クリスマス番外編 クリスマスを終えて
「わーいプレゼントですー」
貰ったくまのぬいぐるみを抱きかかえているリィンをみながら。自分の枕元の箱を開ける
「グローブ。ちゃんと2個入ってる」
兄や皆と遊ぼうって思って頼んだグローブはちゃんと入っていた。真向かいではユナが
「欲しかったんですこれ」
分厚い本を抱きかかえ笑っている
「ゲームだー!! 後でみんなであそぼーよ」
と皆自分のプレゼントがあり、大満足で喜んでいると
「ぷ、プレゼントがないですぅ……」
くすんくすんと泣くアザレアに気がつく
「え!? ちゃんと探したのか!?」
「そんな馬鹿な!?」
「アザレアちゃんはいい子ですよ!?」
皆で慌ててベッドを見るがプレゼントの箱は1つだけ。そんな馬鹿な……
「ぐすっ! ぐすっ……」
ついに泣きじゃくり始めたアザレアをどうやって泣き止ませようかと考えていると
「あれ? これは」
枕の横に置かれていた赤い便箋に気が付きそれを開けると
「アザレア! 食堂だ、食堂のツリーの所に行くぞ」
「な。何でですか?」
グスグスと泣くアザレアに手紙を見せる
【ツリーの下に置いておくよ。 ハッピーメリークリスマス】
「!? 食堂のツリーの下! 行きましょう」
「なぁ。あれなんや?」
「さぁ?」
ツリーの下の馬鹿でかい箱を見て私はそう呟いた。一抱えはありそうなその箱には
【メリークリスマス アザレア】
と書かれておりアザレアへのプレゼントだというのは判るのだが
ごそごそ!! がりがり!! ずりずり!!
「なんか動いとる」
「ですよね」
キュウー! キュウー!!
「しかも何か鳴いてる」
「生き物?」
私達が首を傾げているとアザレア達が走って来て
「ありましたー!」
「お、大きい!? な、何を頼んだんですか? アザレア」
ユナ達も驚いている中アザレアが
「も、もしかして!」
嬉々とした表情でリボンを解き蓋を開けると
ヒョコ
何らかの生き物の爪が箱の縁にかかると
「クキュー! クキュッ!?」
ごろんと箱がひっくり返り中から何かが転がり出てくる
「!? ど、ドラゴン!?」
箱から出てきたのは、少々大きめの犬と言った大きさの灰色の体のドラゴンだった
「欲しかったんです! ドラゴン!」
えっドラゴンだよ!? 龍が好きなのは知ってたけど……
六課全員の心がシンクロした。幾らなんでも生き物のドラゴンは無い
「おいで、おいで」
「キュウ?」
辺りをピコピコと歩きふんふんと匂いを嗅いでいたドラゴンがアザレアの方を向き
「キュ!」
「か、可愛いれすぅ」
ぎゅーとアザレアがドラゴンを抱かかえる。ピコピコと動く尻尾が実に愛らしいが
(肉食ちゃうんかあれ!?)
(わ、判んねぇよ!)
見た目は抜群に愛らしいが龍種は龍種。肉食かもしれない
「おっ! 凄いな、ドラゴンか」
買って来た、もしくは拾ってきた張本人である、兄ちゃんがのほほんと笑いながらドラゴンの頭を撫でようとして
パクッ!!!
「「「「「喰われたーッ!?!?」
兄ちゃんの腕がドラゴンの口の中に消える。近くのアザレアとかむちゃくちゃビックリしてる
「良し良し。良い子、良い子」
「キャウ」
ピコピコピコ!!!
凄まじい勢いで振られる尻尾。しばらくすると噛むのをやめてちょこんと座る
「い、痛くないんですか?」
「甘噛みだから大丈夫、甘えてるだけさ」
そう笑う兄ちゃんは
「良かったなアザレア」
「は、はい!!」
にこにこと笑うアザレアに箱から取り出した首輪を取り出した兄ちゃんは
「これで良し」
ドラゴンの首に首輪を巻きながら
「名前どうする? アザレア」
「ドラきち」
「もうちょっと可愛い名前がいいと思うんですけど?」
「じゃあキバゴン」
「適当すぎますよ!?」
アザレアの感性は独特だった。皆でうんうん唸りながら結局
「おいで、ドラきち」
「キュウ!!!」
あのドラゴンの名前はドラきちに決定し、皆ともう遊んでいる
「あれ種類はなんなんや?」
「アースドラゴン。魔力で生命を維持して大人しい性格のドラゴンだ。可愛いだろ?」
まぁ可愛いのは認めるけど……薄い灰色の身体にくりくりとした紅い目。短く先に成るにつれ丸くなっていく2本の角に短い尻尾にちょこちょこと走り回るその姿は愛らしいの一言に尽きる
「進めー! ドラきち!」
「キュウ!!」
小さくても龍種、背中にリィンとアギトを乗せて辺りを駆け回っている。パワーも体力もある
「ドラゴンはあかんのじゃ?」
「大丈夫許可は貰った。それにアザレアのリハビリにも良いかとおもってな」
「良い子、良い子」
「キュウーン♪」
アザレアが率先してドラきちの世話をしてる。確かに良い傾向だ
「お、お散歩に行きましょう! ドラきち」
「キュウ♪」
首輪に鎖を付けてトコトコ歩いていくドラきちとアザレア達。こうして今日機動六課に新しい仲間が増えました
クリスマス番外編 終わり
クリスマス番外編という事でがんばって見ました! 面白かったのなら良いのですが。今年ももう少しで終わり、来年もどうか混沌の魔法使いを宜しくお願いします