インフィニット・ストラトス~黒龍の牙~(凍結) 作:鈴木颯手
旧日本国~旧東京都~
私の名はジェイムズ・アイアンサイドだ。元はアメリカの軍人だったが愚かな女性どもによって軍を除隊させられたところを総帥に拾われた。
私は今では旧日本地区の責任者となっている。日本は最後まで我らに抵抗したため徹底的に叩き潰した。それこそ街も、人も、文化も徹底的に破壊した。
おかげで地区の立て直しに時間と金がかかってしまったが根絶やしにするためだと思えば何ともない。
さて私は今旧東京都に建てられた研究所にいる。ここは総帥がある計画に必要な戦力をそろえるのに必要な研究所である。内容は後々いうとしよう。
この研究所は10階建て及び地下にも無数の部屋が存在している。その一つ一つが重要なわけだ。
「あらぁ~、珍しい人が来たわね」
不意に声を掛けられた。・・・この気持ち悪い声を出すのは一人しかいない。そう思い後ろを見ると案の定奴がいた。
「・・・何の用だネイサン」
オカマことネイサン・マーラーは気持ち悪い顔をこちらに向けながら言う。
「え~、珍しい人が来たから声を掛けただけじゃな~い。それいけない事だった?」
「ああ、貴様に声を掛けられると虫唾が走る」
貴様に構っている時間はないんだ。
「もう~、つれないんだから~」
後ろで何か言っているが私は無視して研究所の奥へと進んだ。
「・・・もう、相変わらず堅物なんだから~」
一人残されたネイサンは暫くジェイムズの後ろ姿をみつめていたがやがて踵を返した。
「まあ、彼が忙しいのは分かっている事だし私も自分の仕事に取り掛かるとしましょうか」
「順調に進んでいるか?」
ネイサンと別れたジェイムズはエレベーターで地下へと降り、一つの部屋に入った。
「あ、これはこれはジェイムズ中佐。よくお越しくださいました」
部屋に入ったとき髪はぼさぼさで来ている白衣もよれよれのいかにもしばらく寝ていないと思わせる男が出迎えた。
ジェイムズが入った部屋はかなり広く東京ドームの半分はありそうな大きな部屋だ。そこには幾つものベットや人が入っているカプセルなどがあった。
「途中報告」
「はっ。強化人間はデータ上でですが既に完成しております。後はモルモットを使い実験をさせれば物理的にも完成します」
「・・・どうやら順調のようだな。それで完成予定日は?」
「はい、モルモットの適合にも関係して来るので何とも言えませんが一年のうちに全ての実験が終了予定です」
「うむ。ではそのように報告しておく。くれぐれも遅れの出ないようにな」
「はい、解っております」
「それでは私はこれで失礼する。くれぐれも期間を過ぎても出来てないと言う事はないようにな」
そう言ってジェイムズはその部屋を後にした。日本全てを任されている彼は忙し意味であるため無駄な時間を省いて過ごしていた。
旧アメリカ~帝国首都~
ここは元ニューヨークがあった場所だが反乱によって更地となっていた。しかし今では帝国首都として繁栄している。
「すべては順調のようだな」
その総督府で初代皇帝の座についたルグルト・サルフはジェイムズから送られてきた報告書を見て満足そうに頷いた。
彼らの進める計画は彼らにとってみれば神聖でこのような世界にさせないようにする名誉な事であった。
「これが完成すればこのような世界を終わらすことが出来る・・・」
彼は一人そうつぶやくのであった。