なんかミステリー系を書いてみたくなっただけです
では詠夢視点どうぞ
んで?次は何買おうかなぁ…?
僕は今日の宴会のおかずを買っていた。
「この魚とかは良いのでは無いでしょうか?」
映姫さんがアドバイスをしてくれた。
「あ、そうですね。旦那さん!この魚下さい!」
「おお!詠夢くんか!こんな大きい魚ということは、宴会か何かかい?」
「ええ、そのつもりです」
魚屋の旦那さんは詠夢の隣にいる少女を見て、話しかけた
「あ、あんたは…閻魔の」
「はい、四季映姫と申します。詠夢さんに少し助けていただいて…」
「ハハ、詠夢の人助けは今に始まったことでは無いからな」
「そ、そうですね…」
僕は苦笑いをしながら映姫さんのほうを見た。映姫さんはじっと僕を見つめていた。
というのも…
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約数十分前 映姫視点
今日の夜ご飯はオムレツかなぁ…
私は人気の無い山林を歩いていた。流石に妖怪の対処法くらい知っている。私は誇り高き閻魔なのだから。
その時。
「おーい閻魔ぁ!」
聞き慣れない声がした。
その瞬間。
ドゴッ!
私のお腹に拳がめり込んでいた。そしてーーー
「さああっちだぁ!」
そいつは人差し指を崖のほうに指し明らかな悪意を持って言い放った。
「か、体が勝手に……くっ」
私は逃げようとしたが時すでに遅し。体が勝手に崖のほうへ後ずさりしていくのだ。その女は私の顎を掴んで話し始めた。
「なあ幼女。可愛い少女になって閻魔になってぇ。ねぇ!?楽してここまで来ましたねぇ!裁判は楽しかったですかぁ?」
私は抵抗しようとしたがその気力もなく
「楽し……かった……」
というしかなかった。
「あぁ楽しかったぁ!でも貴女はここでバイバイだね」
「だ、誰か……」
「誰かぁ?あらぁ、小町は生憎おサボり中だねぇ!これがお前の教育の賜物だなぁ!誰もこないよー!はいそのまま崖に落ちてぇー!」
私はそいつの上からな口調に苛立ちを覚えていた。しかし、次の1歩を踏み出した時。
「キャァァーーーー!」
私は落ちた。死ぬんだ。私は実感した。
その時。
ズサッ。
あれ……私は崖に落ちたはず……?
この暖かい体、そしてとても大きい霊力と少しながらも存在する神力。
あの人だ。間違いない。
「詠夢……さん……?」
「その声は映姫さん…ですね?」
「あ…そうです…あ、取り敢えず降ろしてくれますか?」
そう、詠夢さんは私をお姫様抱っこしながら飛んでいたのだ。私は恥ずかしい気持ちを理性で抑えつけつつ、降ろしてもらった。
「なんであんなことに?」
「実は……」
〜少女説明中〜
「ってことがあって……あ、では私はこれで」
「いや、危ないので僕が送っていきますよ?また同じようなことになっても困りますし」
私は動揺していた。命の恩人の筈なのに…なんでそこまでしてくれるのか。私は疑問でしかなかった。
「あ……私も…買い出しについて行ってよろしいでしょうか?」
「え?あ……別に良いですよ。なんなら宴会も来ますか?」
「貴方が良いと言うのなら」
実は詠夢さんのことをもっと知りたかっただけだった。
なんでこんなに優しいのか?
なんで私をあそこまで守ってくれたのか?
なのになんであんなに笑顔で居られるのか?
私は不思議でならなかった。その誰もが笑顔になれそうなその笑顔の秘密を……知りたかった!
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そして今に至る。買い出しは終わり、博麗神社に帰る途中だった。
そこには……霊夢と……あの私を落としたあいつが!
「うわっ!誰か来た!」
そいつはすばしっこく、すぐに逃げてしまった。
「がっ……がっ……え……い…む?」
「れ、霊夢!どうしたのその傷!」
私は叫んでしまった。無理もない。霊夢には包丁の様なものが刺さっていたのだから。
詠夢は真剣な顔でナイフを霊夢の脇腹から外し、救急箱を持ってきて応急処置をしていた。出血は確かに多かった。
「取り敢えず、永遠亭に行ってきます!映姫さんは来た人に事情の説明をお願いします!」
そう言って弱った霊夢を連れて詠夢は永遠亭へと飛び立った。
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詠夢視点
「霊夢……」
僕は永遠亭へと飛んでいた。霊夢はすでに意識が飛んでいる様だ。
「おーい妹紅ーーーっ!出てこーーい!」
僕は大声で叫んだ。
「何よ?これから宴会ーーー」
妹紅は言葉を失った。いつもは強そうな霊夢が血にまみれている。
「ええ、すぐに連れて行くわ」
妹紅は話をすぐに呑み込んでくれたのか、永遠亭へと連れて行ってくれた。
永遠亭にて
「おーい鈴仙?そこにいるなら出てきなよ」
すると鈴仙が出てくる。
「詠夢さん……どうしたんですか?」
「実は霊夢が殺されそうになった」
「えっーーー?」
鈴仙は少し固まる。自分より格上の相手を倒してしまうのにやられるなんて思いもしないのも無理はない。
「実は……先程紫さんも同じ理由で来られて……」
「ゆ、紫も……?」
「ああ、紫様もかなり危ない状況だ」
声とともに現れたのは藍だった。
「いま2人とも永琳が治療中だ。安心しろ」
と言っている藍だが、表情は心なしか不安に見えた。
そこにカルテを持った永琳が現れた。
「……2人とももう十数センチナイフが上に刺さってたら致命傷だったわよ?」
「「そ、そうですか…」」
僕と藍はホッと肩をなでおろした。
「ところで詠夢、お前も宴会に行ってきたらどうだ?」
「ええっ、でもーーー
「貴方の神社の宴会よ。行ってくれば良いじゃない」
「永琳、藍、任せた。輝夜ー?鈴仙ー?てゐー?宴会行くよー」
「「「はーい♪」」」
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博麗神社にて
僕は宴会をやっているところとは少し遠い母屋の縁側に腰をかけて、空を見上げた。
「はぁ……霊夢…」
そこには鈴仙もいた。
「そんな落ち込まないでください。こちらまで悲しくなってしまいます」
「あ、ああ、ごめん……」
宴会会場では朝まで飲み明かす者、食べ尽くす者、温泉に入ってゆっくりする者など様々だった。
『霊夢を精一杯守ってあげなさい』
先代の博麗の巫女、霊夢の母親の言ったことが頭の中をぐるぐるしていた。
僕は考えるだけで胸が痛くなった。
うん。寝よう。
「鈴仙、おやすみ」
「え?随分早いですね」
「色々思うことがあってね」
「あ……そうですか…」
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鈴仙視点
あ……詠夢くん寝ちゃった…
私の赤い目。人を狂気にさせる目。
それによって、私は人々から恐れられてきた。
それを何ともせず、初めて私と向き合ってくれたのが詠夢くんだった。
とても優しい真実しか語らない目で私をじっと見てくれる安心感。
私は詠夢くんに全てぶちまけたこともあった。
しかし、それを苦にもせずただただ優しく聞き入れてくれた。
「……今は霊夢じゃなくて私の番よ」
私は詠夢の寝ている布団へと向かった。
「…もう、寝顔が可愛すぎるわ」
横を向いた詠夢。さらさらな黒髪にキュートな、整った顔立ちでスースーと寝息を立てながら寝ている。
「……おやすみ」
私は寝間着の詠夢の隣にブレザーのまま顔が密着するほど近くまでより、詠夢を抱きしめた。
翌日、姫様と師匠から誤解されたのは言うまでもないのだが。
はい。わかる人はわかると思いますが犯人が異変を起こすのは少し後になりそうです。
ちなみに犯人はあのチート5ボスです。
では次回に続く!