夜天の守護者 番外編   作:混沌の魔法使い

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クリスマス番外編 大人達のクリスマス準備 サンタクロース大作戦

 

 

クリスマス番外編 大人達のクリスマス準備 サンタクロース大作戦

 

「さて、ではプレゼントをどうするかだな」

 

転移装置になっているポストから来た手紙の山を見ながらそう言うとジェイルは

 

「うむ、そうだな。ちびっ子たちはどうせぬいぐるみとか……龍也、行き成り難題が来ているぞ?」

 

ジェイルが差し出してきた手紙を見る。差出人はアザレアか……欲しい物は……

 

【ドラゴンの赤ちゃんが欲しいです】

 

「……ドラゴン?」

 

「そうみたいだね。どうする?」

 

ぬいぐるみとかかと思っていたらアザレアの要求は生き物でしかもドラゴンだった

 

「どうする? ドラゴンなんてそう簡単につれてこれんぞ」

 

「そうだよな。犬とかなら判るがまさかまさかのドラゴンか」

 

アザレアはドラゴンが好きだか、まさかこれを要求してくるとは……

 

「……密猟者が捕まえてきたドラゴンの幼生が本局に預けられてたよな?」

 

「ま、まぁ何匹かそう言うドラゴンがいたと思うが……」

 

ドラゴンの密猟者と言うのは結構居る。そういう犯罪者から取り上げたドラゴンの幼生が居るはずだ

 

「ジェイル。ゼスト。掴まえに行くぞ」

 

「引き取るのか?」

 

「仕方あるまい。希望されているんだ引き取りに行こう。属性龍なら餌代とかもかからんだろ?」

 

属性龍と言う魔力で生きるドラゴンなら基本的に魔力で生きているので、餌代とかはそんなに掛からない筈

 

「よし、じゃあ行こう」

 

「そうだな」

 

そうして私達は3人でドラゴンを保護している管理世界に向かった

 

「「「キュウウウウウッ!!!!!」」」

 

可愛らしい鳴声を上げて走り回るちびドラゴンの群れを見る

 

「……意外と素早いな」

 

「だな」

 

少し大きめの犬と言う感じの陸生のドラゴンを見る。鋭い爪と牙は子供でも流石は龍種と言う感じだ

 

「何を掴まえるんだ?」

 

「出来れば地属性のドラゴンだ。炎とか氷だと危ないから」

 

比較的大人しい龍種のドラゴンを探す。

 

「キュウ!」

 

「ガウガウ!」

 

「あいたたたた!!」

 

飛んできた飛行種のドラゴンに肩を突かれたり噛まれたりする

 

「お前の動物に好かれるのは異常だな」

 

「う、うるさい!! あいたたた!!! 頭、頭噛まれてる!!!」

 

がじがじと小さい牙を頭に突き立ててくるドラゴンを何とか振り払い、目的のドラゴンを探す

 

「……すぴー。すぴー」

 

「いたぞ」

 

木の幹の下で丸くなり眠っている黒い身体をしたドラゴンを見つける

 

「よし掴まえ……」

 

「きゅ? キュウウウうッ!!!!」

 

ジェイルの気配に気付き尻尾を立てて威嚇するドラゴン

 

「お前馬鹿か?」

 

「すまん」

 

完全警戒態勢のドラゴンの前にしゃがみ込み

 

「おいで。おいで」

 

「クウ……キュウキュ」

 

立てていた尻尾を下ろし私の手の近くに寄って来ては離れるを繰り返していたが

 

「キュ!」

 

「よし! GET」

 

ちょこんと私の前に座り込んだドラゴンを抱き抱える

 

「キュウ! キュウ!!」

 

ふんふんと匂いを嗅ぐドラゴンは前足と後ろ足をピコピコと動かしている。ドラゴンを抱えミッドチルダに戻る

 

「キュ? キュキュー!!」

 

尻尾をふりふりと振り辺りを見ながらトコトコと歩いているドラゴンに首輪をつけ。柱に繋ぐ

 

「さて。これでアザレアのリクエストは完了だ。でこのドラゴンの種類は?」

 

薄い灰色の身体にくりくりとした紅い目。短く先に成るにつれ丸くなっていく2本の角を持つドラゴンの種類を調べる

 

「えーとアースドラゴンの幼生だ、比較的小型のドラゴンで大人になっても良くてミニバン程度の大きさだ。性格は温厚で牙も爪にも毒は無いし。躾ければ乗り物とかもにもなるそうだ」

 

データベースを調べながら言うジェイルを見ながら手元のボールを投げてみる

 

「く? クウ!! キュッ! キュッ!」

 

ボールを口で突いたり、爪で転がして遊んでいるドラゴン

 

「ちょっと大きめの犬と思えば良いか?」

 

「ま、まぁそうだな」

 

ころころと転がるボールで遊んでいるその姿は犬にしか見えない。それに大人しそうだし皆のペットとして飼えば良いか

 

「で、アギト達の欲しい物は?」

 

「えーと、ああ。今度は普通だな」

 

アギト 【グローブとボール】

 

リィン 【ぬいぐるみ】

 

ユナ 【小説】

 

アリウム 【子供用調理具セット】

 

リヒト 【食べ……ゲーム機】

 

ヴィヴィオ 【パパ……初めてのシルバーアクセサリー】

 

これなら近くのデパートとかに売ってるか……

 

「それじゃあ。エリオとかキャロとかルーテシアのプレゼントも見に行こう」

 

エリオ 【釣竿セット】

 

ルーテシア 【あみぐるみ入門セット】

 

キャロ 【丈夫なおもちゃとビーズアクサセリーセット】

 

「このキャロの丈夫なおもちゃって」

 

「間違いなくフリードの物だな」

 

自分のパートナーの分だと判る

 

「よし、では行くとしよう」

 

「ドラゴンおいといて大丈夫か」

 

ジェイルの言葉にふとドラゴンの居るほうを見ると

 

「すぴーすぴー」

 

丸くなり眠っている……子供なのと遊びつかれたのの両方だろう

 

「寝てるから大丈夫だろ? 念のためにケージバインドをかけておこう」

 

眠っているドラゴンの周りにケージバインドを仕掛け。私達は街にと出掛けていった

 

 

 

 

 

外で帰るものを買い集め戻ってきて。それをラッピングしながら大人組みのプレゼントのリクエストを見ていた

 

シグナム 【よく判る料理のレシピ1000】

 

シャマル 【馬鹿でも判る料理のレシピ100選】

 

チンク 【女性らしい服装】

 

ウェンディ 【年上の異性の落し方】

 

セイン 【セクシーな服】

 

多少突っ込み所のある物の普通のプレゼントを希望している面子が続き、セッテのリクエストを見た龍也とスカリエッティは

 

「クリスマスまで気絶していろ!!」

 

「黙れ。大馬鹿者が!!!」

 

ガチで殴り合いを繰り広げられている。セッテのリクエストは

 

セッテ 【可能ならば龍也様 無理ならば写真集】

 

もはや崇拝と言うレベルでは無いセッテの希望にスカリエッティが悪乗りし龍也を気絶させようとし始めたのだ

 

「「くたばれ……がふっ!?」」

 

クロスカウンターで互いの顎を打ち抜き昏倒する龍也とスカリエッティ

 

「あいつらは何をやっているんだ」

 

そのあまりの馬鹿さに頭痛を覚えながら全員のリクエストの手紙を開ける。大半が服や鞄と言った女性らしい物を希望している

 

「ふむ。メガーヌとクイントに相談するか」

 

どうせこの手のリクエストは俺や龍也達では到底理解できない難題だしな。さて……じゃあ今俺が出来るのは

 

「気絶している龍也の写真でも取るか」

 

セッテのリクエストの龍也本人は倫理的・人権的に問題がありすぎる

 

「あとはヴァイスが隠し取りしてる写真を何枚か選んで写真集にすればいいだろう」

 

ヴァイスがひっそりと印刷会社に持ち込みブロマイドとかにしてる写真を貰えばいいだろう

 

「流石にそれをダイレクトに入れていると不味いからな。服の下にでも入れておくか」

 

気絶してる龍也とスカリエッティに布団を被せ。俺はメガーヌとクイントに電話を掛け出掛けて行った……

 

~2時間後~

 

クイントとメガーヌに選んでもらったワンピースや鞄にシルバーアクセサリーや指輪をラッピングしていると

 

「う……うう?」

 

「むっ……ぐぐぐ」

 

ダブルKOだった龍也とスカリエッティが目を覚ましのっそりと身を起こす

 

「起きたなら手伝ってくれ、人数が多いんだぞ?」

 

服を見せながら言うと

 

「すまん……ゼスト今手伝う」

 

そう言って立ち上がった龍也はふと思い出したように

 

「セッテのプレゼントは?」

 

「無難に服と鞄にした。安心しろ」

 

そうかと頷きラッピングを始める龍也を見ていると。スカリエッティが近付いてきて

 

(ゼスト……なんて面白みの無い事を)

 

落胆しているスカリエッティにこっそりヴァイスに頼んで作った写真集をチラリと見せる。物凄く珍しい寝ぼけた龍也や何時も険しい顔をしている龍也がのんびりと昼寝してる写真が映っているのを見せるとスカリエッティは良い笑顔で

 

(さすがゼストだ。実に良い仕事をしてくれたGJだ)

 

サムズアップするスカリエッティに

 

「それは良いから手伝ってくれ。早く用意しておかないと時間が無いぞ」

 

クリスマスに作るご馳走の準備や、サンタクロースの衣装の準備に……

 

「そこのドラゴンを入れる箱とか」

 

鎖の伸びるギリギリの範囲を言ったり来たりしているドラゴンをどうするかとか問題は多数ある

 

「催眠術でも使うか?」

 

「龍種って魔法抵抗高くなかったっけ?」

 

「確かそのはずだ」

 

どうするか。考え込んでいると……

 

「そう言えばこの子良く寝てるよな?」

 

「キュウ?」

 

下から覗き込んでくるドラゴンの頭を撫でながら

 

「暫く観察して生態を調べてみるか?」

 

「それしかないな」

 

この子が寝てるうちに箱詰めすれば良いかと笑う龍也が頭を撫でようとすると

 

パクッ!!!

 

龍也の手がドラゴンの口の中に消えた

 

「……ウキュ?」

 

もごもごと口を動かすドラゴン、愛らしいが……

 

「龍也ー!! 手ぇ喰われてるぞ!!!」

 

「早く引き抜け!!!」

 

慌ててそう叫ぶが龍也はのほほんとした顔で

 

「甘噛だから痛く無いぞ。甘えてるんだろう? よしよし良い子」

 

「ウキュ!」

 

ブンブンと尻尾を振るドラゴン。どうも甘えているのは間違いでは無いらしい

 

「よし。ハウス」

 

大きな箱を指差す龍也。するとドラゴンは進んで箱に収まった

 

「これでいける!」

 

「キュッキュッ!!」

 

狭いところが好きなのかブンブンと尻尾を振り続けている。 とりあえずこれで問題は1つ解決したわけだ

 

 

 

 

クリスマス番外編 クリスマス準備 戦闘よりも輝いている八神龍也に続く

 

 

 




今回登場したドラゴンは遊戯王の子征龍のリアクタンをもっと可愛らしくした感じだと思ってください。それでは次の話もどうか宜しくお願いします
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