永遠のライバル! ~紅き星の暴走 after side story~ 作:はるかさん
けいおん編の聖夜星祭になります!
今回のストーリーでは346プロは出てきませんのでご了承ください。
それではどうぞ!
学園祭で聖夜星祭出場の為のビデオ撮影を行いその結果が明かされ、念願の
それから346プロとの合同ミーティングを行った結果、夜の部において346プロと合同で出ることになりました!
新たな目標を見つけた放課後ティータイム一同は休みの日も練習を行い、そして時には346プロと合同練習を行うなど、日々聖夜星祭に向けて練習を行って来ました。
そして今日はその当日である12月25日。クリスマスです!
346プロとは現地集合で、私たち放課後ティータイムの昼の部が終わってひと息付いたら集合という大雑把なスケジュール。
とまぁ、今私たち放課後ティータイムは初めて学園都市に足を踏み入れているわけです!こんなチャンス滅多に無いんだから......やってやるです!!!
と、意気込んでいたんだけど、私中野梓はただ今絶賛迷子中。
飲み物を買いに行き、戻って来たんだけど唯先輩たちの姿が見当たらない。その上電話にも出ない。唯先輩の事だからお掃除ロボットやその他諸々の機械に目をキラキラさせて飛び回っているんだろうけど。
梓「どうしよう。澪先輩もムギ先輩も電話に出ない......うぅ〜」
困ったことに山中先生はスタジアムの運営の人たちと打ち合わせ中。保護者代表って形で来ている以上、そうなってしまった流れ。
と言うよりどうしてこうなったのか。あ、学園都市に入ってからのことを軽く説明しないとね。
ゲートを潜って待機していたら、
その2人にスタジアムの楽屋まで案内してもらい、ステージまで見学させてもらえた。そのステージの大きさと開放感に声が出なかった私たち。既に足が震えていたのと同時に早く演奏してみたいと言う衝動に駆られ、上半身は武者震いを起こし全身マナーモード状態。ブーブーってね。
ちなみに346プロの人たちとは別行動。とりあえずは昼の部の出番が終わるまでは。最初から一緒だと昼の部の出演にもしかしたら影響が出てしまうかも知れないから、各々で行動した方がいいと言うプロデューサーさんの意向。
そして楽屋に案内され荷物を置いて時間があるので学園都市を見学ってことで外に出たんだけど......。
...
......
.........
〜数十分前 学園都市内〜
唯「すごいねぇ!見て見てりっちゃん!あそこにもロボットがいるよ〜♪」
律「おぉ!お掃除ロボットだ!飛行船だ!風車だあぁぁ!!!」
私たちはスタジアムから外に出て学園都市内を観光中。風紀委員である鉄装さんと固法さんの案内を受け街の中を進んでいた。私たちが住んでいる街からは想像を凌駕する程の科学の街。それが学園都市。最先端技術を駆使しあらゆるハード、ソフトを常に開発し続けている。唯先輩や律先輩みたいにはしゃぐことは恥ずかしくて出来ないけど、内心同じ気持ち。とにかく凄い。そして驚かされることばかり。例えばお掃除ロボとかね。
まだ能力に関しては見ていないからそれも楽しみなんだけど、唯先輩たちのはしゃぎ方を見てたら能力なんてものを目の当たりにしたら大興奮で精神に異常をきたすんじゃないかと若干心配。
固法美偉「外部からして見れば色々珍しい物がありますからね。色々見ていって下さい。私たちは別件がありますのでこれで失礼します」
澪「ありがとうごさいました。またお願いします」
そして鉄装さんと固法さんは用事かあるらしく私達と解散。
時間が中途半端に余ってしまい、遠くに行くことも出来ずまた近くで時間を潰そうにもどこに何があるのか全く不明の状態。
梓「はしゃぎ過ぎですよ。気持ちはわかりますけど」
唯「あずにゃんもよく見た方が良いよ!あのお掃除ロボ!可愛いよねぇ〜♪」
可愛いと言われたロボはそんな言葉も気にせず空き缶やら紙クズやらを拾っていく。任務を熟すだけ。
相変わらず唯先輩の価値観はよくわからない。まぁ可愛くないと言えば嘘にはなるけど。色々と話したせいか、先輩たちのはしゃぎ具合を見たせいか、少し疲れが溜まってしまい喉も渇いたこの状況。
梓「はぁ。私ちょっと飲み物買って来ますね」
唯「行ってらっしゃいあずにゃん!迷子にならないようにね?」
梓「唯先輩には言われたくないです。それよりここからあまり動かないでくださいね!?」
律「りょーかいだぁー!」
物凄く心配。何かあれば唯先輩と律先輩は絶対にあの場を離れる。まぁ携帯があるからそこまでの問題にはならないと思うけどね。そもそも澪先輩とムギ先輩がいるから大丈夫だとは思うけど......やっぱり不安だ。早めに戻ろう。
.........
......
...
そして飲み物を買って帰ってくれば先輩たちの姿が消えていた。経緯としてはこんな感じ。
とまぁこう言う感じで今に至るわけです。迷子なんです。
先にスタジアムに戻っていようか。でもこのまま連絡も取れずに待っていても万が一先輩たち全員が興奮して時間のことなんて忘れてしまったとしたら......考えただけで最悪のテンションになる。となれば誰かに聞くしかない。恐らくこの辺では私達の制服は目立つはず。外部の人間だから。
梓「あの!すみません!」
聞く相手は本当に誰でも良かった。怖そうな人でなければ。
そうして私が話し掛けた人物は同じ高校生。もしかしたら同い年くらいの男の人。見た感じは決して怖くない。頭はツンツンしてるけど。それよりも横にいる修道服を着た女の子は何者なんだろう。科学の街でシスターとか言わないよね?
?「はい?」
梓「私と同じ制服を着たギターケースを背負った人たちを見かけませんでしたか?」
?「いやぁ〜、流石にわからないな。なんせ今日は人が多いですから」
辺りを見回しながらそう告げる。今日はクリスマスにして聖夜星祭のイベント当日。人が多くなるのも無理はない。しかも今日はプロのアイドルである765プロも出場する。それならば人が多くなったって仕方がないこと。
?「とうま。なんか顔がデレデレしてるんだよ」
?「してないだろおい!変な誤解を招く様な発言をするんじゃありません!」
うぅ。このまま先輩たちに会えなかったらどうしよう。
ライブ行えるのかな。ここまで練習して来たのに何も出来ないのだけは絶対に嫌だ。どうにかして先輩たちと連絡を取らないと。
違う人たちに助けを求めるか、それともここで拾って下さいの猫状態の様に待ってみるか。選択肢は色々あるなかで私の耳に聞こえて来た声。それは......
唯「いたいた!おぉ~い!あずにゃ~ん!!!」
間違いなく唯先輩。あんなに大きな声で変なあだ名で呼ぶのは。
不安が解消され安心感が芽生えたと同時に私の中で唯先輩のだらしなさに対して若干の不満が芽生える。
とは言ってもこの人たちにお礼は言わないとね。
梓「すみませんありがとうございました!見つかりました!」
?「あぁ大丈夫ですよ」
?「とうま!早くみことの所に行くんだよ!」
?「わかったから袖を引っ張るな」
?「今日は
聖冬祭?なんかのイベントかな。聖夜星祭と言い色んなイベントがあるんだなぁなんて少し物事を吸収しながらも唯先輩への不満は収まらない。
梓「もう唯先輩!!飲み物買って来るからここに居てくださいって言ったじゃないですか!電話しても出ないし、もう会場に入ったかと思って道端の人にスタジアムの入口聞いちゃったじゃないですか!」
唯「あう~......あずにゃんが怒った」
澪「ごめんな梓。唯がお掃除ロボットを見かけてそのまま追いかけ始めたんだよ。律が止めても止まらなくてさ」
澪先輩にそう言われると何も言えなくなってしまう。唯先輩は私が注意しても毎回今みたいなリアクションを取るから反省しているのかが全くわからない。だから続けてこう言ってしまう。
梓「だいたい唯先輩はいつもいつもいい加減過ぎます!あの時だって......」
と、唯先輩のだらしなさの過去例を次々と上げていくつもりだったんだけど、その流れを一瞬で崩すように唯先輩の後ろに居た女の人が私たちに話しかけてきた。
?「あの!お取込み中すみません!もしかして今日このスタジアムでのライブに参加される方ですか?」
澪「はい。そうですけど......」
一先ず澪先輩が対応。相手の人の得体が知れない。かと言って別に悪い人って言うわけでもなさそう。
私達とは違う制服を着ていて目の前の話し掛けて来た人以外にも8人同じ制服を着ている女の人の集団。
?「私たちも出るんです!私たちはスクールアイドルとして出るんですけど、バンドとして出るんですか!?」
なんと驚き。まさかのスクールアイドルと遭遇。
ってことは後ろの人たちも同じスクールアイドル。全部で9人になるみたい。
ってまさか9人のスクールアイドルって......。
律「こっちはバンドだぞー!スクールアイドルか!よろしければこの澪を勧誘してやってはくれませんか!?メイド姿とか似合いますよ!」
澪「やめろ律!変なこと言うな!!!」
大ボケに渾身のツッコミチョップが炸裂。相変わらず澪先輩と律先輩は仲が良い。こんな知らない人たちの前でも自然に振る舞えることも凄い。相手の人たちもそのやり取りにクスクスと笑っていて場が和んでいる。
音の木坂のスクールアイドル。間違いない。雑誌で見たことがある。関東地区で
唯「私は平沢唯です!じゃあ同い年だね!」
それぞれが自己紹介を終えていく。μ's一同の名前は「高坂穂乃果さん、南ことりさん、園田海未さん、小泉花陽さん、星空凛さん、西木野真姫さん、矢澤にこさん、東條希さん、絢瀬絵里さん」の9人。ちょっと多い気もしたけどなんとか全員の名前は覚えた。未来のアイドルかも知れないしね。
初めてのスクールアイドルとの対面に会話が弾む放課後ティータイム。何がキッカケでスクールアイドルになったのか、音の木坂とはどういう高校なのか、放課後ティータイムの名前の由来等々。切りがなく気が付けば時間は過ぎていく。
海未「では、今日はお互い頑張りましょう」
澪「そうだな。μ'sも怪我とかしない様に頑張って下さい」
梓「ライブ見てますから!楽しみにしてますね!」
にこ「えぇ!盛り上げるから楽しみにしてなさいよ!」
紬「では♪」
律「じゃーなー!応援頼むぜ!」
絢瀬絵里「えぇ!任せて!」
等と挨拶を交わし私たちはスタジアムの中へと進む。
これから行われる放課後ティータイムの演奏、お客さんの数、圧倒的開放感のステージ。考えただけで緊張する。なにせ私たちはそんな大舞台でバンドをしたことがない。足も竦む。μ'sの皆さんは場馴れしてるのか、満面の笑顔で私たちに手を振っている。特に穂乃果さんは。
そんな中、スタジアムの入口から私たちの方に全力疾走と言っても過言ではないスピードで向かってくる人が1人。
間違いない。あれはバンド祭で知り合った涼宮さんだ。
ハルヒ「久しぶりじゃない!元気だった!?」
律「おー!!見に来てくれたんだ!」
ハルヒ「もっちろん!我がSOS団は、交友関係を大事にするんだから当っったり前よ!」
相変わらず由来不明の団名。まぁ放課後ティータイムも人のこと言えないんだけどね。って言うか涼宮さん1人?
澪「ありがとう。私たちは午後の部の一発目なんだ。あと1時間くらいで出番なんだよ」
演奏する曲の確認や楽屋でちょっとしたリハ、話し合い等行いたいことはたくさんある。なんせそれくらいの大舞台。失敗は絶対に許されない。
だから涼宮さんには申し訳ないけど今すぐに楽屋へ向かいたい、と思ってはいたけど涼宮さん率いるSOS団の方々がスタジアムの入口から走って向かってくる。流石に1人でここまで来るはずがないよね。
キョン「お、おいハルヒ。さすがにお前の足の速さにはかなわん。もう少し抑えて走ってくれ......」
ハルヒ「何よキョン、だらしないわね」
唯「あ!キョン君だ!やっほー♪見に来てくれてありがとー」
いつの間に仲良くなったのだろうか。唯先輩のこういうのは凄いところ。私は未だに男の人と話すときは澪先輩程ではないけど緊張する。だからキョンさんと話すのも緊張する。良い人だってことはわかってはいるんだけどね。
私たちを見送る為に待っていたμ's一同はSOS団の登場により待ちぼうけになってしまっている。でも私が"お見送りはここで結構です"と言うのもなんか変な話。まるでお見送りしてくれるのが当然の様な発言にもなってしまう上に今日初めて会った人たち。
でもμ'sもその空気を読んだのか。
穂乃果「じゃあまたね唯ちゃん!1時間後のライブ楽しみにしてるねー!」
大声で叫んで大きく手を振る。これ以上お待たせするわけにもいかなかったから丁度良いと言えば丁度良い。
唯「うん!ありがとー!私たちも楽しみにしてるねー!!!」
今度は唯先輩が穂乃果さんに大きく手を振る。今日は同じスタジアムで出演する仲間。出番まで色々とやることはあるよね。
ハルヒ「誰?知り合い?」
頭上にハテナマークが浮かんでいた涼宮さんが問う。
律「聞いて驚くな!たった今知り合ったばかりで素性はほとんど知らん!」
澪「自慢げに言うことでも無いけどな」
朝倉「あの人たち......確かスクールアイドルのμ'sとかって言うグループよね?」
その通り。なんだかんだ言って知名度が高い。それはそうだよね。雑誌に載るくらいだから。
放課後ティータイムも雑誌に取り上げられたりしてくれたらもっともっと楽しくなるんだけど。
現実はそうもいかないのかな。
長門「そう。愛してるばんざーい!は名曲」
キョン(長門さん!?いつから曲を聴くようになったんです!?)
曲名までもが知られている。やっぱり凄いなスクールアイドルは。
古泉「今日は頑張ってください。席から応援します。リハーサルや打ち合わせ等行いたいことがあると思います」
と、古泉さんの一言でスタジアムに戻れるキッカケが生まれ私たちは楽屋へと移動。まさか涼宮さんたちが見に来てくれるとは思っていなかった。涼宮さんのギターは物凄く上手かった。今度教わりたい。
〜楽屋〜
憂「あ!お姉ちゃん!」
純「お疲れ様です」
ドアを開ければ中には憂、純、和さん、山中先生の姿が。いつものメンバー。憂が差し入れてくれたドーナッツとムギ先輩が淹れてくれた紅茶を飲みながらみんなでプチお茶会。ドーナッツも美味しければ紅茶も美味しい。
唯「美味しいねぇあずにゃん♪」
梓「はい!こんなに美味しいの初めてです♪」
あまりの美味しさに打ち合わせを忘れてしまうほど。
唯先輩たちも凄く幸せそう。これが、この姿こそが私たち放課後ティータイム。名前の由来通り......
梓「じゃなーーーい!!!!」
律「おおう!?どーした梓!?」
危うくこんな時にまで先輩たちに流されるところだった。
ここで行うのは打ち合わせやリハーサル。今はお菓子や紅茶を楽しんでいるときじゃない。
梓「それよりも打ち合わせです!リハーサルです!やるべきことはたくさんあるんです!」
唯「まぁまぁ。あずにゃんリラックスしようよ〜」
梓「そんな場合じゃありませんよ!聖夜星祭なんですよ!?失敗でもしたらどうするんですか!?こんな時にまでお茶してたらダメです!」
澪「梓。こんな時にだからこそこの時間は重要なんだよ」
まさかの澪先輩からの言葉。澪先輩までもが唯先輩に染まってしまったのかと不安になる。
澪「私たちはこれまで今日の日の為に練習してきた。散々話し合ってきた。どこか抜けが明確にあるなら話は別だけど、それも見当たらない。なら本番で少しでも緊張を無くす為にもこの時間は必要だと思う」
その言葉を聞き、考える時間に突入。
確かに澪先輩の言う通りだ。抜けは思いつかない。完璧な程練習を重ねて来たわけではないけど、失敗するかしないかと言うだけで特に不安要素はない。
梓「......そうですね。すみません、先輩方」
唯「良いって良いってぇ〜」
律「よっしゃ〜!梓は紅茶一気飲みだぁー!」
でもこの2人はただ単にお茶会をしたかっただけなんじゃないかとも思ってしまう。澪先輩やムギ先輩が言うのと唯先輩、律先輩が言うこういう場合の言葉の重さは違う。
全く。唯先輩も澪先輩を見習ってくださいね?
そして時間が少し飛び、いよいよ私たちの出番。
憂たちは席で見るとのことで楽屋から出ていき、私たちはステージへと向かいあとは奈落から飛び出るだけ。
なんでスタジアムのステージでこんなに奈落が設置されているのかはわからないけど。
中で待機していた私たちの耳に突如として大きな音が襲う。
それは午後の部のスタートを意味する花火が打ち上げられたからだ。
その花火と共に奈落の床が勢いよく上昇し始め、大ジャンプでステージに立つことに。
いそいそとそれぞれが自分の楽器が置かれて居る場所へと移動し、楽器を装着。全員の準備が整ったのを確認した律先輩が、"ワンツー!"と叫びながらドラムのバチでリズムを取りついに始まった1曲目のふわふわ
あれだけ緊張していたのに不思議と演奏は行える。練習の成果が出ているんだと思うし、何より何故か唯先輩の歌声を聞くと緊張が解れてくる。そんな効果てきめんの歌声に乗せて音を奏でていき、ようやく終了した1曲目。
そして唯先輩のMCが始まる。相変わらずの安定したMC。緊張もせず話したいことを話す唯先輩。しかも笑いまで取るという才能溢れるトーク。
唯「それでは聞いてください。私の恋はホッチキス!」
律先輩のドラムから始まり続けて唯先輩と私でそのドラムに乗っかり音を繋げていく。この曲の始まりは、唯先輩のパートはかなり難しいのに、こんなステージにも関わらずスラスラと弾いていく。もっともっと練習すれば唯先輩は涼宮さんの様なギターテクを身につけられるんじゃないか、なんて思ってたら唯先輩は一向にマイクに顔を近づけない。
まさか!!?
梓(ちょ......唯先輩!歌!!)
唯(ほぇ?......はっ!?か、歌詞飛んだぁ〜!!!)
まさかの唯先輩の焦りが表情に現れる。それを見て改めて認識した。
唯先輩は緊張こそはしないけど1つの事に集中すると周りが見えなくなるんだと。いつもは弾くのと歌うのをセットで考えているから出来るけど、今回に限っては恐らく唯先輩の中では出だしのリフを絶対に間違えてはいけないと言う意識が強過ぎてこうなったんだと思う。なら仕方ない。お願いです澪先輩。助けてください。私は歌うのは苦手なんです......えぇい!もうヤケクソです!!
梓・澪「「なんでなんだろ?気になる夜、君への」」
梓(澪先輩!!!)
まさかの援護射撃。澪先輩が一緒に歌ってくれた。
ってことは澪先輩も唯先輩の事を心配して見ていたってことかな。でもこの際過程はもうどうだっていい。とりあえず繋げられたんだから。
そして無事にAメロの途中から唯先輩と澪先輩のデュエットになり、私は歌から弾くことに意識を向け曲を演奏していくことに。
そんなトラブルやまさかの展開があるのも本番と言い聞かせながらね。
そうして最後の曲の演奏も終えて放課後ティータイムとしての出番はこれにて終了。全体的に見れば大成功。お客さんも盛り上げられたし、放課後ティータイムとして覚えてくれれば尚の事。
ステージ裏へと進み、全員の緊張が一気に解れて表情に疲れが出る。
唯「疲れたぁ〜」
梓「お疲れ様です唯先輩。もう、歌うの忘れるなんて」
唯「出だしでミスしたら絶対ダメだって思ったんだよ〜そしたらあっという間に歌うタイミングが来ちゃって焦ったよ」
やっぱり。出だしのリフは完璧だったけど、歌うのを忘れた理由がそのことが頭から抜けてしまったということ。
でもライブ自体は成功したんだからその事についてはこれ以上言及しない。とにかく凄い疲れた。
憂「皆さん!お疲れ様です!タオルとお水をどうぞ!」
律「ありがとなー憂ちゃん。そうだ!放課後ティータイムのマネージャーにならないか!?」
前言撤回。1人だけ元気な人がいた。
澪「もう突っ込む気力もない......」
口から魂が抜けていくのが見える。このボケを拾えない程の疲労感。とりあえず夜の部までは結構時間があるから身体を休めるにはもってこいだけど、346プロの楽屋にも向かわないと。
出来れば学園都市を観光したいって言う願望もあるんだけどそうもいかないみたいかな。
さわ子「お疲れ様。よく出来てたわよ〜みんな!」
唯「さわちゃん先生ありがと〜♪」
憂がくれたタオルで汗を拭き水分を取りながらワイワイ会話。
冬なのに汗をかくなんて相当な緊張感の中にいたんだと改めて実感。演奏中よりも何故だか今の方が緊張している。もう終わったって言うのにね。
〜スタジアム内 通路〜
会話をしながら私たちは一旦楽屋へと戻り楽器を置き、気晴らしにスタジアム内の散策を始める。電話した結果、346プロとの合流は16時からとなった。割と余った時間。それを使うためにテクテク歩いているわけです。
楽屋のドアにも色々な名前が書かれている。ラブクライシス、
よく見れば楽屋の名前を見ているのは私だけと言う事に気がつく。先輩たちはお喋りしていて見向きもしていない。まぁ知ったからどうこうなる話でもないんだけどさ。
そんな先輩たちの後ろ姿を見ていたら数メートル先の曲がり角を曲がった通路の方から何やらワイワイと大きな声が突然聞こえてくる。
唯「あれ?この声ってたしか......」
多分唯先輩が思っている通りの人たちの声。さっき外で少しだけ話したもんね。
憂「あそこのコーナーから聞こえるよね。かなり大きい声だね」
バタバタと何重にも聞こえる足音と大きな声。
それらが廊下中を響き渡る。
律「一体誰なんだーこんな所で大声出して。下品だぞー!」
澪「お前が言うな!!」
そしてその人物たちが徐々にこのコーナーに近づいてくる。姿は見えなくてもその声の大きさで会話が聞こえてくる。
この声は間違いなく外で話したμ'sのメンバー。
花陽「ライブ前で申し訳ないんですが......ここでは話せません!一旦楽屋へ移動しましょう!!!」
穂乃果「花陽ちゃん!何があったの!?」
花陽「簡単に言うと......トーナメン
8人「ト、トーナメン島~!?」
トーナメン島。それは346プロ曰く、海外の島で本戦が行われ、日本からの出場は東京ドームで行われる予選に突破しなければならない過酷な大会。μ'sの皆さんは聞いた限りではアマチュア。にもから関わらずその情報を握っているという事は一般公開されたと言うことかな。私たちも当然知る由もなかったんだけど、346プロと出会って初めて知ったこと。
なんて考えていたら突然律先輩がコーナーに向かって走り出した。それを見た私たちも律先輩へと続く。そして律先輩がコーナーを曲がり突然仁王立ちしてこんなセリフを吐いた。
律「まてまてまてーい!!!廊下は大声出す所じゃないぞーー!!!」
澪「お前の声の方がうるさいだろ!!」
律「いってえぇぇぇ!」
ついに澪先輩のツッコミが炸裂。予想通りそこにはμ'sのメンバーが驚きの表情でこちらを見ている。
穂乃果「あ!唯ちゃんたち!演奏良かったよ!」
真姫「ほんと。バンドがあんなに心打たれるものだなんて知らなかったわ」
花陽「丁度良かったです!お話したいことがありますので楽屋へ来てください!」
会話の流れをぶった斬って再び走り出す花陽。呼び捨てなのは、花陽、凛、真姫は私や憂、純と同い年だから。つまり唯先輩たちは穂乃果さんやことりさん、海未さんと同い年ってことになる。
そして私たちは必死に花陽の後ろを追いかけμ'sの楽屋へと入って行った。
~μ's 楽屋~
唯「お邪魔しま~す♪」
紬「ごめんなさいね。押し掛けちゃって」
海未「いえいえ。ゆっくりお話もしたかったですし。それよりも花陽、トーナメン島とはなんですか?」
トーナメン島。海外で本戦が行われ、東京ドームで予選が行われる。それに受からなければトーナメン島には出場出来ない、ってところまではわかるんだけど......。私たち放課後ティータイムはプロデューサーさんに詳細を聞いていないしそもそも調べてもない。聖夜星祭しか頭になかったから。だから何で競うのかも知らない。
花陽「トーナメン島とは、ゴールデンウィーク中に海外のとある島で世界中のアイドルやバンドを集めて行われる大会です。トーナメント形式でどのユニットがNo.1に輝くかを決めるみたいです!」
もうそこまで情報が出回ってるんだ。
詳しくはプロデューサーさんにも聞かないと。
絵里「凄いわね......って、4月って私たち3年生は大学生なんだけど......?」
凛「関係ないにゃ!そんなの無視して出るにゃ~!」
希「せやね!ゴールデンウィークなんやし時間はあるやろ♪」
花陽「高校生限定とはないので大学生でも参加可能です。ちなみに日本からは4グループ出場可能で、その予選が3月31日と4月1日に東京ドームで行われます!」
話だけ聞くと聖夜星祭がちっぽけに感じてしまう程の規模のイベント。って言うか最早イベントっていう括りではない気がする。
下手したら音楽系のオリンピックみたいな規模の様な気がするな。
梓「なるほどね。それで花陽。私たちを呼んだ理由って言うのはトーナメン島でバンドも行えるからって認識で良いのかな?」
花陽「その通り!先程の放課後ティータイムの演奏を聞いて思いました。梓ちゃんたちも出るべきです!」
っと言われても346プロと合同で出る可能性があるんだけど。
まぁ今はそのことは話さないでおこう。
憂「そもそも予選に出場する為の条件ってないの?」
ことり「確かにそうだよね。無条件で参加出来るなんて思えないし......」
花陽「その条件とは、ネットで抽選が行われるのは当然として、更には違うジャンルのチームと合同で予選へ出場すると言うことです!」
真姫「んー?つまり?」
花陽「わかりやすく言えば、μ'sと放課後ティータイム。これで出れる可能性があるという事です!」
あー、別のジャンルってそう言うことか。
そっかそっか。μ'sと放課後ティータイムで、ね。
って......
花陽「あ、あれ?急に静かに......」
「「「「μ'sと放課後ティータイムの合同〜!!??」」」」
to be continue......
唯「あれ?私たちって346プロと合同で出る可能性があるんだよね?」
律「多分μ'sとは出ないんじゃないか?」
梓「どうでしょうね。確かに流れ的には346プロとってことだと思います」
憂「まぁ先のことはいいんじゃない?とりあえず皆さんお疲れ様でした♪良かったですよ」
澪「ありがとう憂ちゃん」
紬「ほんと成功して良かったわね~」
穂乃果「私たちも成功したんだよ!午前の部」
にこ「そうね。その後外に出たらやたら寒かったけど」
真姫「やれやれね。そろそろ時間よ?」
唯「あ、そうだった!じゃあ次回コール!」
次回
#6 アイドルとスクールアイドル!