クリスマス番外編 衣装準備 真面目だけどちょっとずれた2人組み
「良いですか? リインフォース。これがサンタの衣装の型紙です。準備は出来ていますね」
「ああ、布は買ってきた」
ウーノの言葉に頷きながら買ってきた布を机の上におき
「しかし、相変わらず凄い部屋だな」
「何かおかしいですか?」
ウーノの部屋は色んな布に縫い糸、更にはファッション雑誌が大量に置かれている
「いや、おかしいという意味で言ったんじゃない。ただ感心しただけだ」
色んな服や髪留めを見ながら言うとウーノは
「偶にはどうですか? こういうの着てみません?」
「断固断る」
「残念ですね。折角仕立てたのに」
「ちょっと待て」
「何か?」
今聞き捨てられない言葉があったので話を止めて
「お前、まさか六課全員の3サイズを知ってるのか?」
ジト目で尋ねるとウーノはくすくすと笑いながら
「何を言うのやらと思ったら」
「違ったか? すまない勘違いだった」
「知らなければ服を作れるわけが無いじゃないですか?」
「おい! 個人情報だぞ!?」
「ばれなきゃ犯罪じゃないんですし。それに……」
「それに?」
「はやてが別に見てもいいと」
「主はやてー!!!」
思わず自分の主の名を叫ぶほどのショックだった……
「それに六課の女性陣の大半は私に服の制作を依頼してくれますよ?」
「……え?」
驚きながら尋ねるとウーノは買ってきた布を下書き無しで切りながら
「私が作るほうが安いですし、自分の好きなデザインになるので良いとか言って、ヴィータとかもよく頼みに来ますよ」
からからと笑うウーノに
「お前仕事は?」
「してますよ? まぁメインは服の制作ですけどね?」
「いいのか? それで?」
仕事中に服を縫っているウーノにそう尋ねると
「はやての指示ですから。私はどうも思いませんよ?」
大丈夫なのか、機動六課……ネクロが居ないとどうも全員がはじけていると思う
「まぁ平和の証って事じゃないかしら。はい、一着目完成」
「速いな」
話しながらなのにノンストップで作業を終えたウーノは完成したサンタの衣装をハンガーにかける
「随分と小さいな?」
「ええ、アギト達のだからね」
ああ……アギト達に着せるのか。それはきっと愛らしいこと間違い無しだ。
「ん? その奥にかけてあるのは……」
部屋の奥のクローゼットの中にちらりと見える赤い服が気になり近付こうとしたら
「見るな」
「いや気になる」
「見るな」
「い……いやさ」
「もう1度言う見るな。そして座って手伝え」
目が座っている上に口調が違うウーノの迫力は凄まじかった
「判った。座る! 座るから」
「そう、じゃあこれ型紙を当てて切ってくれる?」
にこりと笑うウーノに頷き布を切り始めた
危ないところだった……あの奥の赤い衣装は龍也様のクリスマス用衣装だ。 布を魔法の加工を施しステルス性能を加え、方から下げた袋はドクターが待機している場所に通じそこからプレゼントを取り出せるようになっているし。
帽子には帽子で認識阻害の術式が刻まれ。決して龍也さまだとばれないように工夫に工夫を重ねたものだ。リインフォースは少し抜けているので自爆しかねないので教える事が出来ない
「しかしアギト達になんでサンタの衣装を着せるんだ?」
帽子や私が縫い上げたコートにファーをつけながら尋ねてくるリインフォースに
「可愛いじゃないですか。それに良い思い出になると思いますよ」
ドクターの意見だが。可愛らしいアギト達には相応しい衣装と言える
「……私が着たらおかしいだろうか?」
「はい?」
最初何を言われたのか判らなくてそう尋ね返すとリインフォースは赤面しながら
「私が着たらおかしいか?」
「着たいんですか?」
縫い上げていた作業を1度やめて尋ねるとリインフォースはこくんと頷いた
(これは珍しいこともありますね)
恥ずかしがりやで目立つのが嫌いなリインフォースにしては珍しい
「無理か?」
「いえ、望むなら仕立てますよ? アギト達のはあと2着で終わりですしね」
魔法と並行作業で加速しているので縫い上げるまであと1時間と言った所だ
「ならその後に頼めるか?」
「構いませんよ。スカートはミニで良いですか?」
そう尋ねるとリインフォースは
「み。ミニなんて恥ずかしい!」
「サンタの衣装で既に恥ずかしいのでは?」
アギトの衣装を縫い終え。リインフォースの方に回しながら言うと
「そ、それでもだ! 越えれない一線というのはある!」
変なところで線引きしてるなと苦笑しながら
「判りましたでは普通の丈で仕立てましょう。そうと決まれば急いでください。アギト達のはサイズが小さいのですぐに出来ますが。大人用となると色々と勝手が代わりますから」
私がそういうとリインフォースは不思議そうな顔をしながら
「どういうことだ?」
服を作った事のないリインフォースに
「あのですね? アギト達は体の凹凸が無いので作るのは非常に楽です」
良く走り回るのでズボンとかの縫い合わせをしっかりしておけば、後は丈とかを合わせるだけで簡単に作れる。だが
「リインフォースとかになれば胸も出てくるし。腰回りとかもあるでしょう? しっかりしないと胸が揺れて服破けますよ?」
呆けていたリインフォースは
「え? 破けるのか?」
「そうですよ?」
巨乳というのは言われるほど嬉しいものではないとシグナムがぼやいていた(後にこの事をセッテ・なのは・オットー・ヴィータに聞かれずりずりと暗がりに連行されていた)服のサイズが少なく。どうしても胸を強調してしまうのが嫌だとぼやいていた
「それは絶対に嫌だ」
「なら喋るより手を動かしてください」
サンタの衣装のもこもこをつける作業を完全にやめているリインフォースにそう言うと
「そ、そうだな!」
慌てて作業を再開するリインフォースを見ながら
(スカートの丈は普通にして胸元を強調するデザインにしておきましょう。そのほうが面白いから……)
そう、龍也様が動揺するデザインにしよう
「ああ、言い忘れてた。 胸元も普通のデザインにしてくれ」
「っち」
「舌打ちしなかったか?」
「気のせいですよ。さ、速く仕上げましょう」
「? ああ」
不思議そうな顔をするリインフォースを見ながら
(天然の感と言う奴ですか。ならばそれを超えるまで!)
ウーノ。真面目な女性職員かと思いきや、ジェイルと同じく動揺し慌てふためく龍也を見るのが好きな。S属性のファザコンだったりする……そんな彼女がたくらむ悪巧みとは……それはクリスマス当日に判明することになる
クリスマス番外編 クリスマスパーティーに続く