では三人称視点どうぞ
博麗神社 朝8時。
「ねぇー、詠夢はいるかい?」
どこかで聞いた声が神社にこだまする。詠夢は今行きますと言い外に現れた。そこにいたのは、守矢神社の神である洩矢諏訪子と八坂神奈子だった。
「諏訪子と神奈子か。2人揃ってどうしたんですか?」
「出雲に行くわよ」
「………えっ?」
「だから、出雲に行くのよ」
「もしかして………そうだ…いま10月じゃん」
詠夢は思い出した。毎年10月には日本の神が出雲に集まること。だから神無月と呼ばれていることを。
「おーい霊夢ー!詠夢を数日借りて行くよー」
「うーん……わかった」
まだ寝起きのため寝ぼけた声でだった。一応詠夢はメモを残して博麗神社を出て行った。
数分後、霊夢は詠夢の残したメモを見つけた。その瞬間、霊夢は衝撃を受けた。
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霊夢へ
急にごめんね。出雲に行ってきます。諏訪子と神奈子と一緒なので大丈夫です。
約一週間後には帰ってくると思うから、行ってくるね
詠夢より
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「字がすごい綺麗なのね……じゃなくて!詠夢行っちゃったよ……」
まあ、私とコンがいればなんとかなるでしょ。そう思った霊夢は早速コンを起こしに行った。
「コン、コン!」
「うん…?あ、霊夢さん……おはようございます」
霊夢はコンに事情を説明し、2人で頑張ろうとしていたその時。
霊夢はもう一枚手紙があるのに気づいた。
追伸
僕の式神にはいてもらっているから自由に使ってね
「あの子……式神まで持っていたのね……」
その時、後ろから聞きなれない声がした。
「詠夢様から話は聞いております。私もお手伝いいたします」
「詠夢様ってことは……あなたが詠夢の式神ね」
「はい、緋天と申します。霊夢さん、よろしくお願いします」
「緋天、ね……よろしくね。早速だけど、境内の掃除をしてくれるかしら?」
「畏まりました」
とても仕事が出来る式神だ。さすが詠夢といったところか。
霊夢は感心しながら朝ごはんを作っていくのであった。
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ところ変わり出雲大社。
「うわ……なんだろう……オーラが凄い」
詠夢は少し緊張していた。何にせよ……
詠夢の目の前には……
神話に出てくる日本の神々が宴会を開いているのだから。
「やあイザナギ、今年もきたよ」
「おお神奈子、いらっしゃい」
「私もいるよ」
「諏訪子も!よく来たな」
「そうそう、今日きたのはそれじゃなくて、新しい人間を紹介しようと思って」
「ほら詠夢…………詠夢?」
「あっ………ああああ……はい?あっ!僕は博麗詠夢と申します」
「詠夢…ね。よろしくな、イザナギだ」
「あ、よろしくお願いします」
「それで、君は神の使いかな?だとしたらひとつ頼みたいことがあるのだが……良いか?」
「僕にできるなら」
詠夢は笑顔で接していたが内心はとても焦っていた。心拍数は上がりっぱなしで汗もかきそうだった。
「じゃあ……神を降臨させることはできるか?アマテラスとか」
「出来ると思いますが……やってみます」
すると、数秒目を閉じた。その後、彼が目を開いた時、
詠夢の瞳は青かった。そして、少し光を発していた。
そして、詠夢は何やら唱え始めた。神降ろしである。
唱え終わると、詠夢はお祓い棒を持ってそれを右手でゆっくりと上下し始めた。するとーーー
「お父様、呼びましたか?」
アマテラスが降臨した。
「ああ、アマテラス。さあ!宴会だ!」
そうして、長い長い宴会は始まったのであった。
しかし、詠夢はお酒を飲めないためジュースだったのだが。
1人で詠夢がしょんぼりとしていると、そこにーーー
「貴方の降臨術、凄かったわね」
「ツクヨミさん……ですね?」
「そうよ。貴方、その降臨術は独学ね?とても素晴らしかった。つい見入ってしまったわ」
「まあ……物心ついた頃にはできていましたね。ありがとうございます」
「ヨーミー!そっちで何してるの?」
あっちのほうから男性の声が聞こえる。
「彼が詠夢よスサノオ。挨拶したほうがいいんじゃない?」
宴会は深夜まで続いた。
そのあと詠夢が神々に歓迎されたのはいうまでもない。
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同刻 博麗神社
「はぁ……詠夢ぅ〜……会いたいよぉ〜……」
空に手をかざしながら霊夢は呟いた。霊夢はとても憂鬱だった。一週間も自分の弟と離れ離れになるなんて思いもしなかったからだ。
「霊夢さん、落ち込まないでください。こっちまで悲しくなってしまいます」
子狐のコンもそう言うと少し悲しそうな目で空を見上げていた。
「まあまあ、そう言わずにお酒でもどうですか」
詠夢の式神の緋天は霊夢に酒を勧める。霊夢の近くはどんどん酒がなくなっていった。
詠夢が霊夢にとって心の一部になっていたことを実感していた。綺麗な星空の下、霊夢は半べそをかきながら夜を過ごしたーーー
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翌日の朝。詠夢の瞳は青いままだった。それは、まるで宝石のように輝いた瞳だった。
「おはよう詠夢」
優しい声が聞こえた。イザナミだろうと思った詠夢は目を開け、そちらを見た。
「あら、まだ瞳が青いままなのね。まあ、それも良いわね」
「おはようございますイザナミさん」
「まあ、朝食まで時間があるわ。ゆっくりしていなさい」
詠夢はその後考え込んでいた。
この瞳の色は何が影響してこうなったのだろうか。
そう考えていると、アマテラスが起きてきてこちらに向かってきた。
「あれじゃない?全力を出した時に瞳の色が変わるとかじゃないかしら?」
詠夢が全力なんて出したことは無かった。アマテラスは続けて話す。
「昨日の夜、私に降臨術を使った時、とてつもない霊力と神力を感じ取ったのよ。貴方、少し本気になっていたわね?」
「はい、とても偉大な神様だと思った少し本気でしたね……」
詠夢は苦笑いをしながらいつもの神社衣装に着替えていく。
「まあ、でもそれは神の使いとして敬意を払うという意味ではとても良いことだわ。でも貴方は少し神様が入っているのだから、もう少し私たちとフレンドリーに接しても良いのでは?と、私は思うわ」
詠夢はそうですね、と言い食事会場へと歩いて行った。
そして詠夢は神々と遊んだり話したり。色々としている間にあっという間に一週間が過ぎていった。
「もしかして、僕が10月が誕生日なのもそう言うことなのかな……?」
詠夢はそのことが一つ気にかかっていた。
「なるほど……だから神の子と呼ばれるのかもな」
後ろにはイザナギがいた。イザナギは詠夢に向かい続ける。
「詠夢は産まれた時、何か不祥事は無かったか?」
「うーん……あ、そういえば産まれた直後、母親が亡くなってしまって…」
やはりそうか、という顔をして詠夢に話した。
「詠夢は、幻想郷でこれから重要な存在になるかもしれないな」
「えっ?」
詠夢は聞こえていたが、頭が追いつかなくなっていた。
「さあ詠夢、時間だわ。帰りましょう」
詠夢はイザナギに言われた言葉を気にしつつ、幻想郷へと帰っていくのであった。
ついに詠夢のことがどんどん明らかになっていく!
次回は霊夢と詠夢が弾幕ごっこをします!
ではまた次回。