東方博麗社〜もし博麗神社に参拝客が来ていたら   作:だぴょん

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前書きはないでござる。

では三人称視点どうぞ。


同窓会

朝10時。

 

「♪〜〜♪〜〜」

 

詠夢はワクワクしながら鼻歌を歌っていた。結論から言うと、今日は詠夢の寺子屋の友達との同窓会なのだ。

 

「普通に袴で良いじゃないよ」

 

霊夢は楽しそうにしている詠夢にジト目を向けつつ話していた。霊夢も寺子屋には通っていたというが、あまり友達がいなかったらしい。

 

「あ、もう時間だし行くね」

 

詠夢は妖怪退治の仕事も依頼されていたのでそれから同窓会に行こうと考えていたのだ。

 

「気をつけるのよー」

 

霊夢は詠夢にそれだけを言い残し神社の奥へと消えていった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

11時。寺子屋にて

 

「今日は詠夢くんが来るらしいよー!」

 

「キャー♪早く会いたいな」

 

女子は詠夢に恋心を抱いていたり、

 

「久しぶりだな、詠夢に会うのは」

 

「俺も空を飛んでみてーなー」

 

男子は詠夢に憧れていたり。

 

詠夢はここ数年間同窓会に行っていなかったため、一同がそわそわするのも分かる。ましてや同輩が神主で異変解決者でもあるあの博麗詠夢であるから尚更だ。

 

 

 

 

 

 

「あっ、妖怪」

 

クラスの誰かが叫んだ。しかしそれは寺子屋の中にいる人々を恐怖に陥れる一言だった。その瞬間。

 

 

 

 

 

 

バサッ

 

 

 

 

 

 

「お…札……?」

 

また誰かが発言をした。

 

 

 

「はあ……やっとかかった」

 

カツ、カツと鳴る下駄の音と男の子の声。その男子は白と紅の袴に身を包んでいた。

 

 

 

博麗詠夢である。

 

 

 

「博麗!」

 

男子も女子も御構い無しに詠夢に向かって突進してくる。

 

「ちょっと待って!うわっ…!」

 

みんなが詠夢と抱きあった。

 

「苦……し…い……」

 

身長は高くないため、押しつぶされそうになりながらも、みんなとまた会えたことに喜びを感じている詠夢。

 

そして、昼食会を兼ねた同窓会が始まった。

 

「よう詠夢、久しぶりだな」

 

「あ、久しぶりです。元気だった?」

 

活発な男子何人かが詠夢に声をかけた。

 

「どこにいるかと思ったら……ここにいた!」

 

「うわっ!ちょっと!抱きつかないで!」

 

男が何人かの男に抱きつかれている……実にシュールである。

 

「博麗くん、久しぶりね」

 

今度はおしとやかな女子数人が詠夢の周りへとやってきた。

 

「急にどうしたの?w」

 

詠夢は急に関わってきた女子が不思議で仕方がなかった。

 

「いや、妖怪退治の時、とてもカッコ良かったからね」

 

「えっ!?」

 

「フフフ。じゃあね〜」

 

詠夢はさっきの言葉が聞こえなかったわけではない。聞こえた上でびっくりしていたのだ。

 

詠夢はジュースを飲もうととっさにグラスに手を出すが、ない。

 

「あんのスキマめ……」

 

詠夢はそう言って上にあるスキマを見つけると、閉じかかっているスキマを無理やり開け、中にいる女を引きずり出した。

 

「キャア!?」

 

「はい、博麗神社に早く行ってくださいねー♪」

 

詠夢は殺気を放ちながら笑顔で言い放った。紫はすぐに帰っていったとさ。めでたしめでたし。

 

そしたら後ろから声をかけられる。

 

「なー博麗ー、空飛んでみたい」

 

「急に言われても無理」

 

無理なものは無理。詠夢が修行中の身で一番わかっていたことだ。

 

「じゃあ一緒に飛ばせて」

 

そいつは頭の前で手を合わせていた。

 

「えー!お前だけずるいぞ!」

 

「俺も!」

 

オレモオレモオレモオレモオレモオレモオレモオレモオレモ!

 

「あーわかった!これから僕とじゃんけんして勝った人1人だけね!」

 

詠夢は少し怒りっぽかった。なかなか人と一緒に飛ぶとなかなか負荷がかかるらしい。

 

 

 

 

 

じゃん・けん・ぽん!

 

うー負けたーやったー勝ったーあいこくそー

 

 

 

 

 

「はい決まったね、じゃあ行くよ……って、阿求!?」

 

「はい、そうですよ?一回空を飛んでみたかったんですよ♪」

 

阿求は嬉しそうにとびっきりの笑顔を詠夢に向ける。

 

「そう……じゃあ、空の旅へご案内〜」

 

詠夢は人里の上を低空飛行やアクロバット飛行などで飛んで阿求を楽しませたという。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

その後クラスのみんなとも鬼ごっこやかくれんぼをして交流を深めて、久し振りに遊んだと詠夢はスッキリとした笑顔でそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

「ただい!………ま?」

 

「ひょっ!?お、おかえり」

 

霊夢が怪しいことに詠夢は気付いた。

 

「どうしたの?」

 

「な、なんでもないわ。ご飯食べましょ」

 

 

 

 

 

夕食後。

 

ジーーーーッ

 

ジーーーーッ

 

見つめ合う姉と弟。

 

「正直に言って。何してたの?」

 

詠夢は真剣な目つきできいた。

 

「………今は言えないわ」

 

霊夢が言える今一番の答えだった。

 

「………そう。おやすみ」

 

詠夢は絶望したような顔をしながら部屋へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………なんだよ、言えないって」

 

詠夢は怒っているわけではない。悲しいわけでもない。見捨てられたという感情が頭の中を渦巻いていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………はあ、うまく行くのかしら」

 

霊夢は危惧していた。

 

「あと57日」




最後のはなんだったのでしょうかね〜?

ではまた次回。
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