夜天の守護者 番外編   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです

今回は狂戦士様のとのクロスでフェイトさんはフォトンを使っています
加速言うイメージで選びました、それでは今回もどうか宜しくお願いします


【超☆融☆合 ~世界を超えた出会い~】 第3話

「…静かだな。まあ、さすがに虫や鳥はおらず、生物は呼び出されたのしかいないんだろう」

 

 だが、木々は生きている。仭は生い茂る木々のうち、1本に手を付けることでそれに生命があることを何となく感じていた。

 

「さて、ここがデュエルモンスターズのためだけに存在するのであれば、もしやと思ってきてみたが……さすがに周囲の環境等がデュエル時に影響されるというのは、考えすぎだったかな」

 

 そう呟きながらさらに奥へと進む。仭は現在街から離れ、近くの森にへといた。

 わざわざ来た目的は2つ。1つは街以外にもデュエリストがいるかもしれないと推測して。もう1つは漫画版決闘者の王国(デュエリストキングダム)のように、周囲の環境がデュエルに影響してフィールド魔法になっているのではないかと推測して。

 ただ、さすがに後者はないかなとやはり思っていたりする。だが、それならそれでも構わない。自分のように考えてこの場所に来た者もいるかもしれないし、興味本心で来ている者もいるかもしれないのだ。

 

「しかしやはりというか、ここに呼ばれた者は強い。此方の世界のデュエルモンスターズは娯楽となっているが故に、デュエリストとしての差はできてしまうのは仕方ないとはいえるが…」

 

 デュエル的な意味もあってだが、その者の持つ実力の類でも自分より強いだろう。皆何かしら”持っていた”のを、仭はまだ数戦しかデュエルを行っていないとはいえ、何となく感じていたからだ。才能の意味でも、超能力の意味でも、一言では表わせられないナニカという意味でも。

 後はまあ、久しぶりにデュエルを行ったために、初戦から少々調子が鈍っていたのもあるが。それもやっていくうちにやっと本調子に戻ってきたところである。

 しかし本気で自分以外(超能力等的な意味で)普通の人間はいそうにないなと思いながら生い茂る木々の間を抜けていくと、1本の大木がある所に出た。それは他の生い茂る木々とは比べ物にならないほど巨大で、圧倒的な存在感を出している。

 

 

「へぇ…まんまガイアパワーじゃないのかこれは?」

 

ガイアパワー

フィールド魔法

フィールド上に表側表示で存在する地属性モンスターの攻撃力は500ポイントアップし、守備力は400ポイントダウンする。

 

 思わずそう口にしながら、その大木へ近づいていく。そして大木の表面に手を付け、上を見上げた。

 

「…………」

 

 そのまましばし無言でいると、目的を思い出したのか振り返って立ち止まった辺りまで戻る。

 

「…さて、誰かいるんだろう!」

 

 地面に落ちている落ち葉や木の枝を踏みながら歩いてきたので、もしこの森の中に誰かいるのならば、自分に気付いて後を追ってくるのだろうと思っていたのだが、音もなく誰かがいる気配もない。しかしそれでもこの世界に呼ばれている者のことから、一応尋ねてみる。

 

「あれ?バレた?」

 

 すると木々の間から金髪のストレートヘヤーの女性が顔を見せ、此方に歩き出した。

 

「うーん。最近あんまり現場出てないからなー。何か鈍ってるのかも」

 

「…いいや、いるかどうかなんて分からなかったよ。だが、この世界にはどうも常識外の力を持っている人物が多数いるようなのでね。カマをかけたってこと」

 

「あ、そうなの?じゃあ、君にまんまと乗せられちゃったわけだね」

 

 からからと笑い、人の良い笑みを浮かべながら軽い口調で話す。が、仭は思いっきり警戒していた。

 

(何だこの女は…)

 

 得体の知れなさを感じる。いや、それは今までのデュエリストからも感じていたが、これは何かヤバい。何がヤバいというのは判らないが、何かヤバい気配がする。思わず内心ヤバイを連発するほど、得体の知れない何かを彼女から感じていた。

 ただひとまずいるかどうか、半信半疑ではあったが尋ねたら出てきてくれたので、一応1つ聞いておく。

 

「デュエリスト…か?」

 

「デュエリスト?ああ、あれね。エリオとかティアナがやってるカードゲームをやる人でしょ?私も持ってるけど……勝負するの?」

 

 カードを取り出す金髪の女を見て仭はデュエリストかと理解すると同時に、尋ねたことを間違えたなと若干後悔する。

 

「自己紹介しておくよ。俺は黒崎仭。何ら力を持たないながらも、誰かの気まぐれで呼び出されたデュエリストだ」

 

「私はフェイト・T・ハラオウン。じゃ、やろう?」

 

 相手はもう既にデュエルディスクにデッキをセットし、此方を見ている。それを見て仭はデュエルディスクを左腕に展開。さらにデッキを取り出してセットする。

 

「「デュエル!」」

 

仭:LP4000

フェイト:LP4000

 

「先行は…俺か。ドロー」

 

 デュエルディスクの機能により、先行となった仭はカードを引く。

 

「自分フィールド上にモンスターが存在しないことにより、手札から攻守を半分にして太陽風帆船(ソーラー・ウィンドジャマー)を特殊召喚」

 

 仭のフィールドに、帆船の帆が上下に付いた宇宙船が現れる。

 

太陽風帆船

ATK:800→400

 

(と、フィールド魔法効果は…発動されてないな。ということは環境で左右されはしないというわけか)

 

 フィールド魔法が勝手に発動されているだろうかと思い、デュエルディスクで確かめるがそれはなかった。これによって仭の目的は1つ達成されたわけだが、今はデュエル。そっちの方に集中する。

 

「太陽風帆船をリリースして、モンスターをセット。

 さらに永続魔法カイザーコロシアムを発動。このカードのコントローラー――つまるところ俺のフィールド上にモンスターが1体以上存在する場合、そっちがフィールド上に出す事ができるモンスターの数は、俺のフィールド上のモンスターの数を越える事はできない」

 

 仭がカードを発動すると、コロシアムが立ち始めて2人の周囲を囲む。さらに周囲の多くの観客?の歓声が響き渡る。

 今の状況を例えるならバトルシティ準決勝の闇遊戯(アテム)と海馬のデュエルの際の舞台であった。永続魔法だがこれはもうフィールド魔法だろうと仭が内心突っ込んでいると、フェイトが声をかけてくる。

 

「つまり今の君のフィールドにはモンスターが1体いるから、私は1体しかモンスターを出せないわけだね」

 

「そうなる。ただし、このカードが発動する前にフィールド上に存在しているカードは、この効果の影響を受けない。と言っても関係ないか。カードを1枚伏せてターンエンド」

 

 ターンが変わり、フェイトはデッキトップに手を添える。

 

「私のターン、ドロー!フィールド魔法、光子圧力界(フォトン・プレッシャー・ワールド)を発動するよ!」

 

「げっ」

 

 フィールド魔法が発動され、周囲が宇宙へと変わる。これにより背景が宇宙で周囲がコロシアム。なかなかにシュールな光景である。

 

「私のフィールドにモンスターがいないから、フォトン・スラッシャーを特殊召喚!」

 

フォトン・スラッシャー

ATK:2100

 

 モンスターが現れたことに、仭は顔を僅かにしかめる。もっとも、それはフォトン・スラッシャーの攻撃力からではない。

 

「フィールド魔法の効果で召喚されたフォトンモンスターのレベル×100のダメージを、フォトンモンスターをコントロールしていないプレイヤーに与えるよ。フォトン・スラッシャーのレベルは4。だから君に400ポイントのダメージ!」

 

「ちっ、トラップ発動、ダメージ・ダイエット!このターン受けるすべてのダメージを半分にする!」

 

 フィールド魔法効果により、宇宙空間から隕石が飛来して落下。仭はその衝撃でダメージを受ける。たかだが400だが、この後も展開することを予想してのことだ。

 

仭:LP4000→3800

 

「セットモンスターが怪しいけど、ここはバトル!フォトン・スラッシャーで、セットモンスターを攻撃!」

 

「セットモンスターは、ダブル・クロス・アーマー」

 

ダブル・クロス・アーマー

DEF:0

 

「守備力0?」

 

「1体のモンスターを使ってセットしたのだから、当然意味はある。ダブル・クロス・アーマーの効果。このカードが相手モンスターの攻撃対象になった時、ダメージ計算後に相手の攻撃モンスターを破壊する」

 

「む!」

 

 剣を引きずりつつも突撃して切り上げを繰り出してくるフォトン・スラッシャーの攻撃を、身軽そうな全身鎧が見た目のダブル・クロス・アーマーは、自身を軸に回転。そのまま回し蹴りで迎え撃つ。勢いのある脚は剣を折り、その勢いの状態でフォトン・スラッシャーにも回し蹴りを食らわして吹っ飛ばした。

 

「その後、破壊した相手モンスターの攻撃力の数値分のダメージを相手に与える」

 

「きゃっ!」

 

 ダブル・クロス・アーマーの反撃の勢いは止まらず、回転しながらフェイトの方にも近づき、回し蹴りを食らわす。そして破壊された。

 

フェイト:LP4000→1900

 

「いきなり結構貰っちゃったけど、このままじゃ終わらないよ!フォトン・サーベルタイガーを召喚!レベルは3だから300。その半分の150ダメージ!」

 

 全身に光を帯びたサーベルタイガーが現れ、それによって隕石が仭へ飛来する。

 

仭:LP3800→3650

 

「召喚時効果で、デッキからサーベルタイガー1体を手札に。それとサーベルタイガーは同名モンスターがいないと、攻撃力が800ポイント下がるよ」

 

フォトン・サーベルタイガー

ATK:2000→1200

 

「でも、そんなのは関係ない。手札から融合を発動!場と手札のフォトン・サーベルタイガーを融合して、ツイン・フォトン・リザードを融合召喚!ツイン・フォトン・リザードのレベルは6だから、300ポイントののダメージ!」

 

「…………」

 

ツイン・フォトン・リザード

ATK:2400

 

仭:LP3650→3350

 

「融合召喚してすぐであれだけど。ツイン・フォトン・リザードをリリース。そして融合素材に使用したフォトン・サーベルタイガー2体を墓地から特殊召喚!」

 

(同時召喚だから光子圧力界の効果は、1体のみにだが…)

 

 2体のサーベルタイガーが現れ、さらに上空から隕石が仭に向かって落下していく。

 

フォトン・サーベルタイガー×2

ATK:2000

 

仭:LP3350→3200

 

「さらに2体のサーベルタイガーをリリース!」

 

「…おい、まさか今度はあれが来るのか!」

 

 2体のモンスターが合わさって、赤い十字架の様な物体がフェイトの手元に現れる。それを見て仭は何が来るのか分かってしまった。

 

「闇に輝く銀河よ、希望の光になりて我が僕に宿れ!」

 

 そして十字架が投げられると、その十字架のもとに光が集まっていく。

 

「光の化身、ここに降臨!現れろ、銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトンドラゴン)!!」

 

 集まった光は、青い光を放つ巨大な竜となった。

 

「そして光子竜も当然フォトンと名の付くモンスター、フィールド魔法の効果が発動するよ。レベル8だから800だけど、ダメージを半分にされてるから400のダメージ!」

 

銀河眼の光子竜

ATK:3000

 

仭:LP3200→2800

 

「もう何回隕石が降ってきてるんだっての」

 

「えっと、5回だよ?」

 

「回数とかを言ってるんじゃなく…」

 

「あっ、そうなの。それと私はこれでターンエンドだよ」

 

光子圧力界(フォトン・プレッシャー・ワールド)(アニメZEXALオリカ)

フィールド魔法

『フォトン』または『光子』と名のついたモンスターが召喚・特殊召喚された時、そのモンスターのレベル×100ポイントダメージを、『フォトン』または『光子』と名のついたモンスターをコントロールしていないプレイヤーに与える。

 

ダブル・クロス・アーマー(アニメDMオリカ)

効果モンスター・アーマー

レベル6/地属性/機械族/攻撃力0/守備力0

自分フィールド上に表側表示で存在するアーマーモンスターは自分のターンに1体のみでしか攻撃できない。自分がコントロールするアーマーモンスターが攻撃対象になった時、攻撃対象を他のアーマーモンスターに変更する事ができる。

このカードは攻撃を行う事ができない。

このカードが相手モンスターの攻撃対象になった時、ダメージ計算後に相手の攻撃モンスターを破壊する。その後、破壊した相手モンスターの攻撃力の数値分のダメージを相手に与える。

 

仭 LP2800

手札2

・モンスター

なし

・魔法・罠

カイザーコロシアム

 

フェイト LP1900

手札1

・モンスター

銀河眼の光子竜

・魔法・罠

光子圧力界

 

「俺のターン、ドロー…カードを1枚伏せて、カードカー・Dを召喚。効果で自身をリリースして、カードを2枚ドロー。ターンエンドだ」

 

カードカー・D

ATK:800

 

 カードカー・Dの効果で、強制的にエンドフェイズに入って仭のターンが終わる。

 

「私のターン、ドロー!手札からフォトン・サブライメーションを発動!このカードは墓地のフォトンモンスター2体を除外することで2枚ドローする。私は墓地のフォトン・サーベルタイガーとフォトン・スラッシャーを除外して2枚ドロー!」

 

「手札増強、か。モンスターを召喚されるも困るし、トラップ発動、マグネット・アーマー。自分の墓地に存在するアーマーモンスター1体を選択して発動し、選択したモンスターを自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する。墓地のダブル・クロス・アーマーを蘇生!」

 

 ダブル・クロス・アーマーが復活し、ギャラクシーアイズの前に仁王立ちする。

 

ダブル・クロス・アーマー

ATK:0

 

「また来たかぁ。とりあえずドラゴニック・ディバインを発動!私のフィールド上にレベル8以上のドラゴン族モンスターが存在する場合、1000ライフポイントを払って発動。このターン発動した、私の墓地の一番上の魔法カード、フォトン・サブライメーションを手札に。

 そして発動!墓地のツイン・フォトン・リザードとフォトン・サーベルタイガーを除外して、2枚ドロー!」

 

フェイト:LP1900→900

 

「うーん…カードを3枚伏せて、ターンエンドだよ」

 

「マグネット・アーマーの効果で召喚されたモンスターは、エンドフェイズ時に破壊される」

 

フォトン・サブライメーション(アニメZEXALオリカ)

通常魔法

自分の墓地に存在する『フォトン』と名のついたモンスター2体をゲームから除外する事で発動する。自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

マグネット・アーマー(アニメDM・未OCGwikiオリカ)

通常罠

自分の墓地に存在するアーマーモンスター1体を選択して発動する。

選択したモンスターを自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する。

発動ターンのエンドフェイズ時に選択したモンスターを破壊する。

 

ドラゴニック・ディバイン(アニメZEXALオリカ)

通常魔法

自分フィールド上にレベル8以上のドラゴン族モンスターが存在する場合、1000ライフポイントを払って発動できる。

このターン発動した、自分の墓地の一番上の魔法カード1枚を手札に加える。

 

仭 LP2800

手札3

・モンスター

なし

・魔法・罠

カイザーコロシアム

 

フェイト LP900

手札1

・モンスター

銀河眼の光子竜

・魔法・罠

光子圧力界

伏せ3

 

「俺のターン、ドロー。アーマード・グラビテーションを発動!自分のデッキからアーマーモンスター4体を選択し、自分フィールド上に特殊召喚する」

 

「アーマーモンスター?」

 

 フェイトは聞き慣れない単語に、首を傾げる。それを見て仭はどうやらそっちの世界ではアーマーモンスターはいないようだなと思いながらプレイングを続ける。

 

「俺はデッキからサイキック・アーマー・ヘッド、バスター・パイル・アーマー、トラップ・バスター・アーマー、オーバー・ブースト・アーマーを特殊召喚!」

 

 仭のフィールドにヘルメット、右腕(ライトアーム)左腕(レフトアーム)両脚(レング)がそれぞれ出現した。

 

サイキック・アーマー・ヘッド

ATK:0

 

バスター・パイル・アーマー

ATK:0

 

トラップ・バスター・アーマー

ATK:0

 

オーバー・ブースト・アーマー

ATK:0

 

「部分的の装甲モンスター…。もしかして君が装備するの?」

 

「概ねそのような認識でいいと思う」

 

「へぇ、やってみせて!」

 

「まあ…構わないが」

 

 そう言うとそれぞれのアーマーモンスターが仭へ向かって行き、頭、右腕、左腕、両脚にそれぞれ装着された。

 

「胴体もあるんだが、今はそれ以外の4体しかいないからここまでだな」

 

「へぇー…胴体の方を守ってないから、まるでISみたいだなぁ」

 

「IS?……もしやインフィニット・ストラトスの略か?」

 

「えっ、何で君知ってるの?」

 

 もしやと思い言ってみたが、どうやら当たりだったらしい。確認のため、さらに続けてみる。

 

「…それで基本女しか乗れない兵器?」

 

「正解だよ。ってことはもしかして君…」

 

「…俺は兵器――『インフィニット・ストラトス』が主と化している世界出身だ。まさか同じような世界の住人に出会うとは…」

 

「そうなんだ。まあ、私はちょっと違うんだけどね」

 

「?……とりあえず続けさせてもらう。レベル4のサイキック・アーマーとバスター・パイルで、オーバーレイ!」

 

「え?」

 

「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築。

 エクシーズ召喚!現れろ、ギアギガント X(クロス)!」

 

 全身が歯車で構成され、一際目立つ白と水色の巨大な歯車を背負った機械戦士が現れる。

 

「さらにレベル4のトラップ・バスター、オーバー・ブーストの2体で、オーバーレイ!(以下略)ギアギガント X!」

 

ギアギガント X×2(それぞれORY2)

DEF:1500

 

 2体の機械戦士が並んだのを見て、フェイトは若干不満そうな声を出す。

 

「えー、そこはさっきのモンスター達の効果を使うところじゃない?」

 

「いや、だから装着しなかったんだけどな。戦闘で効果を発揮するわけだし」

 

 フェイトの言うことももっともな気もするが、すぐにエクシーズに使われるのに、わざわざ装着なんてしたら手間がかかるだけだし、ただの格好付けである。

 

「まあいいや。トラップ発動、デモンズ・チェーン!一方のギアギガント Xの攻撃を封じて、効果も無効にするよ」

 

「そう来たか。が、もう1体いる。ギアギガント Xの効果発動。エクシーズ…いや、ORUを1つ使い、デッキか墓地からレベル4以下の機械族モンスターを手札に加える。デッキからビックバン・ブロー・アーマーを手札に」

 

ギアギガント X(2)→(1)

 

「モンスターをセット、さらにカード2枚伏せてターンエンドだ」

 

 仭は場を整えてターンを終えた。フェイトは愚痴っていたが、攻撃が通りさえするのならば、仭もエクシーズに使うようなことはせず、組み合わせももっと別のようにしていた。ただ、攻撃が通りそうにもないと考えた。それだけである。

 

「私のターン、ドロー。トライアングル・イヴォルブを発動!私のフィールド上のレベル5以上のモンスター1体を選択して発動。選択したモンスターをエクシーズ素材とするなら、1体で3体分の素材とする事ができる。ただし、召喚したエクシーズモンスターの攻撃力は1000下がるけど」

 

「何!?まさか…」

 

 レベル8で3体の素材で召喚されるエクシーズモンスター。それに素材が光子竜ということから、あるエクシーズモンスターが頭に浮かぶ。

 するとフェイトの手元に槍のような物体が現れ、それをエクシーズ召喚時に発生する渦に突き刺すように放り投げる。

 

「レベル8の銀河眼の光子竜でオーバーレイ!

 1体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!

 エクシーズ召喚!逆巻く銀河よ、今こそ、怒涛の光となりてその姿を現すがいい!降臨せよ、我が魂!|超銀河眼の光子龍《ネオ・ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン》!!」

 

 そして現れたのは赤い光の肉体を持った三頭龍。その輝きと圧倒的存在感に仭は思わず身を退きそうになる。

 

超銀河眼の光子龍(ORY1)

ATK:4500→3500

 

「光子竜を素材としてエクシーズ召喚に成功した超銀河眼の効果で、このカード以外のフィールド上に表側表示で存在するカードの効果を無効にする。フォトンハウリング!」

 

「くっ」

 

 超銀河眼の光子龍の咆哮に、世界やモンスターらがその能力(ちから)を失う。

 

「さらにエクシーズ・トレジャーを発動!フィールド上に表側表示で存在するモンスターエクシーズの数だけ、自分のデッキからカードをドローできる。全部で3体、だから3枚ドロー!

 続いて装備魔法フォトン・ストライクを超銀河眼に装備。フォトン・ストライクを装備したモンスターは貫通効果を持ち、このカードの効果でダメージが発生した時、相手に1000ポイントのダメージを与えるよ」

 

「何だと!?」

 

「そして超銀河眼の効果発動!ORUを1つ取り除いて、相手フィールド上のORUを全て取り除く。そしてこのターン超銀河眼の攻撃力は、取り除いた数×500ポイントアップして、その数だけ攻撃できるよ。君のフィールドに存在する3つのORUを取り除いて、攻撃力1500アップ!さらに3回攻撃!」

 

超銀河眼の光子龍(1)→(0)

ATK:3500→5000

 

「光子竜持ちの超銀河眼に、貫通効果とバーンとか凶悪この上ない!!」

 

「行くよー♪」

 

 叫ぶ仭に対して笑顔のフェイト。それはさながら死刑宣告を告げる天使のように仭は視えた。

 

「超銀河眼で、ギアギガント Xに攻撃!アルティメット・フォトン・ストリーム!」

 

「くそっ、いい笑顔でやりやがって。俺より性質(たち)が悪いんじゃないか?トラップ発動、ホーリージャベリン!超銀河眼の攻撃力分ライフを回復。

 続いてトラップ発動、シフトチェンジ!その1撃目の攻撃対象をセットモンスターに変更!」

 

仭:LP2800→7800

 

 3つの口から発射される強力な光線は、攻撃対象の機械戦士の前に躍り出た正体不明のモンスターへと変わり、光線が直撃する前にセットモンスターの姿が現れる。

 

ビックバン・ブロー・アーマー

DEF:0

 

 そのアーマーモンスターは、前に出た仭の右腕へと装着される。仭は笑みを浮かべながら、勢いよく右拳を振りかぶって光線へぶつけた。

 

「攻撃対象を変えたところで、フォトン・ストライクの効果でダメージが通るよ!」

 

「残念だが、ビックバン・ブローとの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる!」

 

 そう喋ってる間に光線とぶつかりあっている拳が、徐々に押し始めていく。

 

「さらにこのカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時、フィールド上に存在する全てのモンスターを破壊する。その後、破壊したモンスターの攻撃力の合計値分のダメージをお互いのプレイヤーは受ける」

 

「嘘!?」

 

「当然9600(5000+2300×2)のダメージはライフを回復した俺も耐えられない。故に墓地のダメージ・ダイエットを除外してダメージを半減!」

 

「マズイ!トラップ発動、ファイナル・ライフガードナー!このカードは私のライフが0になるダメージを受けるとき、ライフを100だけ残してバトルを終了させる!」

 

「―――ジ・エンド・オブ・クラッシャー!!」

 

 光線を突き破っていき、超銀河眼にビックバン・ブロー・アーマーの拳が突き刺さる。そしてすべてを巻き込む大爆発を起こした。

 

「ぐおおおおおっ!!」

 

「きゃああああっ!!」

 

仭:LP7800→3000

 

フェイト:LP900→100

 

 お互い爆発の衝撃で吹っ飛ばされるが、それぞれうまく体勢を立て直して着地する。

 

「っと、さすがに決まったと思ったが…」

 

「結構衝撃来るなぁ。私はこのままターンエンドだよ」

 

アーマード・グラビテーション(アニメDM・未OCGwikiオリカ)

通常魔法

自分のデッキからアーマーモンスター4体を選択する。

選択したモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する。

発動ターンのエンドフェイズ時に、この効果で特殊召喚したモンスターを全て墓地へ送る。

 

サイキック・アーマー・ヘッド(アニメDMオリカ)

効果モンスター・アーマー

レベル4/地属性/機械族/攻撃力0/守備力500

自分フィールド上に表側表示で存在するアーマーモンスターは 自分のターンに1体のみでしか攻撃できない。

自分がコントロールするアーマーモンスターが攻撃対象になった時、攻撃対象を他のアーマーモンスターに変更する事ができる。

このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、自分のドローフェイズ時に通常のドローする代わりに、自分のデッキからアーマーモンスター1体を手札に加える事ができる。

また、自分ターンのスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在する場合、このカードを自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。

 

バスター・パイル・アーマー(アニメDMオリカ)

効果モンスター・アーマー

レベル4/地属性/機械族/攻撃力0/守備力0

自分フィールド上に表側表示で存在するアーマーモンスターは 自分のターンに1体のみでしか攻撃できない。

自分がコントロールするアーマーモンスターが攻撃対象になった時、攻撃対象を他のアーマーモンスターに変更する事ができる。

このカードが攻撃を行う場合、自分が受ける戦闘ダメージは0になり、このカードと戦闘を行った相手モンスターはダメージステップ終了時に破壊する。

その後、相手に500ポイントのダメージを与える。

 

トラップ・バスター・アーマー(アニメDMオリカ)

効果モンスター・アーマー

レベル4/地属性/機械族/攻撃力0/守備力0

自分フィールド上に表側表示で存在するアーマーモンスターは 自分のターンに1体のみでしか攻撃できない。

自分がコントロールするアーマーモンスターが攻撃対象になった時、攻撃対象を他のアーマーモンスターに変更する事ができる。

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分がコントロールする全てのアーマーモンスターは罠カードの効果を受けない。

 

オーバー・ブースト・アーマー(アニメDM・未OCGwikiオリカ)

効果モンスター・アーマ-

レベル4/地属性/機械族/攻撃力0/守備力500

自分フィールド上に表側表示で存在するアーマーモンスターは 自分のターンに1体のみでしか攻撃できない。

自分がコントロールするアーマーモンスターが攻撃対象になった時、攻撃対象を他のアーマーモンスターに変更できる。

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分がコントロールする全てのアーマーモンスターは対象を指定しないモンスターカードの効果では破壊されない。

 

トライアングル・イヴォルブ(アニメZEXALオリカ)

通常魔法

自分フィールド上のレベル5以上のモンスター1体を選択して発動できる。

このターン、選択したモンスターをエクシーズ素材とする場合、1体で3体分の素材とする事ができる。

また、選択したモンスターをエクシーズ素材としたモンスターエクシーズの攻撃力は1000ポイントダウンする。

 

エクシーズ・トレジャー(アニメZEXALオリカ)

通常魔法

フィールド上に表側表示で存在するモンスターエクシーズの数だけ、自分のデッキからカードをドローできる

 

フォトン・ストライク(漫画ZEXALオリカ)

装備魔法

装備モンスターが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

この効果でダメージが発生した時、さらに、相手ライフに1000ポイントダメージを与える。

 

ビックバン・ブロー・アーマー(アニメDMオリカ)

効果モンスター・アーマー

レベル4/地属性/機械族/攻撃力0/守備力0

自分フィールド上に表側表示で存在するアーマーモンスターは 自分のターンに1体のみでしか攻撃できない。

自分がコントロールするアーマーモンスターが攻撃対象になった時、攻撃対象を他のアーマーモンスターに変更する事ができる。

このカードの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。

このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時、フィールド上に存在する全てのモンスターを破壊する。

その後、お互いのプレイヤーはこの効果で破壊したモンスターの攻撃力の合計分のダメージを受ける。

 

ファイナル・ライフガードナー(漫画ZEXALオリカ)

通常罠

自分のライフが0になるダメージを受ける時に発動できる。

自分のライフポイントを100にしてバトルフェイズを終了する。

 

仭 LP3000

手札1

・モンスター

なし

・魔法・罠

カイザーコロシアム(効果無効)

 

フェイト LP100

手札2

・モンスター

なし

・魔法・罠

光子圧力界(効果無効)

デモンズ・チェーン(効果無効)

伏せ1

 

「俺のターン、ドロー。墓地のサイキック・アーマーの効果。自分スタンバイフェイズ時、このカードが墓地に存在する場合、自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。蘇れ、サイキック・アーマー!」

 

 仭のフィールドに1体のアーマーモンスターが現れ、プレイヤーの頭に装着される。

 

サイキック・アーマー・ヘッド

ATK:0

 

「これだけだと寂しいな。手札からフルアーマー・グラビテーションを発動!自分のデッキの上からカードを10枚めくり、その中からアーマーモンスターを可能な限り特殊召喚する」

 

「デッキから10枚!?」

 

 フェイトはデッキをめくる枚数に思わず驚く。それを視界に収めながら、仭はデッキをめくり始める。

 

めくられたカード

・死者蘇生

・アクティブ・ガード・アーマー

・速攻のかかし

・ブラックホールシールド・アーマー

・ブレイクスルー・スキル

・バスター・ナックル・アーマー

・アドバンスド・シールド・アーマー

・一族の結束

・スクラップ・リサイクラー

・カース・ガントレット・アーマー

 

「アクティブ・ガード・アーマー、ブラックホールシールド・アーマー、バスター・ナックル・アーマー、アドバンスド・シールド・アーマーを特殊召喚!」

 

アクティブ・ガード・アーマー

DEF:1500

 

ブラックホールシールド・アーマー

DEF:0

 

バスター・ナックル・アーマー

ATK:0

 

アドバンスド・シールド・アーマー

DEF:0

 

「残りのカードは全て墓地に送る(落ちたら痛いカードばかりで、墓地アドバンテージ系が全然ないな)」

 

 頭に加え、胴体、左腕、右腕、(デュエルディスクのすぐ横辺りに)楯が装着された。

 

(今度は使ってくるのかな?)

 

「バスター・ナックルの攻撃力は、フィールド上に表側表示で存在するアーマーモンスターの数×200ポイントアップする」

 

バスター・ナックル・アーマー

ATK:0→1000

 

「バトル。バスター・ナックルで、ダイレクトアタック!」

 

「トラップ発動、リビングデッドの呼び声!墓地から銀河眼の光子竜を特殊召喚!」

 

 フェイトへ自身が動いて殴りかかろうとした時、その間に銀河眼の光子竜が復活したことで急停止する仭。

 

銀河眼の光子竜

ATK:3000

 

「おっと、危ない危ない。バトルを終了して、ターンエンド」

 

 攻撃を中止すると自分のフィールドの方へ戻り、そのままターンを終える。

 

「私のターン、ドロー!銀河の魔導師(ギャラクシー・ウィザード)を召喚!」

 

 大きめなローブを着た白い魔術師が現れる。

 

銀河の魔導師

ATK:0

 

「効果を発動して、魔導士のレベルをエンドフェイズ時まで4つ上げるよ」

 

銀河の魔導師

レベル4→8

 

(レべル8が2体。アーマーモンスターの厄介さを完全には知られてないが、来るとするなら…やはりあれだろうな)

 

 レベル8のモンスター2体並んだことに、ある竜が脳裏に浮かぶ。そしてそれはすぐに現実となる。

 

「私はレベル8の光子竜と、銀河の魔導師でオーバーレイ!

 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!

 宇宙を貫く雄叫びよ、遥かなる時をさかのぼり銀河の源よりよみがえれ!

 エクシーズ召喚!顕現せよ、そして我を勝利へと導け!No.107 銀河眼の時空竜!!」

 

「やはりこいつか。くそっ、面倒な…」

 

 現れたのは赤と青の宝石が付いた黒い四角錐の姿。それは展開していくと、機械的なフィルムをした竜へ変化した。それを見て苦い表情を浮かべる仭。

 

No.107 銀河眼の時空竜(ORY2)

ATK:3000

 

「バトルフェイズ開始!この瞬間ORUを1つ取り除いて効果発動!時空竜以外の全てのモンスター効果を無効にして、その攻守を元々の数値に戻す!タキオン・トランスミグレイション!」

 

「チェーンして、ブラックホールシールドの効果発動!このカードをリリースして、このターンのバトルフェイズを終了する!」

 

 仭がそう言いながら構えた左肘に穴が開き、黒い四角錐に姿を変えた銀河眼の時空竜に向けて吸引を始める。

 

No.107 銀河眼の時空竜(2)→(1)

 

「タキオンとは超光速で動き、時間を逆行するとされる仮想の粒子。だが、ブラックホールは光さえも抜け出せない重力を持つ。今回そっちに軍配が上がるとはいえ、思い通りに逆行なんてさせない」

 

「むぅ、また攻撃ができなかった」

 

 ブラックホールシールド・アーマーの効果を受けながらも、黒い四角錐状態の時空竜は光を放つ。するとアーマーモンスターらが錆びた状態になっており、それによってブラックホールシールド・アーマーの吸引も止まり、消滅した。

 

バスター・ナックル・アーマー

ATK:1000→0

 

「危ない危ない」

 

「カードを2枚伏せて、ターンエンドだよ」

 

フルアーマー・グラビテーション(アニメDMオリカ)

通常魔法

自分のデッキの上からカードを10枚めくり、その中からアーマーモンスターを可能な限り特殊召喚する。

それ以外のカードは墓地へ送る。

 

アクティブ・ガード・アーマー(アニメDMオリカ)

効果モンスター・アーマー

レベル4/地属性/機械族/攻撃力0/守備力1500

自分フィールド上に表側表示で存在するアーマーモンスターは 自分のターンに1体のみでしか攻撃できない。

自分がコントロールするアーマーモンスターが攻撃対象になった時、攻撃対象を他のアーマーモンスターに変更できる。

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、このカードのコントローラーが受けるカードの効果によるダメージは0になる。

 

ブラックホールシールド・アーマー(アニメDM・未OCGwikiオリカ)

効果モンスター・アーマー

レベル4/地属性/機械族/攻撃力0/守備力0

自分フィールド上に表側表示で存在するアーマーモンスターは 自分のターンに1体のみでしか攻撃できない。

自分がコントロールするアーマーモンスターが攻撃対象になった時、攻撃対象を他のアーマーモンスターに変更する事ができる。

自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードをリリースして発動する。

このターンのバトルフェイズを終了する。

この効果は相手ターンでも発動する事ができる。

 

バスター・ナックル・アーマー(アニメDMオリカ)

効果モンスター・アーマー

レベル3/地属性/機械族/攻撃力0/守備力0

自分フィールド上に表側表示で存在するアーマーモンスターは 自分のターンに1体のみでしか攻撃できない。

自分がコントロールするアーマーモンスターが攻撃対象になった時、攻撃対象を他のアーマーモンスターに変更する事ができる。

このカードの攻撃力は、フィールド上に表側表示で存在するアーマーモンスターの数×200ポイントアップする。

 

アドバンスド・シールド・アーマ-(アニメDM・未OCGwikiオリカ+α)

効果モンスター・アーマー

レベル4/地属性/機械族/攻撃力500/守備力0

自分フィールド上に表側表示で存在するアーマーモンスターは 自分のターンに1体のみでしか攻撃できない。

自分がコントロールするアーマーモンスターが攻撃対象になった時、攻撃対象を他のアーマーモンスターに変更できる。

1ターン1度、このカードが攻撃対象になった時、このカードの守備力は相手モンスターと戦闘を行う攻撃力の数値分アップする。

バトルフェイズ終了後、このカードの守備力は元に戻る。

 

仭 LP3000

手札1

・モンスター

サイキック・アーマー・ヘッド

アクティブ・ガード・アーマー

バスター・ナックル・アーマー

アドバンスド・シールド・アーマー

・魔法・罠

カイザーコロシアム(効果無効)

 

フェイト LP100

手札0

・モンスター

No.107 銀河眼の時空竜(ORY1)

・魔法・罠

光子圧力界(効果無効)

デモンズ・チェーン(効果無効)

リビングデッドの呼び声(対象なし)

伏せ2

 

「俺のターン、ドロー。貪欲な壺を発動。墓地のバスター・パイル・アーマー、ビックバン・ブロー・アーマー、オーバー・ブースト・アーマー、カース・ガントレット・アーマー、速攻のかかしをデッキに戻す。そして2枚ドロー!」

 

 ドローしたカードを見て、笑みを浮かべる仭。

 

「手札から屑鉄再生工場を発動。自分の墓地に存在する機械族モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。俺は墓地のトラップ・バスターを蘇生」

 

 4体のアーマーモンスターを装着している仭に、さらに左腕が装着される。

 

トラップ・バスター・アーマー

ATK:0

 

「そしてこの効果で特殊召喚に成功した場合、手札・フィールド上から、融合モンスターによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、機械族の融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚扱いとして特殊召喚する」

 

「まさか…アーマーモンスターの融合モンスター!?」

 

「俺は場の5体のアーマーモンスターを融合!出でよ、アルティメイト・フルスキン・アーマー!!」

 

 仭は装着しているアーマーモンスターと共に、光に呑みこまれる。そして全身の所々の蒼い装甲に、元々装着されていたアーマーモンスターを加えた姿の仭が現れた。

 

アルティメイト・フルスキン・アーマー

ATK:0

 

「…あれ?」

 

「…拍子抜け?一応言っておくが、このアーマーモンスターはヴァルバロイドやF・G・Dみたいに攻撃力があるわけではない。アルティメイト・フルスキンは、融合素材にしたモンスターのすべての効果を得る」

 

「!?つ、つまりそのモンスター1体で5体分のアーマーモンスターってこと?」

 

「その通り」

 

 つまるところ、サイキック・アーマー・ヘッド、アクティブ・ガード・アーマー、バスター・ナックル・アーマー、アドバンスド・シールド・アーマー、トラップ・バスター・アーマーの効果を備えていることになる。

 

「そしてアルティメイト・フルスキン自身の効果発動。1ターンに1度、このカードの効果で得たモンスターの効果の1つを無効、または自分フィールド上のアーマーモンスター1体をリリースすることで2つある効果の内1つを選択して発動する。

 俺はアドバンスド・シールドの効果を無効にして、自分のデッキ・墓地から『アーマー』と名の付くカードを1枚手札に加える効果を使用。墓地のアーマード・グラビテーションを手札に」

 

 すると仭に装着されている楯の部分が消滅し、その光が1枚のカードを手札へ持っていく。

 

「アーマード・グラビテーションを発動。デッキからバスター・パイル、ビックバン・ブロー、オーバー・ブースト、カース・ガントレットを特殊召喚!」

 

 右腕×3、それと両脚が重なって装着される。

 

バスター・パイル・アーマー

ATK:0

 

ビックバン・ブロー・アーマー

ATK:0

 

オーバー・ブースト・アーマー

DEF:0

 

カース・ガントレット・アーマー

ATK:0

 

「ちょっと危なそうだなぁ。マジック発動、非常食!光子圧力界、デモンズ・チェーン、リビングデッドの呼び声を墓地に送ってライフを3000回復するよ!」

 

フェイト:LP100→3100

 

「くっ、ライフを回復されたか。バトル!カース・ガントレットで時空竜を攻撃!

 (せめて止めを刺せなくとも、ライフと時空竜だけでも持っていかせてもらうぞ。カース・ガントレットは、戦闘ダメージを相手に押し付け、さらに戦闘後道連れを行う。もう1枚の伏せカードが不安だが、基本的にフィールドにいるアーマーモンスターで対応はできるし…大丈夫だろう)」

 

 呪いの札が所々に付いている右腕で殴り掛かりにいく仭。

 

「さっきのは念のため―――とでも思った?」

 

 その時仭が見たのは、どこまでも真っ直ぐで……でも冷たさと狂気さえ感じさせる冷笑だった。

 

「!?」

 

 思わず立ち止まりかけるがもう遅い。彼は既に攻撃宣言をしてしまっている。

 

「甘い。甘いね……詰めを誤ると痛い目を見るよ?」

 

 くすくすと笑いながらフェイトはディスクのボタンを押す。

 

「トラップ発動、オーバー・タキオン・ユニット!500ライフポイントを払って、私のフィールド上の『タキオン』と名のついたモンスター1体を選択。私は銀河眼の時空竜を選択するよ。

 そして選択したモンスターの『ORUを取り除いて発動する効果』を発動する」

 

「なっ!?ということは――」

 

「時空竜のORUを1つ取り除いて効果発動!時空竜以外の全てのモンスター効果を無効にして、その攻守を元々の数値に戻す!タキオン・トランスミグレイション!」

 

(…油断誘うためにブラックホールをデッキに戻し、召喚させなかったの失敗したなぁ)

 

 黒い四角錐に姿を変えた銀河眼の時空竜は、光を放つ。すると仭のフィールドのすべてのアーマーモンスターは、その能力を失っていく。

 

フェイト:LP3100→2600

 

No.107 銀河眼の時空竜(1)→(0)

 

 その際に僅かなプレイングミスを後悔しているとフェイトは

 

「油断を誘うというのは良い戦略だけど……もう何年も人智を超えた化け物と戦ってる人間を騙すにはまだまだ経験不足だよ」

 

 諭すように笑うフェイトはそのままタキオンドラゴンに手を翳し

 

「迎撃だよ!殲滅のタキオン・スパイラル!!」

 

(てか、さっきのフラグか)

 

 動きが鈍くなった仭に対し、無情の光線を時空竜は放った。

 

仭:LP3000→0

 

屑鉄再生工場(アニメDMオリカ)

通常魔法

自分の墓地に存在する機械族モンスター1体選択して発動する。

選択したモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する。

この効果で特殊召喚に成功した場合、以下の効果を使う事ができる。

●手札・フィールド上から、融合モンスターによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、

機械族の融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚扱いとして特殊召喚する。

 

アルティメイト・フルスキン・アーマー(オリカ)

融合・効果モンスター・アーマー

レベル12/地属性/機械族/攻撃力0/守備力0

アーマーモンスター×5

このカードは融合素材にしたモンスターすべての効果を得る。

1ターンに1度、このカードの効果で得たモンスターの効果の1つを無効、または自分フィールド上のアーマーモンスター1体をリリースすることで、以下の効果から1つを選択して発動できる。

●自分のデッキ・墓地から『アーマー』と名の付くカードを1枚手札に加える。

●このカードがカード効果によってフィールドを離れる時に発動。その効果を受けない。

また、このカードの効果で得たモンスターの効果で、このカードがリリースされるとき、それを無視して発動できる。その後、発動した効果を無効にする。

自分のエンドフェイズ毎に1000ライフポイントを払う。または、1000ライフポイント払わずにこのカードを破壊する。この時このカードの効果を発動できない。

 

カース・ガントレット・アーマー(オリカ)

効果モンスター・アーマー

レベル6/地属性/機械族/攻撃力0/守備力0

自分フィールド上に表側表示で存在するアーマーモンスターは自分のターンに1体のみでしか攻撃できない。

自分がコントロールするアーマーモンスターが攻撃対象になった時、攻撃対象を他のアーマーモンスターに変更する事ができる。

このカードの戦闘によって発生する戦闘ダメージはかわりに相手が受ける。

戦闘後、このカードと、このカードと戦闘を行ったモンスターを墓地に送る。

 

オーバー・タキオン・ユニット

通常罠

500ライフポイントを払って、自分フィールド上の『タキオン』と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。

選択したモンスターの『エクシーズ素材を取り除いて発動する効果』を発動する。

 

 

 

(…今回で改めてわかった。時空竜はマジ警戒。そして直前に何か考えるべきではない)

 

 デュエルが終わり、仭がそう反省しているとフェイトが近づいてくる。

 

「楽しかったよ」

 

「ああ、此方こそ。しかしあのプレイミスを俺の油断ではなく、わざとだと見破ってるとは。いや、結果的にプレイミスは油断となってはいるけれど」

 

 これでも人を騙すのにはそれなりに自信があったのだが、そう呟きながら肩を竦める。

 

「まあね。けど、経験不足ってだけで君が下手なわけじゃないよ」

 

「それはどうも。…しかし、ただ者ではないと感じてはいたが、あんたはどうも俺の認識以上の存在だったようだ。先の威圧は並の人間が出せるものじゃない。少なからず、修羅場を何度も越えている者のレベルだ」

 

「…まあ、こっちでは色々とあるから、ね」

 

「…できたらで構わない。話してくれないか?」

 

 仭の言葉に、少し悩んだ末にフェイトは話す。

 自分達が現在活動してる世界で、出没しているネクロという存在の事を話す。

 

「…なるほど。その死霊魔術(ネクロマンシー)によって、魂や死体、果てには生きた人間すらも媒介にして死霊(ネクロ)とさせるわけか。生物災害(バイオハザード)だな」

 

 話を聴いて、溜め息を吐きながら仭はそう呟いた。複雑そうな表情を浮かべている。

 

「それにISは所詮人によって造られた兵器(モノ)。それに乗る生きた人間を媒介にするのであれば、あちらにとって勝手が良すぎる手駒と言っても過言じゃない、か」

 

「…そうなるね」

 

 そう呟くフェイトには多少影が視える。それに気づいた仭はさりげなく話を逸らす。

 

「しかしそのような存在と戦っているのであれば、言うまでもなく実力はまずそんじょそこらの者よりはるかにあるはず。だというのに、この世界に連れ去られるとは…主催者のあの腹黒そうな眼鏡は、どうも予想をはるかに超える存在らしいな」

 

「主催者の腹黒そうな眼鏡?…あの愛菜という存在のこと?」

 

「ああ、あの腹黒そう…いや、もう腹黒眼鏡でいいか」

 

 自分達をこの世界に呼び寄せた得体の知れない存在の呼び方に、フェイトは少し心配そうな表情を浮かべる。

 

「…あの、君は彼女と知り合いというわけじゃあないんだよね?」

 

「知り合いではない」

 

「…言って何かされるとか思わなかったの?」

 

 当の本人はそれに普通に答える。

 

「これに反応してるのであれば、俺はもうとっくに何かされてるか、死んでる。それに有象無象の人間の暴言に、あれが気にするとは思えないしな」

 

 どうやら既にそのようなことは口走っていたらしい。しかも彼女が聞いていると前提にしてだ。

 

「そう割り触れられるの凄いね」

 

「抗ったところでどうしようもないし、それに呼び出したのはあれだからな。あれからしたら数少ない、何ら能力を持たぬも一応は思惑通りに動いてくれる人間(オモチャ)だし」

 

 そう微笑を浮かべながら、自分が彼女にとってどういう存在かも何とでもないように語る仭に、フェイトは多少呆れを抱いていた。

 

「年齢不相応にかなり冷静だね君」

 

「いや、驚きを通り越してるだけだって。それに頼れる者もいないからな」

 

「えっ、君しか来てないの?」

 

「おそらく。俺がこの世界に来た時には周囲に誰もいなかったし。まあ、デュエルが主流ではない俺の世界から、呼び出して説明したところで、あれの思うように動いてくれるか、かなり怪しい所もあるだろうしな。俺だってどうするか悩んでたが、返してくれそうにないと判断してデュエル始めたわけだし(デュエルの実力より精神的な意味でもと考えられるがな)」

 

「まあ、そうだよねぇ」

 

 仭の言うことはもっともであるのだが、その辺はこの世界に呼ばれた者のほとんどがデュエル脳故にか、あまり気にしないというだけ?なので悪しからず。

 

「そういえば、そっちの世界ではどんな感じなの?」

 

「別段、IS以外に目立つモノは多分ない。女尊男卑くらいだな。そちらの世界に比べたら明らかにましだろうが、それでも平和とは言えない」

 

 仭の言葉にフェイトはすぐに否定する。

 

「違うよ。日々の中に少しでも平和はあるんだよ、でもねそれに気付かないのが人間なんだ。世界には悲劇が満ちている。でも人はそれに気付かない。だから破壊を繰り返し、僅かな平和でさえ壊してしまう……だから仭、君も気付いてないだけなんだよ。君が手にしている平和にね」

 

「…………」

 

 その重い言葉に仭が黙り込んでいると、フェイトは空を見て

 

「そうだね~若いから判らないよね?でもね。気付いたときにはもう遅い事もあるんだ。だからちゃんと掴んでないと駄目なんだ。見つけた平和と幸福は手放しちゃ駄目なんだよ」

 

 からからと笑うフェイトに仭が

 

「強いんだな。貴女は……」

 

「んー違うよ。私は強くないよ、私は唯知ってるだけ……絶望しても傷ついても進み続ける人の背中を……私はあの人の隣に立てるようになりたいだけなんだ」

 

 少しだけはにかんだ表情のフェイトは、そうだっと手を打つ、

 

「この世界に来てるから、興味があったら探してみて。黒いコートに銀髪が特徴の男の人だから、きっとすぐ判るよ」

 

「まぁ時間があったら」

 

「話してみるだけでも良いかも知れないよ?」

 

 そう笑うフェイトは地面に寝転がり、目を閉じた。

 その言葉はきっと少しでも争いや死がない世界を大事にしたいということなのだろうと思いながら、仭は邪魔にならないようにその場を後にする。

 

「日々の中に少しでも平和はある、か。なるほど。…馬鹿だな俺は。それを既に分かっていたくせに、気付かないなんて」

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