夜天の守護者 番外編   作:混沌の魔法使い

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酔い龍也リターンズ 

酔い龍也リターンズ

 

「んしょ!!んしょ!!出来たです~」

 

食堂で何かを作っている妖精コンビ・・リィンとアギトは嬉しそうに出来た物を持ち上げながら

 

「これで兄も元気になるよな!!最近兄は疲れてそうだったからな!!」

 

2人は最近仕事で疲れている龍也の事が心配になり、疲れが取れる物を作っていた様である・・リィンは笑いながら

 

「間違いないです!!これでお兄様も元気になりますよ~さっ!!アギトちゃん早くお兄様に持って行くです!!」

 

「おう!!」

 

2人はエプロンを着けたまま食堂を後にした・・2人が去った食堂の厨房には一冊の本・・そこには

 

「美味しいチョコレートの作り方~ウィスキーボンボン編~」

 

と書かれた雑誌と空っぽになったウィスキーの瓶が大量に落ちていた・・

 

2人が良かれと思って作ったこのチョコレートが大騒動の引き金になるとは、この時誰も予想していなかった・・

 

 

 

「ふぅ・・疲れた・・」

 

私は椅子に深く腰掛けそう呟いた・・大将に昇格した後書類がこれでもか!!と言わんばかりに増えた・・まぁそれは良い・・地位が上がれば忙しくなるのは当然だ・・だがそれより私が参っている物それは・・

 

「カリム・・しつこすぎるだろう・・」

 

カリム・・いや聖王教会から来ている書類だ、ジオガディスとの決戦の際に聖王の魔力を扱えるようになった・・だがそれが原因で聖王教会がうるさい、やれ管理局を辞めろだの、聖王教会に正式に所属しろ等、来る度に断っているがいい加減鬱陶しくなってきた・・

 

「はぁ・・こう疲れが取れるものは無いかな?」

 

私がそう呟くと同時に

 

コンコン!

 

扉がノックされ

 

「お兄様!今良いですか?」

 

「兄!時間あるか?」

 

扉の外からリィンとアギトの声が聞こえる

 

「何のようだろうな・・っと・・2人にだらしない格好は見せられないな・・」

 

服をちゃんと着直してから

 

「入ってきても良いぞ」

 

と声を掛けると、エプロンを着けたリィンとアギトが笑いながら入ってくる

 

「お兄様!!最近疲れてそうでしたから、アギトちゃんと良い物を作って来たです!!」

 

リィンは箱に入ったチョコレートを差し出しながら言う、私はそれを受け取りながら

 

「態々私の為に作ってくれたのか?」

 

2人に尋ねると、2人笑いながら頷いた、

 

「そうか・・ありがとう、食べさせて貰うとするよ」

 

甘いものは苦手だが、態々2人が私の為に作ってくれた物だ・・苦手とか以前にただただ嬉しい・・そう思いながらチョコレートを口に運ぶと同時に私は意識を失った・・

 

 

 

「・・・どうしたんでしょう?何か間違えましたか?」

 

チョコを食べるなり意識を失った、お兄様を見ながら隣のアギトちゃんに尋ねると

 

「判らない・・砂糖と塩間違えたか?」

 

アギトちゃんと、あーでもない、こーでもないと話していると

 

バッ!!

 

お兄様が突然立ち上がり

 

「にゃはははは!!!」

 

普段なら消して出さない笑い方で笑い始めたです・・その姿に

 

「・・・アギトちゃん・・リィン達もしかしてお酒チョコに入れちゃったですか?」

 

間違いなく酔っている・・そう思い隣のアギトちゃんに尋ねると

 

「あーもしかしてウィスキーって酒だったのか?・・私は調味料かと思ってたんだけど・・」

 

リィンもです・・リィンもそう思ってましたでもお兄様の様子を見ると、それは調味料ではなくお酒だったようです・・どうしようかと考えていると

 

「あー!!リィンとアギトだ~!!チョコレート美味しかったよ~」

 

お兄様が一瞬で私とアギトちゃんを抱き抱え、上機嫌で言います・・でもそれで判りました・・お兄様は酔っていると

 

「んふふ~お兄さんはもの凄く嬉しいですよ~」

 

と笑いリィンの頬に頬擦りします・・恥かしくて逃げようとしますが・・無理ですお兄様の力の方が上で脱出は無理でした・・

 

「んっふふ~2人とも良い子良い子」

 

と笑うお兄様はしばらくそのまま上機嫌で笑っていましたが、突然立ち止まり

 

「にゃははは~高速回転スタンバイ~」

 

あっ・・もう終わりですか・・リィンが何をされるか理解した瞬間お兄様は高速回転し、私とアギトちゃんは意識を失ったです・・

 

 

 

「あれ?あれ龍也さんだ」

 

私は目の前をフラフラと歩く龍也さんを見つけた・・

 

ゴン!!

 

良い感じに壁にぶつかる龍也さんに何かあったのかと思い近づく

 

「ん~にゃはははは・・・スバル~みーつけた!!」

 

龍也さんはそう言うと行き成り私を抱きしめて来た・・そして気付く・・龍也さんが酔っていると・・

 

「スバル~お兄さんは今から食堂に行くです~だから一緒に行きましょう~」

 

龍也さんは私を抱き抱えたまま移動を始めた・・龍也さんの背が高い為私の足は地に付かず宙ぶらりんであり・・私は首根っこを掴まれる猫の気持ちを理解していた・・

 

「龍也さん・・放してくれますか?」

 

好きな人に抱きしめられるのは嬉しい・・だがそれ以上に恥かしく放す様に言うと

 

「やーだ!!にゃはははは!スバル~は軽いな~ちゃんとご飯食べてるか~」

 

話が噛み合わない・・酔っ払い状態の龍也さんと会話しようと言うのがそもそもの間違いだ・・そう思っている内に食堂に着いてしまった・・

 

(ああ・・多分皆いる・・私今日が命日かな・・)

 

こんな状態・・龍也さんに抱きしめられた状態で、部隊長達の前に行く=死である・・

 

(ああ・・短い人生だったな・・)

 

と思っている龍也さんは

 

「さ~ご飯を食べましょう~」

 

と笑い食堂に入って行った・・

 

「あ・・た・・つ・・やさん?・・どうしてスバルを抱きしめてるんですか?私に教えてください・・」

 

ヒィィィ・・・・行き成りなのはさん!!死ぬ!!本当に死ぬよ~と思っていると龍也さんは

 

「ん~?スバルを抱きしめてる理由~ん~と~見つけたからだよ~なのは~」

 

にゃはははと笑う龍也さんを見て、食堂にいたメンバーは

 

「・・どう見る?龍也酔ってる?」

 

「酔ってるね・・大体龍也さんはにゃははなんて笑わない・・それは私の昔の笑い方だもん・・」

 

ひそひそよ話すなのはさんとフェイトさんに

 

「酔ってる・・お父さんが酔ってる・・」

 

カタカタと震え始めたキャロを連れて、エリオとルーテシアが食堂から姿を消し

 

「兄貴が酔ってる・・チャンス・・?」

 

「でもスバルを抱き抱えてるのはマイナスやな・・」

 

「兄上の酒乱癖が・・いやそもそもなんで兄上は酔ってるんだ?」

 

ぶつぶつと話している部隊長達・・ああ・・チンクさん達が居なくて良かった・・もしいたら私セッテに殺されてたと思っていると

 

ガチャッ!!ゴリ・・

 

頭に妙な感覚を感じ其方を見ると

 

「抜け駆けね・・良いわ・・私が引導を渡してあげる・・」

 

黒い目のティアが居た・・・殺される!?誰でもないパートナーに殺されると思っていると

 

「んー?あ~ティアナだ~ティアナも捕まえた~」

 

ガバッ!!

 

私を抱き抱えたまま器用にティアも抱きしめる龍也さん・・助かった・・これで私殺されないと一安心し、ティアを見ると

 

「ふにゃ~」

 

とろんとした目で笑っていた・・でもどうすれば解放されるのだろうと考えていると部隊長が

 

「兄ちゃん、スバルとティアナ、放さんといかんで?」

 

と笑いながら話しかけるが・・その目からは光が消えていた・・相当イライラしてるのが判る・・私が部隊長の様子を観察していると龍也さんは

 

「ん~やだ~スバルとティアナ良い匂いがするから~」

 

ギュウウ!!

 

更に抱きしめる力が強まる・・だがそれ以前に

 

(今匂いって言った?・・恥かしい!!早く放して~)

 

物凄く恥かしくなって拘束から逃れようとじたばたしていると

 

「ほら、兄ちゃんスバルも放して欲しいって言ってるで?だから放したほうが良いで?」

 

諭すように部隊長が言うと

 

「んー判った・・嫌なら放すよ~」

 

そう言うと龍也さんが私とティアを降ろし

 

「にゃははは~」

 

再びにゃははと笑い始めた・・一体何がそんなに楽しいのだろう?と思っていると

 

「兄ちゃん・・お酒飲んだ?」

 

と部隊長が尋ねると

 

「ん~お酒~お兄さんはお酒なんか飲んでませんよ~お兄さんはチョコ食べました~」

 

と笑い懐からチョコを取り出し口に運ぶと

 

「ひっきゅ!!・・にゃははは~良い気分です~」

 

更に酔ったようで更に笑い始めた龍也さんに確信した・・このチョコが原因だと・・

 

「兄ちゃん・・私にもそれ頂戴」

 

部隊長もチョコが原因だと判断したのかチョコを頂戴と言うと

 

「ん~はやても欲しいの~良いよ~上げる~パクッ・・ん~」

 

チョコを加え部隊長を見る龍也さん・・って!!酔いすぎでしょう!!と思い部隊長を見ると

 

「・・これはあれや・・チョコを食べるだけやキスやない・・パクッ」

 

部隊長がチョコを銜えると龍也さんはチョコを銜えるの止め

 

「にゃははは~美味しいだろ~リィンとアギトが作ってくれたんだよ~」

 

あの2人の姿が見えないと思ってたけど・・多分もう犠牲者になっているのだろうと私は理解した

 

「もぐ・・もぐ・・何やこれ!!むちゃくちゃアルコールの味がするで!!」

 

部隊長がそのチョコを食べながら言う・・その顔はうっすらと赤みを帯びている・・恐らくチョコのアルコールが原因だろうと思っていると

 

「ん~にゃはは・・おっと・・ビリッ!!・・へっ!?」

 

笑っていた龍也さんがバランスを崩し倒れると同時に布が裂ける音が聞こえる・・恐る恐る聞こえた方を見ると

 

「・・・かあああああ・・・」

 

ティアの上着の一部が破け・・下着が僅かだが見えてしまっている

 

「ひっく・・ごめん・・足滑った・・ひっきゅ・・」

 

しゃっくりをしながら龍也さんはしゃがみ込みティアの右頬に

 

チュッ!

 

「ボン!!」

 

ティアの顔がトマトの様に紅くなる

 

「本当~ごめんな~業とじゃないんだよ~」

 

とティアの頬にキスした、龍也さんは笑いながら立ち上がり破けた制服を広い

 

「ひっく!・・本当・・ごめんな~」

 

それをティアに手渡す、ティアはそれを受け取りキスされた右頬を押さえ

 

「・・・」

 

無言で食堂から歩き去った・・だが怒ってる訳ではなくどこか夢を見ているような表情だった・・私も食欲が無くなりティアの後を追う様に食堂を後にした・・

 

 

 

「・・・・ティアナ・・嬉しそうだったね・・」

 

ぼそりとフェイトちゃんが呟く・・確かにティアナの顔は嬉しそうだった・・そんな事を思いながら龍也さんを見ると

 

「ひっきゅ!!ひっきゅ!!にゃはははは!!!」

 

と笑う龍也の近くには

 

「「ポーッ・・」」

 

夢見心地と言う感じでシグナムとヴィータが頬を押さえていた・・さっき近付いた瞬間抱きしめられキスの嵐を受けていた・・多分それが原因だろう・・2人とも幸せそうにその場にへたり込んでいた・・正直前に龍也さんが酔った時より酷い有様だと思っていると

 

「なぁ・・兄ちゃんは私が好きか?」

 

はやてちゃんが龍也さんの前に座り尋ねると

 

「ん~?はやて~ん~お兄さんははやてが大好きですよ~ひっく!!おいで~ハグしてあげる」

 

と両手を広げる龍也さんにはやてちゃんは

 

「ん~私はハグよりキスの方が・・チュ!・・・・」

 

キスの方がと言った瞬間、龍也さんがはやてちゃんの頬にキスをする・・それにはやてちゃんは何かを気付いたようだ

 

「・・・兄ちゃん・・ギュッ!ってして欲しいな~ギュウウ!!・・ん~ちょっと痛いけど幸せや~」

 

はやてちゃんをしっかりと抱きしめる龍也さんに私も気付いた・・

 

(まさか・・言う事を実行してるの?)

 

酔いすぎて言う事を実行している、と私も判断したフェイトちゃんも同様の様だ、そう思い近付く

 

「んにゃ~幸せ~」

 

夢見心地と言う感じで龍也さんの胸に顔を埋めるはやてちゃんに

 

「ねぇ・・その・・私達もその何か頼みたいだけどな~」

 

と言うとはやてちゃんは

 

「ん~あんまり過激なのは駄目やで?今の兄ちゃん頼めばなんでもしそうやからな?」

 

と私とフェイトちゃんに釘を刺してから、はやてちゃんは龍也さんから離れた

 

「ん~?ひっく!なのはとフェイト~どうした~」

 

虚ろな目で笑う龍也さんの前にしゃがみ

 

「あの私もギュッてして欲しいな~」

 

ガバッ!!ギュウウウウ!!!

 

言い掛けた瞬間龍也さんの腕が伸び私を抱きしめる

 

「ん~?これで良いの~?」

 

子供見たいに笑う龍也さんの胸に顔を埋める・・さっき見たが凄く羨ましかったので顔を埋めてみる

 

(凄い幸せ・・このままでも良いよ)

 

すっぽり包まれているこの感覚はとても心地良い・・ずっとこのままでも良いと思ってしまう・・そのまま10分程そのままで居ると

 

「ほい!もう終わりや!兄ちゃんから離れろ」

 

はやてちゃんに離れる様に言われ名残惜しいが離れる、すると直ぐにフェイトちゃんがしゃがみ込み

 

「龍也、私はキスして欲しいな~チュ!!」

 

というと抱きしめられた上に頬にキスして貰っている・・その光景を見て

 

(私もキスして貰った方が良かったかな?)

 

と感じていた、フェイトちゃんも10分程で離れるように言われ、渋々離れると

 

「ん~むにゃむにゃ~」

 

龍也さんは完全に酔いが回ったのか眠ってしまった

 

「なんや・・もう寝てもうたか・・まだ頼みたい事あったのにな~」

 

残念そうに言いながらはやてちゃんが龍也の頬を突く

 

「本当こうして見ると子供見たいやな・・」

 

穏やかに寝息を立てる龍也さんは子供の様で見ているだけで癒される

 

「さてと・・何時までもこんな所で寝かせられんな・・ほら2人とも肩貸して兄ちゃんを部屋まで連れて行くから」

 

頷き3人で龍也を抱え部屋まで連れて行った・・次の日

 

「頭が痛い・・私は昨日何をしてたんだ?」

 

頭を抱える龍也さんの姿を見ていると・・ティアナが破けた制服を龍也さんの前に置き

 

「龍也さん・・昨日貴方が破いたこの制服治してくれませんか?」

 

と言うと龍也さんは顔を青褪めさせ

 

「破いた?・・私が・・?・・私は昨日何をしたんだ教えてくれ・・何も覚えていないんだ」

 

不味い・・教えない様にしていたのに・・これで龍也さんは知ってしまう昨日何があったのかを・・慌てて止めようとするがそれより早く

 

「昨日、龍也さんは酔って、私の服破いたんです・・それ以外にも色々してましたよ?」

 

若干顔を赤めながらティアナが言う・・多分昨日のキスの事を思い出しているのだろう・・だがそれと半比例して龍也さんは顔を青褪めさせて立ち上がり、ゆっくりと柱の方に歩いて行く・・まさか・・フェイトちゃん達も気付いたのか立ち上がり止めようとするがそれより早く

 

「私は!!何という事を!!!死ね!!!死んでしまえ!!」

 

ガン!!ガン!!ガン!!

 

頭を柱に打ちつけ始めた龍也さんを止めるのにまた1騒動会った・・これは賑やかな機動六課の日常の1ページ

 

 

酔い龍也リターンズ 終り

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