超次元ゲイムネプテューヌ The Dhumeisyonn Angel! 作:裏の傍観者
嫌がるネプテューヌを無理やり現場まで運ぶアルト。
クエストでスライヌを討伐するはずが、思いもしない事態が・・・。
まさかの序盤でアルトが!?
「むぅ~、仕事したくないな~。ゲームしていたいなぁ!」
イストワールからお叱りを受けたネプテューヌ。
だが一人で行かせるとどうなるか分からないということから、なぜか・・・。
「お姉ちゃん、今日の仕事が終わればゲームはできるから、ね?頑張ろう。」
「帰ったらプリン作ってあげるですよ、ねぷねぷ。」
「・・・ごめんなさい、アルト。4人も吊り下げるなんて大変じゃない?」
運搬用のワイヤーシートに座っているネプテューヌ、ネプギア、コンパ、アイエフ。
「アルトってすごいよね!1人で4人も吊り下げられるなんてさ!」
「本当にすごいです!」
移動は歩きかと思いきやネプテューヌは女神化して飛んでいくというものだから、どうしたものかと考えていた。
システムを検索していた時、フライトユニットという項目がありそれを実行したところ、背中にフライトユニットが展開された。
ユニット名は「ブラックホーク」、明らかに軍用ヘリコプターをユニット化したものだった。
それ以外にも項目があるのだが、今のところブラックホークしか表示されていない。
たぶん、条件を満たさなければ発動することができないのだろう。
操縦方法もすぐに学習し、飛行が可能となった。
そこからが始まりで、ネプテューヌのわがままで今に至る。
「今のところ、重量オーバーしてないから大丈夫だろう。・・・アイエフ、大体の位置は分かっているが詳細までは分からない。案内頼めないかな?」
「任せなさい、データをアンタのところに送るわ。」
「助かる。」
すぐにアイエフの携帯端末から地図が送られてきた。
それを展開し、ナビを起動させる。
目的地まであと2キロといったところだ。
「アルトさん、燃料とかって大丈夫なんですか?」
ネプギアに質問された。
そういや彼女は機械が好きだとか。
「燃料は必要としてない、理由は分からないよ。」
「それじゃ、半永久的に飛べるってこと!?世界1周のたびも夢じゃないね!!」
「お姉ちゃん・・・。」
「それ以前に、俺が持つかどうかの話だな・・・。」
っと、話をしている間に目的地に近づいてきた。
少しずつゆっくりと降下する。
「アルト、ここが今回の現場よ。」
「了解、4人を降ろすぞ。」
その場でホバーリングモードに入り、ワイヤーシートをゆっくりと降ろし、地面に着地させた。
ワイヤーをその場で切り離し、着地したのを確認してからユニットを収納した。
ユニットは粒子となって消えた。
「お疲れ様、アルト。」
「おう、それじゃ行こうか。」
アイエフから飲み物を受け取った俺は早速ネプテューヌ達と初の仕事現場へと向かった。
今回のクエストは簡単なスライヌ討伐。
平和になってから戦闘が急激に少なくなったネプテューヌたちに戦闘訓練をさせるということで、基本基礎からやり直すことから始まる。
確かに、いきなり強敵に立ち向かわせたら大ケガするし下手すれば訓練どころじゃなくなる。
そんな訳で駄々をこねるネプテューヌを含めた仲良し女子パーティーをバーチャフォレストまで運んだ。
・・・最初彼女たちが飛ぼうとしたときは手段が見つからず女の子に運んでもらう恥ずかしい行動になるはずだったが。
フライトユニットも見つかったことだし役に立ったことに自信を持てた。
・・・・・はずだったんだが。
「これは幾らなんでも多すぎだろう・・・。」
目の前にいは大量発生したスライヌがそこら一帯を埋め尽くしていた。
「参ったわね・・・これじゃ訓練どころじゃないわ。」
「でもどうしてこんなに増えてるですか?」
「私にだって分からないわ、ネプ子たちなら何か知ってるんじゃないかしら。」
ネプテューヌに注目する。
「どうしよう、お姉ちゃん・・・。」
「心配ないよネプギア!スライヌなんて木の棒でも倒せちゃうもんね!」
と言って刀をコールするネプテューヌ。
それに続きビームソードをコールするネプギア。
「・・・知るわけないか。」
アイエフは頭を抱えため息をついた。
あの二人をそのままスライヌに突っ込ませていいのだろうか。
安全確認をしておく必要がある。
「ネプテューヌ、ネプギア。まだ突っ込まないでくれ。」
「ネプ?・・・どうかしたの?」
「先ずは敵をよく見るのが基本だろう。」
「そうね、アルトの言う通りだわ。」
さっそく偵察だ。
手を前に出し、意識を集中させる。
項目を検索し、偵察プログラムを見つけた。
「レコンモード、スタンバイ!!」
それに答えたかのようにシステムが起動する。
初めて見るユニットが展開されて体に接続される。
頭にバイザーが装着され、バイザーに様々な情報が映し出された。
「アルトが女神の力を使えてる!?」
「女神の力・・・?」
そんなバカな、女神ではない俺が女神の力を使えるわけがない。
「ネプ子、よく見たら違うわよ。変身したら瞳が変わるじゃない、けどアルトの瞳は・・・。」
「あ、本当だ。変わってない・・・。」
そういってネプテューヌは俺の頭についているバイザーを上にスライドさせ俺の目を見る。
「ネプテューヌ、・・・近いんだが?」
「あぁごめんごめん!つい気になっちゃってさ!」
まぁ気になるのは俺もだが。
後で鏡で見てみることにしよう。
そして異変を感じた俺は横を見る。
隣にいるネプギアが目を輝かせてユニットを見つめている。
「ネプギア・・・?」
「すごい・・・すごいです!このセンサーただ物じゃない!アルトさん、終わったらこのユニット全部分解してもいいですか!?」
「・・・はい?」
なんて恐ろしい事をいい始めるんだ?
「いい忘れてた、ネプギアはこう見えてメカオタなんだよね。」
ネプテューヌがご丁寧に説明をしてくれた。
部屋においてあったネプギアんダムというちっこいロボットを作ったのも彼女だったとか。
そういやあのロボット、小さいにも関わらず防犯はしっかりしていた。
試しに動かしてみたら恐ろしいことに目からビームを放つ始末だ。
これなら説明がつくだろう、ネプギアはとんでもない機械を作り上げてしまうんだと。
「格好いいなぁ!このユニットなんていうんですか?」
「ユニット?確か、MWACSーUT・・・マルチワクス。多目的早期警戒管制ユニットって言うらしい。」
「アルトさん!お願いします、分解させてください!!」
「お、おう・・・。」
「やったぁー!!」
はしゃぐネプギア、そこまでして分解したいのだろうか?
「こらネプギア、話が進まないでしょ。・・・アルト、頼めるかしら?」
アイエフがはしゃぐネプギアを押さえて偵察を頼んできた。
おっと、本来の目的をアイエフに言われるまで忘れていた。
「任せろ。」
ユニット諸元を入力し、指示をだす。
2つのセンサービットが瞬時に上空へと向かった。
残りのビットを地上偵察に設定し適切だと思った場所に配置させる。
遠く離れすぎても通信が届かない為、レーザー信号による送受信に設定し、両手に接続されているレーザーモジュールを展開させる。
異常なく接続が完了し、映像が送られてきた。
画面を2つ表示させ、片方をネプテューヌたちに向ける。
これで準備は整った。
「おお~!綺麗に映ってる!!」
「すごい・・・軍に匹敵するほどのレベルだわ!」
正直俺もおどろいた、まさかこんなことも出来るとは・・・。
さて、さっそく偵察と解析を行う。
カメラのアングルを徐々に変えていき、原因を探る。
「アルトさん、無理してないですか?」
呼ばれた俺は顔を向ける。
コンパが心配そうに俺を見ていた。
「どうしたんだ急に?」
「アルトさんって、こんなことが出来たりとってもすごいと思いますです。でも・・・力を沢山使っているから大丈夫かなって考えてたんです。」
なるほど、そういうことだったか。
確かに力は無限ではない。
しかし俺もこの力を使うのは初めてに近い。
そのせいか、限界をしらないのだ。
もしかしたら知らぬうちに使いすぎて倒れるかもしれない、それを誰よりも早く考えたコンパは鋭かった。
「そうだな、心配かけてすまないコンパ。・・・もしもの時は、頼めるか?」
「・・・はいです!」
笑顔で答えるコンパに俺はお笑顔で返してやった。
再び画面に顔を向けて集中する。
だいぶ遠くまでいったが、未だに原因は見つからない。
ただ繁殖しすげてしまっただけなんだろうか。
そうだとすれば深く考え込んでいたのかもしれない。
なんて考えていると、カメラが何かを捉えて警告音を鳴らした。
「なんだ?」
反応があったセンサーを予備だし、解析を行う。
センサーは遠く離れた場所に有るため、反応したところが遠く印だけが表示されていた。
それにカーソルを合わせて見えるまでズームする。
すると・・・。
「あーッ!!これボッチのノワールじゃん!」
・・・ボッチ?
「ユニちゃんもいるよ!」
ノワールにユニ?
ネプテューヌの知り合いと言うことは、この二人も女神か!
「囲まれてるわ!助けにいきなさいネプ子!ここは私とコンパに任せて!」
「それだとアイエフとコンパが危ないだろ、俺が行こう。」
さすがに乙女を2人もおいて行けるわけがない。
この2人がネプテューヌたちと世界を救った強いコンビなのはわかるが、それだと男子としてだまって見ていられる訳がない。
「でもアンタ・・・。」
「俺は男でそういうのは黙って見ていられないんだ、武器が未だにないのは俺自信が分かってる。だがあの2人を運び出すことぐらいはできる。今は目の前の敵に集中した方が効率がいい。」
「・・・そうね、いい判断だわ。それじゃノワール様とユニ様を頼むわ!ネプ子、ネプギア!」
「それじゃ!・・・刮目せよ!!」
「本気で行きます!!」
ネプテューヌとネプギアが光に包まれる。
2人はプロセッサーユニットを装着し、変身が完了した。
パープルハートと、パープルシスターがここに見参した。
「アルト、ノワールとユニちゃんをお願い。・・・だげど無理はしないで、何かあったら私を呼びなさい。」
「了解した!フライトモード、スタンバイ!!」
フライトユニットを展開し、ブラックホークが背中に装着された。
すぐに起動させ、ローターの回転数とエンジン出力を上げて目的地に向かう。
「武器があれば戦えたんだがな!・・・くそ!」
ーネプテューヌ視点ー
アルトは自身のフライトユニットを展開しノワール達の所へと向かった。
「さて、私たちもさっさと片付けるわよ。」
「お姉ちゃん、本当にアルトさん一人で行かせていいのかな?」
ネプギアはそういって心配そうにアルトが向かった方向を見る。
本当は私だって心配よ。
けど彼はそれでも必死になっている。
少しでも力になってくれると言うのだから、今は信じるしかない。
「今は信じましょう。アイちゃん、コンパ、準備はいいわね!」
「いつでも行けるわ!」
「任せてくださいネプネプ!」
スライヌがこっちに気づいたのか、大群が向かってきた。
「ネプギア、行くわよ!!」
「うん、お姉ちゃん!」
一気に加速し、私たちは大群へと正面からの突撃を開始した。
ーアサルト視点ー
反応したセンサービットのある場所に着いた俺は2人を探す。
センサービットに再度接続し、自動捜索モードに切り替える。
だが2人の反応は無かった。
「おかしい、たしかこの辺りのはずだが・・・。」
突然警告音が鳴り響く。
レーダーにはこっちに急接近してくる反応があった。
「前か!?」
緊急回避の姿勢をとる。
目標はまだ小さくて確認しづらいが確かにこっちに向かってきている。
そして・・・。
「レイシーズダンス!!」
女性の声がした瞬間攻撃を受ける。
「!?」
瞬時に回避したが、降り下ろされた剣はテールローターの真下にある尾翼をかすった。
警告表示が現れ、制御率が低くなっていることを知らせてくる。
「何をする!!」
「かわした!?この・・・よくもユニを!!」
突然の攻撃に驚いている俺は混乱していて彼女が何を言っているのかうまく聞き取れなかった。
「やめろ!俺は戦いに来た訳じゃない!!」
「何を・・・!ユニをあんなめに合わせておいてよくそんな事が言えるわね!!」
駄目だ、何を行っても攻撃を止めるつもりはないらしい。
こうなったら動きを封じるしかない。
武装をしていない為、無防備だがいまはそんなことをいっている場合ではない。
「悪く思うな!」
エンジン出力を上げ、彼女に急接近する。
なにも無い俺は高速回転しているローターを武器にした。
壊れてしまえば墜落してしまうのは承知の上だ。
「そんなトロい動き・・・!」
あっさりとかわされてしまう。
ふと気づく。
そもそもなぜ彼女は空を飛んでいる?
答えはすぐにわかった。
なぜなら彼女は・・・。
「初めての戦闘相手が女神様か・・・!」
だが相手は攻撃を止めることはなかった。
このままではまずい。
すぐに彼女から離れる。
もちろん彼女は・・・。
「なっ!?逃げるんじゃないわよ!!」
ものすごい速さで追いかけてきた。
ネプテューヌ達に応援を要請するしかない。
「・・・気づいてくれ、信号弾発射!!」
腰の横に装着されていたフレア発射菅から信号弾が3発放たれる。
上空へ打ち上げられた信号弾は爆発し、強力な光が発生した。
と同時に・・・。
「くらいなさい!トルネードソード!!」
彼女からの攻撃に気づくのが遅れ、視界が眩しくなった。
彼女の攻撃が命中し、被弾した俺は爆発した瞬間に意識を失った。
ーネプテューヌサイドー
大量のスライヌを無事斬り倒した私達は、アルトの向かった方向へ向かう途中ネプギアのNギアが着信音を鳴らしていたので足を止める。
「ネプギア、誰からなの?」
こんなときに連絡が来るのはお約束の大事件発生ってやつね。
「お姉ちゃん、いーすんさんからだよ。」
「いーすん?・・・とりあえず出てあげて。」
ネプギアはNギアを操作し、電話に出る。
するとホログラフィックでいーすんが投影される。
<ネプテューヌさん、女神化しているということは何かあったのですね。>
「えぇ、大量にスライヌがいたのよ。何か分かったの?」
<スライヌが?・・・って今はそんな場合ではありません!>
あら、いーすんが焦っているなんで珍しいわね。
それにスライヌが大量発生していれば見過ごせないっていうあのいーすんがそれどころじゃないなんて、よっぽどのことかもしれない。
<アルトさんはいまどこですか!>
「アルトならここには居ないわ、モンスターに囲まれたノワール達の救援に向かうって言ったきり別行動なの。それがどうかしたかしら?」
<アルトさんからエマージェンシーコールが発動しているんです!>
「なんですって!?」
エマージェンシーコールが発動しているということは、今アルトは危険な状況に陥っていることになる。
こうしちゃいられない、早く見つけ出さないと!
「いーすんさん!その発信地点はどこなんですか!!」
<つい先程までは特定していましたが、数分前に途絶えました。最後に発信された場所は今ネプテューヌさん達がいる所からすぐそこです。エマージェンシーコールが発動した場合、自動的にアルトさんから信号弾が射出される仕組みになっています。信号は確認できましたか?>
信号弾?
それには全然気づかなかったわ。
信号弾はそう長くは持たず射出されたら数分で消えてしまう。
どうしようもできない。
「全然見えなかったわ、いーすん私どうしたら・・・!」
<ネプテューヌさんのせいではありません、母親である私に責任があります。>
アルトはいーすんの息子、彼が事件に巻き込まれれば一番心配するのは母親であるいーすんだ。
こうしている間にも、アルトは・・・!
「ネプ子!!」
地上から声がした。
下を見るとそこには後始末が終わって戻ってきたあいちゃんとコンパだった。
「あいちゃん!」
「情報よ!この辺りを通りかかったギルドの人から、信号弾が射出されたのを見たらしいわ!」
「本当ですかアイエフさん!?」
「間違いないわ。」
「ギルドの人たちが言っていたです。三色の眩しい光はこの辺りで一番高い木で見たらしいです。」
この辺りで一番高い木・・・?
回りを見渡す。
その木はすぐに見つけることができた。
確かに他の木に比べたらあれが一番高いわね。
「いーすん、アルトを見つけたら直ぐにプラネテューヌに戻るわ。」
<分かりました。・・・私の息子をお願いします。>
「任せなさい。・・・皆、行くわよ!!」
『はい(えぇ)!!』
全力で彼の捜索を再開した。
ーアルトサイドー
意識が朦朧とする。
視界がゆっくりと回復するに連れて体のあちこちが痛む。
左手の感覚がない。
左腕は肩から切り落とされていた。
「・・・・フライトユニットは損壊、おまけに左腕・・・を損失・・・か。」
「どうして武器を手にしないの?」
頭を上げる。
そこには大剣を片手でこっちに向けている女神がいた。
「貴方、私をなめないで。」
「認証・・・、ラス・・・テイションの女神・・・ブラックハート。」
未だに意識がはっきりしないのか、視界にノイズが走る。
殆どが機能しなくなったのか、動く事さえできなくなっていた。
どうやら、ここまでのようらしい。
「まだ死なれては困るわ、貴方は何者?犯罪組織かしら。」
「・・・こりゃ、お袋が見たら泣くだろうな。」
「話を聞いているのかしら?母親がいるのね、だとしたら貴方の母親が可愛そうだわ。」
「人を殺めるような教育をした覚えはないと?・・・そんな風に見えるかな。」
「これが最後よ、貴方は何者?」
機能を再度確認する。
さっきの戦闘でほぼ損壊、左腕の損失。
信号弾を射出した際、自動的にエマージェンシーコールが発動していた。
これじゃ、女神どころか自分すら守れない守護天使だ。
いっそ、消えたほうが楽だと判断した俺は右手を胸に当てる。
「・・・デリートコール。」
すると、ノイズを走らせながらディスプレイが表れる。
≪警告、発動後解除不能。≫
「貴方まさか!?」
「認証、デリー・・・」
『待ちなさいアルトッ!!』
認証を中断し、空を向く。
女神化したネプテューヌとネプギア達がこっちに向かってくる。
「ネプテューヌ!?」
目の前にいる女神は彼女を見てネプテューヌの名を口にした。
ネプテューヌ達は地上に着地し、ノワールと呼ばれた女神に歩み寄る。
「ノワール、これはいったいどういうことなの!?」
「こいつがユニを襲撃したのよ、怪我追わせておいて・・・!」
「違いますよノワールさん、アルトさんはノワールさん達を救出するために来たんです!」
「・・・え?」
「アルト、聞こえる!?しっかりして!!」
アイエフが俺の肩を揺する。
それに続いてコンパが応急処置をしようと救急品を取り出す。
「アルトさん!左腕がなくなってるです・・・!」
コンパは損失した左腕を見て泣きそうな顔をしている。
彼女にも分かっているのだろう、もう治せないと。
「コンパ、出来る限り応急処置して!・・・もう!なんで自爆しようとしたのよアルト!物騒なもん消しなさい!」
アイエフに言われて俺は自爆装置を解除する。
「・・・デリートコール、キャンセル。」
≪デリートコールキャンセル、自爆装置解除。≫
コンパは出血のひどい腹部に応急処置をする。
だが出血が止まることはなかった。
「ねぷねぷ・・・出血がひどすぎるです!早く協会に運ばないとです!」
「私が協会に運ぶわ!ごめんなさい、あいちゃんとコンパには自力で帰ってもらうわ。」
「心配しなくてもいいわよ。それより早く行きなさいネプ子!」
ネプテューヌは俺に近づき、体を持ち上げる。
俺は彼女に抱きつかれるような態勢になった。
「アルト、もう少し頑張ってね。すぐにいーすんのところまで連れていくわ!」
「死なない程度に頼む・・・。」
「冗談はやめて。ネプギア、ユニちゃんをお願い。」
「うん!ノワールさん、ユニちゃんはどこですか?」
「私もいくわ、こっちよ。」
ネプテューヌは俺を抱えて空を飛ぶ。
それにしても、ネプテューヌは女神化すると大人びた雰囲気になるな。
とても柔らかくて、それに暖かい。
それはまるで・・・。
「お袋・・・。」
「アルト!?・・・しっかりしてアルト!!」
・・・・お袋のようだ。
まだまだ続きます。