永遠のライバル! ~紅き星の暴走 after side story~ 作:はるかさん
ラブライブ編も残すところあとわずかです。あくまでもラブライブ編がラストですw
もしかしたら ~編 が終了したら総括で続きのストーリーを書くかもです。
ではどうぞ!
前回のラブライブ!
クレープを食べてる時に突如発生した強盗事件。
そこへ美琴ちゃんが怒りの一撃を向かって来る車に
その威力は絶大なもので凡人の穂乃果たちからすれば感想や表現はおろか、上手く言葉が出せないほどのもの。
その後、美琴ちゃんたちはジャッジメント支部に来客の予定があり、別行動となった。
移動中に、道路を会場とし行われていた借り物競争。
希「ウチ東條希♪」
運悪くタロットカードを引いてしまったであろう上条さんに自前のタロットカードを渡した希ちゃん。学園都市でタロットカードって本当に運が無いと思う。不幸なのかな?
そして次なる場所へ移動するために学園都市名物である地図を発見し、操作していると隣で美琴ちゃんと外見がそっくりな妹さんに遭遇。
10032号「御坂はお姉様の妹です。っと、正確には違うけど話をややこしくするのはめんどくさいのでその表現が一番適切です。っと、御坂10032号は精一杯気を遣ってみせます」
夜に行うライブに見に来てくれるとのこと。
地図で次なる場所を探すも行く当てもなく、結局穂乃果たちはスタジアムに戻ることになった。
ジュースを買いに出かける穂乃果にμ'sのメンバーから追加注文が入り、仕方なしに注文分まで買いに行く羽目に。
穂乃果「ご、ごめんなさい!大丈夫ですか!?」
?「いたた~......こっちこそごめんなさい。大丈夫ですよ。転ぶの慣れてるんで......エヘヘ」
そこで出会った1人のアイドル。
その人のことを穂乃果が知らないはずがない。アイドルを目指す、またはスクールアイドルなら誰もが知っている存在。
穂乃果「あ、あの......お礼ついでに名前を聞かせてもらえませんか?」
なんとそこでバッタリ出会ったのは765プロのアイドルの天海春香さん。
穂乃果みたいなアイドル擬きが本物のアイドルに出会ったのでした!
穂乃果「は、は、初めまして!!!私、高坂穂乃果って言います!!!よろしくお願いします!!!」
緊張して上手く話せてない穂乃果。それもそのはず。なんたって相手は天下のアイドルなんだから。
しかもアイドルって意味では先輩だし、何よりスクールアイドルなら誰もが目標にする存在。
他にも星井美希ちゃんや
春香「お、落ちついて!そんなに頭下げてもらう程でも無いですから!」
いつの間にか頭を下げていた。それだけ必死だったのかも。
今日はスクールアイドルだけじゃなく、765プロのアイドルも出るってにこちゃんから聞いては居たけど、こんな風にバッタリ遭遇するとは夢にも思ってなかった。だって普通あり得ないでしょ。
春香「あの~、ここにいるってことは、今日のライブに出場する方ですか?」
穂乃果「はい!私、音ノ木坂学院に通っていて、そこでスクールアイドルやってます!今日はライブに出場する為に来ました!!」
なんだか総理大臣を相手にしている並に緊張して礼儀正しくなってるのが自分でも実感できる。
それも仕方が無いでしょ。なんたって相手が相手なんだから。
今思うとみんなも連れてくれば良かったかな。もう一度会える機会なんてないんだから。
春香「そっかぁ!スクールアイドル!っていうか私たち同い年くらいだと思うんですけど......何年生ですか?」
穂乃果「私は高校2年です......あっ!」
そうだ!同い年だったんだ!前にネットのプロフィールを見て妹の雪穂に伝えたことがあったっけ。
しかもその時に765プロに
"そんなこと知ってるよ"
って言われたことがあったっけ。
春香「じゃあ同い年だね♪今日は頑張ろうね!」
穂乃果「はい!頑張りましょう!」
春香「別に敬語じゃなくて良いんじゃないかな?同い年なんだし♪」
なんと。まさかここまで仲が進展するとは思ってなかったよ正直。
会話だけじゃなく、敬語を使わなくても良いだなんて。本人の身分を考えたら高飛車になってもおかしくはない。しかも相手はたかだかアマチュアのスクールアイドル。にも関わらずまるでお互いの身分など関係無しに嬉しい提案をしてくれるなんて。
穂乃果「そう......かなぁ?じゃあ!......は、春香ちゃん!」
余りの勢いに思わず目を瞑ってしまう。もしかして本当は怒ってるんじゃあないか、やっぱり失礼なんじゃないかって。反応が無い。怒ってるかも。恐る恐る顔を上げながら目を開ける。
でも目の前にあった1人のアイドルの顔はとっても笑顔で待っていてくれた。
春香「うん!よろしくね♪穂乃果ちゃん♪」
穂乃果「うぅぅぅ~......春香ちゃ~ん!!!」
思わず飛びつく、抱き付く。普通の生活を送っていたら絶対に会うことは出来ない存在と肩を並べているこの状況。学園都市では非日常的な出来事でもあっさりと日常と化してしまうのではないか、と感じても仕方がないくらい。飛びついたことで春香ちゃんが少し慌てているけど、すぐにそんな態度も薄れて行った。ビックリさせちゃったかな。
春香「うわあぁぁぁ。いきなり抱き付かれたらビックリするよ~......って!私急いでるんだった!!受付に行かないと!じゃあまたね穂乃果ちゃん♪」
穂乃果「うん!今日はよろしくね!」
春香ちゃんは私の方を振り向きながら笑顔で手を振りそのままステージの方に向かって走って行った。
こんな時間からステージで何をするのかはわからないけど。リハでもするのかな。
穂乃果は穂乃果で、頼まれたジュースを渡しに楽屋に戻る。ジュースだけじゃなくてお土産話まで出来ちゃったけどね。
穂乃果「らんらら~♪」
~楽屋~
穂乃果「たっだいま~♪」
ドアをバン!と開けて帰還。人数分のジュースを持って。よくよく考えたら重くて、1人で買いに行かされたのはどう考えても理不尽というか、薄情と言うかはわからないけど、今の穂乃果は大抵のことなら許せてしまうほど随分と機嫌が良い。テストで学年1位を取った様な気分。いや、それ以上。Love Live!で優勝した並の気分。
にこ「おかえり。ありがとう穂乃果♪」
真姫「全く、ジュースくらい自分で買いなさいよ。にしても随分ご機嫌ね穂乃果。何かあった?」
さすが真姫ちゃん。その洞察力と冷静さで右に出る者はいない。
穂乃果は特に何も話してなんていない。付け加えて穂乃果なりに表には出さない様にしていた。にも関わらず真姫ちゃんは見抜いた。何か良いことがあったのかって。
穂乃果「どうしてそう思ったの?」
疑問を投げる。子供がおもちゃを買ってもらった時の様に飛び跳ねて喜んでいた、または満面の笑みでいるのであればまだしも、穂乃果はそうではなかった。少なくとも穂乃果の中では。
第三者から見れば満面の笑みだって言われたらしょうがないけど。
真姫「あれだけのジュースを頼まれた挙句、1人で買いに行くことになったんだから文句の一つは絶対言うでしょ。帰って来た時にそんな文句は一言も無かったし、何より多少時間が掛かってたから何かあったんだなって思ってね」
凄いなぁ。そこまで穂乃果の出来事に推測が立てられるなんて。
しかも見ていたわけでもないのに、そこまで言えるなんて。さすが真姫ちゃん、恐るべし。
回りのみんなも"そうなの?"っていう感じで穂乃果の顔を凝視。なんでこうもみんなから見られるかな。視聴率高いよ今の穂乃果は。
穂乃果「まぁね。実は......」
先程までの経緯を話した。さすがの絵里ちゃんや真姫ちゃんも驚きの表情を隠せない様子。
だって相手は天下のアイドルなんだもん。しかもバッタリ出会っただけじゃなく、話をした上に同い年ってことで仲良くなり、お互い敬語では無くタメ語で、そして名前で呼ぶことになった等々。
話せば話題は尽きない。経緯だけでなく、穂乃果が接した限りで春香ちゃんの性格や印象までも話のネタになってくる。どんな感じの人か、どんな雰囲気の人か、どんなアイドルなのか。あくまで穂乃果主観だから正解じゃないかも知れないけど、話そうと思えばいくらでも話せる。
凛「穂乃果ちゃん凄い!凛も友達になりたいにゃ~!」
ことり「今日のライブに出るんだってね」
そうなんだよね。だからこそ穂乃果たちも更に気合を入れて頑張れるってもんだよね。
だってプロのアイドルと同じ日に同じ舞台に立てるんだよ。そんなことまずあり得ないよ。
勿論穂乃果だけじゃなく、ここにいるμ'sのみんなだってその気迫と言うか気合というか、それらがこの楽屋にビンビン走り伝わってくる。やっぱ競争相手や目標となる人たちがいると違うよね。
花陽「穂乃果ちゃん!今度紹介して!絶対!!」
穂乃果「う、うん!そうだね!」
紹介できるかどうかは別として、花陽ちゃんは大のアイドル好きだから余計に羨ましいんだろうな。
会うことが出来たら失神しちゃうんじゃないかな。その場合は即救急車の手配だけはしよう。うんうん。
まぁそんな冗談は置いといて、この楽屋では暫く春香ちゃんの話題で持ちきりだった。
やっぱみんなスクールアイドルってことで、本物のアイドルには興味深々なんだなぁ。
そんなこんなで穂乃果たちは更にアイドルの話で盛り上がるのでした。
~
一方その頃......
美琴「アイドルも大変ね~」
黒子「お姉様もこの機会に入れてもらったらどうですの?常盤台のアイドルとして」
美琴「いやいや......私はアイドルって柄じゃないでしょ」
今、私と黒子、初春さん、佐天さん、そして
来客の対応が予定されていて、打ち合わせを行うというより行っている。黒子と初春さん、固法先輩での対応で、私と佐天さんは単なる付き添い。その打ち合わせの内容とは、ここにいる来客の人たちを護衛するというもの。1年前の
亜美・真美・美希「はぁ~い」
これが765プロのアイドルの素顔かぁ。ステージの時とは大違い。この3人は私と同い年くらいのはずなのに何故だか少し幼く見えてしまう。
もう分かると思うけど、今日ここに来客として招かれているのは765プロのアイドル。これだけ大物のアイドルが来るならそれ相応の護衛は必要との判断を学園都市の上層部が下したんだとか。人間味があるのかどうか全く持ってわかんない上層部は。アイドルを護衛する程の人間味があるんなら
とまぁ今更そんなこと言っても遅いし、今となっては
本題に戻して、先週くらいにプロデューサーさんから申し出があり、それを黒子が受け今日この場に集まっている。
監視とか、安全の為にとかではなく、ここに集まっているのはあくまでも打ち合わせ。
ソファーに座っている黒子と初春さんと固法先輩と、プロデューサーさんと秋月さんの打ち合わせ。
律子「すみません。騒がしくって」
黒子「いえいえ。これくらい賑やかな方がこちらとしても楽しいですの」
談笑も兼ねながら紅茶を啜る5人。まるでどこかの喫茶店で世間話でもしているかの様な対応。
黒子は接客と言うか、来客対応が上手い。元々の言葉遣いもあるんだろうけど、落ち着いた雰囲気と対応がそれを思わせる。はっきり言って私以上よね。
プロデューサー「では、ライブ中にジャッジメントとして護衛をお願いします!」
律子「お願いします!」
その場で立ってズバっと頭を下げる2人。相手は中学生なのにそこまでお願いするとはさすが社会人。
特に営業も兼ねてるだろうし、そういった機会は特に多いんだろうな~なんて憶測をしてみる。
固法「そ、そんな頭まで下げないで下さい!私たちの仕事でもあるんですから!」
年上の社会人に立って頭を下げられたのが余程ビックリしたのか、慌てて固法先輩も立ち上がり両手を振りながら"やめてください"と行動で訴えている。大の大人たちが学生に向かって頭下げてるんだからそりゃあそうなるよね。
美希「ねぇ御坂さん!御坂さんって超能力者なんでしょ?ミキ見てみたいな♪」
美琴「いやぁここでは危ないし、そもそも外での能力の使用は禁止されてるからさ~」
別に見せたくないわけじゃあないけど、別に見世物じゃあないし、何より禁じられてるからなんとも出来ないのが現状。ここは学園都市だし、誰が見てるかわからないしね。
黒子「さっき外で車に向かって派手に能力を使ってたではありませんの」
美琴「く、黒子おぉぉ~!」
確かにそうだけどあれは止む終えなかったと言うか穂乃果さんを守らないといけなかったというか。
まぁ本心は友達を傷つけられてキレたんだけどさ。だってあり得ないでしょあの強盗。男のクセに女の子の顔に傷をつけるなんて。
佐天「御坂さんの能力は凄いんですよ~。御坂さん1人いればどんな家でも節電効果間違いなし!」
美琴「いや、佐天さんそれ何か違うと思うんだけど......」
なんか力が抜けちゃった。
あ、そうそう。さっきまで天海春香さんもいたんだけど、なんかスタジアムの受付に行かなきゃいけないとかで慌てふためいてた所に黒子が丁度戻って来て、そのまま黒子が天海さんと部屋から出て、多分共に
なんか"受付に渡さなきゃいけないものがある、このままじゃあのツンツン頭の人が困ってるに違いない"って言ってたんだけど......まさかアイツじゃあ......。
また女の子に手を出してアイツはぁぁ!しかもアイドルよアイドル!あんの野郎やっぱ一回電撃喰らったカエルの足みたいにヒクヒクさせてやらないとね......。
っていうか受付に渡さなきゃいけなくてアイツと関係がある物って何だろう。
佐天「あれは日常茶飯事ですよ。あのロボのおかげで街が綺麗なんですよ!」
やよい「そうなんだぁ~!うっうー!あれが家にあればお掃除も楽チンで食事を作る時間に費やせるですぅ~!」
いや家で使うには大きすぎる気がするんだけど。ってかアイドルやってて家の掃除やら料理やらまでやってるのかな。だとすると私が思ってるアイドルってほんの一部ってことか。
ステージで歌って踊ってお客さんを楽しませたり幸せにすることが一番の仕事。その為には歌や踊りの練習をしたり、時には落ち込んだり泣いたりすることもあるんだろうけど、さすがにアイドルの私生活までは予想が出来ないな。汚い話かも知れないけど、お給料とかは結構貰ってると思うけど、それでも家事をやったりして家庭内ではそういう別の苦労もしてるんだろうな。特に今の高槻さんの一言は結構現実味があったし。
プロデューサー「よし!みんな!スタジアムに向かうぞ!」
律子「えぇ!ジャッジメントの方々が万一に備えて護衛に当たってくれるから、みんな安心してライブに集中しなさい!」
いつの間にか終わってた。私は元々ゲコ......べ、別の予定があって行けないし、佐天さんはクラスメートと見に行くって話になってるから、ジャッジメントの3人が護衛に当たることになったみたい。
黒子「では行きましょう。スタジアムの楽屋でよろしいですの?」
律子「え、えぇ......そうだけど......」
初春「ビックリしますよ~、目を閉じないで見ててくださいね」
そう言うと黒子はプロデューサーさんの腕と秋月さんの腕を掴み、一瞬にして3人共この場から姿を消した。つまり黒子が空間移動を使ったってこと。
美希「ハ、ハニーと律子......さんが......」
みんな揃いも揃って目をまん丸くしてさっきまで3人がいた空間を見つている。
騒がしかったこの支部に沈黙が走る。そりゃまぁそうでしょ。私も最初に能力を見た時は驚きが隠せなかったから。しかも彼女たちが住んでるのは能力なんて一切関わることのない街。
学園都市は基本的に外部とは隔離されているから入ることも映像で見ることも出来ないからね。しかも炎を出したり電気を出したり目に見える能力ならまだしも、目に見えない、というより目に見えた光景が消える=目に見えないものなら尚更驚くわよねそりゃあ。
......数か月前にハルヒは驚くよりも凄く感激してたけど。
そんな驚いてるアイドルたちを行ったり来たりして次々と黒子は運んでいく。本人たちからすればあっという間の出来事。そんなことお構いなしに黒子は運んでいく。
これからライブを行うアイドルたちだから移動で疲れさせるわけにはいかないっていう黒子の配慮かな。
765プロの皆さんも頑張って。応援してるから!
~スタジアム~
話し過ぎたのか、外はもう暗い。あと1時間足らずで開場する。楽屋でアイドルの話を終えたあと、穂乃果たちはスタジアムの受付に来ています。何故かと言うと、希ちゃんが突如"今日765プロのアイドルと会えるか、ライブ前にウチが占ってあげる"って言ったことがキッカケ。アイドルの話にインパクトがあったのか、それとも色んなことがあってなのか、誰1人として希ちゃんのタロットカードの存在を忘れていた。勿論張本人の希ちゃんでさえ。
受付の女性「どうかしましたか?」
希「あの!ウチのタロットカード、届いてませんか?」
さっき上条さんに渡したタロットカード。届いてるのかな。あれから数時間は経ってるけど、ここにまで返しに来るとはねぇ。あの交差点からそんなに離れてるわけじゃないけど、いちいちここまで持ってくるとは思えないけど......ならジャッジメントの支部に預けた方が早いもん。
後方の戸棚をゴソゴソと探す受付の人。そして......
受付の女性「タロットカード......あぁ!届いてますよ!男子生徒と女の子が届けてくれましたよ。これですか?」
女の子?誰だろう。ひょっとして上条さんタロットカードを途中で落としちゃったのかな。
希「あ!ウチのタロットカード!」
受付の女性「念の為に名前をお願いします」
東條希と答え、タロットカードを受け取る。
まさか本当に届けているとは。相当律儀な人なんだなぁ。
あ、もしくはお礼ついでに見に来てくれたとか?あの上条さんって人は何だかそんなタイプな気がする。
遠回しに優しいと言うか義理堅いと言うか。タロットカードを受け取りそのまま楽屋へと戻る。
穂乃果「良かったね希ちゃん!」
絵里「希?カードに何か挟まってるわよ?」
届いていたタロットカードを見つめて幸せ気分になってる希ちゃんに絵里ちゃんの発見が突き刺さる。
確かに何か挟まってる。なんか材質の違う白いカードが。あれは......名刺?
希「名刺やん。765プロの......プロデューサーの名刺やん!」
なんでそんなモノが希ちゃんのタロットカードに挟まってるのかが不思議。どこかで紛れ込んだのかな。
それとも上条さんの渾身のギャグを含めたお礼かな。って言っても運動会中だったしそんな余裕は無かったんじゃないかな。だとするとどこで挟まったんだろう。謎中の謎。
凛「それ、渡した方が良いんじゃないかにゃ?」
真姫「名刺の1枚くらい大丈夫よ。そんなに尽きる物でもないし、何より本物のアイドルのプロデューサーに渡しに行くなんてハードル高すぎでしょ」
髪の毛をクルクルしながら冷静に意見を述べる。でも確かにその通りかも。
よくドラマとかでも名刺を渡すシーンとかでいっぱい持ってるもんね。まぁドラマだからと言われればそれまでなんだけどさ。
にこ「いや!これは落とし物!そのプロデューサー様は困ってるに違いないわ!......そしてにこの優しい雰囲気と笑顔で渡せばにこもプロのアイドルとして......くっふっふっふ......」
海未「にこ、後半の声が駄々洩れですよ?」
にこちゃんらしい。そのくらいの積極さがないと時にはダメなのかも。
そう言う意味ではにこちゃんの性格は武器になるのかも。
結局穂乃果たちはあーでもないこーでもないと話し合った結果、受付の人に名刺を渡しに行こうとしたその時だった。
廊下を歩いていた時に声を掛けて来た人物がいた。
春香「穂乃果ちゃん!」
それはさっき友達になった春香ちゃんだった。
すでにステージ衣装に着替え終えていた。ことりちゃんの作る衣装も可愛いけど、プロのアイドルの衣装も凄く可愛い。ピンクの衣装で薄水色のスカートにハート付きのベルト。如何にも仕事って感じがするなぁ。
穂乃果「春香ちゃん!今日はお互いがんば」
にこ「は、初めまして!!!私穂乃果と同じスクールアイドルの矢澤にこです!!!」
花陽「おおおお同じく初めまして!!!小泉花陽です!!!」
穂乃果を押しのけて2人が前面に乗り出しながら挨拶をする。わかる、わかるよ。穂乃果も最初そんな感じだったから。って、2人にのしかかられてるとさすがに重いんですけど......。
春香「お、落ち着いて。そんなに凄いものでもないから私は......アハハ、アハハハ」
若干困ってる様な戸惑ってる様な。なんか春香ちゃんのこういう対応見る限りだと、もしかしてこういう風にアイドルとして迫られた経験があんまりないのかな。これだけ売れてれば現場への移動も車だろうから人目に付かないだろうし、現場に行ったらこういう風に挨拶されることがないってことなのかな。穂乃果はそういう世界は知らないけど、もしかしたらアイドルの現場って意外とちやほやされにくいのかも。スタッフさんとかディレクターさんとかからすれば同じ仕事仲間として扱う。だからこういう風にアイドルとして迫られる経験が無いんだきっと。
穂乃果「もぉーーーー2人分は重いよーーー!それに春香ちゃん困ってるじゃんそんなにがっついたら!」
花陽「ご、ごめんごめんちょっと興奮しちゃって」
真姫「ねぇ天海さん?この名刺って天海さんの所のプロデューサーさんの?」
バタバタしてたところに冷静な真姫ちゃんがさっきの名刺を春香ちゃんに渡す。その名刺には765プロのプロデューサーさんの名前が書かれている名刺。チラッと見ただけだから名前は覚えてないけど。
その名刺を差し出されて春香ちゃんはハッとした表情になった。
春香「ありがとう!これどこにあったの?」
絵里「このタロットカードに挟まってたんです。何故だかわからないけど」
春香「タロットカード......あ!あの時に紛れたんだ!」
どの時だろう。そのタロットカードは上条さんに渡した物で、上条さんが返しに来たと思うんだけどなぁ。受付の人も"男子生徒が"って言ってたし。だとすると上条さんと春香ちゃんがどこかで会ったのかな。それとも元々希ちゃんが持ってた時に紛れ込んだ?いやそれはあり得ないか。なんだろー気になるなぁ。
......いや、女の子も、って言ってた。ってことは春香ちゃんもこのタロットカードを受付の人に渡したってこと?うーん......穂乃果には難しすぎるよ~。
春香「私たちは最後の方だから、μ'sの応援に私たち行くからね!」
海未「ありがとうございます。765プロの方々のことも応援しますね」
穂乃果が悩んでる間に春香ちゃんはトタトタと走り楽屋へと戻っていった。
......途中で転んでたけど。まさかの春香ちゃんに会えるとはという表情のみんな。何の因果かわからないけど、希ちゃんのタロットカードに挟まってた名刺のおかげか、それともやっぱり希ちゃんのタロットカードの効力なのか。それはわからないけどこういうめぐり合わせって凄いと思う。ある意味運命なのかも。私だけでなくμ'sのことも覚えてくれて、しかも応援に来てくれるなんて。これは生半可な気合でライブに臨んだらダメだね。今まで以上に気合を入れて、今まで以上に全力を出し切らなくっちゃ!
もう時間も時間。本当に時間が過ぎるのは早い。
穂乃果たちはあっという間に出番が回って来て、今はステージの裏でいつもの円陣を組んでいる。
にこ「765プロが見てるってのもあるけど、何よりこれだけ大勢のお客さんがいるんだから全力で行くわよ!」
絵里「ええ!あったりまえでしょ!」
真姫「3年生だからって、ボヤボヤしてると置いてくわよ!」
私たちの今日と言うライブは忘れない。決して忘れない。
プロのアイドルがいて、大勢のお客さんがいて、A-RISEがいて、そして......。
私たちμ'sがいる!!!
穂乃果「よ~っし!行くよー!!?」
「μ's!!!ミュージック~......START!!!」
to be continue......
絵里「とりあえずカードが戻ってきて良かったわね」
希「そうな。てっきり上条さんに持ってかれるかとも思ってたけど......えぇ人やな」
亜美「あれぇ?希お姉ちゃん赤くなってるよ~?」
真美「ほんとだぁ!」
希「ウ、ウチは赤くなんてなってない!///」
亜美「おやおやぁ」ニヤニヤ
真美「思春期ですなぁ~」ニヤニヤ
穂乃果「穴から出てきてほーっと!さて!次回のラブライブは絵里ちゃんが!」
絵里「拒否する!」
春香「じゃあ......次回のラブライブは!?」
次回のラブライブ!
#6 聖夜星祭