酔い龍也リタ~ンズ改ッ!!!
カツカツッ!!
管理局本局を速足で歩く、白衣の男・・ジェイルだ・・私は眉を顰めながら一直線にレジアスの部屋に行き・・そして
「レジアスッ!!お前は何を考えてるんだっ!!」
そう怒鳴りながらレジアスの部屋の扉を蹴り空けながら入室した・・その怒声に驚いたのはレジアスだろう・・眼を白黒させながら
「何をそんなに怒ってるんだ?スカリエッティ?」
訳が判らないと言う表情のレジアスの襟を掴み
「本当に判らないのか?」
睨みながら尋ねると、ゆっくりと頷きレジアスに本気で切れそうになりながら・・冷静に何について怒ってるのか説明し始める
「レジアス・・お前は・・いや管理局は何を考えている?・・龍也をあっちこっちに引っ張り出し・・禄に休息も与えない・・このままでは龍也は過労で倒れるぞ?・・そうなる前に私が無理やりにでも休ませるが・・根本的に問題を解決しなければ同じ事の繰り返しだ・・だから・・教えてくれ・・お前が・・管理局が何を考えてるかを」
真剣な顔で言うとレジアスは、乱れた襟を直しながら
「龍也が疲れている事はワシも把握していた・・「ならば、何故ッ!」・・話しは最後まで聞けスカリエッティ・・だからワシは3提督と協力してある計画を立てていた・・これだ」
差し出された書類を見て・・私は・・
「レジアス・・私はお前を誤解していたようだ・・お前はちゃんと龍也の体の事を考えていたのだな・・」
私がそう言うとレジアスは腕を組みながら
「当然だ・・ワシだって龍也のことは心配していた・・それは当然機動六課の魔道師達も同じだろう・・だからこういうのを考えてみた・・」
書類の1部分を指差すレジアス・・私はそこに書かれていた一文を見て
「完璧だ・・この計画なら龍也を充分に休ませる事が出来る・・」
私が書類を返しながら言うとレジアスは
「だがこれには1つ問題がある・・恐らく立候補者が続出するだろう・・だが今回は龍也の為の計画だ・・龍也の本心が重要になる・・だから・・これを使え」
そう言って差し出されたのは1本の瓶だった・・レジアスはその瓶を指差しながら
「それは非常に特殊な酒でな・・アルコールの匂いがしないんだ・・それなら龍也も安心して呑むだろう・・だから龍也の本心を聞いてくれ」
そう言うレジアスに頷き、私はその瓶を持って機動六課へと戻った・・
その日私達は、スカリエッティさんに呼び出された・・呼び出されたは簡単言えば兄ちゃんに想いを寄せてる面々だ・・なんで呼び出されたのだろうと首を傾げていると、兄ちゃんとスカリエッティさんがやって来て椅子に座る、スカリエッティさんは皆の前に置かれたコップに瓶の中身を淹れて回り、兄ちゃんの真向かいに座り
「レジアスが美味しいジュースをくれたんだ・・私も飲んだが実に美味しかった・・だから皆も飲むといい」
邪気の無い顔で笑う、スカリエッティさんに頷きそのコップを取ろうとした時、念話で
(飲むなっ!!!そのコップの中身は飲むなっ!)
と言う警告に驚き手が止まる・・さっき進めておいて飲むな?どういう意味だと私が首を傾げた時
ゴトンッ!!
兄ちゃんが机に頭をぶつけ停止する・・一体このコップの中身は何だ?と私達が首を傾げた時、スカリエッティさんが
「ふぅ・・作戦成功・・皆良く集まってくれた・・今回呼び出したのは全て龍也の為の計画だ」
気絶させておいて・・兄ちゃんの為の計画?・・私が首を傾げると同時にスカリエッティさんが
「レジアス達が過労気味の龍也を休ませる為にある計画を立てた・・それは管理外の世界で龍也を休ませるという物だ・・だがほっておけば龍也は無茶をするだろう・・だからその監視役として、ドゥーエ、そしてリィン君、アギト君、ユナ君、アザレア君、最後にヴィヴィオがその世界に付き添うことになっている」
!!!初耳の事に私達が立ち上がろうとした時、ラグナが手を挙げる
「あの・・八神さんの事だからはやてさん達が呼ばれたのは判ります・・では何故私が呼ばれたんですか?」
首を傾げながら言うラグナにスカリエッティさんは
「君を呼んだのは君にもその世界に行って貰うからだ。勿論行く理由は監視などではない・・君はあの争いの時に管理局員でもないのに・・救護に回ってくれた・・そのお礼としてその世界への旅行とでも思ってくれたまえ・・勿論君の騎士も付き添いだ・・多分外で待ってるから合流するといい、長い事その世界にいる事になる・・準備はちゃんとしておいた方がいいからな」
そう笑うスカリエッティさんに頷き、出て行くラグナを見ているとなのはちゃんが
「スカリエッティさん・・私達を呼んだ理由は何ですか?」
冷静に言うが目は単色に染まり、苛々してるのが判る・・まぁ・・それは私も同じなのだが・・スカリエッティさんは笑いながら
「まず君達を呼んだのは龍也と一緒にその世界に行く者を決めるためだ・・勿論決めるのは私でも君達でもない・・決めるのは龍也自身・・」
そう笑うとスカリエッティさんは部屋の入り口に行き
「酔った龍也はどちらかと言えば本能で動く・・それは酔えば酔うほど強くなる・・まぁ単純に言うと好感度の高い人物を龍也が襲撃するという事だ・・少しばかり恥かしいかもしれんが我慢してくれ・・付き添い出来る人数は8人だ・・それが決まったらここを開ける・・頑張ってくれ」
そう言うと扉が閉まる・・えっ・・酔っている兄ちゃんと同じ部屋に閉じ込められた・・その事の事態の大きさに私達が気づいた時
「えっ・・兄貴・・?」
ジィィィ・・
机に伏せてる兄ちゃんが起き出し、ヴィータを穴が開くほど見つめている・・そう思った次の瞬間
「ヴィータ~」
ガバッ!
笑いながらヴィータに抱きつき、ヴィータは突然の事に反応出来ず、押し倒されるように抱きしめられる
「ちょっ!兄貴・・やめ・・止めて~」
バタバタッ!!!
ヴィータが手足をばたつかせ暴れるがそれを無視し
「ううん・・ヴィータは可愛いな~私は~ヴィータが大好きだよ~」
チュッと言う音が聞こえてくる・・1回どころではなく何回も・・ヴィータは身を捩って抵抗するがそれも無駄な抵抗で終る・・私達の角度からは何が起こっているか見えず・・ヴィータがどうなってしまったのだろうと?考えていると・・兄ちゃんが離れる・・兄ちゃんが離れたことでヴィータの姿が良く見えるようになる・・私達が見たのは
「ピクッ・・ピクッ・・」
上着の一部がはだけ、手足が良い具合に痙攣しているヴィータの姿があった・・R-18禁な事が起きたのではなく・・唯あちこちキスされすぎて脳の処理が間に合わなくなり気絶してしまったのだろうが・・あれは少し恥かしい所では無い・・皆が見ている前でキスの嵐+気絶した後放置・・恐ろしいと思うのと私はヴィータと同じ様にされるのだろうか?と言う妙な期待感を感じていた・・私達の内・・こういう展開に全く耐性の無いチンクさんが赤面して停止していると・・
ユラリッ・・兄ちゃんがチンクさんの後ろに音も無く現れる・・
「はっ!?・・あーっ!!!」
気付いたがとき既に遅し・・兄ちゃんのコートにチンクさんの姿が消える・・コートの中から
「おおおおお・・落ち着け・・八神・・嬉しいが・・嬉しいのだが・・はっ・・話を聞け~」
説得を試みたようだが失敗し、コートの中が別の生き物の様に暴れ回る・・その間中から悲鳴にも似た声が聞こえ・・
「止め・・もう・・止め・・あああああ・・・」
その声を最後にチンクさんの声は聞こえなくなった・・私達は赤面しながら顔をあわせ
「どうする?・・次の犠牲者だれや?」
ここに居るのは11人・・後6人犠牲者が居る事になる・・あっ犠牲者というのは正しくない・・今判る兄ちゃんが大好きな人物は後6人という事になる・・私が行っても良いが・・心の準備がまだ・・皆も同じようで赤面しながらお互いの顔を見ていると
「にゅふふふ~」
その声と共に兄ちゃんがまた活動を再開する・・案の定兄ちゃんが離れた後には・・
「ひくっ・・ひくっ・・」
ヴィータと同じ様に痙攣しているチンクさんだけが残っていた・・
「・・・・」
キョロキョロと辺りを見る兄ちゃんは誰かを探しているようだった・・誰を探しているのだろうと思った時・・兄ちゃんの元に歩いて行く1人の人物・・セッテだ・・頬は赤く・・心なしか鼻息が荒いように見える・・キョロキョロと辺りを見回していた兄ちゃんがセッテの姿を見つけると
「にぱ~」
楽しそうに笑い始める・・それで判った、癪だが3人目はセッテだと・・セッテは無抵抗で兄ちゃんに抱きしめられ押し倒される・・見ているだけでも判る・・相当強い力で抱きしめられるようだがセッテは
「はふぅ・・こんな日を夢見てました・・」
恍惚とした声で呟いている・・多分セッテの顔はだらしなく緩んでいるだろう・・兄ちゃん至上主義のセッテだ、そんな彼女にとって、兄ちゃんに抱きしめられ、尚且つキスされる・・これ以上にない幸せだろう・・私達がそんな事を思っていると・・兄ちゃんがセッテから離れ始める・・今回セッテは倒れていなかったし・・痙攣もしてなかったが
「あは・・幸せ・・ああ・・こんな素晴らしい事が起きるなんて・・私は生きていて良かった・・」
とろんとした目でそう呟き、完全に別世界に飛んでしまっているようだった・・私達はある意味戦慄していた・・私達から見えない角度で何が起こっているのか?・・そうしてあんな恍惚とした表情を浮かべるほどの出来事・・何が起こっているのか全く想像できなかった・・私がそんな事を考えていると
「「きゃああっ!!」」
スバルとティアナが同時に捕まる・・いや捕食される・・もごもごとコートが動き回り、徐々にそれが小さくなる・・明らかに色々吸われている・・やる気とか・・体力とか・・とにかく色々な何かを・・何故そう思うかって?簡単だ・・
「「くた~っ・・」」
キスの嵐と抱きしめられた、スバルとティアナは明らかに消耗し・・ひくひくと痙攣してる・・その反面兄ちゃんは・・徐々に肌の艶とかが良くなっている・・何が起きてるかは判らないが・・胸を揉まれたりくらいはしているのか知れない・・皆が皆上着の一部がはだけてるからだ・・でも兄ちゃんの事だからそんな事はしてないと思うが・・チラリと横を見る・・ノーヴェ達とシグナムはバリケードを造り防御体制に入っている・・幾ら好きでもあんな状態の兄ちゃんでは嫌なのだろう・・と私が思った時
「フェイトちゃん・・ごめん」
なのはちゃんがそう呟きフェイトちゃんの背を押す
「なのは!?」
驚いた声を挙げ倒れかけるフェイトちゃんの手が何かを掴む・・ゆっくりとフェイトちゃんは顔を上げる・・フェイトちゃんが掴んでいた物は・・
「フェイト~」
にこにこと笑う捕食者と化した兄ちゃんだった・・
「あはは・・龍也・・」
乾いた笑い声を上げたフェイトちゃんは次の瞬間、コートに包まれ姿が見えなくなってしまった・・コートの中からは
「ひゃああああっ!!首っ!首にキスしないで!!ひゃああ耳も噛まないで~」
妙に色気の混じった声のフェイトちゃんの声だけが聞こえて来ていた・・
(ご愁傷様です・・でも多分私も同じ結末か・・)
恐らく、私もなのはちゃんも捕食されて終り・・だが次だけは嫌だ・・なのはちゃんも同じ考えなのか
「ジャンケンで決めよう・・どちらが先か・・」
そう言うなのはちゃんに頷き
「「ジャンケン・・ポンッ!!」」
私が出したのはグーでなのはちゃんは
「チョ・・チョキ出しちゃった・・・」
プルプルと肩を震わしていた・・この瞬間次の犠牲者はなのはちゃんに決定した・・2人でもごもごと動くコートを見る
「長いね・・」
「うん・・長いわ・・」
フェイトちゃんが捕まり、既に7分・・チンクさん達より2分近く多く捕まっている・・ある仮説が思いついた
「なぁ・・もしかして私達ってかなり長く兄ちゃんと一緒やったよな?」
そう尋ねるとなのはちゃんは何を言ってるんだ?と言う顔で頷く、私はそれを確認してから
「つまり私達はその分だけ長く・・なるってことちゃう?」
そう言うとなのはちゃんは
「かもしれないね・・」
そう呟いた瞬間、兄ちゃんがフェイトちゃんから離れる・・フェイトちゃんは
「ヒクッ!!ヒクヒクッ!!!!」
チンクさん達と比べれないくらい痙攣していた・・その目はセッテの様にとろんしてしていた・・それを見てなのはちゃんは
「はやてちゃん・・何でもするから順番変わって・・心の準備するから」
そう言うなのはちゃんに
「兄ちゃんの事諦めるならいい・・最後の最後で良い思い出を作りたい言うなら良いで?」
そう言うとなのはちゃんは
「それは嫌っ!!・・判ったよ・・先に逝くよ・・」
少し行くよの雰囲気が違ったが気にしない事にした・・私が心の準備をし始めると同時に
「ひゃああああっ!!!」
なのはちゃんがコートに包まれ見えなくなり、次の瞬間
「にゃあああああああっ!!!!」
凄まじいまでのなのはちゃんの悲鳴が聞こえる・・かなりの羞恥心で暴れてるのか、コートが凄まじい勢いで暴れるが脱出出来ないようだ
「にゃああああ!!!ひゃああああんんっ!!耳!!耳は嫌~」
段々声に色気が混じってくる・・それほどまでのスキンシップ・・何が起きてるんや・・私はあのコートの中で何が起きているのか・・物凄く気になった・・それから私は心の準備をしながら、なのはちゃんの姿が再び見えるようになるのを待ちながら、時計を見ていた・・最初の5分くらいは暴れていたが・・8分くらいで抵抗が出来なくなるほど消耗したのだろう・・コートが動かなくなった・・そして
10分後・・
「ピクッ!!!ピクピクッ!!」
目は虚ろで凄まじく痙攣しているなのはちゃんから離れ、兄ちゃんがふらふら~とこっちに来る・・兄ちゃんの目と合う・・にぱ~と心底楽しそうな顔の兄ちゃんの顔を見ると同時に、私の視界は完全に闇の中に消えた
「にゃふふ~は~や~て~」
ぐりぐりと頭を擦り付けて来る兄ちゃんは子供の様で、普段と違い格好良いより可愛いと感じた
「んーお兄~さんは~はやてが大好きです~ずーとっ一緒に居てくれると嬉しいのです」
そう呟きながらキスしてくる兄ちゃんの頭を撫でると、兄ちゃんはぶつぶつと
「ん~寂しいのは嫌なんです・・悲しいのも嫌なんです・・1人ぼっちは嫌なんです・・」
そう呟く兄ちゃんは痛いほどの力で私を抱きしめている・・暫く兄ちゃんの頭を撫でていると
「ん~」
兄ちゃんが突然首筋を舐め上げる
「ひゃうっ!!」
思わず反応して声を上げると兄ちゃんは今度は耳を噛んで来る、勿論甘噛みで痛くは無いがくすぐったい・・そんな事を考えていると兄ちゃんが首筋にキスを連発してくる・・
「ひゃう・・首・・首はくすぐったい・・」
こんな事をされていては抵抗する気も無くなってしまう・・それ以前に私達は兄ちゃんが好きなのだ・・そんな人にこんな事をされれば・・幸せを感じ・・くったりしてしまうのも理解できた・・10分位だろうか・・兄ちゃんに抱きしめられたり、キスされたりしていると突然、電池が切れたように兄ちゃんが動かなくなる・・何事か?と思い兄ちゃんの顔を覗き込むと
「すーすー」
穏やかな寝息を立てていた、私は自力でコートから脱出し、辺りを見回す
「「「「かああああっ・・・」」」」
真っ赤な顔で夢見心地という表情のなのはちゃん達が視界に飛び込んでくる・・どうやら復活したようだ・・私は兄ちゃんの体を支えながら
「ちょお、誰でも良いで手伝って!兄ちゃんを椅子に寝かせるで」
そう声を掛けるとスバルが反対側から兄ちゃんを支え、なのはちゃん達が椅子を並べて眠れるようにする、そこにスバルと協力して兄ちゃんを寝かせると、スカリエッティさんが戻ってきて
「どうやら、別の世界に行く面々は決まったみたいだな」
それは一目瞭然だろう、りんごの様に真っ赤になっている面々が私含め8名・・態々尋ねなくても判るだろう、スカリエッティさんは頷きながら
「出発は今から半年後、それまで色々と準備しておいてくれ・・それと君達はその世界で中学生として学校に通ってもらう・・二度目の青春といった所かな?」
穏やかに笑うスカリエッティさんを見ながら私は、
(もう1度中学生か・・まぁ・・それはそれで楽しそうやね)
そう笑っているとセッテが
「私達が学生をやるのは判りました・・それでは龍也様達は何をしてるんですか?」
私も気になって居た事をセッテが尋ねると
「龍也の事だからなにかやることが必要だ・・だからこんな物を考えた・・喫茶店だ・・ドゥーエにリィン君達がいれば、龍也にそこまで負担が掛かるわけじゃないし・・丁度いいだろう?」
私達が納得していると、今度はフェイトちゃんが
「それで私達は何処に住むんですか?」
もっともな事を尋ねるフェイトちゃんにスカリエッティさんは
「それも考えてある、15部屋あり、尚且つ喫茶店も出来る・・移動型の家型のデバイスを開発中だ・・それの完成に半年掛かるんだ」
なるほど準備は万端って事か・・私が頷くと
「さて・・今日あった事は龍也には秘密にしておいてくれ・・龍也の事だこんな事を知ったとすると・・失踪するぞ・、だから絶対に言わないでくれ・・判ったら解散してくれ・・皆準備があるだろう?」
そう笑うスカリエッティさんに見送られ、私達はその部屋を後にし準備を始めた・・