トンガリ帽子の復讐者と小さい竜の迷宮物語 (リメイク開始) 作:ケツアゴ
リョフの成長が遅くなったからそろそろタマモキャットかエリちゃん欲しい
ちなみに私はウラドさんはバーサーカーよりランサー派閥
アサシン先生、早く追加されないかな
ジークさんとエミヤさんって弱いらしいし
宝具強化イベントってランクだけでなく威力も上がるのだろうか
「でさ、それから一時間はお説教されちゃったよ」
「其れは貴方が悪いです」
今日一日はリフレッシュ休暇と決めたネルガルは豊穣の女主人にてケーキを食べながら話をするもリューにバッサリと切り捨てられる。この時間は喫茶店をやっているこの店も仕事前のコーヒーの時間や暇な時間を活用して主婦が集まる時間を過ぎているので疎らにしか人は居らず、ミアの目を盗んでサボっている店員も居る程だ。
「にしてもさっきから視線が鬱陶しいなぁ……」
周囲からネルガルに注がれるのは好奇の視線。既に暇を持て余した神の間でネルガルの情報が出回っており、前の主神の事もあって何時もの様な他派閥の眷属の勧誘合戦の様な事は行われていないのだが、それでも興味本位から神は彼を観察していた。
そして、それとは別にガラの悪い冒険者達の視線も送られており、神々を邪魔だとばかりに忌々しそうな瞳で見ている。ネルガルはそれに気づかないフリをしながら店を後にし、冒険者達もその後を着けて行った。
「……リュー、助けてやんな」
「彼はレベル2でしょう? 数で囲めば良いと思ってる様な者達には負けないのでは?」
「アタシが助けろって言ったのは馬鹿共の事だよ。……流石にこの辺りで人死があったら面倒だよ」
ミアは忌々しそうに呟いた……。
所詮は餓鬼。魔法を使えても詠唱前に潰してしまえば楽に倒せる。カヌゥは鉱石の場所を探し当てれるザハクを奪う為、ネルガルを亡き者にしようと剣や弓矢を持って囲んで襲いかかった。人目を憚る行為の為に人気のない路地裏で、工事中の看板を立てて人払いをして実行に移った。
そして、それを今は後悔している。
「僕を殺してザハクを奪う~? わ~っ、剣を向けられて脅されて怖いよぉ~」
『こりゃ相手が殺しに来たんだからこっちが殺しても別に構わねぇよなぁ』
「だ、だずげで……」
囲んで脅した瞬間、周囲は冷気に包まれる、一瞬で凍土のようになった一角は雪と霜に覆われ、カヌゥ達の体は立ったままの姿勢で凍りつく。寒さで体は動かず歯がガタガタ震えた。体を包む氷は徐々に厚くなり寒さは増すばかりだ。彼らの目にはヘラヘラ笑いながらワザとらしい芝居をする二人が悪魔に見えた。
「鴉の餌にするなら細かくした方が良いかな?」
『おいおい、そんなスプラッタにしたら余裕が有るって思われてペナルティ受けるかもしれねぇぞ』
「そっか! なら、このまま凍死して貰おうかな?」
「……止めておきなさい」
ネルガルは無邪気な顔でその場から去ろうとし、背後に立っていたリューと目があった。
「え~!? 何で? 襲ってきたし、見逃しても逆恨みがあるかもしれないし生かしておく意味無くない?」
「近所で殺しがあっては営業に響きます。ミア母さんから止めるように言われてきました」
「……じゃあ、ギルドに報告するからお姉さんが証人に……無理か。お姉さん、脛に傷持ちっぽいもん」
その言葉に僅かに反応するリューだが言葉には出さず肯定も否定もしない。ただ、その目が何故分かったのかと告げていた。
「えへへ。皮肉屋の
ネルガルは建物の影に話しかける。すると其処からオッタルが姿を現す。バレたのが予想外でもなかったのか平然としてる彼は軽い溜息を吐いた。
「……良いだろう。丁度ギルドに用事があった所だ」
リュートはその場で別れギルド本部を目指すネルガル達。最強の冒険者が珍しいのか人々の注目が集まる中、ネルガルは口を開いた。
「僕さ、前の主神からオラリオの神様について少し聞いてるんだ。弱点ある神様はちゃんとその弱点まで詳しくね。……それで、ベルさんが目的? それとも僕……な訳無いか。魂フェチの駄狐が汚魂だとか言ってたもん」
「話す義務はない」
「そっ。まぁ今回のお礼に知らない振りをしておいてあげるね。……あっ、主神発見っ!」
「だから見栄えがするように手直ししてくれるだけで良いんだよっ! この店で買った服なんだからそのくらい良いだろう?」
「はいはい、このお店はそう言うサービスやってないんだから無理言わないの。僕が後で縫って上げるからさ。ちょっとソーマ・ファミリアと揉めたから一緒に来てね」
「何ぃっ!? 今日はリフレッシュ休暇じゃなかったのかいっ!?」
「大丈夫大丈夫、半殺しに留めた上に向こうから襲ってきたって証言してくれる人も居るからさ。まぁ襲撃者の手足を潰しておいたから日常生活にも困るだろうけど、向こうが悪いんだから仕方ないよ」
『けけけ、諦めな。此奴を眷属にするって事はそういう事だぜ』
ザハクの嘲笑が響く中、ギルド本部で仕事をしていたエイナはネルガルの姿を見た途端に胃痛を感じていた。
「……っという訳で、こっちは襲撃者の追放処分と賠償金、それと……命を取ったりする以外で何か一つ此方の要求を飲む、って事で。……ファミリアの解散と永遠に酒の製造禁止と今ある酒の全処分でも良いんだよ?」
「ッ! 分かったっ! 要求を飲むっ!」
「ソーマ様っ!?」
常に無気力なソーマは唯一の趣味である酒造りを禁止されると聞き、全て任せておる団長のザニスの制止を無視して証文にサインした。
「いやぁ、儲けたね。このお金でドレス買う? 今日は神の宴でしょ?」
神の宴、それは開催するファミリアも周期も決まっておらず、要するに宴を開きたい神と宴に参加したい神がいることで成り立つイベントであり、ガネーシャ・ファミリアのように大手のファミリアが開く宴は大規模で都市中の神に招待状が送られていた。
「……いや、僕はちょっと疲れたから帰る。宴の時間が来たら教えてくれ」
「貧乳の神が貧乏なロリ神が宴に参加しようとしてるからってドレス買いに行ってたよ」
ヘスティアはその場で固まり、フルフルと震えだす、その目は怒りに溢れていた。
「上等だ、ロキめ! 最高のドレスを買って見返してやるっ!!」
「賠償金は僕のだから月々のローンで返してね」
「……あ、あまり高価なものを買うのは良くないな、うん!」
結局、中古のそれなりの値段のドレスの購入を決めるヘスティア。
借金総額 98000ヴァリス+屋台を爆破した時の分
「……さて、フレイヤ様が言っていた者の所属も分かったことだし報告に戻るか」
ギルドを後にしながらオッタルはフレイアの言葉を思い出す。ベルの事と、ネルガルについての事だ。
『悍ましいくらいに淀んでいるけど、その淀みの下に素晴らしい輝きを放つ金色が隠れているの。……二人共手元に置きたいわ』
「……あの小僧が毒にならなければ良いが」
最後にネルガルの姿を見つめ、そのまま去っていった……。
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