夜天の守護者 番外編   作:混沌の魔法使い

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祝福の風と守護者の密会

祝福の風と守護者の密会

 

「あの・・兄上様・・お願いがあるのです」

 

私はスカートを握り締めながら言うリインフォースに首を傾げながら

 

「お願い?・・私にか?」

 

そう尋ねるとリインフォースはコクコクと頷く

 

「頼みとは何だ?」

 

そう尋ねるとリインフォースはちょこちょこと歩いて来て私に耳打ちする

 

「ふむ・・成る程・・判った付き合おう」

 

私がそう言うとリインフォースは嬉しそうに微笑みながら

 

「それではこの事は主はやてには秘密でお願いします・・」

 

そう言って歩いていこうとしたリインフォースは赤面しながら振り返り

 

「あの・・一緒に寝るのって・・駄目ですか?」

 

小動物の様に言うリインフォースに

 

「別に良いよ・・おいで」

 

そう言うとリインフォースは嬉しそうに微笑み

 

「ありがとうございます!!」

 

笑顔で抱きつき眠りに付こうとするリインフォースの頭を撫でながら

 

(本当にリインフォースは甘えん坊なんだな・・)

 

私はそんな事を考えながら眠りに落ちた・・次の日

 

「それでは手筈通りにお願いします」

 

そう言って部屋を出て行ったリインフォースを見ながら

 

「さてと・・着替えるか・・」

 

私は私服に着替え、はやて達に見つからない様に自分の部屋を後にした

 

 

 

「休日に買い物・・うーん・・良いねぇ・・」

 

私は腕を大きく伸ばしながら呟いた、ティアも誘ったのだが用事があると言って一緒には来てくれなかったのだ・・

 

「うーん・・私どういうのが良いか判んないよ・・困ったなぁ・・龍也さんなら何かアドバイスくれたかもしれないのになぁ・・」

 

私はそんな事を考えながら街中を歩いていた・・

 

「あれ?・・龍也さんとリインフォースさん?・・どうして?・・今日用事とか言って無かったけ?あれ・・もしかして・・デート?」

 

私は龍也さんとリインフォースさんを見ながらそう呟いた

 

「ふむ・・これ等はどうだろうか?」

 

Tシャツを持ちながら言う龍也さんに

 

「そうですね・・良いと思いますよ?」

 

そう笑うリインフォースさんに龍也さんは

 

「違う違う、お前にどうかと聞いてるんだ」

 

「えっと・・私にですか?・・どうでしょうか?」

 

首を傾げるリインフォースさんと龍也さんの雰囲気はとても良いと思った・・って!

 

「じゃなくて!!・・え・・嘘・・龍也さんとリインフォースさんが・・?」

 

龍也さんにとってはリインフォースさんは妹の筈なのだが・・私がそんな事を考えながら龍也さんの後姿を見てると

 

「ん?」

 

龍也さんがこちらを向く私が慌てて隠れると、リインフォースさんが

 

「兄上様?・・どうしたのですか?」

 

そう尋ねると龍也さんは

 

「誰かに見られてる気がしたのだが・・気のせいだった様だな・・」

 

そう呟く龍也さんにリインフォースさんが

 

「申し訳ありません、兄上様・・折角の休みを私なんかと付き合って頂いて・・本当はヴィヴィオと一緒に遊びに行きたかったのではないですか?」

 

リインフォースさんが謝ると龍也さんは笑いながら

 

「いいや・・私は嬉しいな・・リインフォースの方からこういう風に誘ってくれたんだしな・・」

 

「あ・・兄上様・・」

 

真っ赤になるリインフォースさんを見て

 

「不味いって・・嘘嘘・・え・・もしかして・・付き合ってる?」

 

その桃色の雰囲気に私は慌てて

 

「と・・とりあえず・・部隊長に連絡を・・」

 

私は部隊長にこの光景をメールで送った・・

 

 

 

「ん?スバルから・・メール・・これは!!」

 

私はそのメールを見て目を見開いた・・そこにはリインフォースと兄ちゃんがカフェで笑いながら、ジュースを飲んでいた・・私がメールを見てるとスバルから

 

「ぶ・・部隊長!・・わ・・私はどうすれば!?」

 

慌てて言うスバルに私は

 

「とりあえず監視!!2人が必要以上に接近するのを止めるんや!!私も直ぐ行く!!」

 

そう言って電話を切って

 

「積極的になれとは言うたけど・・私に内緒で動くとは・・ええ覚悟しとるな・・リインフォース」

 

私は怒りで目の前が真っ赤になって行くのを感じながら

 

「さーて・・悪い娘にお仕置きしに行こか・・」

 

私はそう呟き六課を後にした

 

 

 

「兄上様・・これなんてどうでしょう?」

 

私がそう言うと兄上様は

 

「ふむ・・ペアルックか・・私も着るのか・・少し恥かしいのだが・・」

 

私と兄上様はそんな話をしてると

 

「すいませーん!!これ買います!!」

 

横から走ってきた者がそれを買ってしまった・・

 

「今のは良いと思ったのにな・・」

 

私がそう呟くと兄上様は私の頭を撫でながら

 

「仕方ない・・次のを買いに行こう・・

 

そう言う兄上様に頷き移動を再開した

 

「このイヤリングはどうでし「これ、これ買います!!!」・・むぅ・・」

 

私が何かを買おうとするたびに割り込んで買ってしまう、者に眉を顰めてると

 

「ふむ・・今日はついてないな・・まぁ・・必要な物は買ってあるし・・良いじゃないか」

 

そう笑う兄上様に頷いていると

 

「ふぅ・・」

 

妙に疲れを感じため息を吐くと兄上様は

 

「疲れたのか?・・少し静かな所で休むか?」

 

そう言う兄上様に頷いた・・慌てたのはそれを見ていたスバルだ

 

 

 

 

「うわわわ・・し・・静かな・・と・・所!?は・・早く部隊長来てください~」

 

私が慌ててる間に龍也さんとリインフォースさんは歩いて行ってしまった・・

 

「今日は・・楽しかったです・・兄上様」

 

ふらつきながら言うリインフォースさんに龍也さんは

 

「疲れたんだな・・少し座って休むと良い」

 

そう言うと龍也さんは石段に座った・・私はそれを見ながらしゃがみ込み

 

「はぁ・・今日は何か疲れたな・・でもデートは妨害したいし・・龍也さんがリインフォースさんと付き合っちゃうのは嫌だしな~あー!!膝枕!!良いなぁ・・」

 

龍也さんがリインフォースさんに膝枕をする・・私が羨ましいと思っていると

 

「ふふ・・こうしてみると子供みたいだな・・」

 

眠っているリインフォースさんの頭を撫でながら

 

「全く・・大人なんだか子供なんだか・・良く判らんな・・だが・・可愛らしい・・」

 

穏やかに微笑む龍也さんを見ていると

 

「見つけたでッ!!!兄ちゃん!!」

 

部隊長が走ってくる、それだけでは無くなのはさんやヴィータさんの姿も見えた・・私がそれを見て茂みから飛び出すと

 

「スバル?それにはやて・・如何してここに?」

 

リインフォースさんの頭を撫でながら言う龍也さんに部隊長は

 

「むー兄ちゃんの膝枕は・・私のなんやー!!!」

 

怒ったように部隊長が言うと

 

「ふぇ・・あ・・主はやて!?・・どうして?」

 

慌てるリインフォースさんに龍也さんが

 

「どうやらバレテたようだ」

 

頭を掻きながら龍也さんが言うとリインフォースさんが

 

「そ・・そうなのですか・・驚かせようと思っていたのに・・しょうがないですね・・」

 

まさか・・告白!?私が慌ててるとリインフォースさんが

 

「主はやて・・随分遅れましたが・・どうぞ・・私からの誕生日プレゼントです」

 

へっ!?皆の目が点になる中龍也さんが

 

「リインフォースがな、今まで誕生日プレゼントを贈れなかった事を気にしててな・・今日選ぶのを付き合ってくれと言われたんだ」

 

そう言われた部隊長は嬉しそうにその箱を抱き抱え

 

「ありがとう・・リインフォース・・兄ちゃん・・私・・凄く嬉しいで・・」

 

にこにこと笑う部隊長を見て良かったと思ってると

 

ガシッ!!!

 

私の肩に手を置かれる・・私は冷や汗を流しながら

 

「スバル・・人騒がせな事して・・覚悟は出来てる?・・お話・・しようか?」

 

ウフフと笑っているなのはさん達に、死んだと思った瞬間

 

「そうだ!折角皆居るんだ、このままどこかに物を食べに行こうか?・・私が奢るぞ」

 

そう言う龍也さんに頷き皆で夕食に行ったが・・その際・・なのはさんとヴィータさんが

 

「明日の訓練は厳しいよ?」

 

「覚悟しとけよ・・」

 

凄まじい怒りの気迫を滾らせる、2人に明日こそ死を覚悟していた・・私が震えてる頃

 

「ごめんな・・私勘違いしてたわ・・」

 

「勘違い?・・何の事ですか?」

 

首を傾げてるリインフォースさんが幸せそうに見えた・・

 

 

 

 

外で夕食を食べ終えた後・・私は自分の机の上に置かれた箱を見ながら

 

「はやてとのペアルックか・・これ・・何時着ようか?」

 

スバルが夕食後、謝罪と共に私とはやてにと返してくれたのだ・・だが何時着れば良いのか私は首を傾げた・・

 

「まぁ・・良いか・・はやてが喜んでるみたいだし・・」

 

私とお揃いという事で酷く喜んでいたので良いかと思いながら本を読んでる居ると

 

コンコン

 

扉を控え目に叩く音が聞こえ私は苦笑しながら

 

「鍵は開いてる・・おいではやて」

 

そう声を掛けるとパジャマを着たはやてが

 

「何で判ったんや?私やって?」

 

驚いたという表情のはやてに

 

「何となくだな・・そんな気がしたんだ」

 

私がそう言うとはやては

 

「超直感って奴?・・やっぱ兄ちゃん凄いわ」

 

楽しそうに笑うはやてに

 

「おいで、寝る前に一緒にお茶でも飲もう」

 

はやてに貰ったティーカップを見せながら言うと、はやては嬉しそうに微笑み

 

「うん!!飲むで」

 

笑顔で言うはやてのカップに紅茶を淹れると

 

「ありがとう兄ちゃん」

 

笑いながらお茶を飲みながらはやては

 

「兄ちゃん、今度の休みにリインフォースに買って貰ったペアルック着て、デートしよ」

 

私はその言葉に頷きながら

 

「良いよ、一緒に好きな所に行こうな」

 

そう言って頭を撫でるとはやては嬉しそうに目を細め

 

「えへへ・・私な・・こうやって兄ちゃんと一緒に話したりするのが私は大好きや」

 

私はその言葉に微笑みながら

 

「そうだな・・私もだよ」

 

暫く2人でお茶を飲みながら話をし

 

「ふぁあああ・・眠くなって来たわ・・」

 

目を擦りながら言うはやてに

 

「一緒に寝るか?」

 

そう尋ねるとはやては

 

「良いの?」

 

首を傾げながら尋ねて来るはやてに

 

「良いも何も、最初からそのつもりだったんだろ?」

 

そう言うとはやては舌を出しながら笑い

 

「バレテた?」

 

私ははやての頭を撫でながら

 

「当たり前だ・・何年一緒に居ると思うんだ?」

 

そう言うとはやては

 

「そうやね・・そりゃバレルか・・うんじゃ・・一緒に寝よ!!」

 

嬉しそうに言うはやてに

 

「はいはい・・何時まで経ってもはやては甘えん坊だな」

 

私はそう言いながらはやてと一緒に寝室に向かった

 

「ん~えへへ・・暖かい・・」

 

私の胸に顔を埋めながら言うはやての頭を撫でながら

 

「そうか・・寝にくくないか?」

 

そう尋ねるとはやては上目目線で

 

「うん・・寝にくくないで・・暖かくて・・安心できる・・兄ちゃんと一緒やと安眠出来るんや」

 

私はその言葉に苦笑しながら

 

「そうか・・それじゃあ・・おやすみ・・はやて」

 

はやての背を撫でながら言うとはやては

 

「うん・・・おやすみなさい・・私の・・大好きな・・大好きな・・兄ちゃん」

 

私の胸に顔埋めて言うはやてに

 

(兄離れさせるのは・・もう無理かもな・・)

 

私ははやてを兄離れさせるのはもう無理だと思いながら眠りに落ちた・・

 

 

祝福の風と守護者の密会 終り

 

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