今作ではラウラさんが癒し系となっていますが。その理由や千冬がブラコンの理由をメインにやって行こうと思います。それでは今回もどうか宜しくお願いします
IS 番外編 忘れえぬ記憶
「ブリュンヒルデ。態々ご足労頂どうもありがとうございます」
「別に苦労したわけではない」
私は頭を下げるドイツ人を一瞥し、思考の海へと浸っていた。本来なら一夏が心配で日本を離れる気など無かったが一夏を見つけるのに、ドイツ軍の力を借りたので断るわけにも行かず私は嫌々ドイツにまで来ていた
「それではご案内いたしましょう」
「ああ、頼む」
グダグダと長い前振りが終ったのかそう言う男に頷き、私はドイツのIS部隊。通称黒兎隊が駐屯する基地へと向かった
「それではこれが隊員のリストとスキルの表です」
基地で早速渡されたリストをざっと流し見する
「このラウラ・ボーデヴィッヒのスキルが全て?になっているのは何故だ?」
「ああ。彼女は出来損ないでして。ヴォーダンオージェの暴走でまともにISを動かせないのですよ。まったく幾ら掛かったと……」
その言いぶりで理解したこの少女は唯の少女ではなく、ドイツ軍お得意の遺伝子操作の類で生まれた人間だと
(歳は……一夏と同じか……)
一夏と同じ……それがこの場所で出来損ないの烙印を押され蔑まれている。
「何処に居る?」
「はっ?」
「このラウラが何処に居るか聞いている」
「あの出来……「もう一度言う。ラウラは何処に居る?」
まだラウラの事を悪く言う軍人を一睨みし再度尋ねる
「A棟に居ると思いますが」
「そうか」
何処に居るか聞いて私はそのままA棟に向かって歩き出した。ただ一夏と同じ歳と言うだけで非常に頭に来た。一夏ではないだが放っておく事も出来ない私はそんな事を考えながらA棟に足を踏み入れた。目的の少女は直ぐに見つかった。同年代と比べると大分小柄で目に眼帯をつけた銀髪の少女だった
「貴女は?」
「私は今日から1年間お前達の指導をする事になった者だ」
生気の無い瞳で私を見返すラウラ。性別も背格好も違うがその姿が一夏にダブった。何よりも大切な弟の姿と……
「ここ最近の成績を見せてもらった。多少不信のようだが心配するな、一ヶ月で部隊最強の地位に戻れるだろう。何せこの私が教えるのだからな」
ほっておいてはいけない、この子の手を掴むものが必要だ。私はそう思ったもし一夏が同じ目をしていたら。私は即座にその手を掴んだろう。そんな確信があった……
「あのお名前は?……教官」
「織斑、織斑千冬だ。ラウラ・ボーデヴィッヒ」
これが私とラウラの初めての出会いだった。だが後に私は少しばかり後悔する事になる。私から一夏を取ろうとする者に態々戦闘技法を教えたのだ後悔するなと言うのが無理な話だ、だがその話は今はまだ語る事は無いだろう
~一ヵ月後~
「あなた、ここ?」
「ああ、そうだ。今回の教導場所は」
ふーんと言いながら頷くツバキを見ながら、その影に居る
「エリス寒くないか?」
「うん。大丈夫だよ、お父さん」
もこもことしたコート姿でにこっと笑う愛娘の頭を撫でながら
「ツバキ、ここには前回と前々回のモンドグロッソの優勝者、織斑千冬が今教導に来ているが喧嘩とか勝負をしないように」
「判ってるわ、まあどれくらいの技量を持つかは気になるけどね。今は教導に来てるんだものそんな事しないわ」
「それと話し方も気をつけてくれ」
夫婦だが今はプライベートでは無く、任務の一環としてここに来ているだからちゃんとしてくれと言うと
「判ってる。ヴァンティルグ中佐」
さっと敬礼するツバキに
「ああ、それで頼む……では行こうか」
「ええ」
ここの最高責任者の元へと向かった
「お久しぶりです。ヴァンティルグ中佐。いえこうお呼びしたほうが良いですかな?内部査察官どの?」
「冗談でもその地位のことは言わないでくれ。クラーク」
旧知の仲の人間だけが知っている私の本来の地位を言うクラークにそう言うと
「はは、冗談だよ。それでこちらのご婦人が?」
「ああ、私の妻のツバキだ」
「短い間ですが。宜しくお願いします」
「宜しくお願いします」
ツバキの影で顔だけ出し挨拶するエリスを見てクラークは
「あの子と同じくらいの歳か」
「あの子とはラウラの事か?」
この基地でエリスと同じ歳と言うとラウラしか居らずそう尋ねると
「ああ。同じ歳の子ならあの子も心を開くかもしれんからな」
そう笑ったクラークは
「今日は外の演習場でISの訓練をしている。早い内に合流しておくといい、それと査察のほうも頼む」
「判ってる。どうもこの基地にはアドヴァンスドの事を人間としてみない者が大勢居るらしいな。そいつらのピックアップをしながら訓練をさせて貰う」
遺伝子強化人間といえど、人間には違いないそれを軽視する人間を放っておくことは出来ない
「お前のような人間が上層部が居てくれるのは現場の人間として嬉しいよ」
「褒めても何もでないぞ?ではな」
私はツバキとエリスを連れ演習場に向かった
「初めまして。オクト・V・アマノミヤ中佐 ツバキ・V・アマノミヤ大尉」
演習場で挨拶をしてくる日本人に
「こちらこそ初めまして。前々回・前回のモンドグロッソの優勝者。織斑千冬さん」
「もう殆ど退役の手続きしてるから、ツバキで良いわよ。私も千冬って呼ぶし」
からからと笑うツバキにはぁと返事を返す千冬に
「今日は私とツバキが訓練を見させてもらうが、良いかね?」
「ええ。ちゃんとクラーク少佐に話は聞かせてもらっています、男性でありながら現場で活躍し続ける貴方の力と研究者としてもIS操縦者としても高名なツバキさんの力を見せて頂きます」
ぺこりと頭を下げ下がる千冬を見送り私は演習場に居る面々の前に立ち
「今日から半年。織斑千冬と共にお前たちの訓練を見せてもらう。オクト・V・アマノミヤだ、男に訓練なんてと思う者は前に出ろ」
この時代。男に訓練を見られると聞いて良い顔をする者は居ない。だから最初に私の実力を見てもらったほうが良い、私がそう言うと案の定。数人の隊員が前に出た
「なるほど……結構だ。だがしかし男だからと言う理由で上官を軽視するのは納得できんな。仮にも訓練を任せられたと言うことは私はお前たちより優秀と言うことだ。それを教えてやろう。ISだけが力じゃないと言う事を教えてやる。成績が良いのは……ラウラ前に出ろ」
無言で前に出たラウラに
「好きに打ち込んで来い。勿論ISを使っても構わん」
「……怪我をしても知らんぞ?」
「はっ!お前のような小娘に心配されるほど耄碌しとらん。とっとと掛かって来い」
無言でISを展開し切り込んでくるその速さは常人では反応しきれないだろうが
「直線かつ無軌道だ。そんな物に当りはしない」
突き出された手刀を掴みそのまま受け流す
「!!」
「生身の相手に避けられると思わなかったか?それが慢心だ。判るか?」
「さっきのはまぐれだ!」
PICで浮遊し蹴りを放つラウラだが
「甘いと言っている」
拾い上げた訓練用のISのブレードでその蹴りを受け流し、ラウラの喉元に刃を突きつける
「ISは確かに比類なき最強の力だ。しかしそれを扱うものが未熟では最弱にさえなる。それを良く覚えておけ。さて?まだ私に訓練をつけられることに不満のある者はいるか?」
その問いかけに頷くものは居なかった。今のやり取りで私の実力を見たからだろう
「では本日の訓練を始める。まずは2人1組で基礎訓練をしてもらう。どちらかが遅れれば連帯責任で最初からやり直しだ。では始めろ!」
即座に2人1組に分かれ始める隊員たちだが案の定と言うかラウラだけが孤立している
「エリス。ラウラと組め」
「はい、中佐」
そう言って歩いて行くエリス。二言三言話しペアを組んだラウラとエリスを見ながら。私は訓練の様子を見始めた
「お前はオクト中佐の娘か」
「うん、そうだけど?」
ペアを組むことになったエリスにそう尋ねるとエリスは頷きながら
「お父さんもお母さんも生身でも強い。ISを使えるからって絶対に有利とは限らない」
「それは私も実感した」
さっきの一連のやり取りで理解した、もしオクト中佐がISを使えれば私は完全に負けていた。それだけの力量差をまざまざと見せ付けられた
「あの人に師事していれば強くなれるか?」
「慣れるよ。私も訓練をつけてもらってるしね」
同じ歳だが筋力や敏捷性や私より上のエリスが言うと説得力がある。
「そうか。では教官と中佐に訓練を見てもらえば更に強くなれるか」
「そう思うよ。それじゃあ先に行く」
タタタッ!!!
私より前を走るエリス
「むっ、待て!」
追い抜かれたことが気に食わず走るスピードを速めるが私はエリスに追いつけなかった。
(同じ歳の人間に負けるとは……もっと、もっと強くならねば)
私はそんな事を考えながら課せられた訓練に意識を集中した
~1週間後~
「来る日も来る日も基礎ばかり。何時になったら応用を教えてもらえるのだ?」
ツバキさんとオクト中佐の訓練は基礎ばかりだ、何時になっても応用を教えて貰えない事に若干苛立ちを覚えながら。エリスに尋ねると
「まだまだだと思うよ。基礎が出来ない人間に応用は出来ないってお父さんが何時も言ってる」
同じ歳と言う事で同じ部屋になったエリスにそう尋ねると。エリスは事も無げにそういった
「おかしい。私の訓練生席は上位の筈だ。何故基礎のままだ?他のものは徐々に応用に入り始めていると言うのに?」
私より劣る者がツバキさんに剣術を習い。オクト中佐に射撃を習い始めている。まぁ私は私で教官に訓練を付けて貰っているが、どうも納得行かない
「それはラウラの考えが間違ってるから」
本を読みながら言うエリスに
「間違っているとはどういうことだ?説明しろ」
「簡単だよ。強さは攻撃力の事じゃない。強さと攻撃力を同一に考えてる内はお父さんもお母さんも応用なんて教えてくれないよ」
本から視線を外さすそう言うエリスに
「強さは攻撃力じゃない?では強さとは何だ?」
「さぁ?それは人それぞれだと思うし、私自身も強さなんて判らない。それは自分で見つけるものだと思うよ」
そう言ってエリスは本を閉じ
「明日も早いし私はもう寝るよ」
「むっ?そうか、では電気を消そう」
「ありがと」
そう言って布団に潜り込むエリスを見ながら私も布団に潜り込んだが
(眠れん……)
何時もなら直ぐに眠れるのだが今日に限って中々寝付けず。私は布団から抜け出し
「少し汗を流せば眠くなるか……」
服を着て私は演習場に向かった
「299……300……ふう……こんなものか」
一通り筋力トレーニングを終え隊舎に戻ろうとしていると
「そう。本当に居たんだ黒い亡霊」
「そうです、モンドグロッソの決勝の前に弟が攫われて。ドイツ軍の情報部に頼んで知った基地で私はそれに遭遇しました」
酔っているのかたどたどしい口調の教官の声がする。うっすらと聞こえた黒い亡霊の単語が気になり私は気配を殺し、教官とツバキさんの話に耳を傾けた
「都市伝説だと思ってました……そんな物居るはずないと……でも本当に居たんですよ。黒い亡霊は……私は手も足も出ずに弟共々殺される寸前でした」
カランと氷の溶ける音がする。静まり返った隊舎の食堂で話す教官の言葉をしっかりと聞く
「じゃあどうやって助かったの?」
「よく覚えてないんですけど……黄金の鎧を身に纏った男に助けられたんです」
「もう1つの都市伝説。黄金の騎士も本当に居たんだ」
「ええ。信じられないですけどね……今でも思い出すと身体が震えますそれほどまでに恐ろしい経験でした。一夏が居なかったら私は多分2度と剣を持とうなんて思わなかったでしょう。それにこう一夏を見ているとですね……判るんですよ、強さとは何かと……」
声が震えている。教官がここまで恐れるとは、黒い亡霊とは一体どんな存在なのだ?私が首を傾げていると
「盗み聞きは感心しないな。ラウラ」
「お、オクト中佐!?すいません直ぐに戻ります!」
部屋に戻ろうとしたが猫の様に掴み上げられる
「丁度良い。お前も少し付き合え。ジュースくらいなら出してやる」
「ちょっ!お、降ろしてください」
バタバタと暴れるが完全に捕まっているため逃げる事が出来ず。私は教官達の元へと連れて行かれた
「あら。ラウラを連れて来たの?」
「そこの影で盗み聞きしていたのでな。連れて来た」
ストンと椅子に降ろされ私は小さくなりながら教官に
「教官もわからないのですか?強さとは何か?」
「ん?ああ……判らんな。強さとは何か?それは武を修めるもの全員が1度は直面する謎だと思うぞ」
酔ってるせいか饒舌な教官はとても優しい顔をして
「強さとは心のあり方だと思う……そして私の弟はその強さを持っていると思う」
「貴方の弟ですか?」
「そうだ、丁度お前と同じ歳だラウラ。まだ幼く力は弱い。だが奴は強さを持っていると思う」
ウィスキーを煽る教官に
「私は弱いですか?」
「ん?ああ……お前は弱いなラウラ。攻撃力を強さと同一だと思っているうちはお前は弱いままだ。強さはそんな簡単な物じゃない。ね?ツバキさん」
「そうねぇ。確かに今のままじゃラウラ。貴女は弱いままね」
ツバキさんにも弱いと言われたが、強さの意味が判らない私は首を傾げることしか出来なかった
「その迷いは捨てずに持っておけ。何時の日か強さの意味が判った時。その謎が判る」
ぐぐーとビールを飲み干したオクト中佐は懐かしい者を見るような目で私を見て
「強さについて迷う事は良い事だ。私もかつてはその答えを捜し求めた。私の場合はツバキと出会う事でその答えを見つけられたが……きっとツバキに会わなかったら私は何時までも強さとは何か?と迷い続けていただろうなあ」
「あらやだ♪そんな事言われる照れるわ」
そう笑うツバキさんとオクト中佐はとても幸せそうな顔をしている。オクト中佐が得た強さの答えとは何か?と聞くことが出来ない甘酸っぱい雰囲気に押され。買って貰ったジュースを飲んでいると
「ラウラ……私の弟はな~世界一なんだよ~」
「きょ。教官?」
何時の間にか教官の周りに5~6本のウィスキーの空き瓶が転がっている、教官の目は完全に据わり私の肩を掴んで。以下に自分の弟が素晴らしいかを語り始めた
「まずな。一夏は料理が上手だ、次に家事も出来るしマッサージも上手い。それになにより可愛い。これが一番重要だ」
「は、はぁ?」
「何だ!その気のない返事は!ちゃんと人の話は聞け!!」
「す、すいません!!!」
怒鳴られ反射的に謝るそれを見た教官はうんうんと頷き
「私の弟はもうあれだ天使だ。愛らしく可愛い……こうふと偶に襲いたくなる時がある」
「お、襲うですか?」
「そうだ。襲いたくなる。他の女に渡すくらいなら無理やりにでも襲ってしまえば良いと思うときがある。まぁ真理だよな?それは」
真理?弟を襲いたくなるのが真理?どういう事だ
「これを見ろ!かわいーだろ?」
「あ。はい。確かに可愛いですね」
きょとんとした表情の私と同じ歳くらいの少年の写真を見せてくる教官はにへらとだらしない笑い方をしながら
「一夏~お姉ちゃんはーお前に逢いたいぞ~」
椅子に座ったままくねくねし始めた。えーとこの人は教官だよな?おかしい訓練時の吊り上がった目が下りただけでこんなに印象が変わるのか
「あら?千冬は歳の割にはしっかりしてると思ったけど。結構子供っぽいのね?」
「弟を異性としてみるのはアウトだと私は思うが?」
「シャーラップッ!!!良いんです!!愛さえあれば弟だろうが関係ないんですよ!!判りますか!?オクト中佐!!!」
凄い剣幕でオクト中佐に詰め寄る教官は
「大体ですねー私から一夏を取ろうとする女は皆死んでしまえば良いと思うんですよ。どうですかー?」
「い。いや?それは駄目だろう?千冬?」
「うるさーい!!弟は姉の物なんです!!特にあの化け猫とポニーテールは死ねば良いんです!!いっそ私が殺してやろうかと思うんですよ!!」
グラスにウィスキーを注ぐのが面倒になったのかついにはラッパ飲みし始めた教官は
「あー忌々しい!あの化け猫!交通事故とかで死なないかなー判るんですよ、あれは私から一夏を取ろうとする憎い奴だと」
「ツバキ。千冬が壊れたぞ?」
「ストレスが溜まってたんでしょうね。丁度良い機会だから発散させて上げましょう?」
「あー一夏に会いたい、こうギューと抱きしめて抱き枕にしたい~一夏枕じゃもう満足できない」
ぶつぶつと呟く教官はさっきから一夏に会いたい一夏に会いたいとしか言っていない
「えーとじゃあそろそろ私は部屋に……」
これ以上教官のイメージが壊れる前に部屋に戻ろうと思い立ち上がろうとすると
「誰が帰って良いって言った!!ちゃんと私の話を聞け!ラウラ!」
「は、はい!すいません!!」
そう怒鳴られ動くに動けない。オクト中佐達に助けを求めよう反対側を見ると
「い。いない!?」
何時の前か2人の姿は無くなっており。変わりに1枚のメモが
『頑張れ オクト・ツバキ』
酔っ払いに絡まれる前に逃げると言うのは良い判断だと思うが。未成年を残していくのはどうかと思う
「あー私の弟はなー本当に天使なんだよ。判るかラウラ」
「えっ?あっはい!そうですね」
「むっ!いいや判るわけがない!だってお前は一夏に会った事が無いんだ。あいつの愛くるしさが判るわけが無い!!!」
えーなんで私が怒られてるんだ?
「そうだ!今度日本に来い。一夏に会わせてやる。そうすればあいつの良さが良く判るだろうよ」
うんうんと頷く教官ははっと気付いたように
「だがしかし、私から一夏を取る気なら……おまえはあの世行きだと事を忘れるなよ?」
本気だ!この人は本気で人を殺めかねない!その殺気から言ってる事が嘘ではないと判った私は何度も頷いた
「よしよし、あふ……そろそろ寝るか。ではなラウラ、不満はあるが一夏枕で我慢するとしよう」
ふらふらと歩いて行く教官を見ながら
「教官のイメージが完全に壊れた」
真面目で他人にも自分にも厳しいと言うのが私の持つ教官のイメージだったが。そのイメージは完全に崩れさった……だがそれ以上に
(教官があそこまで言う教官の弟とはどんな人間なのだろうか?)
それに教官は言った。教官の弟に会えば強さが何か判ると……
(会ってみたい。話をしてみたい)
私の中で教官の弟に対する興味が芽生えた。強さとは何か?それを教えてくれる者。私が捜し求める答えを示してくれる者。今はまだ会うことは出来ないだろうが、いつか会ってみたい。話をしてみたいと私は思っただが
「まぁ教官から取ろうとするのは止めておいた方がいいだろうな」
あの目は本気だった。教官から奪おうとすれば私の命が奪われる。そんな確信があった
「まぁ話をする位なら教官もそんなに怒ることは無いだろうな」
何時の日か、教官の弟と会って話をする。それが私の中で1つの目的となった、強さとは何か?それを答えを得る為にこの夜の出来事は決して忘れること無く覚え続けていた。そして実際にあった時、私の中で世界観が変わるほどの衝撃が訪れる事となるが……それはまた別の機会に語るとしよう
IS 番外編 忘れえぬ記憶 終り
リクエストは千冬さんのドイツ時代でした。ただ上手く書けたかはあんまり自信が無いので感想を楽しみに待ちたいと思います。
千冬さんのイメージを完全に破壊してみたら、新しい境地を開けそうな気がしますね。これは今度の本編や番外編に行かしたいと思います
それでは次回の更新もどうか宜しくお願いします