「完結記念番外編 夢は願望の現われ」
その日珍しく私はクロノ達に誘われ酒を呑んでいた。と言っても、私はあんまりアルコールに強い方ではないので。最初に頼んだソーダ割りをちびちびと飲んでるだけだが…他の面々はアルコールに強いので大分呑んでいた…
「龍也、お前は何時結婚するつもりなんだ?」
大分酔いが回っているクロノがそんな話を切り出す
「はやてが、私以外の誰かを好きになったらかな?」
「それは~ありえねぇっすよ!!旦那!部隊長は~旦那以外の男なんか、ゴミ位にしか思ってないっすよ~」
「呑みすぎだヴァイス、それくらいにしておけ」
へべれけのヴァイスの手からグラスを取り上げると
「それとも、お前は今のこのハーレム状態で、一生過ごす気か?」
「あ~それ判るッス!レジアス中将!あんなハーレム手放すくらいなら、結婚する気しないっすよね~」
酔ってレジアスの肩をバンバン叩くヴァイス、さっきまでとは偉い違いだ。素面の時は借りてきた猫状態だったのに
「それともあれかい?龍也?ミッドチルダは重婚OKだから、全員身篭らせる気かい?それはそれで尊敬するし、応援するけど?」
真っ赤でとんでもない事を言い始めるヴェロッサに
「はい、ヴェロッサ!アウト!それアウトだからっ!!!」
全員身篭らせるとか私はどんだけ鬼畜だと思われてるんだ。慌てて怒鳴ると
「それなら、第一婦人は間違いなく部隊長ですよね~」
「グリフィス!?お前は何を言ってるか理解してるのか!?」
黙り込んで、酒を煽っていたグリフィスがヴェロッサの発言に反応する
「ん~そんなら~第二婦人はなのはさんかフェイトさんですよね~」
「ヴァーイスッ!!!頭蓋骨ぶち砕くぞッ!!」
握り拳を作り怒鳴るとクロノが
「いや、僕はスバルかティアナだと思うね。若くて可愛いし、素直だし、2人ともMそうだし」
「アウトだッ!クロノ!!家庭を持ってるやつが、言っていい台詞じゃないぞ!?」
今のは妻と子供が居る奴の言って良い台詞ではない。
「龍也は、ノーヴェとかシグナムとか、Sっぽいのを屈服させるのが好きそうだと思うけどね~」
「ヴェロッサッ!!本気でその頭蓋骨ぶち抜いてやるッ!!」
とんでもない事を言い始める、ヴェロッサを殴って止めようとすると
「…僕は、セッテとかヴィータさんの病み具合を利用して、調…ぐはぁッ!?」
「くたばれっ!!グリフィースッ!!」
最後まで言い切る前に、全力で拳を叩き込み、グリフィスの意識を刈り取る
「でもやっぱ屈服させるより、最初から従順そうな。リインフォースさんとか、ディードを…あぐっ!?」
「貴様も冥界に叩き込んでやるッ!!」
ヴェロッサの首筋に全力で手刀を叩き込み、意識を刈り取り。次の相手を見極める、死者が2人も出てるんだ。これ以上馬鹿な事を言うやつは…
「旦那はSだと思うっす」
「僕はロリだと思うね、同年代が少なすぎる」
「ワシはあれだな、龍也は焦らしてるんだと思うぞ。自分から頼みに来るように」
「「あー判る」」
どうやら、全員死にたいらしい。だが流石に、長い付き合いの友人達をこの手で殺めるのは…
「きっと龍也は今の状況を楽しんでるんだ」
「ハーレムキングですもんね~」
「女同士の争いを見て、優越感に浸ってるに…」
一切の罪悪感を感じなかった。全員皆殺しにしてやる!
「ぎゃああッ!?腕はそっちには曲がらッ!?」
「本当の事を言ったから、怒って…うあああああッ!?!?」
「すまん!!ちょ、調子に乗り…いだだだだだッ!!!!」
~暫くおまちください~
「マスター、後で救護班でも呼んでやってくれ。後、これは騒がした侘びだ」
「は、はい!判りました!八神大将」
店主にお詫びとして、多めに料金を払い。ついでにサインを渡して
「お前らはとは、もう2度と呑みになど来ないぞ」
店の床に突き刺さっている馬鹿どもを一瞥し、私は六課へ戻った
「全く、あいつらは私を何だと思ってるんだ」
ぶつぶつと愚痴りながら、制服からパジャマに着替える
「人がロリだとか、Sだとか、焦らしてるとか…そんな訳、あるわけ無いだろうが」
確かにはやて達は嫌いではないが、そう言う邪な目で見た事は1度だって無い。可愛い妹に、慕ってくれる部下を、そんな目で見てるわけが無いだろうに。とんだ誤解だ
「はー、こんな日は早く寝るに限る」
そう呟き布団に潜り込んだのだが…その日、私は信じられない悪夢を見た、今まで見た中で最高の悪夢を
「龍也さん、何でもするんで…近くにいさせてください」
「Hなのでも頑張ってしますから…」
薄着のスバルとティアナにそう言い寄られたり…
「も、もう止めて、言う事聞きますから…」
「ご主人様、何でもします…だから優しくしてください…」
頬が異常なほど上気してる、涙目のシグナムとノーヴェを見たり…
「もっと、もっと虐めて…欲しいです」
「私も、もっと悪い子に躾けて兄貴」
単色の目で首に首輪を巻いてる、セッテとヴィータに上目目線で言われたり
「どうすれば兄上様はもっと喜んでくれるんですか?何でもします、教えてください」
「私は龍也兄様が好きなんです、だから、どんな事でも出来ます。言ってください」
恥じらいに頬を染める、リインフォースとディードの姿を見た所で
「ちっがーうッ!!!私はそんな目で皆を見ていないッ!!!」
絶叫と共に目を覚ます、何と言う悪夢だ。凄まじいまでの罪悪感を感じる
「馬鹿どものせいだ、あいつらがあんな話をするから…」
絶対にそうだ、あいつらの言葉が耳に残ってたせいだ。私はそんな邪な目で皆を見た事は無いんだから…
「TVでも見るか…」
気を紛らわす為にTVの電源をいれた…だがこの行動さえ間違いだった。夢に関する特集で学者がこう言ったのだ
『夢というのは、本能的に自分が抱く願望である事が多いんですね。つまり夢で見た事の大半は、自分が心の奥底で願った事や、こうしたいと思っている現われなんですよ』
その言葉を聞いた瞬間、私は手紙を書き六課を後にした。暫くなのは達に会うのは止めよう、座禅や滝にうたれよう、なんなら恭也と士郎さんに本気で『薙旋』を放って貰おう。もし今日の夢が本当に、私の願望だと言うなら、その願望を忘れるまで自分を追い詰めよう。そうだ、それがいい…私はそんな事を考えながらミッドチルダを後にした…
龍也の自室に残された、手紙は震える手で書いたのか、字は統一感が無く、所々に濡れた後があり、途中読めない部分がある物の、一応読む事は出来た
『私はもう駄目だ、私のアイデンティティが崩壊しそうな夢を見た。自分自身が嫌になってしまったので、暫く頭を冷やしたいと思う。だから探さないで下さい 八神龍也』
と書かれた手紙をはやて達が発見し、六課全員で慌てて捜索に乗り出したが。約2週間の龍也の間、龍也を発見する事は出来なかった。2週間後、龍也は何事も無い様に戻っていたが、何故かスバル、ティアナ、ノーヴェ、シグナム、セッテ、ヴィータ、リインフォース、ディードに話しかけられると。逃げ出すようになっていたそうです。
「完結記念番外編 夢は願望の現われ 終り」
…どうですかね?Rには引っ掛かってないと思うんですけど、大丈夫ですかね?もしこれを見てRに引っ掛かってると思いましたら、前書きでも書いたとおり、タグをつけようと思いますので一言お願いします。かなり自信の無い作品なので感想を貰えると嬉しいです。それでは次の更新もよろしくお願いします