夜天の守護者 番外編   作:混沌の魔法使い

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クリスマス番外編 クリスマス準備 戦闘よりも輝いている八神龍也

 

クリスマス番外編 クリスマス準備 戦闘よりも輝いている八神龍也

 

 

海鳴にて八神龍也は戦闘を繰り広げていた……

 

「なに? これで1万だと? ふざけているのか?」

 

「おう、兄ちゃんなに言ってくれてんだよ。良い天然ヒラメだろうが」

 

海鳴の市場にて魚屋の兄ちゃんと激しい交渉合戦を繰り広げていた

 

「良いかね? これを見たまえ」

 

ヒラメを引っ繰り返し腹を指差しながら

 

「これは確か養殖物の特徴だった筈だが?」

 

「うっぐ……」

 

しまったという声を出す店主に畳み掛けるように

 

「ふー全く良い魚屋だからと聞いてきたのにまさかまさか養殖物を天然物と言って売ろうとするとは……信じられんよ」

 

「ぐっ……判った! 俺が悪かった!! 6000! 6000でどうだ!?」

 

「5000」

 

「5800!」

 

「5200!」

 

「ぐっぐぐぐ……5500! これ以上はまけられないぞ!」

 

「よし買った! それを5尾貰おうか」

 

ヒラメの5尾購入し、それを箱詰めされてるのを見ながら

 

「あと、ヒラマサは無いか? あればで良いのだが鮑とかの貝類も欲しい」

 

そう言うと店主は

 

「あるけど……少々割高だぜ? ヒラマサはキロで万はするぞ?」

 

「判ってる、それを……2キロ頼む」

 

「おいおい。マジでか?」

 

「大マジだ、貝類も2キロ頼む」

 

注文表を書きながら店主は

 

「クリスマス前にパーティー準備か?」

 

「そうだ。仲間で集まってな」

 

こういう世間話こそ市場での情報源となる。店主もそれを理解しているのか

 

「で? 後何を買うんだ?」

 

「マグロだな。 何か良いのは無いか?」

 

サーモンはジェイルとゼストがアラスカに釣りに行っている。やつらの腕を信じるとしよう

 

 

 

~その頃 アラスカでは~

 

 

「ぐおっ!? な、何をするか!?」

 

「す、すまん!!」

 

ジェイルの投げたルアーは見事にゼストの帽子に引っ掛かっていた

 

「なぁ。スカリエッティ」

 

「なんだい? ゼスト」

 

ルアーを帽子を外しながらジェイルがそう返事を返すとゼストは

 

「……釣れるのか? サーモン」

 

「……さぁな」

 

釣り初心者2人にサーモン4匹と言うノルマは非常に重く圧し掛かっていたりする……

 

 

 

「マグロねぇ……うちにはマグロはねえな。その代わりと言っちゃあ何だが。マグロやビンチョウを専門で扱ってる店に口引きしてやっても良いぜ?」

 

にやりと笑いながら言う店主に

 

「何を買えと言うんだね?」

 

「さすが大将! 話が早い!」

 

手を叩きながら店主は店の奥から

 

「これよ! これ! 正月用の天然マダイ! 本来なら9000円の所7500でどうよ!」

 

ふーむ。確かに良い鯛だが……

 

「脂の乗りはどうだ?」

 

「勿論、最高さ! 何だったら味見してくれよ」

 

味見皿に乗せられた鯛の切り身を見る

 

(確かに……良い白身だ。味は……)

 

絞めたばかりなのかこりこりとした触感が実に良い

 

「貰おう、6尾頼む」

 

「まいど!! それと約束通りこれ持って奥の魚屋に行ってくれよな」

 

差し出された紙を受け取り。代わりに魚の代金を払い、言われた店に向かう

 

「銀髪の兄ちゃん、あいつの言ったとおりだな。マグロだろ? これでどうだ?」

 

その店の店主は70代の男の店だった。こじんまりとし店先には何の魚も置かれてなかったが、私が行くと赤身を奥から持ってきた

 

「こ、これは……」

 

「いいマグロだろ?」

 

料理をする人間や魚に関わる人間なら、この赤身は素晴らしい

 

「脂のノリもいい……いい赤だ」

 

「キロ8000円だ。 何キロ買うね?」

 

「……5……いや……10キロ買う」

 

これだけの赤身料理人としては見逃せない(※龍也は魔導師であり生粋の料理人ではありません)

 

「太っ腹だな! おまけもつけといてやるよ」

 

 

 

そして場所は戻り機動六課

 

「……しかし。本当に良いマグロだ」

 

買って来た赤身を早速柵に切り分けた所でそう呟く。脂のノリも血抜きも完璧で非のつけようが無い

 

「握りだけじゃなく巻物にしてもいいな」

 

それに布巾を被せて冷蔵庫に入れ、他の魚も柵にしていると

 

「お、お魚ですか?」

 

「そうだよ。アザレア。買い物に行ってたんじゃないのか?」

 

「お、お買い物が終ったので……何をしてるのかな? ってみ。見に来たんです」

 

アザレアがにこりと笑いながら、私の手元を見て興味深そうに尋ねてくる

 

「な。何を作るんですか?」

 

「寿司だ、寿司……そう言えば、アザレアは食べた事無いよな?」

 

こくんと頷くアザレア。確かアザレアとリヒトそれにユナは寿司を食べた事が無いはず

 

「ちょっと待ってろ」

 

今日の昼に使う予定の炊き立ての米を少しばかり拝借し。作って置いた合わせ酢をいれ酢飯を作る

 

「……まぁこんなものか」

 

子供が多いので若干甘めの味付けの酢飯の上に切り落とした赤身や白身を乗せ。錦糸玉子を振り掛け最後に醤油を掛ける

 

「ほら、食べてごらん」

 

「……これがお寿司ですか?」

 

「これは海鮮丼だ。寿司は当日まで楽しみにしているといい。寿司に使う酢飯の味を見てもらおうと思ってな」

 

「じゃ、じゃあ。頂きます」

 

初めて食べるのでおっかなびっくりと言う感じで食べ始めたアザレアだったが

 

「お、美味しいです!」

 

「そっか、それは良かった。でも皆には言うなよ? ネタにも数があるからな」

 

合わせ酢の調整は良かったみたいだな。寿司ネタを冷蔵庫に戻し、今度はトマトと牛乳を取り出す

 

「な。何を作るんですか?」

 

ゆっくり食べていたアザレアの問い掛けに

 

「トマトソースとホワイトソースだ。ピザとグラタンを作るからな。っととこっちはもう良いな」

煮鮑の火を弱め、タレヲ舐めてみる

 

「よし、OKだ。後は冷ましてからタッパーに詰めればいいな」

 

今回の鮑は煮鮑にする事にした。季節的に生で食べるのは不安なので

 

「それと……肉をタレニつけて」

 

メインの鳥腿を付けダレにつけてと大忙しでやっていると

 

「お、お手伝いします!」

 

「ん? そうか。じゃあ手を洗ってエプロンとバンダナをつけておいて」

 

「は、はい♪」

 

とととっと走っていくアザレアを見ながら

 

「アザレアには何をさせるかね」

 

包丁とかは危ないし……何をさせるか考えながら私はトマトを切り始めた……

 

 

 

 

~その頃アラスカでは~

 

「当たりすらないぞ」

 

「参ったね。サーモン釣りってこんなに難しい物とは知らなかったよ」

 

アラスカに来て4時間、何の当たりも無い……

 

「どうする? ゼスト」

 

「カヌーでも借りるか、それとも現地ガイドを雇うか?」

 

やはり何の知識もなくサーモンを釣ろうと考えたのが間違いだったと思う

 

「少し情報を集めよう」

 

「そうだな」

 

何時までも独学では駄目だと判断したジェイルとゼストは、1度竿を畳もうとしたのだが

 

バチャバチャッ!!!!!

 

「おお!? 跳ねてる! 跳ねてるぞ!!」

 

「今なら釣れるかもしれん!!!」

 

ライズしてる方向目掛け。2人はルアーを投げ始めた……

 

 

 

 

 

「……どうするゼスト」

 

「どうするって言われてもな」

 

30分のライズ中釣れたのは2匹だけだった……

 

「大きいのがせめてもの救いか」

 

「そうだな、戻ろう」

 

それぞれ1匹ずつ釣れたサーモンを肩に担ぎ2人はアラスカを後にした……

 

 

 

 

 

「お、お帰り。どうだった?」

 

「お、お帰りなさい」

 

アザレアとピザソースとピザ生地を作っているとジェイルとゼストが帰ってきた

 

「なんとか2匹だけ」

 

「4匹はきついぞ?」

 

肩に担がれたサーモンを受け取り

 

「上等上等♪ 大きさも丁度良いぞ。ご苦労様。 アザレアそこで塩胡椒で味を整えるんだ」

 

「こ、こうですか?」

 

ゆっくりピザソースに塩胡椒を入れている。アザレアを見ながら

 

「まぁ取り合えず。風呂でも入って来いよ。何か夕食でも作っておいてやるから」

 

「おっ! じゃあお言葉に甘えて」

 

「川にずっと入ってたから身体も冷えてるしな」

 

並んで食堂を後にするぜストとジェイルを見ながら、私とアザレアはパーティー料理の準備を再開した……

 

 

クリスマス番外編 プレゼント準備 ちびっ子軍団出陣に続く 

 

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