東方博麗社〜もし博麗神社に参拝客が来ていたら   作:だぴょん

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※詠夢の能力について※

彼の能力は、基本は神の使いとして神との意思疎通ができる能力ですが、弾幕ごっこの際は神の力を使えます。しかし、一度に使える神の数は1人だけです。

では霊夢視点どうぞ


神の使いと巫女の対決

「霊夢ー、ただいまー!」

 

私が一番聞き覚えがあり、あたたかみのある声。絶対に彼だ。

 

「霊夢ー?ぐひゃっ!」

 

私は詠夢を全力で抱きしめた。なんか詠夢から変な声が聞こえたけれど気にしない、気にしない。

 

「もうっ、心配したんだから!」

 

「ただいま。お姉ちゃん」

 

「あ、詠夢さん、お帰りなさい」

 

「詠夢様、しっかりと仕事はしておきました」

 

「緋天、ありがとね。コンもありがと」

 

そう言い詠夢は2人を撫でていた。私は詠夢ともっと話したかったのでとりあえず何があったのかを聞いた。

 

「あ、アマテラスとツクヨミさんとかと友達になったよ」

 

「それって、あの有名な?」

 

「そう、みんなとっても優しかったよ」

 

私は愕然とした。

 

だって、10歳過ぎの自分の弟が1週間して帰ってきて友達が神様ってどういう状況!?

 

「そんなの……信じないわよ?」

 

「じゃあ、ここに来てもらうけど良い?」

 

別に良いわよ、と私は言った。もし弟だとしてもそんなこと信じられるもんか!

 

すると、詠夢は急にスペルカードを取り出した。何するつもりかな?

 

「降臨『夜を統べし神』」

 

すると、急に近くが光り始めた。

 

「ま、眩しい……」

 

私は目をつぶった。何が起きたのか全く分からなかった。すると詠夢が話し始めた。

 

「暇でしょ?だから呼んでみた」

 

「急にかよ。まー暇なんだけどね」

 

「霊夢、ツクヨミさんだよ」

 

詠夢と本当に友達だったんだ……私はそこに立ち尽くしていた。

 

「あ、そうだ!詠夢さ、そこの腋と弾幕ごっこしてよ」

 

「なっ!?だ、誰が腋よ!」

 

「霊夢以外誰がいるの?」

 

詠夢まで挑発してきた。もう怒った!

 

「さあ詠夢!行くわよ!」

 

私は空に舞い上がった。詠夢はそれを追いかけてきた。

 

姉と弟の、本気の弾幕ごっこの始まりである。

 

side out

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

三人称視点

 

霊夢と詠夢は湖の上空にいた。

 

「残機は2、スペルカードは無制限で良いかしら?」

 

「はい。さぁ……」

 

詠夢は目を閉じ全神経を集中させた。そして目を開け、

 

「行きましょうか」

 

詠夢は凛とした声でその言葉を霊夢へと放った。

 

「瞳の色が……変わった……?」

 

詠夢の瞳は、青く輝いていた。

 

とりあえず霊夢は小手調べに通常弾幕を放った。

 

それを詠夢は軽々と躱す。そして詠夢も応戦するかのように弾幕を放った。

 

「避けにくいわね……くっ……夢符『封魔陣』」

 

詠夢は手を前に出しお祓い棒をかざす。すると、それごと消え去った。

 

「なっ!?これでは不利ね……こうなったら、一気に決着よ。霊符『夢想封印』!」

 

そうすると、カラフルな陰陽玉が空から降ってくる。

 

「霊符『詠想封印』」

 

すると、お札と弾幕が一緒に出てくる。霊夢はそのお札に拘束された。

 

「クソッ……とりゃっ!」

 

霊夢は拘束しているお札をお札で切る。霊夢は間一髪で避け、さらに弾幕を放っていく。

 

さらに弾幕は激しさを増していく。霊夢は感情に身を任せて行動していた。

 

 

 

 

 

 

「夢想天生」

 

 

 

 

 

 

霊夢のラストスペル。霊夢の周りには結界が張られ、詠夢目掛けて巨大な陰陽玉が迫ってくる。

 

その時霊夢は気付いた。

 

(待て!これを詠夢がモロに受ければ詠夢は確実に致命傷になってしまう……!)

 

しかし、時すでに遅し。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゴォォォォォォン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼の魔法の森に大爆発が起こる。

 

詠夢は陰陽玉とともに地面に叩きつけられていた。

 

霊夢は地面に突っ込む勢いで詠夢の元へと駆け寄る。

 

「詠夢!詠夢!」

 

霊夢が呼びかけても返事はなかった。いつの間にか近くには魔理沙やアリスが飛んで来ていた。霊夢は膝から崩れ落ちた。

 

ツーーーッ。

 

霊夢の涙が頬を駆けて行き、詠夢の胸付近へと落ちる。魔理沙やアリスは隣で黙って見ている。心臓は動いていなかった。

 

その時。

 

詠夢の胸元が青く光る。

 

スペルカードだろうと思い霊夢は詠夢の懐を探り、取り出した。

 

 

 

神癒「完治の光」

 

 

 

と、そのカードには書かれていた。

 

「お?なんだ?そのスペカは」

 

魔理沙が寄ってきた。霊夢は魔理沙を振り払い、

 

「このスペカに賭けるしかないわね」

 

と言い、霊夢はそのスペルカードを手に持った。

 

「行くわよ詠夢。神癒『完治の光』」

 

霊夢はスペルカードを使用し、状況を見守った。すると、アリスが叫んだ。

 

「詠夢の心臓が動き始めたわ!」

 

「本当!?」

 

霊夢が詠夢の顔を覗き込むと詠夢の瞳が開いた。色は青だった。

 

「ん……?お、お姉ちゃん?どうしたの」

 

「どうしたのじゃないわよ!もうっ!心配したんだから!」

 

「痛っ!」

 

霊夢は詠夢をお祓い棒で叩いた。

 

森には笑い声が響いたのであった。




藍「紫様!今、結界が破損しそうに……」

紫「本当!何かあったの?」

藍「いや、特に……でも、詠夢が危篤だっただけで復帰したら特に……」

紫「なるほど……詠夢の存在が幻想郷に大きく関係してきたわね……」

紫はお茶を飲みながら呟いたのであったーーー







では、また次回。
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