東方博麗社〜もし博麗神社に参拝客が来ていたら   作:だぴょん

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男、チートです。はい。

さあ、この命懸けの戦いに勝つのはどっちなのか!?

では、三人称視点で本編どうぞ。


詠夢vs謎の男

「させるかッッ!」

 

詠夢は強く地を蹴って、お祓い棒を片手に男に殴りかかる。

 

「お、やりますね」

 

男は詠夢をなぎ払う。詠夢はそれだけで軽く10メートルほど飛んだが、すぐに体勢を立て直し、男へと突っ込み、スペルカード宣言をする。

 

「星天【煌月の世界】!」

 

スピードも違う5色のカラフルな弾幕が男へと飛んで行く。しかし男は平然とした表情で手をそちらへとかざす。

 

被弾したと思った瞬間。

 

スペルカードも使わずに弾幕全てが消えたのだ。

 

「なっ……!?」

 

詠夢は驚きを隠せなかった。しかし、こんなことで驚いていてはダメだ、と自分に言い聞かせ、もう一度攻撃に出ようと思ったその時。

 

男の方が、早かったようだ。

 

男はすでに詠夢に殴りかかっていた。詠夢はそれを避けることが出来ず、もろに受けてしまったのだ。

 

「ぐぅっ!」

 

ドゴッ、と鈍い音がする。

 

「詠夢!!」

 

霊夢は思わず叫ぶ。詠夢は弱々しい声で

 

「大丈夫……」

 

と返した。さっきのパンチがかなり効いたのだろうか、霊夢には殴られた右頬が真っ赤に腫れているように見えた。

 

「本当にあなた、何者なんですか?……まあ、幻想郷にとって害悪なら退治するのみです!」

 

そう言って、詠夢は懐からスペルカードを出す。

 

ー霊符【詠想封印】ー

 

文の速度をも余裕で超越し、その効力は雑魚妖怪なら片付けられるほどの霊力を持つ博麗のお札が男を襲い、その後七色に輝く陰陽玉が男へと突っ込んでいく。

 

 

 

………と思ったが、男の手前で停止、詠夢の方へと向かっていくのである。

 

もちろん戻って来たお札に拘束された詠夢が逃げられる訳がなく、陰陽玉が上空にいる詠夢に続々と突っ込んでくる。詠夢は陰陽玉の勢いに負けて吹っ飛ばされてドゴッ、という鈍い音とともに地面に叩きつけらた。全身を強打し、満身創痍では戦えない。

 

詠夢の意識はそこでシャットアウトした……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……はずがなかった。

 

 

 

ーー僕の使命は幻想郷を守ること。そして、お姉ちゃんを絶対に守ること。

 

こんなことで挫けていたら、僕はただの弱い者だ。

 

こんな自分ではダメだ。

 

やることを全てやってからではないと気絶などしてられない。

 

 

 

詠夢は血を滲ませながらも、その地に立った。

 

地面に叩きつけられたからか既に瞳は青くなっていて、詠夢は男の方をギロッと睨む。

 

もう一回、強く地を蹴り空を飛ぶ。

 

ドドドドドドドド

 

いつもよりも強く、澄んだ青の弾幕が弾幕が男へと向かっていく。

 

「オラァァァァァッ!喰らえ!」

 

 

 

ー神刀【クリスタルソード】ー

 

 

 

詠夢は自分が流しこめる最大限の霊力を霊力の刀へと流し込む。

 

詠夢は男が強固な結界を張っていたのをわかっていた。彼はその結界を、霊力で突破しようと考えているのだ。

 

いつもより一段と輝いた、詠夢の剣。

 

詠夢の顔には、強い決意が表れながらもとても苦い顔をしていた。

 

すでに詠夢の小さい体は、音を立ててミシミシと悲鳴を上げていた。

 

けれど、負けられない。

 

いや、負けてはダメなんだ。

 

詠夢の剣は既に自分の身長より遥かに大きくなっていた。

 

そして、霊力の補填が完了、詠夢は全速力で男へと飛んで行く。と共に、刀を右上から左下へと斜めに振り下ろす。

 

「滅びろッッ!おりゃぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

剣は一瞬で結界を破壊した。

 

(これなら行けるっ!)

 

詠夢がそう思った瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

ドカァァァァァァァァァン

 

 

 

 

 

 

男が展開したであろう結界が破壊された瞬間に大爆発が起こり、詠夢はそれに巻き込まれた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

ドカァァァァァァァァァン

 

大爆発が起こった。地上から見守っていた霊夢は心配になり叫ぶ。

 

「詠夢!?詠夢はどうなったの!?」

 

しばらくして、煙が消えてくる。そして、空中に立っていたのは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無傷の男だった。

 

詠夢はあの後、力負けして地面へと落下して行ったのだ。

 

霊夢は詠夢が落ちてきたのを察知し、すぐさま詠夢が落ちるであろう方へと飛ぶ。

 

(このまま落ちたら、詠夢が死ぬ……!)

 

そして、詠夢との距離が詰まってくる。

 

間に合うか、間に合わないか。

 

ギリギリのところに霊夢はいた。

 

速度を最大まで上げ、霊夢は手をいっぱいに前へ出す。

 

(お願い……間に合って……!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボフッ

 

霊夢の手に、何かが落ちてきた感触がした。

 

「詠夢?…詠夢!はぁ〜……良かったぁぁ……」

 

霊夢は安堵した。しかし、そんな余裕は無い。

 

詠夢の体は既に血で暗い赤に染まり、意識も無い。

 

「詠夢!?返事して!詠夢!?」

 

霊夢が呼びかけるが反応が無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼はすでに呼吸もなく、一刻を争う事態となったーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued……




詠夢、遂に敗北。

はい、チート民は月に帰りましょう。

ということで、多分紺珠伝と儚月抄あたりに上手くつなげればなと思っています。

ではまた次回、お会いしましょう。
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