夜天の守護者 番外編   作:混沌の魔法使い

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恋する乙女の日常

恋する乙女の日常

 

 

ケース1 純情銀髪少女

 

「・・・」

 

私は本を読みながら、八神の事を考えていた・・

 

「どうするべきか・・」

 

私には1つ重大な欠点があった・・それは

 

「この上がり性だ・・」

 

私は八神が好きだが・・いざ話すとなると緊張して話せなくなる・・

 

「うーこんな様では・・八神を物にするのは無理だ・・」

 

どうして私はこうも上がり性なのか・・こんな様では八神に好きになって貰うなど不可能・・せめて普通に話せるようにならなくては・・私がどうすれば良いか考えていると、クアットロが

 

「上がり性のチンクちゃんが八神兄様と普通に話せるようになる良いアイデアがありますよ~少し・・刺激は強いかもしれないですけど~どうします~試してみますか?」

 

にこにこと言うクアットロに頷くと、クアットロは私の頭に手を置いて

 

「それでは行きますよ~」

 

そう言うと同時に私の視界は闇に沈んだ・・

 

「何だここは・・?」

 

私は気が付いたら夜景の綺麗な橋の上に居た・・私が辺りをキョロキョロと見回していると・・

 

「どうだ?・・チンク・・綺麗だろう・・?」

 

!!その声に驚き振り返ると八神が後ろに居た・・私が慌てて離れようとするとその前に八神が私の手を掴んで引き寄せる

 

「だが・・この夜景よりお前の方が綺麗だな」

 

・・うっ・・真顔でこんな事を言われると・・恥かしい・・いや・・待てよ・・八神はこんな事を言う男だったか・・そんな事を考えていると八神が

 

「チンク・・私はお前が好きだ・・ずっと・・私の傍に居て欲しい」

 

!!!

 

「なっ・・なっ・・きゅうっ・・」

 

私は目の前が真っ赤になり意識を失った・・

 

ペシペシ・・

 

「チンクちゃん~起きてくださいよ~もう朝ですよ~」

 

私の頬を叩くクアットロの声で私は目を覚ました、そして判ったさっきの八神はクアットロの幻覚魔法だと・・私が怒って何か言おうとするとクアットロは

 

「う~ん・・1番刺激が弱いのにしたんですけどね~純情なチンクちゃんにはこれでも駄目でしたか~」

 

そう呟くクアットロに

 

「さっきのは何だ?・・お前の幻だとは判ったが・・」

 

そう尋ねるとクアットロは笑いながら

 

「セッテちゃんに頼まれて~作ったんですよ~八神兄様に好きだって言って貰える楽しい幻想が見たいって言われて」

 

セッテか・・私が脱力しているとクアットロは

 

「それで最初はセッテちゃんだけだったんですけど~今はなのはとか~フェイトも偶に来ますよ~」

 

!!・・あの2人まで・・私が驚いているとクアットロは・・後に知るがどうやらこの魔法を掛けて貰いたくて、八神の事を好きな者が時間や日付をずらして頼みに来ることがあるらしい・・

 

「それで~チンクちゃんはどうします?・・偶にこれで八神兄様に好きだと言ってもらって・・八神兄様に慣れますか?」

 

私はクアットロにそう言われ・・紅い顔を隠しながら

 

「も・・もう少し・・柔らかい感じの幻なら良い・・あれは・・私には刺激がありすぎる・・」

 

抱きしめられた感触・・八神の匂い・・その全てがリアルすぎて、私には刺激が強いと言うとクアットロは

 

「そうですね~それじゃあ今度はお茶をしながら八神兄様と会話出来る幻でも作りましょうかね~」

 

そう言って歩いて行くクアットロを見ながら

 

「これで・・もし慣れる事が出来れば・・八神と普通に話が出来るようになるかも・・」

 

私はそんな事を考えながら自分の部屋を後にした・・それとこれは余談だが・・チンクが頼んだ幻は割と直ぐに完成した・・龍也の会話のパターンを組み、デートや外食に行く・・等の要素も組み込んで一種の恋愛シュミレーションの様な物に仕上がった・・だが最初の方はこれでもチンクは慣れる事が出来ず・・幻の龍也と普通に話せるまでに3週間の月日を労した事をここに記す・・追記・・このシュミレーションは思いの他良く出来ており、龍也に内緒でゲームとして発売されていたりする・・

 

 

 

ケース2 スナイパーと売人の場合

 

六課の裏で・・

 

「ヴァイス陸曹・・今日は何か掘り出し物はありますか?」

 

私がそう尋ねるとヴァイス陸曹は

 

「あるよ、凄いのがでも・・それを引き当てれるかはティアナの運次第だな」

 

そう言うとヴァイス陸曹は9つの銀の袋に入った何かを私の前に置いた

 

「1人1個の限定の数量限定販売・・旦那の隠し撮り写真・・どれにする?」

 

そう今回私はこれを買いに来たのだ、ヴァイス陸曹が隠し撮りしている龍也さんの写真・・ランダムに5枚入っていて、必ず一枚は珍しいのが入っている・・2000円・・かなり割高だが・・それでも良い・・

 

「今回のレア物は?」

 

どれくらい希少なのがあるのか?と尋ねるとヴァイス陸曹は

 

「そうだな・・3枚しか焼き増ししてない・・旦那の寝ぼけた顔か・・3枚ある、訓練中の真剣な顔した奴か・・2枚ある、ヴィヴィオとかと昼寝してる奴か・・おっ・・そう言やぁ、今回はまだきわどい奴は出てないぜ・・しかも風呂上りのかなりきわどいやつ・・」

 

リストを見ながら言うヴァイス陸曹に

 

「私は!きわどいのは欲しくないの!・・私は訓練中のが良いのよ!」

 

私はきわどいやつは欲しくない・・確かに少し興味はあるが・・そんなの見てては完全に変態だ・・だからそう言うとヴァイス陸曹は

 

「判った、判った・・まぁそれはともかく金」

 

手を差し出すヴァイス陸曹にお金を渡して、1枚パックを取る

 

「はいありがと、言っとくけど欲しいの出なくても怒るなよ」

 

そう言うヴァイス陸曹に頷き離れようとすると後ろから

 

「・・ヴァイス・・とっととパックを出しなさい」

 

金を投げ渡しながらセッテが言うとヴァイス陸曹は

 

「はいはい、ほれ好きなの取れよ」

 

そういって差し出されたパックの中から無造作に1つ掴み取り

 

「・・!・・こんなの・・要らない・・私はきわどいのが欲しいのに・・」

 

パックを開けて落胆するセッテを見ながら、自分のを開ける・・そして吹いた

 

「なっ・・なっ・・私は・・変態じゃないのよ!こんなの要らないわよ!」

 

私が出したのは1枚しかないきわどいやつ・・言ってた通りかなりきわどい・・見えそで見えない・・という奴だ・・私が落胆していると

 

「!ティアナ・・その写真私に寄越しなさい・・代わりにこれを上げるわ」

 

セッテが私の手の中の写真を覗き込み、自分の写真と変えろと言う・・その写真を見て

 

「!それは・・」

 

私が狙っていた訓練中の写真・・しかも私も一緒に写っている・・私は自分の写真を手渡し、セッテの手から写真を奪い取る

 

「・・これよ・・これが欲しかったの・・」

 

訓練中の鋭い視線の龍也さん・・私が1番集めてるのはこの分類だ・・私が写真を見ながら言うとセッテは

 

「そんな物が良いとは・・貴女の趣味を疑いますよ・・やはり・・この系統が一番です・・」

 

セッテはきわどい系のばかり集めてる・・特例として自分が一緒に写っている物も集めているが・・それ以外は基本的に全て交換してしまう・・そんなセッテに限って訓練系の奴が出るから不公平だ・・だから

 

「煩いわね・・貴女みたいにそんなのばかり集めてる人に言われたくないわ・・」

 

これ以上一緒に居ると掴み合いの喧嘩になりそうなので、その前にそう言ってその場を後にした・・

 

 

 

 

ケース3 鉄槌の場合

 

 

「んーんふふ~」

 

私は兄貴の人形を抱き抱えながらベッドの上にいた・・今日はお昼から兄貴と教導に行く事になっている・・これだけで教導官の資格を取って良かったと思う・・兄貴と2人きり・・と言うのがたまらない魅力だが・・

 

「今日は聖王教会か・・カリムに気をつけないとな・・」

 

カリムは兄貴に聖王教会に来いと繰り返し・・それこそストーカーの様に付きまとう・・兄貴も困っていて絶対1人では聖王教会には行かない・・それほどまでに兄貴はカリムが苦手なのだ・・だから

 

「私が確り兄貴の傍に居ないとな・・」

 

兄貴の人形を全力で抱きしめながら言う・・もし私が兄貴から目を離せば・・その隙にカリムは兄貴を監禁してでも聖王教会に残そうとするだろう・・そんな事はさせない・・

 

「兄貴は私達のなんだ・・カリム達のでも・・なのは達のでも無いんだ・・私の・・私達の兄貴なんだ・・」

 

誰にも・・誰にも渡さない・・私の大切な大切な兄貴を奪おうとするのは許さない・・私は抱き抱えた人形をベッドの上に置きながら

 

「・・なんか・・最近病んでるのか?・・」

 

自分では良く判らないが・・最近病んできてると良く言われる・・

 

「はやてに似て来たのかな?」

 

私はそんな事を考えていた・・私は最初兄貴が好きだった・・最初はそれだけだった・・だがはやてと一緒に居る内に兄貴に近付く女が嫌いに・・そして憎たらしく思えてきた・・はやてに引っ張られる形で私は兄貴を好きな気持ちが大きくなった・・そして今回は

 

「はやてに引っ張られる形で病んで来てるのかな?」

 

自分では判らない・・だがなのはに言わせると病み始めてきてるとの事・・だが

 

「別に良いよな・・それほどまでに兄貴が好きって事だよな・・なら何にも悪い事じゃないよな・・」

 

そう何にも問題ない・・問題無いのだ・・最近リィンフォースも味方になった・・4人なら・・他の誰より私達が有利・・それに自分達には妹と言う絶大なアドバンテージがある

 

「妹って立場は最初嫌だったけど・・今は良いや・・だって色々出来るし・・」

 

妹という立場は考えようによっては最高のアドバンテージだ・・最近兄貴の私達における警戒心が下がって来てる・・私は夜勤の日以外殆ど兄貴と一緒に寝てるし・・休暇になれば一緒の家に帰る・・これはなのは達には出来ない事だ・・私は管理局の制服に着替えながら

 

「絶対・・誰にも兄貴は奪わせない・・兄貴は・・ずっと私達と一緒なんだ・・そこに入れる隙間なんて無い・・」

 

私達と兄貴の間に入れる物なんて何も無い・・一mだって隙間は無いんだ・・私は着替え終え兄貴に貰ったブレスレットを着け

 

「そうさ・・誰にも・・兄貴は渡さない!」

 

私は誰に聞かせるでもなくそう宣言し、待機状態のグラーフアイゼンを拾って部屋を後にした・・

 

 

 

ケース4 超病み娘の場合

 

「うふふ・・新しい写真・・」

 

私はティアナと交換した写真を見ながら笑っていた・・今回も素晴らしい写真だ

 

「素晴らしいです・・ジュル・・おっと・・涎が・・」

 

写真を眺めていたら自然と出てきた涎を拭い・・今日手に入れた写真をアルバムに貼り付ける

 

「・・うふふ、ああ・・なんと素晴らしいのでしょうか・・この部屋は・・」

 

椅子に座りながら私の部屋を見る・・

 

「・・・・」

 

あっちこちに張られた龍也様の写真・・部屋の元の壁が見えないくらいに貼り付けられた写真・・

 

「ウェンディとかは悪趣味だと言いますが・・何処がですか・・こんなにもこの部屋は素晴らしい・・」

 

ここは私だけの空間で私と龍也様に関する物しかない・・つまりここは私と龍也様だけの空間・・何処が悪趣味だというのだ・・私にとって龍也様は

 

「神であり・・光である・・私の世界は龍也様が居てこその物・・」

 

そう私にとって世界とは龍也様が居てこそ色の付く物・・龍也様が居ない世界など必要の無い物・・

 

「あの1年は苦しかったですねぇ・・」

 

龍也様が居ない1年間・・あれは苦しかった・・私にとって絶対の神である龍也様が居ない・・それだけで私の世界は色を失った・・

 

「何度気が狂いそうになった事か・・」

 

自分でも何度気が狂いそうになったか判らない・・全てが憎くて・・全てを破壊したかった・・だが

 

「あの方は戻って来て下さった・・狂わなくて良かった・・破壊しなくて良かった・・」

 

龍也様が命を掛けて救った世界・・破壊しなくて良かった・・もし破壊していたら龍也様に嫌われたかもしれない・・もしそうなったら・・生きる意味を失ってしまう・・

 

「私の生きる意味は龍也様に尽くす事・・それ以外に私が生きる意味は無い・・」

 

狂っていると言われようが・・病んでると言われようが構わない・・他人の評価など取るに足りないもの

 

「誰であろうと蹴落とすだけ・・龍也様の隣は私の物・・誰の物でもない・・私だけの・・私だけの物」

 

邪魔者が居るがそれでも良い・・邪魔者を全て蹴落として龍也様の隣に立てた時の喜びが大きくなるのだから

 

「うふふ・・その時が楽しみで楽しみでしょうがないです・・」

 

全てを蹴落とし・・その時見える光景はどれほど素晴らしいだろう・・

 

「龍也様は私の物・・誰にも渡さない・・」

 

私の世界に色をつけてくれた人・・

 

私を救ってくれた人・・

 

私に力をくれた人・・

 

それは誰でもない龍也様・・私は私の全てを持って貴方を愛します・・それが間違っていると言われても・・私は変わらないし・・変えれない・・これこそが・・私の生き方なのだから・・

 

 

 

ケース5 ヤンデレ魔王の場合

 

「どうすりゃ兄ちゃんを私達の物に出来るかな・・?」

 

仲間も増えた・・ヴィータにシグナム・・それにリィンフォース・・これだけの人数で兄ちゃんに迫れば、何時かは振り向いて貰える・・私達だけを見てくれる様になるだろう・・でもそれは時間を掛ければの話・・だが私は・・

 

「もう待つのは嫌や・・直ぐにでも私の物に・・私達の物になって欲しい・・」

 

9年待った・・兄ちゃんから私達を物にしてくれるのを・・でもそれも疲れた・・、ヴィータには長期戦で行こうと言ったが・・私はもう待ち疲れた・・私が兄ちゃんに恋心を抱いたのは7歳の頃・・それからただ真っ直ぐに他の人を見ずにただあの人だけを見てきた・・なのはちゃん達より遥かに長い時間想い続けてきた・・

 

「自分から迫っても良い・・今すぐにでも兄ちゃんを私の物にしたい・・」

 

自分でも判る・・私は凄まじく独占欲が強い・・私達以外の人が兄ちゃんの傍に居るのが嫌だ・・話すのが嫌だ・・だから今すぐにでも自分の物にしたいでも

 

「今はまだ待たなかん・・今はまだその時や無いんや・・」

 

自分の気持ちだけでは駄目だ・・兄ちゃんにも心の底から愛して貰わなくては意味がない・・

 

「だから待つ・・別の世界に行く時を・・その時が最大の好期や・・」

 

兄ちゃんを狙う人が減る・・その時こそ私の最大の好期・・他の人が2人になる時私達は3人だ・・1人多い私達は有利だ・・だからその時に備えて準備をするのが絶対に必要な事だ・・

 

「ただなぁ・・リィンフォースは常識人やしな~自分から迫るって言うのには乗ってくれんよね・・」

 

リィンフォースはチンクさんに近いタイプだ、純情で自分から捕まえるのではなく捕まえて欲しい派なのだ・・そこが私とヴィータと違う所だ・・私達は自分から捕まえたい・・自分の傍にだけ居て欲しいという気持ちが強い・・

 

「リィンフォースも変わると良いな~私達見たいになってくれんかな・・」

 

自分はヤンデレと言うやつだろう・・病んでてブラコン・・

 

「濃いよな~」

 

普通どっちかだと思うが両方の私はかなり濃いだろう・・だがそれは私だけではない・・

 

「最近・・ヴィータも病んでるよな~」

 

私に引っ張られる形でヴィータが病んで来てる・・これは自分にとってプラスだ・・

 

「私もヴィータも尽くす方やし・・兄ちゃんも嫌にならんよね・・」

 

ヤンデレには好きな人を傷つけたいという欲望を持つタイプもあるそうだが・・私は違う・・兄ちゃんを傷つけたくは無い・・

 

「それにこればっかりは変えようが無いし・・仕方ないもんな」

 

自分のありようだからこれだけは変えれない・・そう思いながら自分で作った兄ちゃん人形を抱きしめる

 

「うふふ・・もうすぐ・・もうすぐや・・」

 

もう少しでスカリエッティさんの準備が出来る・・それまで待つしかないと判っているので待てる・・

 

「楽しみやわ・・別の世界に行くのが・・」

 

私はそう笑いながらベッドに横になった・・私をずっと護り続けたくれたのは誰でもない兄ちゃんや・・それだけじゃない・・私に勉強や料理を教えてくれたのも全部兄ちゃんや・・私はずっと兄ちゃんだけを見て兄ちゃんを愛してきた・・

 

「兄ちゃんは知らんのや・・私がどれくらい兄ちゃんを好きなのか・・」

 

兄ちゃんが思う以上に私は兄ちゃんが好きだ・・兄ちゃんは知らな過ぎるのだ・・自分がどれ程私の心の中を締めているのかを・・

 

「絶対に振り向いて貰う・・ずっと一緒に居てもらう・・もう決めたんや・・これは絶対に変えない・・」

 

私は兄ちゃんの人形を抱きしめながら眠りに落ちた・・その日私は夢を見た・・兄ちゃんと結婚する夢だ・・私はこれが、正夢だと良いなと思った・・私を護り続けてくれた・・私の傍にずっと居てくれた・・誰にも渡さへん・・私はずっと前からそう決めていたのだから・・

 

恋する乙女の日常 終り

 

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