永遠のライバル! ~紅き星の暴走 after side story~   作:はるかさん

6 / 11
更新しました。
今回でラブライブ編は終了となります。
このストーリーは前回のストーリーの2か月後の話になります。アニメ本編の最終予選の日程が公式になかったので、最終予選が12月24日という設定にしています。ご了承下さい。
ではどうぞ!


#6「聖夜星祭」

前回のラブライブ!

 

 

 

 

 

ジュースを買いに行き、穂乃果が出会った人物はなんとあの有名の765プロダクションのアイドル、天海春香ちゃん。話していくうちに仲良くなり、友達になることに!

 

春香「別に敬語じゃなくて良いんじゃないかな?同い年なんだし♪」

 

そして穂乃果と春香ちゃんは友人関係となれる結果に。μ'sのメンバーに自慢するも楽屋では終始アイドルの話題で持ちきりとなった。

一方その頃、ジャッジメント支部では美琴ちゃんたちが来客対応中だった。

その相手は765プロのアイドル。その打ち合わせ内容とは、ライブ中の護衛。大人数のお客さんがいるのは事実だけど、何が起こるかわからないというプロデューサーさんの配慮らしい。しかもここは能力者のいる街、学園都市。

 

プロデューサー「では、ライブ中にジャッジメントとして護衛をお願いします!」

 

美希「ねぇ御坂さん!御坂さんって超能力者なんでしょ?ミキ見てみたいな♪」

 

打ち合わせを終え、黒子ちゃんは能力で765プロの方々を楽屋へと移動させる。

そして穂乃果たちは希ちゃんのタロットカードを受付で受け取り、一安心。

回収したタロットカードには1枚の紙が。それは765プロのプロデューサーの名刺。

どこで何があってどう紛れ込んだのかは知らないけど、渡しに行く行かないの話をし合う穂乃果たち。

 

真姫「名刺の1枚くらい大丈夫よ。そんなに尽きる物でもないし、何より本物のアイドルのプロデューサーに渡しに行くなんてハードル高すぎでしょ」

 

にこ「いや!これは落とし物!そのプロデューサー様は困ってるに違いないわ!......そしてにこの優しい雰囲気と笑顔で渡せばにこもプロのアイドルとして......くっふっふっふ......」

 

そんな話の最中に春香ちゃんが通りかかり、声を掛けてくれた。その春香ちゃんの姿は既にステージ衣装で、とっても可愛い姿で穂乃果たちの前に現れた。

 

にこ「は、初めまして!!!私穂乃果と同じスクールアイドルの矢澤にこです!!!」

 

花陽「おおおお同じく初めまして!!!小泉花陽です!!!」

 

興奮する2人を抑えμ'sの存在を知ってもらえるきっかけにもなったこの一連のやり取り。普通に考えたらこれインパクトあるよこの自己紹介は。

 

そして開場し、ついにステージに立つ時間が。

目の前には眩しいくらいのスポットライト、見渡す限り大勢のお客さん。どこに誰が居るのかなんて見ててもわからないほど。だって遠くて、多くて、小さいんだもん。ライブ中は物凄く楽しくて、物凄くキラキラしていて、物凄く緊張もした。そしていざ始まったらものの数分で終わってしまうこの切なさ。

達成感や感動的場面もあったけど、もっとライブをしたいと思うμ's。

 

その日の最後の出演者は勿論765プロ。A-RISEのライブも相変わらずかっこ良くて素敵だったけど、プロのライブとなるとやっぱり違う。ボーカルやダンスの実力、笑顔、そしてお客さんを巻き込める魅力。

それらが一体となってこの会場の雰囲気を、ものの見事に支配していた。それを見ていた穂乃果たちはその姿こそが目標であると認識し、765プロアイドルのライブのやり方ってのを目標にすることになったのでした!

絶対に......追いついてみせる!!!

 

 

 

 

 

季節は冬。終業式も終わり、Love Live!の最終予選も無事に終了。穂乃果たちはA-RISEとの対決で勝ち残ることが出来ました!昨日の出来事なので嬉しさを隠せない穂乃果たち。

でも酷かったんだよ?生徒会のお仕事を終え、ライブ会場に向かうも大雪がって言うかもう一種の吹雪だよあれは。そんなドラマやアニメでありそうな試練的な展開に巻き込まれて、それでも挫けずにライブ会場に向かったんだ。

学校中の生徒が雪かきをしてくれていたりで穂乃果たちを助けてくれたことには本っっっ当に感激したけどさ。

とまぁ、昨日は激動の1日だったんだよほんと。でも最終予選を通過出来たことだし、1つの目標達成ってことだよね!

 

そして今日は明けて12月25日。つまりクリスマス。それは乙女なら誰もが心の奥から嬉しさや感極まる気持ちが溢れ出る日。しかも今日はライブを行う大事な日。

え?どこでライブやるのかって?ふっふっふ......。

なんと再び学園都市のスタジアムでライブをするのです!しかも今回は応募して参加したのではなく、運営側から呼ばれてのゲスト参加なのです!まぁゲストって言ってもアマチュアだからギャラとかは当然無いんだけどね。

お呼びが掛かったのが昨日の最終予選後の話。私たちのライブを運営側の人が見ていたらしく印象に残ったみたい。

曲も歌も衣装もクリスマスのイメージに合うと言うことで是非やって欲しいとのこと。勿論今日のライブで行うのは"snow halation"。

しかも今回は午前の部と午後の部があり、μ'sは両方出ることに。

今回のライブ名は"聖夜星祭(クリスマススターライブ)"って言うんだって。そしてこのライブの参加条件は"スクールアイドルに限らない"だそう。ちなみにネットでどのチームが出るかは明らかになっていて把握済み。

アイドル以外でも参加が可能という事は、例えばバンドチームとかでも参加が出来るってことになるみたいだね。

穂乃果たち以外にも出場する人たちは多く、色んな方法で会場を盛り上げてクリスマスを祝う会って感じ。

 

今穂乃果たちは午前の部のライブに出終えてμ'sのメンバーと外で気分転換中。

相変わらずお掃除ロボットや飛行船が街中で存在感を出している。真冬の中でしっかり働くなぁ。

 

 

 

ビュー......

 

にこ「さささささ寒い~」

 

ことり「さすがにこの寒さはちょっと辛いね......」

 

両腕で上半身を支えてなんとか両腕の体温だけで身体を温めようとする。

しかし真冬の冷たい風は穂乃果たちの身体に容赦なく襲い掛かってくる。って言っても雪が酷いとかじゃないからそんなに大げさな話でもないんだけどさ。

 

穂乃果「ははははは早くどこかお店の中に入ろうよ~。お昼なのにこの寒さはちょっと耐えられないよ~」

 

真姫「だらしないわね。冬なんだから寒いのは当たり前じゃない。そもそも昨日のライブやさっきのライブで着てた衣装の方が寒かったでしょ。やけに風通し良かったし」

 

穂乃果「だってあれはライブ中だったからだよ!今は動いてないし別に緊張してるわけじゃないんだからさー」

 

今は午前の部が終わり丁度お昼時の時間。夜ならまだしもお昼でこんなに寒いとは。

文句を言いながらガクガクと身体を震わせ本能的に身体を温めようとする。

とにかく今はどこかのお店に入りたくて仕方が無い。だって普通に寒い。真姫ちゃんや凛ちゃんは全く寒くなさそう。そんな素振りを一切見せない。それどころか凛ちゃんに至っては雪だるまを作っていて楽しそう。

 

花陽「凛ちゃん凄い!相当大きい雪だるまになるんじゃないかな!?」

 

凛「ふっふ~ん。まだまだ大きくするにゃ~!」

 

なんと。あの雪だるまの下半身は既に凛ちゃんの身長の半分を超えている大きさ。

でも街中でそんな大きな雪だるま作ったら邪魔になるんじゃないかな。そのうち誰かが壊しちゃう気もするけど。

そんな凛ちゃんを眺めていたら、目線の先の方にどこかで見たことがある男の人がいる。その男の人はどこかの学生と話をしている。その学生は明らかに女の子。黒髪でツインテール。にこちゃんと似た髪型だけど、あの人の方が少し長いかな。

そんな見比べをしていると、その男の人の隣に修道服を来た女の子を発見。

間違いない。あれは大覇聖祭の時に友達になったインデックスちゃんだ。ってことはあの男の人はインデックスちゃんの知り合い......あ!思い出した!

あの人は大覇聖祭で希ちゃんからタロットカードを借りた上条さんだ。どおりでどこかで見た事あると思った。

 

希「あ、あの人確かウチのタロットカードを借りた人とちゃう?」

 

希ちゃんも気が付いた。あのツンツン頭の人は希ちゃんは忘れないだろうなぁ。なんせある種運命的な出会い方だったんだから。......残念ながら恋愛性は皆無だけど。

 

絵里「ほんとね。お礼、ってのはおかしいかも知れないけど、タロットカードをちゃんと返してくれたお礼は言っておいたらどう?」

 

希「......そうやね。悪い人じゃなさそうやしね♪」

 

そして穂乃果たちはスタスタ上条さんとインデックスちゃんの方に近付いたとき、後ろから何者かが突然穂乃果にぶつかって来た。一番後ろを歩いていたのは穂乃果。だから穂乃果にぶつかるのは分かるんだけど、ちゃんと前見て歩いていなかったのかな。

 

穂乃果「いてて......」

 

?「あ~ご、ごめんなさい!前見ていませんでした!」

 

必死に頭を何回も下げながらはっきりと正直に告げたのはどこかの学生の女の子。横髪にヘアピンを付けていて、何やら縦長の大きい荷物を背負っている。この人の来てる制服、どこかで見た事あるんだよなぁ。

どこだっけ?

 

穂乃果「いえいえ大丈夫ですよ」

 

その人に応答し、下げまくっていた頭を上げてもらっていると、その女の子の後方から更に3人の女の子たちが駆け寄ってくる。

 

?「いや~すみません。ご迷惑をお掛けしました」

 

次に声を掛けて来たのは髪型オールバックでカチューシャを付けている明らかに元気溢れてそうな女の子。

この人も同じ制服だけど、特別荷物は持っていない。後方にいる2人の人たちは荷物を持っている。

1人は穂乃果にぶつかって来た人と同じ様に縦長の荷物を背負っている。もう1人は横長の荷物を両手で持っている。一体何の荷物だろうか。

 

そしてぶつかった人は最後に"すみませんでした"と頭を下げ、再び上げた時にその人の目に何かが映ったのか、一瞬行動が停止して目をパチパチと繰り返している。その視線の先には上条さんたちが居る場所。

まさか......一目惚れ?

そんな一種の停止状態から、その人は上条さんの元へと歩きだし、その人に続いて他の3人もその人に続いて行く。そこで穂乃果は思い出した。あの人たちが着ている制服は上条さんが今話しているツインテールの女の子と同じ制服だ。どおりでどこかで見た事あると思った。つまりツインテールの子は同じ学校であり、恐らくは知り合いなんだろうと思っていたら、穂乃果とぶつかった人が声を上げた。

 

?「いたいた!おぉ~い!あずにゃ~ん!!!」

 

その人が叫ぶと、上条さんと話していた女の子が振り向き、上条さんに頭をペコっと下げて呼んだ女の子の元へと走って行く。よく見るとその女の子も何やら縦長の荷物を背負っている。

そうか。あれはギターかベースなんだ。ってことはバンドをやる人たちで、今日ここのライブに参加するのかな。

 

?「もう(ゆい)先輩!!飲み物買って来るからここに居てくださいって言ったじゃないですか!電話しても出ないし、もう会場に入ったかと思って道端の人にスタジアムの入口聞いちゃったじゃないですか!」

 

?「あう~......あずにゃんが怒った」

 

?「ごめんな(あずさ)。唯がお掃除ロボットを見かけてそのまま追いかけ始めたんだよ。(りつ)が止めても止まらなくてさ」

 

その気持ちは凄くわかる。穂乃果も最初追いかけたくなったもん。物珍しさに身体が勝手に動いちゃんだよね。

ってことはこの人たちも学園都市の学生では無いってことか。もし学園都市の学生ならお掃除ロボットなんて珍しくないもんね。

そしてその人たちの会話を聞いていたらいつの間にかインデックスちゃんたちはその場から居なくなっていた。

スタジアムの会場に入ったのか、それとも別の場所に向かったのか。

 

海未「あの人たちも参加者なのでしょうか?」

 

絵里「恐らくバンドか何かをやってるんじゃないかしら。だとしたら今回のライブに出る気がするわ」

 

バンドって穂乃果たちの生活には全く縁のないものだからちょっと興味あるなぁ。

どういう感じなんだろう。

話し掛けてみても良いのかな。でもなんか話しかけにくい雰囲気というか何と言うか。

見た目からして高校生。もしかしたら同い年かも。うーん、どうしようかなぁ。バンドっぽいし、会話の流れから言ってライブに参加するんだろうし......よし!

 

?「だいたい唯先輩はいつもいつもいい加減過ぎます!あの時だって......」

 

穂乃果「あの!お取込み中すみません!もしかして今日このスタジアムでのライブに参加される方ですか?」

 

会話の流れを遮って話しかけた。μ'sのメンバーも"何故この会話の流れを遮ってまで話しかけた!?"と疑問の表情を浮かべている。穂乃果の答えは気になったから、それだけ。行動を起こすこと、それが穂乃果のポリシー。

 

?「はい。そうですけど......」

 

その場にいた人たちが会話を止めて、穂乃果の顔を見る。誰だろうと疑問の表情を浮かべている。

それはそうだ。会話の流れを遮っていきなり話しかけたんだから。そんな状況でも黒髪ロングの人が答えてくれた。

 

穂乃果「私たちも出るんです!私たちはスクールアイドルとして出るんですけど、バンドとして出るんですか!?」

 

?「こっちはバンドだぞー!スクールアイドルか!よろしければこの(みお)を勧誘してやってはくれませんか!?メイド姿とか似合いますよ!」

 

?「やめろ律!変なこと言うな!!!」

 

本当にバンドだった。ってことは部活か何かなのか。でもこんな大舞台のライブに出るってことは結構上手いのかも。ちょっと聞いてみたいな。にしてもメイド服かぁ。ことりちゃんも似合うんだけど、一体どっちが似合うんだろう......じゃなくって!

とりあえずわかったことは、バンドとして出るってこと。穂乃果とぶつかった人は唯さん。オールバックの人は律さん。黒上ロングの人は澪さん。金髪の人はわからないけど。そんでもってツインテールの人が......あずにゃん?あだ名だよね?こうなったら......。

 

穂乃果「私、高坂穂乃果って言います!音の木坂学院高校の2年です!」

 

平沢唯(ひらさわゆい)「私は平沢唯です!じゃあ同い年だね!」フンス!

 

と、自己紹介の流れが出来上がり、μ's全員と放課後ティータイムのみんなと名前、学校、学年など、簡単な自己紹介を済ませるのでした。あ、ちなみに放課後ティータイムって言うのはバンド名なんだって。

全部で5人で部活を組んでるみたい。ちょっと少ない気もするけど......。

そんな流れもあり、話も深まっていき、なんでバンドを始めたのかとか、なんでスクールアイドルをやっているのかとか。色々な疑問が飛び交いお互い答えてお互いの事を知っていく。人を知るためには聞くしかないもんね。

 

海未「では、今日はお互い頑張りましょう」

 

秋山澪(あきやまみお)「そうだな。μ'sも怪我とかしない様に頑張って下さい」

 

中野梓(なかのあずさ)「ライブ見てますから!楽しみにしてますね!」

 

にこ「えぇ!盛り上げるから楽しみにしてなさいよ!」

 

なんだかまた知り合いが増えた。春香ちゃんもそうだったけど、このライブに参加しなければ絶対に知り合えることなんて無かった。会話は少しだけだったけど、それでもバンドが本当に好きでやってるんだってことがわかった。穂乃果たちみたいに廃校云々ってことはないけど、唯ちゃんたちも唯ちゃんたちで武道館って目標があるみたい。穂乃果たちも負けてられないね。

 

琴吹紬(ことぶきつむぎ)「では♪」

 

田井中律(たいなかりつ)「じゃーなー!応援頼むぜ!」

 

絵里「えぇ!任せて!」

 

そして放課後ティータイムのみんなは会場へと足を運ぶために進んで行く。

それを見送るμ'sたち。そんな中、スタジアムの入り口からとんでもない速さで唯ちゃんたちに走って来る1人の女の子の姿が。陸上部並の速さなんじゃないかと思う。

そしてその人は唯ちゃんたちの前で立ち止まり会話を始めた。どうやら待ち合わせでもしていたみたい......なのかな?憶測だけど。

 

?「久しぶりじゃない!元気だった!?」

 

律「おー!!見に来てくれたんだ!」

 

?「もっちろん!我がSOS団は、交友関係を大事にするんだから当っったり前よ!」

 

澪「ありがとう。私たちは午後の部の一発目なんだ。あと1時間くらいで出番なんだよ」

 

なんとも可憐で、美少女の人が唯ちゃんたちと話してた。

そしてそこへその人の友達なのか、スタジアム入口から何人か走って来る人たちが。あの走りのスピードには追い付けなかったのか、遅れて到着して来た何人かの男子生徒と女子生徒。見た感じ全部で10人前後。何人かの人たちは息を切らしているけど、残りの何人か、特に女の子はあまり息を切らしていない。ゼーゼーと息を切らしている男の子がその人に話しかけた。

 

?「お、おいハルヒ。さすがにお前の足の速さにはかなわん。もう少し抑えて走ってくれ......」

 

?「何よキョン、だらしないわね」

 

唯「あ!キョン君だ!やっほー♪見に来てくれてありがとー」

 

どうも会話の流れ的に参加者ってわけじゃなくて、応援に来たみたい。

さすがにこの中に入り込むことは出来ない。向こうも向こうで仲良さそうだし、お呼びでないって感じかな。

となると、この場は退散して唯ちゃんたちのライブを見ようかな。昼の部と夜の部の両方で、昼の部は1時間後らしいし。

 

穂乃果「じゃあまたね唯ちゃん!1時間後のライブ楽しみにしてるねー!」

 

大声で叫んで大きく手を振る。

 

唯「うん!ありがとー!私たちも楽しみにしてるねー!!!」

 

別れの挨拶を交わしその場を離れるμ's。

この後の行動は一先ずお昼ご飯の調達。元々外に出るつもりだったんだけど、1時間後らしいからスタジアム内の売店で済ます。ほんとは学園都市の外食を満喫したかったんだけど、スタジアム内の売店で売ってる料理もその辺では買えないであろうレベルの物がツラツラと陳列されていた。

 

 

 

 

 

~スタジアム内~

 

希「すごいやん!色んな料理がその場で作られてお弁当として売ってるやん!」

 

真姫「結構手が込んでるわね。うちの料理人の料理よりも美味しいかもね」

 

そうだった。真姫ちゃんの家は料理人が作ってるんだった。

μ's一同はそれぞれ好きな食べ物を購入して、楽屋に戻ってお昼とすることに。

イタリアン、フレンチ、和食、中華。それぞれが好きなお弁当を買い、中身の交換をしつつ有意義な時間を過ごしていた。

そんな食べてる中で、穂乃果は1つのことを思い出した。

そう言えば美琴ちゃんを呼んでいないと言うこと。美琴ちゃんだけでなく、黒子ちゃんや飾利ちゃん、涙子ちゃんにも来てほしい。そして穂乃果はスマホを手に取り美琴ちゃんに電話を掛けた。突然だけど来てくれるかもしれないという希望を抱いて。

 

穂乃果「あ、美琴ちゃん?やっほー!」

 

美琴『穂乃果さん久しぶり!元気??』

 

穂乃果「元気だよ♪あのね、実は今日も学園都市のスタジアムでライブに出るんだけど来られないかな??」

 

美琴『へーそうなんだ。ごめんねー。今日は常磐台の寮で聖冬祭(せいとうさい)っていうイベントがあって、こっちで仕事があるから行けそうにないのよねぇ』

 

あらら。残念。っていうか穂乃果が遅かったよね言うの。このライブの話が来たのはほんの数週間前だったってのもあるけど、当日にお誘いってのは逆に失礼だったかな。にしても聖冬祭ってどんなイベントなんだろう。常盤台のお嬢様たちが何かするのかな。

 

穂乃果「そっかぁ、突然でごめんね。また会えると良いね♪」

 

美琴『そうねー。何かしら予定を合わせればなんとかなるわよ。黒子の空間移動を使えばね』

 

黒子『お姉様それはさすがにダメですの。外部に出るのに能力行使だなんて......』

 

どうやらそれも厳しい様子。となるとお互い何かのイベントの時に誘えば会える可能性があるってことかな。

学園都市から出るにも入るにもそれなりのイベントがあれば可能だろうし。

 

穂乃果「じゃあまたね♪」

 

スマホの通話ボタンを押して電話を終える。ちょっと残念だけど仕方が無い。もう少し早く誘えば良かったと後悔する穂乃果。

 

絵里「美琴は来れ無さそう?」

 

穂乃果「うん。聖冬祭っていうイベントがあるんだって。大変そうだよね」

 

ことり「でも一生会えないわけじゃないから良いんじゃないかな?またライブに出る機会があれば誘えばいいわけだし♪」

 

そうそう。それならそれで良いんだよね。

美琴ちゃんは10月に、穂乃果がビンタを喰らったときに激怒してくれたからそれだけ友達として想ってくれてそうだし、穂乃果も美琴ちゃんのこと大好きだから大丈夫だよねきっと。

そんなこんなでお昼の時間を終え、午後のライブ開始直後に観客席に座り、放課後ティータイムのバンド演奏を鑑賞することになりました。

 

 

 

 

 

~観客席~

 

穂乃果「あ、席空いてるよ!」

 

既に大勢の人が席に座っている。さすがに大覇聖祭の時の様に9人固まって座れるってわけではないけど、4人5人と空席が空いていてそれぞれがそこに座ることに。って言ってもバラバラってわけじゃなくて、結構直ぐ近く。

穂乃果たちは運が良いかも。椅子取りゲームでもやったら必ず勝てそうな気がする。

席を詰めて行き空席だった、4人席、5人席の両方がμ's専用の席と化す。ただ席を取っただけだから専用も何もないんだけどね。

そしてスタッフの人たちにより機材が次々とステージに運ばれていく。ドラム、キーボード、ギターにベース。そしてアンプ。穂乃果たちのステージでは見られない機材が並んでいく。バンドの演奏が始まるんだと実感する。

 

?「はわわわ......(じゅん)ちゃん、お姉ちゃん大丈夫かな......?」

 

?「大丈夫だって(うい)。軽音部の皆さんはなんだかんだ毎回やり遂げるじゃん」

 

隣に座っていた女の子2人が心配そうに見つめている。

お姉ちゃんってことは唯ちゃんたちの中の誰かの妹さんかな。自己紹介の時に言ってたけど、唯ちゃんたちの高校は"桜が丘高等学校"って名前で、どうやら関西の方にあるみたい。ってことは学園都市まで結構あるけど、雄姿を見るために来たのかな。良い妹さんだなぁ。

話し掛けようとしたけど、ライブ午後の部の開始の合図が。大きな打ち上げ花火が上がる。

そしてステージの床がパカッと空いて放課後ティータイムがバッと飛び出て姿を現した。そしてギターやベースを身に付け、何の前フリも無く、ドラム担当の律ちゃんが上に大きくドラムバッチを頭上でクロスさせて、それを大きく叩きながら"ワンツー!"の掛け声とともに曲の演奏が始まった。

そしてその後は唯ちゃんのギターが音を奏でて残りの4人は手を叩いてリズムを取り始める。

 

穂乃果「おぉ!凄い!バンドだよバンド!」

 

にこ「見ればわかるわよ。にしても結構独特な歌詞ね。マシュマロでふわふわって......」

 

確かにかなり独特な歌詞だけど、5人の演奏と唯ちゃんの歌声が会場の空気を掴んでいく。

歌が特別上手いかと言われたらそうでもないけど、放課後ティータイム全員の演奏と歌声が混じり合うともの凄く完成度が高い歌に聞こえる。そういう意味では765プロと同じライブの仕方な気がする。この一体感と臨場感。今まさにμ'sが目指している姿そのもの。

 

唯「こんにちは!放課後ティータイムです!」

 

曲の演奏が終わり唯ちゃんのMCが始まる。こんな大舞台なのに何の躊躇もなく、臆することなく喋って、笑いまで取っている。間違いない、唯ちゃんは何か天性の才能を秘めてるんだ。こんな大舞台だと怯むことが普通。穂乃果は10月にここで出たライブで少し話すことがあったけど、前半は何話したか覚えてないし。

そして唯ちゃんの安定したMCが終わり次の曲へ。

 

唯「それでは聞いて下さい!私の恋はホッチキス!」

 

と、曲名を告げ唯ちゃんたちの演奏が再度始まった。そして続く演奏、次曲と演奏の時間は次々と流れて行く。

そんな中で穂乃果は感じていた。目指すべき姿がまた1つ増えたことに。それは穂乃果だけじゃない。μ'sのメンバーの顔つきも真剣な表情で放課後ティータイムを見ている。最初は興味があまりないって感じだったけど、みんながみんな、あのバンドに秘められた力を感じ取っている。

 

そして演奏が終わり、唯ちゃんたちの楽屋へと向かう。

お疲れさま、すごくかっこよかった、または感想、それらを述べるために。

 

にこ「正直凄かったわ。バンドを甘く見てた」

 

真姫「私もそう。まさかあそこまで会場を沸かせるなんてね」

 

やっぱり。みんなそう思ってた。なんたって今の穂乃果たちに必要な力だもん。

何回もライブを行い、何度も練習をしてきたからそういう力が全くないかと言われたら嘘になる。だけど、他人のそういうライブ中の力を見ると負けてられないって想いがこみあげて来る。

そして楽屋へと向かっている最中に、花陽ちゃんがスマホをいじりながら進んでいた足をピタッと止めた。

 

凛「かよちんどうしたにゃ~?」

 

突然の出来事に疑問に思う8人。そして花陽ちゃんは手に持っているスマホをプルプルと震わせながら画面を覗き込んでいる。表情もLoveLive!の最終予選結果発表を見ているときと全くと言って良い程同じ。

 

花陽「た、た、た、大変です!」

 

突然の大変です。もうその事柄自体が大変です。

ついでに穂乃果の頭の中も大変です。何が大変なのかわかりませんってことをわかってます。大変です。

 

ことり「お、落ち着いて!何があったの!?」

 

花陽「ライブ前で申し訳ないんですが......ここでは話せません!一旦楽屋へ移動しましょう!!!」

 

そして急にμ'sの楽屋へと走り出した花陽ちゃん。一体スマホから何の情報を得たのだろう。

もしかして何か大きな事故とか、取り返しのつかない事態が発生してしまったのかと思う。

そんな可能性が捨てきれず、心配になった穂乃果は走りながら花陽ちゃんに告げる。

 

穂乃果「花陽ちゃん!何があったの!?」

 

花陽「簡単に言うと......トーナメン(とう)の開催の件です!!!」

 

8人「ト、トーナメン島~!?」

 

 

 

side ラブライブ

END......




穂乃果「ついにラブライブ編が終了したね」

海未「なんだかあっという間でしたね」

希「ところでトーナメン島ってなんやろか?」

真姫「さぁ?作者がとりあえず置いておいた単語なんじゃないかしら?」

ことり「でも学園都市とかに行けてすっごく楽しかったよね!」

穂乃果「そうだね!春香ちゃんたちともまた会えるかなぁ?」

真姫「会えるわよ。きっとどこかで」

絵里「そうね。同じアイドルなんだから」

花陽「アイドルのことなら任せてください!」

にこ「ちょっと私だっているわよ!」

凜「じゃあ次回コール!ってもう最終回だったにゃ~」



唯「じゃあ私がマイク借りるね!」

穂乃果「あ!唯ちゃん!......そっか、次は唯ちゃんたちだもんね!ファイトだよ!!」

唯「ありがと~♪じゃあ行きます!次回のけいおん!」



次回 けいおん!
♯1 序章!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。