夜天の守護者 番外編   作:混沌の魔法使い

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クリスマス番外編 プレゼント準備 ちびっ子軍団出陣

 

クリスマス番外編 プレゼント準備 ちびっ子軍団出陣

 

「クリスマスにお兄様にプレゼントをあげるんです!」

 

「でもさ。兄って何が欲しいんだ?」

 

「「「「「……なんだろう?」」」」」

 

皆で考えてもなにも思いつかなくてうーんと考え込んでいると

 

「にーさまに聞きに行こう!」

 

「「「「それだ!」」」」

 

私達で判らないのなら本人に聞きに行けばいい。私達はそう思って兄さんの部屋に向かいました

 

「お兄様は何か欲しい物はありますか?」

 

「何だ突然」

 

本を読みながら紅茶を飲んでいた兄さんは苦笑しながらそう尋ねてきます

 

「い、いえ。に、兄さんは何か……欲しい物は無いかなって?」

 

「そうそう、兄は何時も頑張ってるからさ」

 

アギトと一緒に言うと兄さんは

 

「そうだなー。私の欲しい物か……魔王化しない皆かな?」

 

「………」

 

へヴィーすぎる注文でした。六課の皆は魔王が大半だから……私達が真剣にどうすれば良いか考えていると

 

「ははは。 冗談だよ」

 

くすくすと兄さんは笑いながら

 

「私はね、皆が笑ってくれるだけで良いんだ。だから欲しい物とかは無いかな」

 

やんわりとそういわれ無理に何が欲しい何が欲しいと尋ねる事も出来ず。私達はそうですかと返事を返して兄さんの部屋を出て行きました

 

 

 

 

「どうしましょう?」

 

「どうしようか?」

 

これでまた振り出しに戻りうーんと頭を抱えているとヴィヴィオが

 

「絵を書いたり。皆でいつももありがとうってクッキーとか作るのはどうかな」

 

「高価な物より気持ちの篭った物という事ですか?」

 

「うん♪ ヴィヴィオパパに絵を描くのー♪」

 

にこにこと笑うヴィヴィオ、確かに良いアイデアかもしれません

 

「どう思いますか? アギト」

 

「いーんじゃないかな? 兄はそういうの貰うの好きだしさ」

 

うんうんと頷きあい。全員の財布からお金を取り出します

 

「全員で2500円ですか。リヒトは?」

 

お小遣いを出さないリヒトにそう尋ねると

 

「全部お菓子に使っちゃった♪ 「笑いながら言うことですか!」へも!?」

 

にまっと笑ったリヒトの顔面にぬいぐるみを投げつけながら

 

「クッキーの材料は姉さんが持っているとして、ただの紙に絵を書くだけと言うの味気ないですよね」

 

「そうですね、紙とか色鉛筆とか工夫して見ましょうか?」

 

特に出来る事も無いの私とリィンがそう言っているとアザレアが

 

「こ、これ」

 

ちょこんとさしだされたあみぐるみは

 

「お? アザレアそっくりだ」

 

こくこく、何度も頷いたアザレアは編み棒と毛糸を差し出し

 

「み、皆で……自分の……人形を作る……」

 

それは良い考えかもしれません。こういう時に裁縫や編み物が得意なアザレアがいるのは助かります

 

「じゃあ……毛糸を……買いに」

 

ぼそぼそというアザレアに頷きみんなで買い物に行くと

 

「龍也兄ってなに上げれば喜ぶと思うっすか?」

 

「平和」

 

「オットーボケるの止めようよ」

 

「?」

 

「ああ、本気だったんすね……」

 

買い物に来ているウェンディ達や

 

「紅茶の茶葉ってこんなに高いの!?」

 

「龍也さんのお気に入りの茶葉は高いからね。その手は何?」

 

「ティア……お金貸して」

 

「嫌よ。私は私でシルバークレイと宝石買うんだから」

 

「何作るの?」

 

「前と同じで芸は無いけど、宝石とかを入れた懐中時計にするつもり」

 

お金を貸してよー、嫌よ! といつも仲良しのスバルとティアナとかを見ながら。自分達の髪の色と同じ毛糸やフェルトを買って六課に戻り、編み物が始まりました

 

 

 

「あれ? あれれ?」

 

「うがーッ!! 丸になんなんぞ!」

 

「……ここをこうだね」

 

「むむむ……」

 

アザレアはゆっくり縫いこんでいるが私たちと比べると数段はやい

 

~4時間後~

 

「いやああああ!? リィンの首がーッ!?」

 

ごとんと落ちるあみぐるみの首を見て泣きそうな顔をするリィン

 

「腕もげたー!?」

 

千切れる腕を見て絶叫するアギト

 

「すぴー」

 

もう作るのを諦め眠りに落ちるリヒト

 

「で。出来た……」

 

「上手ですね……ユナ」

 

少々不恰好だが私に見えなくもないあみぐるみの完成度に納得していると。アザレアがにこりと笑いながらフェルトを差し出してくる

 

「今度は……服。裁縫は得意だよね……ユナ」

 

「ええ。裁縫は大丈夫ですので。リィン達をお願いします」

 

ぐすんぐすんと泣きながらあみぐるみを修復しようとしているリィンとアギト

 

「り、リヒトは?」

 

「本の角で殴ってください、融合騎だからダメージは無い筈です」

 

すぴーと寝息を立てるリヒトに制裁が必要だと思う

 

「ま、まあ……起きるまで待ってあげましょうよ」

 

「アザレアがそう言うのなら」

 

私はそう返事を返し買ってきたフェルトと生地を使って服を縫い始めた

 

「あ、アザレア~リィンの首がー」

 

「だ、大丈夫……直せるから」

 

「腕が~腕が~」

 

「そっちも直せるから、待ってて」

 

いつもはビクビクしているアザレアが皆に頼られてることに笑いながら。辞書を振りかぶり

 

「いい加減におきなさい!!」

 

「へもっ!? ひ、ひどい~」

 

本の角で強打され涙目のリヒトに

 

「あそこでアザレアがあみぐるみを作っています。見てきて自分のも作りなさい」

 

腕と胴体だけのあみぐるみを見ながら言うと

 

「向いてないと……「もう一発行きますか?」……頑張ってきます」

 

とぼとぼと歩いていくリヒトを見ているとヴィヴィオが

 

「見てみて! 書けたよ!!」

 

書いた絵を見て見てと言うヴィヴィオ、その絵は私達とお兄ちゃんが書かれた明るい色彩の絵だった

 

「上手ですね。ヴィヴィオは」

 

「でしょ♪ ヴィヴィオ皆好き♪」

 

にこにこと笑うヴィヴィオはそれをくるくると丸め、リボンで結んで

 

「出来たー♪」

 

にぱっと笑いヴィヴィオはそれを机の上において。部屋を出て行った……恐らくお兄ちゃんの所に行ったのだろうと思いながら

 

(さて、私も頑張りますか)

 

私は気合を入れて作業を再開した……

 

 

 

そしてそれから2時間後。アザレアの部屋の机の上には可愛らしくデフォルメされたアザレア達のあみぐるみと、全員が書いた龍也への手紙が置かれていた……

 

「はーやっとここまで来ましたね」

 

リィンがそういうと

 

「そーだな。後は箱とリボンだな」

 

あみぐるみの入る箱は今リヒトちゃんが取りに行っている。後はそれにあみぐるみを入れて。包装してリボンを巻けば完成だ

 

「お兄様は喜んでくれますかね」

 

「不安に思うことは無いですよ。リィン」

 

にこりと笑うユナはあみぐるみを抱きかかえて

 

「一生懸命作りました。お兄ちゃんはきっと喜んでくれますよ」

 

「そ、そうですよね?」

 

「ええ」

 

「持ってきたよ……あっ」

 

リヒトちゃんが転んで箱がユナちゃんの上に降り注ぐ。角とかが頭とかにボコボコ当たってます

 

「ふ……ふふふふふふ。 リーヒートーッ!!!」

 

「わ、わざとじゃない! わざとじゃないんだよーッ!!!」

 

「今日という今日は許しませんよ!! 待ちなさい! 本の角で殴って上げます!!」

 

「嫌だーッ!!!」

 

追いかけっこを始めるリヒトちゃんとユナちゃんを見ながら

 

「じゃあ箱に入れましょうか」

 

「そーだな、何時もの事だしな」

 

リヒトちゃんとユナちゃんの追いかけっこはいつものことなので誰も動揺しない。リィン達はのんびりと箱にあみぐるみを入れていると

 

「成敗!」

 

「ぎゃーッ!! 角が! 角が額に!!!」

 

そんなリヒトちゃんの絶叫を聞きながら

 

「平和ですねー」

 

「だなー」

 

騒がしいのは平和の証です。リィンはそんな事を考えながら梱包を進めていった……

 

「あれ? アザレアちゃんは?」

 

「休憩中だ さっき部屋出て行っただろ?」

 

丁度この頃アザレアは龍也と一緒にトマトソースを作っていたりする……

 

「明日のクリスマスパーティーが楽しみですねー」

 

「そうだなー」

 

 

クリスマス番外編 衣装準備 真面目だけどちょっとずれた2人組みに続く

 

 

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