っていっても霊夢は出てきません。鈴奈庵要素多めかな?
ってことで三人称視点どうぞ。
稗田家の屋敷。
そこは、幻想郷縁起がたくさん所蔵してある、人里最大の屋敷。
博麗神社の神主、博麗詠夢はそこに来ていた。理由としては、阿求が
『詠夢さん!幻想郷縁起に是非書かせて下さい!』
とキラキラした目で迫ってきたからだ。この言い方には流石に逆らえない。
朝8時。
「ってことで質問を始めさせていただきます。まず……」
「まず?」
「二つ名ですね。最近、会った人に前が日本語、後ろが外来語の二つ名をつけるのにはまっていましてね……」
はは……と、阿求は笑って誤魔化したが、詠夢からすると面白い趣味だなぁ、としか思っていなかった。しかし詠夢は内心ワクワクしていた。
「外来語、できたんだね」
「私の能力を舐めてもらっては困りますねぇ♪」
彼女はエッヘン、と言わんばかりに胸を張った。彼女の能力は【一度見たものを忘れない程度の能力】なので外国語くらい余裕だという。
「ちなみに私は『九代目のサヴァン』という名前にしています」
「へえ、阿求に似合ってるね」
詠夢は他にも付けた二つ名を紹介してもらった。霊夢や小鈴も二つ名を付けてもらっていたらしく、ネーミングセンスがあるなと思っていた。
「じゃあ、詠夢さんは………【神秘的な神のメッセンジャー】っていうのはどうですか?」
詠夢の綺麗な青い瞳や、謎の力。神の使いという役職から全てが神秘的な彼全てを表現した良い名前だと詠夢は思った。
「良い名前だね。ありがとう!大切にするよ」
「いえいえ、そこまででも……」
阿求は照れながらも詠夢に質問を始めた。
そう。地獄の質問タイムが始まったのである。
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「はあ……はあ……やっと終わったー……はあ」
質問していた時間は5時間を超えていた。
「ありがとうございました!良いものが書けましたよー♪」
「阿求……よくそんな元気があるな」
詠夢は完全にぐったりとした感じだった。瞳はいつの間にか青色になっていた。
「詠夢さん、青目になってますよ?」
「うそ!?」
詠夢は相当本気だったらしい。詠夢自身気づいていなかったようで、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしている。詠夢が普通しない顔の一つである。
「今日はありがとうございました」
「こちらこそ。ありがとう阿求」
そう言って詠夢は昼の空へと飛び立った。
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「そういえば守矢が新しいお守り出すって言ってたから行ってみようかな」
詠夢は妖怪の山へと入っていった。
「おい、そこの人げ………詠夢さんですか。どうぞお通り下さい」
見回りをしている椛のような白狼天狗にも、詠夢の名は知れ渡っているらしい。詠夢は特に心配せずに妖怪の山の上へと飛んでいく。
「おーい諏訪子ー!来たよー」
「おー!守矢の仕事をやってくれるのね?」
「今日だけね」
詠夢は神社の休みの日でも、人の役に立ちたいという気持ちがあったのだ。
「はいはい!こっちに着替えて下さい!」
早苗も出てきて、詠夢を奥の部屋へ案内(連行)した。
詠夢が着たのは守矢カラーの神主衣装。まあ下の紅い袴を青に着替えただけなのだが。
「お、詠夢「着替え中に入ってくるな」」
襖を開けてやってきたのは神奈子。さすがに異性に着替えを見られたのは恥ずかしかったようだ。
「まあ、似合っているから良いじゃないか」
「………!」
詠夢は羞恥心と嬉しい心が混ざってポカーンってしていた。
「じゃあ目の色も変えて行こうかな」
そう言うと詠夢は目を閉じて開いた。すると…
諏「こっちの方が良いわね」
神「そうだな」
早「!?」
早苗はびっくりしていた。まだこの姿を見たことがないからだ。
「まあ、もう時間だし行こう」
詠夢はみんなを急かした。実は人里に特設ステージまで作っていたのだ。
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人里。
早苗がスピーチをしていた。
「最近、蛇に噛まれて怪我をする被害が増えています。そこで、守矢のお守りです!」
早苗は手に持ったお守りを上へと差し伸べた。
「こちらには、私たち守矢神社が心を込めて、霊力と神力も込めて作ったお守りです。是非。」
スピーチが終わると、早苗と詠夢でお守りの販売を始めた。
綺麗な緑髪の少女と、
カッコよく、青く澄んだ目を持つ少年。
遠くから見ていても映えている。お守りは飛ぶように売れていったという。
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博麗神社。夜
「ただいまー!」
詠夢は楽しげに帰ってきた。
「お帰りなさい。なんで守矢の手伝いをしていたのかしら?」
その詠夢とはうらはらに霊夢はとてつもない殺気を放っていた。
「待って霊夢!落ち着け!」
詠夢は札束をチラッとさせた。
「よくやったわ!」
実際は詠夢の着替えの件で神奈子とO☆HA☆NA☆SHIしてもらっただけなのだが。
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就寝前
詠夢は寝間着に着替えて寝ようとしていた。
「ねえお姉ちゃん」
「ん?」
霊夢は縁側で酒を飲みながらそちらを向いた。
「なんで今日、急に遊んで来いなんて言ったの?」
「詠夢に……少し休んで欲しかったのよ」
詠夢は普段言わないようなことを霊夢に言われてポカーンとしていた。
「え?」
「風邪が治ってから……ずっと仕事をしてたじゃない?そんな詠夢を見て少しかわいそうだったのよ」
霊夢は夜までずっと仕事をしていたのを知っていた。毎晩それを見て霊夢の心がきしむほど痛い思いをさせていたのを詠夢は知らなかった。
「なるほどね……ごめんねお姉ちゃん。おやすみ」
「おやすみ、詠夢」
そうして、詠夢の久しぶりの休日は終わりを迎えた。
※詠夢の青い瞳について※
詠夢の力が最高潮に達すると目の色が変化する。
例として目を閉じて集中して、集中力が最高潮に達すると目の色が青になる。
ではまた次回。