これ書いてる時感動してた。わかんないけど
では詠夢視点どうぞ
僕は初めて、あの日のことを霊夢に話す。
なんか緊張する。
「そう。あの日は雷雨だった…」
ーーーーーーーーーー
あの日は雷雨だった。
霊夢は嫌だよ母さんとか言っていたけれど、お母さんはこれから貴女もそうなるからと言い、傘をさして飛んだ。
今回の退治依頼は、人里で巨大妖怪が暴れているとのこと。
人里。その妖怪は明らかに巨大だった。ぱっと見15mくらいだろうか。
「じゃあ、見ていてね。これが妖怪退治よ」
そう言って、お母さんはその妖怪の近くまで行った。
そう。あの時はまだ「弾幕ごっこ」がなかった。だから、全ては殴り合いだった。
10分後、悲劇は突然やってくる。
お母さんは10分以上殴り合っている。
お札は……効かない。
殴っても……効かない。
お母さんはボロボロだった。
その時。
バギャッ。
聞いてはいけないような音がした。
僕は反射的に目を閉じた。
「紫…さん……」
「なに?……う、うそ…」
紫も言葉を失った。
そこには、お母さんが倒れていた。
「お、お母さん!」
「え……いむ…」
お母さんには、向こうが見えるくらいの穴が開いていた。
「お母さん!しっかり!さあ、お医者さんに!」
「いいえ。私は…もう…助からない……と…思うわ」
「お母さん!嫌だ!逝かないで!」
「これも…博麗の…巫女の…使命、なのかもね……」
「違うよ!何で僕達を置いて行っちゃうの…?」
「詠夢…貴方は、とても…勇敢だわ……だから…一番大切な人が…出来た時に…その人のもとで…一杯泣きなさい…それまでは…泣かないこと……約束よ…」
「うわーん!…お母さーん!」
「あと…詠夢……霊夢を…博麗の…姓を継ぐ…ものを…
…精一杯、守ってやりなさい」
「…うん。分かったよ。お母さん…僕…頑張る…」
「そう…その調子よ。…幻想郷が平和になる日…私は…望んでいるわ…だから…博麗の名を冠する…詠夢に……このお祓い棒を…譲るわ…」
そう言って、お母さんはゆっくりと。
その目を…閉じた。
「お母さあーーん!」
呼びかけても反応はない。
隣を見ると、紫からも涙が溢れていた。
「お祓い…棒……」
そう。お祓い棒。博麗の巫女の気持ちがこもっている、さっきまで母さんが持っていた木製の棒。
それを…僕が持つことになる。
「お母さん…僕、頑張る。霊夢を精一杯守る」
僕はそう宣言した。僕は泣くのをやめた。
紫はその妖怪を厳重に封印したという。
「さあ…神社へ戻るわよ」
「…うん」
帰り道。
僕の隣にはお母さんではなく、紫。
左手にはお祓い棒を持ち、俯いたまま飛ぶ僕。
扇子で必死に涙を止めようとする紫。
僕はどん底に落ちた気がした。
ーーーーーーーーーー
「……っていうこと」
「……」
霊夢は僕を見ながら目を潤ませていた。
僕も目が潤んでいたけれど、必死に堪えた。
僕はあの妖怪のことを鮮明に覚えていた。
ーーーーーーーーーー
その日の夜。
バリバリドーン!
雷がなる夜。
僕は霊夢の部屋の扉を開けた。
「…なによ」
「ほら霊夢、お風呂入りな」
「……何で詠夢…」
「……え?」
「何で詠夢は母さんを助けられなかったのよー!」
霊夢は半泣き状態だった。怒ってもいた。
僕は何も言えなくなってしまった。
「妖怪の傷ぐらい、詠夢ならお安い御用で治せるじゃないの!」
「今なら…ね」
「…どういうことよ」
「実は、あの僕入ってきたた青い何か、お母さんのものなんだ」
「…へ?」
「さ、一緒にお風呂行こ」
「い、いやよ//なんで一緒「ズドーン」ひいっ!」
「雷怖いんでしょ。一緒に行こう」
僕は手を差し伸べた。
霊夢はその手を取って、僕の後ろに隠れるように、歩き始めた。
ーーーーーーーーーー
入浴後、自分の部屋にて
「紫、いるなら出てきて」
僕は少し命令口調で言った。
「あら、良くわかったね」
「舐めてもらっては困るなあ」
「あっそ。それで。何で昨日の妖怪が貴方達の母親を殺した奴だって霊夢に言わなかったの?」
「そんなこと言ったら、お姉ちゃんが悲しむ。僕はお姉ちゃんの悲しむ姿を見たくない。だから、お姉ちゃんの前ではいくら自分の身に何があろうと、お姉ちゃんには笑顔で振舞おうと思ってる」
「…そう。貴方も立派になったのね」
「そうかなーーー」
「貴方は内側に全てを溜め込んでしまう。たまに発散しないと、霊夢が心配がるわ」
「…気をつける」
「…そう。じゃあね。お休みなさい」
「お休み…」
…霊夢の悲しむ顔は、もう見たくない。
…だから霊夢。僕、頑張るね。
お祓い棒を見てから、眠りについた。
「…ごめんね。お母さん」
凄く暗い話になってしまいました。
まあ、次も頑張ります。
ではドリンクバー