばされ詰まれてあった土嚢の上にぶつかる。やがて土煙が晴れるとそこには何かが爆発したような跡が残されていた。そして、
「やけにうるさいと思って来てみたら……」
何者かがゆっくりと歩み寄ってくる。光がだんだんとおさまり、見えたその姿は
「金の身体……まさか!?」
「ゴキブリどもが騒いでただけかよ」
金の身体に、金の角、血のように紅い二つの眼……その姿はまさしくカワラーナたちが警戒していた人物。
「教会に行く前に準備運動とすっか」
翔太君は割かし付き合いはいいほうです。上っ面だけですけど。カラワーナさんはがんばって悪役してます。
そんなこんなで原作1巻もラストあたり、バトルシーンだぜーひゃっはー。はてさてアギトとサイガとグリードを突っ込んだ、このお話はどんな決着を見せるのか?
んなことよりもっと魔化魍出してほのぼのペットライフをしたいです、安西先生。
ではまたー
今いる魔化魍
・カマイタチ
・クラゲ火
・化けガニ