東方博麗社〜もし博麗神社に参拝客が来ていたら   作:だぴょん

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いや、今更ですが風神録キャラとの関わりがあまり無いなと思いまして。それで風神録キャラ出そうかなーって。

では、三人称視点どうぞ。


守矢のお祭り

「あ、あの……お祭りのやり方を教えてください!」

 

1日の仕事が終わりくたくたになっている博麗姉弟のもとにやってきたのは、守矢神社の風祝で最近異変解決者の仲間入りを果たした、東風谷早苗である。

 

「いや、話が見えないんだけど……」

 

呆れた表情で言う霊夢。普段こういうことは詠夢が対応するが、妖怪退治で珍しく服がボロボロになったので着替え中である。

 

「あ、そうでした。実は……」

 

守矢神社も幻想郷の住人に仲間入りしたし友好も深まってきたので、守矢神社も博麗神社の年1回開催する例大祭の様に開催してみたいとのことだ。

 

「ふーん……なるほどねー。じゃあとりあえず中に入りなさい」

 

霊夢は納得した様な表情で早苗を神社の中へと案内する。

 

「あれ、詠夢くんは?」

 

「いま妖怪退治帰りで服ボロボロにして帰ってきたから着替え中よ」

 

霊夢がその言葉を言い終えた直後、詠夢の部屋に早苗が駆けて行った。

 

まあ、その後早苗がボロボロになって居間に帰ってきたのは言うまでも無いのだが。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

「それで?何か用なの?」

 

少し不機嫌な詠夢は早苗に質問する。

 

「あの、秋に外の世界では収穫祭とかで盛り上がるじゃないですか」

 

「はい」

 

外の世界のことを知っている詠夢と早苗だからわかることだ。

 

「それを守矢主催で出来ないかなと」

 

「なるほど……でもさ、祭っていうには何かに感謝の意を込めて開かないと意味ないよ?」

 

「………あ」

 

早苗は今更だがそのことを忘れていたようだった。

 

「早苗………あんたほんとにどこか抜けてるわね」

 

霊夢は再び呆れた表情を見せながら早苗を見る。

 

「はあ……わかったよ。明日僕が守矢に行けば良いんでしょ?」

 

「あ、来てくれるんですか?」

 

早苗は一転、キラキラした表情で詠夢に詰め寄る。その一方で霊夢は少し不安そうな表情をした。

 

「うん。だって困ってるんでしょ?」

 

「あ、あの……わ、私も行くわ!」

 

何故か霊夢が顔を赤〜くしていた。

何かあったのだろうか?と思う早苗と、

なるほど、そういうことねと理解する詠夢。

 

「いいよ、明日一緒に行こう霊夢」

 

すると霊夢は安堵の表情を浮かべて頷く。早苗は頭にたくさん?マークを浮かべていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

早苗が帰った後。

 

「ご、ごめんね詠夢」

 

「いいよ、気にしないでお姉ちゃん」

 

顔をほんのり赤く染めている姉の頭を弟が撫でる。

 

「えへへ、少し寂しいのよ、あんたがいないと」

 

「そのことは分かってた。お姉ちゃん、ホントは寂しがり屋さんだから」

 

霊夢の裏の感情を知っている2人のうちの1人である弟は、姉を精一杯抱きしめる。まあそのもう1人は……言わなくともわかるだろう。

 

「そんで、お祭りのことどうするの?」

 

その話を逸らそうと、霊夢はとっさに話題を変える。

 

「妖怪の山にうってつけの人達がいるじゃん」

 

「え?それ誰?」

 

どうやらその人物は霊夢の頭の片隅からさえ吹っ飛んでいるようだった。

 

「ほら、秋姉妹。覚えてない?」

 

「………覚えてないわね」

 

「分かった。明日行く時に教えてあげるから」

 

詠夢はそう言い残し、台所へと歩いていった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

お祭り当日。

 

詠夢は会場となっている守矢神社周辺を小鈴とぶらついていた。

 

服装は早苗と同じ白と青のツートンカラーだ。また霊夢も、春雪異変を解決した時のように青白の巫女装束を身に纏っている。

 

今日だけは守矢の二柱ではなく豊穣の神、秋穣子を祀り、今年の豊作に感謝を込めてみんなが屋台で料理を振る舞うというものだ。

 

これも詠夢が考えたもので、みんなが楽しめてかつ感謝の意を伝えられるのがこれなのではないかと思ったからだ。

 

「大食い大会なんてどうです?」

 

という早苗の提案もあったが、詠夢は顔を青くして

 

「優勝は西行寺幽々子だから止めとけ」

 

と、珍しく命令口調で返したことから霊夢も危機感を示し止めたという。

 

 

 

 

 

 

 

詠夢が色々な屋台を見ながら、時に小鈴と2人で食べながら歩いていると、主催者の早苗がいた。

 

「あ、詠夢さん!今回はありがとうございます」

 

「いやいや、こっちこそありがとね。お祭りで楽しむことなんて久しぶりだったから」

 

「え、そうなの?」

 

隣にいた小鈴も話に加わる。

 

「うん、そろそろ博麗神社(うち)も例大祭あるし」

 

「へぇ〜そうなんですか、ではお祭り楽しんでくださいね」

 

「そうします。では」

 

詠夢はぺこりとお辞儀をして小鈴の手を引いて行く。その瞳は2人とも輝いていた。

 

「はぁ………私もああなりたい」

 

とボソッと呟き神社の本殿へと戻っていく早苗だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詠夢たちはその後も雷鼓と里の男たちの太鼓の舞台を見たり、また食べ歩いたりと充実した1日を送っている間にもう時刻は夕方になっていた。

 

「ふう、今日見てて色々参考になることがあったなぁー」

 

とても満足気な顔でいる詠夢と、

 

「そう?なら良かったわ」

 

その傍らに寄り添う形で歩く小鈴。

 

「ん?小鈴、なんか大人びた雰囲気出してどうしたの?」

 

「なんとなくやってみたかっただけよ」

 

「………ぷっ」

 

詠夢は不意に笑い出してしまう。

 

「な、何よ!別に良いじゃない!」

 

「だって……そんなの小鈴に似合わないアハハハハ!」

 

爆笑している詠夢と顔を赤くしてポカポカと詠夢を殴りながら怒る小鈴。

 

その姿はとてもカップルというのに相応しいピンク色の雰囲気が漂っていた。

 

それは何処かの橋姫が病気にかかるほどに。




いま思ったけど、詠夢と小鈴のカップルって相当ロリショタカップルな気がするのは作者だけではないはず。

ではまた次回。
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