朝。
詠夢はいつものように目覚める。しかし、彼の頭とお尻に何か違和感があった。
そして、霊夢も起床する。隣を通りかかった詠夢を彼女は二度見してしまった。
霊「ね、ネコ耳!?」
そう、詠夢にネコ耳と尻尾が生えていた。小柄なだけあり、とっても似合っていた。カワユス
詠「ネコ耳?……うそ!?は、生えてる!?」
詠夢は頭を触りながらしっかりとその感触を確かめている。いつの間にか起きていた針妙丸や正邪は触りたそうにしていた。
とりあえず朝食をとった後、それぞれが仕事の準備に取り掛かる。詠夢のネコ耳がたまにヒクヒク動くのがとてもカワイイ。霊夢が興奮している一方正邪はというと………
妖精や妖怪たちを集めて、どうやら何かしようとしている様子だった。まあ、予想はつくのだが。
正邪が博麗神社に帰ってくる。詠夢はいつものように
「おかえり正邪」
と言った瞬間。
正「詠夢を捕まえろーっ!」
という掛け声と同時に、後ろにいた妖精や妖怪たちが一斉に飛び出してくる。その中には、チルノやルーミア、リグルにミスティアまでいた。
詠夢は一瞬の出来事に頭の整理が追いつかなかった。そして反撃に出ようとした時にはもう遅かった……
詠夢は手足を縄で縛られて、身動きが取れない状態にあった。
針「さて、遊ぼうかしらね?」
針妙丸は無邪気な笑みを浮かべて詠夢に話す。
詠「は、離して!(ナデナデ)ひゃっ!?」
詠夢は針妙丸にふんわりと耳を触られる。どうやら耳にも神経が通っているらしく、感じてしまうとか。
針妙丸はさらに触っていく。正邪も加わり、より激しくなってきた。優しく、優しく触れられる詠夢のネコ耳はすでに激しくヒクヒクしており、尻尾もピクンッ!となっていた。
詠「あんッ……やめて………ああっ!だ…ダメ……そこは……んんっ///」
詠夢は顔を真っ赤にしながら抵抗するにも出来ない様子だった。いつの間にかチルノやいつ来たかわからない大妖精にルーミア、リグルやミスティアも参加していた。尻尾も触られ始めて、詠夢は限界が近づいてきた。
詠夢は息も荒かった。しかし必死の抵抗を続ける。
詠「ハァ……ハァ……あっ……!ああっ、いや……ん、んんっ!んぁッ……や……めて……アッ……!」
詠夢が急にシーンとする。その間にイタズラ組は詠夢の体を触っていく。詠夢は体をピクピクさせて気絶している。そこに、
霊「ちょっと、何してるのよ?」
博麗の巫女、霊夢の登場である。霊夢は怒り口調だった。
霊「詠夢がどんだけあんたらに尽力してきたか、分かってるの?裏でどうしたら上手くいくか、必死に考えていた時もあったのよ?それで、今回縛っていじめようと?いい度胸してるじゃない」
霊夢が珍しく1人の人を庇う行動に出る。それだけ詠夢が大切だった。
霊夢は彼を拘束していた縄を解き、そこにいた妖精妖怪全員を正座させ、慧音をすぐに連れてきた。
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慧「そんなことが……すまんな霊夢、こんな妖精や妖怪のせいで詠夢が酷い目に遭ってしまった……心から謝罪する」
慧音も止められなかったことを深く反省しているようだった。霊夢はまだ怒りが収まらないようで、説教をし始める。
彼女の説教は2時間ほど続いた。しかしまだ詠夢は起きなかった。それだけのことをされていたのだろう。霊夢の脳裏をそんな想像がよぎる。
とりあえず全員に向かってトドメと言わんばかりの夢想封印を放ち、解散させた。特に正邪には重い罰も与えた。
さらに1時間して、やっと詠夢が起き上がる。
詠「ん……?なんか尻尾が重い……お姉ちゃん、おはよ」
大きく欠伸をしながら詠夢は尻尾が重い原因が霊夢の頭が乗っているということに気づく。するとすぐに、霊夢も起きる。時刻はもうお昼過ぎだった。
霊「お、おはよう詠夢。大丈夫だった?」
霊夢は詠夢のネコ耳がある頭を優しく撫でる。その感触は、正邪や針妙丸の触り方より愛情のこもった優しさがあった。
詠「大丈夫そう……だけど、体がまだ火照ってる……」
あれだけやられていたので体が火照りっぱなしなのも分かる。霊夢はすぐに水を含んだタオルを持ってくる。
霊「お昼ご飯作ってくるわね」
霊夢はそう言って台所へと向かった。
その後また色々とあったのだが、それはまた別のお話。
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時刻は夜。
夕食も食べ終わり、眠りに就こうとする。詠夢は自分の部屋でゆっくりとしていると霊夢がやってきた。
霊「今日はとんだ災難だったわね」
詠「もう………疲れたよ、あれは」
詠夢は未だにあれが恐怖になっているらしい。その後も、数人に触られているのだが。
詠「霊夢は、あんなことしないよね?」
詠夢はそんなはずはないと思っていたことを口走ってしまった。霊夢は優しい笑顔で返す。
霊「大丈夫よ」
詠「本当に?」
詠夢はあの事が相当怖かったらしい。そりゃああんなに感じていたらそうもなるものだ。
霊「私はいつでも、詠夢を大切にしてるわ」
詠「お、お姉ちゃん……」
すると、詠夢は座っている霊夢の膝の上に頭を乗せた。
詠「さ……触る?」
詠夢は少し恥ずかしそうに提案する。霊夢はこくりと頷き、耳を撫で始める。尻尾はゆっくり、ゆらゆらと揺れ動いていた。
霊「とてもふわふわして気持ちいいわね……ん?」
気づくと、詠夢が膝の上でスースーと寝息を立てていた。
霊「フフッ……おやすみなさい、詠夢」
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その後永遠亭に行って調べたところ、詠夢の萌え度が最高に達するとネコ耳が生えてくるらしい。さすがの永琳も
「この子の体、ホントどうなってるのかしらね」
と頭を抱えていた。
その一方で、かなり増えている博麗神社の参拝客がさらにうなぎのぼりになったとか。
「相変わらず、カワイイわね」
なんか普通の姉弟のほのぼの回ですね。はい。
次回、小鈴回ですね。
ではまた次回。