今日から投稿再開、約週3ペースで投稿です。
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今回から萃夢想です。
今やる理由としては、永夜抄メンバーを出したかったらですね。
原作とは時期が違いますが、楽しんでいただけると幸いです。
では、三人称視点どうぞ。
「博麗神社で宴会をさせてくれないか?」
そう詠夢に切り出したのは、鬼の四天王の1人である伊吹萃香だった。
「別に、何もないからやる必要ないでしょうに」
確かに利益率は高いのだが、詠夢の体の負担を考えるとそれ相応に宴会を開くハードルが高いため迷っていた。
「お?じゃあ戦うか?」
「いや、止めときます」
鬼と戦って勝つ自信が無かった詠夢は許可してしまった。
それが、最大の間違いだったーーー
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その後、宴会は数日間続き、詠夢は昼は神社、夜は宴会で全く寝ない生活を送っていた。霊夢はそれには気づいていなかった。さらに宴会の際の不気味な妖力もどんどん増えていった。
そして、一週間経ったその日。
詠夢は、その間ずっと寝ていなかった。
そこに霊夢が起きて来た。そして詠夢を見た瞬間に、絶句した。
「え、詠夢!?どうしたのそんなにやつれた顔して!」
「あ……お姉ちゃん………おはよーーー」
詠夢はその言葉を言いかけて、畳に倒れた。
「詠夢?詠夢!?返事してよ!」
霊夢は慌てふためいた。そして、彼女の脳裏にある記憶が鮮明に蘇る。
自分の弟を働かせすぎて倒れさせたこと。そして、弟にもうこんなことはさせないから一緒に頑張ろうと誓ったこと。
そしてその全てが、今ここで真っ赤な嘘になった。
霊夢の目頭が熱くなる。それと同時に、霊夢は詠夢を抱え、永遠亭へと向かった。
「ごめんなさい詠夢……私は……そんなことも守れなかったわ……」
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「うん、やはり過労ね……なんとなく分かっていたけれど」
ここは永遠亭。奥からカルテを持って出てきたのは、赤と青のツートンカラーという何とも奇抜なデザインの服を着た薬師、八意永琳だ。
「はあ……私の所為だわ……もう詠夢に見せる顔が無い」
霊夢はひどく落ち込んだ様子で永琳の話を聞いていたが、その殆どは耳に入ってきていなかった。
「ちょっと霊夢、聞いてるの?さっきから死んだような顔して」
「昔いろいろあったのよ、あんた達が異変を起こす前ね。私が全然働いていないせいで詠夢を倒れさせたのよね……そこで詠夢に無理させないって言ったのに……約束すら守ってあげられなかったわ」
霊夢は今にも泣き出しそうな表情で、上を向いて話す。おそらくそのままでいると涙が零れ落ちてしまうからだろう。
「まあまあ、そう気を落とさないで。これからは貴女が詠夢を精一杯守ってやれば良いじゃない。詠夢は今寝ているわ、好きにして」
「分かったわ永琳」
永琳が部屋を出ようとした瞬間、振り返って何かを思い出した様な素振りをみせる。
「あ、あとこの異変、そろそろ止めないとスキマ妖怪からまた何か言われるわよ」
「…………えっ?これ異変なの?」
「異変も何も、博麗神社の妖力が日に日に高くなってるじゃない」
妖怪退治の専門家と呼ばれる霊夢は顔を青ざめた。
「………そんなこと知らない」
「まあ、せいぜい頑張りなさいな」
幻想郷のため、詠夢のため。
霊夢は動き出す。
「ありがと永琳。私、詠夢のために頑張るわ」
「あ、これ持って行きなさい」
そう言って霊夢に渡されたのは、おそらく詠夢が使っているであろうお祓い棒。
霊夢はそれを持ち、まだ朝焼けが綺麗な幻想郷の空へと飛んで行った。
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霊夢が博麗神社に着くと、そこには八雲紫の姿があった。
「こんな朝っぱらから何の用なの、紫」
「あら、ここにいて悪いかしら?」
紫が持っていた手提げ袋の中には、酒が大量に入っていた。
「この異変、あんたが起こしたんじゃないの?」
霊夢はまず違うと自分でも分かっている紫を犯人と考える。これで戦い、紫に勝って真犯人を突き止めるというおびき出し作戦だった。
「あら、じゃあ証明してあげようかしら?」
「望むところよ!」
少女戦闘中………
結局、勝負は霊夢の勝ちに終わった。
「はあ………はあ、貴女がこんなに強くなってると……思わなかったわ」
「それで、犯人はあんたなの?そうじゃないの?」
「違うわよ……」
霊夢と紫が話していると、見覚えのあるツノ、そして瓢箪を持った少女が現れた。
「おーい紫ー、酒持ってきたかー?」
「あら、萃香じゃない」
そう、鬼の四天王の一人
伊吹萃香だ。
「萃香、あんたが犯人ね!詠夢の分まで仕返しよ!」
そして、異変は最終局面を迎えるーーー