東方博麗社〜もし博麗神社に参拝客が来ていたら   作:だぴょん

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今回は一見楽しそうな宴会の裏側に完全密着!

では今回限り文視点どうぞ!


射命丸文の密着取材

今日は宴会の日です。

 

そんな日に、博麗の神主様、博麗詠夢さんの1日密着取材を許可してもらいました。今日はどんな仕事をしているのでしょうか?

 

では早速博麗神社に行きましょう!

 

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文「おはようございます、詠夢さん」

 

詠「あ、おはようございます文さん」

 

丁寧な挨拶で返してくれた。まだいつもの袴ではなく寝間着だった。まだ朝の5時半。起きたばかりなのでしょう。

 

詠「ちょっと着替えてくるので待っていてください」

 

と言って自分の部屋に戻って行きました……どうしましょう

 

 

 

……着替えを覗きますか。

 

 

 

スーッ…。

 

襖を開ける。

 

詠夢さんは気づいていませんね。

 

 

 

 

タッ……タッ……

 

二歩入る。

 

詠夢さんはまだ気づいていませんね。

 

霊「何してるのよ?」

 

後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。

 

文「ひゃっ!?」

 

霊「何よ、異性の着替えを見て興奮してるわけ?」

 

霊夢がどんどんこちらに近づいてきます。顔がつきそうです……

 

文「あっ……あの…その……み、密着取材ですので、では私はこれでッ!」

 

私は飛び立ちました。幻想郷最速の異名を持つ私に誰も勝てるはずがないですね。

 

しかし、その予想はあっけなく裏切られました。

 

 

 

 

要は、お札に捕まりました。

 

詠「文さん?何してたんですかぁ〜?」

 

詠夢さんが笑顔(黒)でこちらに向かって来ます。物凄い殺気を放ちながら。怖いです……

 

文「と、と……盗撮……?」

 

詠「何してんだよ!黄龍『四神乱舞』!」

 

彼がスペルカードを取り出しました。すると、色々な色の弾幕が私目掛けて色々な方角から飛んできます。まさに、中国の四神が舞い踊るかのように。

 

文「あ、危ないじゃないですか!」

 

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その後

 

詠「そんで?何か言うことは?」

 

文「すみませんでした……」

 

詠「まあ、いいや。罰として今日宴会をやるということを幻想郷のみんなに知らせて、それで宴会費1人1000円を徴収してきてくれますか?それまで取材は受けませんよ?」

 

そんなに軽いことで許してくれるなんて……詠夢さんやっぱり優しいです……

 

文「分かりました!行ってきます」

 

それを詠夢さんが止めました。どうしたんでしょうか?

 

詠「お腹空いたでしょう?朝ごはんくらいウチで食べて行ってくださいな。もう出来ていますから」

 

何この子……天使に見えてきた……

 

文「ありがとうございます……グスッ」

 

涙を拭いながらお茶を一杯。うん、美味しい。霊夢ん家のお茶がこんなに濃いのは初めてなような気がします……

 

「いただきます」

 

私を含めて7人が食卓を囲む。

 

詠夢さんの手料理、初めて食べたのですがとても美味しいです……

 

文「お、美味しい……」

 

私は夢中で出された料理を食べています。ほっぺたが落ちそうです。

 

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私は超特急で宴会費、約4万円を集めました。時間にして約30分ほどで済みました。

 

詠「早っ!?ま、まあ、ありがとうございます!」

 

詠夢さんは笑顔で受け取る。彼は今、ピアノの前に座っていた。

 

文「それで……今、何をしているんでしょうか?」

 

詠「ほら、いつも宴会の時に戦った人のテーマ曲を演奏しているじゃないですか。その曲を作っているんですよ」

 

今回は輝針城の時の曲。今は、最終ボスだった少名針妙丸のテーマを作っているそうです。私も近くで手伝わせて頂きました。

 

その曲が完成すると、私や博麗ファミリーだけに先に聞かせてくれました。

 

それは、小さいながらも力強く、霊夢や魔理沙に向かっていく勇敢な針妙丸さんの姿をとても良く表現していました。隣にいる彼女の顔が赤かったのがカワイイです。

 

ここから、お昼まで入って来ないでくださいねと詠夢さんに言われました。恐らくその後に戦った堀川雷鼓さんのテーマ曲でも作るのでしょうか。途中で雷鼓さんを呼んでいましたし。

 

そしてお昼ご飯までご馳走させていただきました。詠夢さまさまです。

 

午後は宴会の買い出しに行っていました。何せ、幻想郷中の人里以外の人間と有名な妖怪全員が集まるから買う量も半端じゃなかったです……この量を私より10cmほど小さい詠夢さんが持つって……紫の修行がどれだけ厳しかったか良く分かった気がします……

 

とりあえず魚やら肉やら酒やらをどっさりと買い、帰ろうとしたその時。

 

「キャー‼︎妖怪よー!」

 

人里に妖怪が現れた。妖怪が人里で危害を与えるのは幻想郷のルール違反なのだ

 

文「詠夢さん!」

 

詠「文さん、少し行ってきます」

 

詠夢さんは買い物を私に渡して行きましたね……私も行きましょう。というか荷物重い……

 

 

 

 

 

 

 

私が着いた頃には、もう退治は終わりそうだった。お祓い棒を持った詠夢さんが異常なほどクールに見えたのは私だけではないはずです。

 

詠「さあ、帰りましょうか。荷物持たせてしまってすみません。重かったですよね?」

 

詠夢さんは気を遣ってくれました。うん。この子神だ。やっぱりいろんな意味で神だ。

 

文「いえ、別に大丈夫ですよ。というより、良くそんな量を澄ました顔して持てますね」

 

詠「紫に教育されてこの3倍の重さを持たされました……紫が鬼に見えた……」

 

うわぁ……容赦ないな、あのスキマ妖怪は。

 

まあ、私も帰って料理の手伝いをしましょう。

 

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帰ったら、白と銀の髪をもつ二人の女性がいました。多分咲夜と妖夢でしょうか。

 

咲「凄い量の荷物ね……」

 

咲夜は少し驚いている様子。

 

妖「遅かったですね。さあ、気合入れて作りましょうか」

 

妖夢はいつも幽々子の量を作っているせいか感覚が狂っているようですね。

 

詠「ご協力ありがとうございます。では、頑張りましょう!」

 

霊「私も手伝うわ。頼って頂戴ね」

 

霊夢が手伝うなんて……初めて聞きましたよ?私、霊夢の口から【手伝う】なんて単語、初めて聞きましたよ?詠夢さん凄いですね……

 

「「「「「えい、えい、おー!」」」」」

 

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夜。

 

どんどん人が集まって来ましたね。宴会の始まりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

宴会が始まって1時間。魔理沙がついにリクエストです。

 

魔理沙「今回の演奏は誰だぜ?」

 

どうやら詠夢さんの演奏が始まるようです。でもね……

 

詠夢さんの手が残像に見えます。針妙丸さんのテーマとか右手が飛翔していますし……雷鼓さんのテーマ曲「始原のビート〜Pristine Beat〜」とか左手が見えませんでしたし……

 

凄いことに、雷鼓さんのスペルカード「ブルーレディショー」や「プリスティンビート」と同じリズムです……凄い懲りましたね……詠夢さん。

 

その後リズムに乗ってみんなが楽しんでいました。一方詠夢さんはというと……察してあげてください。ずっと裏方で料理して、酒出して、運ぶ。何も食べず飲まずで3時間です。よく倒れませんね……。

 

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詠「はぁ……はぁ……つ、疲れた〜」

 

詠夢さんが生気を失った目で自分の部屋に倒れこんだ。

 

文「お疲れ様です……」

 

私はお茶をすっと渡しました。詠夢さんはそれを一気飲みしました。と同時に、彼に生気が戻ってきました。良かった……

 

詠「はあ、と、とりあえず、風呂……入って来ます」

 

さすがに私はかわいそうだと思ったので、布団を敷いておきました。

 

 

 

 

 

 

 

詠「あ、文さん……ありがとうございます……おやすみなさい…」

 

文「おやすみなさい……」

 

私が彼の部屋を出ようとする。すると……

 

詠「待って……」

 

詠夢さんが私を呼び止めた。何事かと思い、私は振り返りました。

 

文「どうしましたか?」

 

詠「誰かいないと……寂しい」

 

詠夢さんは布団を被り、逆を向いていました。見えている耳が真っ赤です。

 

文「もう……甘えん坊ね」

 

私も布団に入り、詠夢さんの頭を撫でつつ顔を見る。彼は綺麗な寝顔で規則的な寝息を立てながら、暖かくゆっくりな心臓の鼓動が握っている手越しに伝わってくる。

 

とてもゆっくりと、安らぎの時間が過ぎていく。

 

文「私も寝ましょう。ありがとうございました、詠夢さん」

 

私は彼に密着するように近づき、胸を彼の頭の位置まで下げる。私より幾らか小さい詠夢さんを抱きしめるのにちょうど良い姿勢だった。

 

そして私はゆっくりと、意識を夢の海の中へと沈めた。




いつもと幾らか書き方を変えてみました。今回は完全なる文回になりましたね。

ではまた次回。
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