東方博麗社〜もし博麗神社に参拝客が来ていたら   作:だぴょん

64 / 94
今回はイチャイチャ回です。

短編3つですね。ネタギレトカイワナイデ

では、どうぞ。


詠夢の女子事情

博麗神社の神主であり、真面目な性格と行儀よく誠実な態度が人気な博麗詠夢。彼の女子事情について少し覗こう。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

博麗神社(博麗霊夢)

 

今日も詠夢は働く。それは博麗神社のみんなのため、幻想郷の為。

姉である私はそんな仕事をしすぎな詠夢が少し不安だったが、私の為にここまで尽くしてくれることを考えるともう頭が上がらない。

 

でもね。詠夢が普段は見せない一面を私だけに見せてくれる。まあ、それも2人きりの時だけね。……あ、あの子が帰ってきたわね。今日もお疲れ様。

 

「おかえり、詠夢」

 

「ただいまお姉ちゃん」

 

そう、普通は「霊夢」と呼ぶけれど2人の時は「お姉ちゃん」と呼んでくれる。彼、実は甘えん坊よ。みんなの前ではクールだけどこういう時だけ違う。

 

「寄っかかっても、いい?」

 

「構わないわよ」

 

そんな素っ気ない会話しか交わさないけれど、この夕方のポカポカした陽気が、詠夢の体をよりふんわりとした暖かいものに感じさせる。

詠夢は私の肩に小さい体を任せて、とても安らかな顔をする。

 

「やっぱり落ち着くな」

 

「あんたも相変わらず好きね、これ」

 

本当は親にやってもらうのが普通だとは思うけれど、過去が過去だから私が母親代わりみたいな感じなのだとは思うわね。

 

「これからも、ずっと一緒にいられるかな?」

 

「ええ、もちろんよ」

 

かなり詠夢が甘えている。普段は遠慮しがちにするが今日は心が完全にオープンしていた。

何があっても、私は詠夢と一緒にいる。あんたが私の所に来た時に一番最初に決めたことよ。

 

「あんたは、私の一番大切な弟なんだから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

守矢神社(東風谷早苗)

 

今日も詠夢さんが来てくれました。今日はたまたま神社の仕事が休みだったみたいです。

 

「早苗ー、お茶のお代わりくれる?」

 

詠夢さんも霊夢さんと一緒で、お茶を飲むのも好きみたいですね。

 

「どうぞ」

 

「ありがと。あー、仕事の後のお茶は癒されるねー」

 

詠夢さんは暇だとたまに守矢の仕事も手伝ってくれたりします。その時は「守矢の神主」ですからね。とても諏訪子様と仲良さそうにしています。

 

「ねえ詠夢さん?」

 

「なに?」

 

「ずっと守矢で働いてみませんか?」

 

私はダメ元で聞いてみる。詠夢さんはもともと博麗神社の神主さん。守矢で暮らすことなど絶対に許されない。

………けれど、彼からは信じられない言葉が発される。

 

「確かに働いてみたいねって思う時はある」

 

「そうですかー、やっぱり………って、え?」

 

「確かにここで暮らしたいとは思ったことあるよ、風祝さんも神様もしっかりいるしね」

 

私は耳を疑いました。そんなこと思ってないと決めつけていたから。

 

「でも。何も分からない僕を優しく育ててくれたのは姉である霊夢だから、僕の帰るべき場所は博麗神社だと思う」

 

「そうですか、わかりました。今日はお手伝いしていただいてありがとうございました。」

 

私も霊夢みたいな存在になりたいわね。

 

そんなことを考えながら私は夕日を見ていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

永遠亭(鈴仙・優曇華院・イナバ)

 

「それじゃ、私は仕事があるから。じゃあね」

 

「じゃあね霊夢」

 

詠夢さんが霊夢に別れの言葉を言う。

 

ここは永遠亭、詠夢さんは怪我をして入院中です。なぜ怪我をしたか?それは……

 

妖怪退治の時に私を庇ってくれたから。

 

私がとても大きい妖怪に出くわしてしまった時に、毒を飛ばしてきた。詠夢さんはその時、私を庇う形で毒を浴びるように食らってしまったわ。妖怪は退治してくれたけれど毒が全身に回って吐血していたから、急いで永遠亭に連れて来たの。それで今は入院中よ。

 

コンコン。

 

「失礼します」

 

私は入室する。横になっている詠夢さんは薬でいま解毒していて、少なくとも1日は絶対安静にしなければならない。

 

「あ、鈴仙。ごめんね迷惑かけてしまって」

 

「そんなこと言わないでください。元はと言えば私が逃げなかったのもいけない訳ですし」

 

何で、何でだろう。なんでこんなに詠夢さんは人に優しく接してくれて、守ってくれるのだろう。私の心がなぜか落ち着く。自分の能力で見ても彼の波長はとてもゆっくりで、人が落ち着くものだった。

 

「まあ、鈴仙が助かって何よりゲホッガハッ!」

 

「あ、詠夢さんっ!」

 

詠夢さんがまた血を吐いてしまった。私はササっと対応をして詠夢さんを寝かせる。彼を見ているとなんでこんなにも笑顔でいられるのだろう。

 

不思議ね。

 

詠夢さんを異性として認識し始めたのはいつだったのかしら?とても優しくて、勇敢で、みんなを守る。そんな詠夢さん、私はいいと思うわね。

 

「好きです………」ボソッ

 

「ん?いま何か言った?」

 

「いや。な、何でもないわ」

 

自分の気持ちを素直に伝えられる日が来るのではないかと私は待ち遠しいです。




テスト1週間前(水曜から定期考査)なので恐らく日曜日更新できたら良い方です。なので、気長に待ってくれると嬉しいです。

では、また次回。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。