声無し妖怪の自由賛歌〜妖怪少女はコミュ障だった〜
のシバン様とコラボです。
では詠夢視点でどうぞ。
異変の夜。
ボロボロになった僕たちが博麗神社に帰るとき、僕は神社に続く参道で2人の人影を見つけた。
夜の道は危険で、かつ博麗神社の参道は森を通るので夜はモロ妖怪のテリトリー内である。
そして、やはり妖怪は出てくる。来月の30日で僕は12歳になるのだが、あの姉弟は10歳くらいだろう。
「霊夢、先帰ってて」
僕はそう言ってそちらへと飛んで行った。
そんで着地してから退治しようと思った瞬間、妖怪の群れは2人に襲いかかった。
「キャア!?」
「うわっ!?」
パシュッ
「お札投げる準備しといて良かった」
僕は咄嗟の判断で空からお札で奇襲攻撃をした。すると、案の定かかってくれた。でもこれは一時的な拘束用なのですぐに抜け出すだろう。僕は着地して
「神刀『クリスタルソード』」
と宣言して手をパーにして上にかざす。すると、青白く光った日本刀が現れた。
「さて、ルール違反の奴等はきっちりと始末します」
とだけ僕は言う。
ザシュッ
刀を1回転しながら一振りすると、周りの妖怪の群れ数十匹が次々と倒れていった。
詠「もう暗いですし、家まで送りましょうか?」
僕が話しかけると、彼らは口を開かなかった。
詠「うーん……じゃあ名前は?なんて言うの?」
紅「天叢 紅映です」
陽「天叢 陽伸…?って言います」
なんで疑問系かは置いといて、天叢……どこかで聞いたことがあるぞ…?
詠「もしかして、陽那さんの子ども!?」
紅「陽那さん……パパのことかな?」
陽「そう……じゃないの?」
僕はその時気づいた。
(あ……これ未来から来たパターンだ)
詠「じゃあ、とりあえず家来ますか?」
紅「そうさせてもらおうかな?」
陽「そういえば、お兄さんの名前は?」
詠「あ、僕?僕は、博麗詠夢。霊夢の弟です」
「「霊夢の弟!?」」
何かあった?という顔で僕は2人を見つめてるんだけどなんか2人とも動揺してる……
「あっ……と、とりあえず行こ…ね…」
僕は慰め方に困りながらも博麗神社へと案内した。
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詠「霊夢ーただいまー、こっちは天叢陽那さんの子どもさんだよー」
霊「なっ!?くらいなさい!霊符『夢想封印』!」
急に放って来たので僕は咄嗟に守りに出る。
詠「結界『灼嵐の剛壁』!待て霊夢!この子たちはまだ戦えないから!」
僕がそう言うと、霊夢は攻撃を止めた。
霊「そう……じゃあ、今日は私がご飯を作るわね」
詠「分かった……じゃあ家の案内をするね」
それで僕はトイレの場所、お風呂の場所、居間と、客間(紅映ちゃんと陽伸くんが寝る場所)を案内して自分の部屋に戻った。すると、
《やっほー》
詠「うわっ!?は、陽那さん!?」
陽那さんが出てきた。
《んで、早速なんだけど2人をこっちの次元に送った理由、わかる?》
2人……紅映ちゃんと陽伸くんの事だろうか…?
「自分の妹紅の定位置を取られたから?」
《そ、それもあるけど。実は、詠夢に特訓を頼みたいんだ》
図星のようだ。
詠「と言いますと……?」
《2人が強くなりたいって口だけでさ、全然修行も稽古もしないんだよね、だから詠夢なら頼めるかなーって》
詠「じゃあ妖怪退治の練習、ですか?」
《そうそう。自分流で良いから、また1週間後。じゃあお願いね〜》
詠「あ、陽那s………行っちゃった」
僕はとりあえず2人の部屋へ行って話を聞くことにした。
ガラッ
紅「あ、詠夢さん」
陽「どうかしたんですか?」
詠「……あなた達は、強くなりたいの?」
紅・陽「はいっ!」
詠「そうか。じゃあこれから1週間、2人には特訓をしてもらいます。妖怪退治の特訓です」
紅「楽しみ〜!明日からですか?」
詠「そうなります。でも、そんな甘いものではないのでそこは覚悟してください」
陽「は、はい。ところで詠夢さんは強くなりたかった理由、あるんですか?」
痛いところを突かれた。霊夢を守りたい一心だったのだけど恥ずかしいからな……でも、正直になろう。
詠「……霊夢を守りたかったんです」
「「……へ?」」
詠「いつも僕を1番思ってくれた自分のお姉ちゃんを、今度は恩返ししたかった、それだけ」
少しの沈黙が訪れた後、霊夢の声が響く。
霊「ご飯よー」
詠「さあ、夜ご飯食べよ」
僕は食卓のある居間へと案内した。
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就寝前
詠「じゃあ、明日は早いから早く寝てね?」
陽「はい!おやすみなさい」
紅「おやすみなさい!」
詠「おやすみ」
2人は隣同士、向かいあって寝ている。僕は自分がまだ小さい頃の記憶が脳裏をよぎる。僕と一緒に寝てくれた霊夢のことが頭に浮かんできた。
霊「ねえ」
詠「ん?」
霊「あれ見てよ。仲良さそうね」
詠「そうだね……」
僕と霊夢は一つ息をついて同時に話す。
「「懐かしいねぇ…………」」
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次の日の朝。
詠「ほら起きろー」
僕は手を叩きながら2人を起こす。まだ眠そうだ。
とりあえず朝ごはんを済ませて、家事をこなしていく。すると、
陽「僕も手伝います」
と率先して手伝ってくれた。この子、すっごい良い子。
詠「ありがとうね」
陽伸くんのおかげで家事も早く終わって早く特訓に入れた。紅映ちゃんは何してるんだろって思ったら霊夢と空飛ぶ練習をしてた。
詠「じゃあ特訓始めるよ、まずは妖怪退治の流れ。霊夢が妖怪だと思ってやるからよく見てて」
そして僕はまず霊力を込めたお札を鎖状にして妖怪(霊夢)に投げつける。妖怪がお札に拘束されたところでそいつの暴れ具合を調べるように指示する。暴れるようだったら霊力を強めて調整し、静かになったらもう一度、お札を頭かお腹のあたりに貼って霊力を込める。僕と霊夢はそこをお祓い棒でやっちゃうけどね。それで妖怪が動かないか逃げたら退治完了。弾幕戦と肉弾戦は後々教えるとしよう。
詠「って感じでやる。これなら空飛べなくても出来るっしょ?」
あ、霊夢がかなりへばってる……本気でやりすぎたかな。
紅「それなら出来そうね。まずは何すれば良いですか?」
詠「まず……お札を投げるとこからかな?」
陽「分かりました、やってみます」
そして2人は楽しみながら身体で覚えていった。やはり楽しみながらが1番のようだ。
特訓は順調に進んでいた。
To be continued……
今のところ前中後編の3話にしようと考えています。ストーリー性アリアリで進めます。
ではまた次回。