夜天の守護者 番外編   作:混沌の魔法使い

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頑張れ!リインフォースさん!!

頑張れ!リインフォースさん!!

 

 

「さてと・・家族会議を始めます」

 

主はやての一言で家族会議・・正確には兄上様をどうやって自分達の物にするかの会議が始まった・・

 

「今回の議題はリインフォースについてや」

 

私!?私が議題と言う事に驚いてると主はやては、私を見て

 

「リインフォース・・兄ちゃんをデートに誘ったりした?」

 

そう尋ねて来る主はやてに

 

「デ・・デ・・デートですか?・・・いえそんな事はしてませんが?」

 

そう言うと主はやては溜め息を吐き

 

「なぁ・・リィンフォースも兄ちゃん好きなんやろ?・・私達は皆デートしたことある・・リィンフォースもデートせな」

 

そう言う主はやてに

 

「で・・でも・・その・・恥ずかしいですし・・」

 

指をちょんちょんとしながら言うとヴィータが

 

「最初は恥かしいのは当たり前だ・・慣れれば気にならなくなるぜ・・そうだ明日休暇だから兄貴をデートに誘えよ」

 

「なななな・・無・・「良いね、決定!リインフォースは明日兄ちゃんをデートに誘うで決まりやね!」・・はう・・」

 

そう言うヴィータに私が無理だと言う前に主はやてが強引に決定し、明日までに私は兄上様をデートに誘うと言う事が決定してしまった・

・私が停止している間に主はやてとヴィータは部屋から出て行ってしまった・・1人残っていたシグナムは私の肩に手を置き

 

「頑張れ・・きっと出来る」

 

そう言って出て行ってしまった・・私はのろのろと立ち上がり

 

「あ・・兄上様をデ・・デートに誘わなければ・・」

 

私はそのまま兄上様を探す為に自分の部屋を後にした

 

ファーストトライ

 

「執行官も兼ねろ?・・それは無茶じゃないか?」

 

そう言う兄上様にフェイトが

 

「大丈夫だよ!最初は私も一緒だし・・龍也なら執行官も出来るよ!!」

 

熱心に執行官もと誘う兄上様は私に気付き

 

「リインフォース?・・どうしたんだ?何か用か?」

 

そう尋ねて来る兄上様の顔を見て

 

「かあああ・・な・・何でも無いです!!」

 

私は赤面して走り去ってしまった・・ファーストトライ・・大失敗

 

 

 

セカンドトライ

 

「今・・兄上様は1人・・今がチャンス・・チャンスなんだ・・」

 

私は自分に言い聞かせるように呟き、勇気を出して話しかけようとした所で

 

「龍也さん、今暇ですか?良かったら訓練に付き合ってくれませんか?」

 

ティアナが来て兄上様に言う、私は再び柱の影に隠れ、兄上様とティアナの会話を見ていた・・

 

「訓練か・・まぁ良いか・・暇だし・・付き合うよ」

 

頷き歩いていってしまった兄上様を見て

 

「はううう・・や・・やっぱり・・無理なのかな・・」

 

私が頭を抱えてると

 

「お姉様?・・どうしたですか?・・そんなに頭を抱えて?」

 

そう尋ねて来るリィンに事情を説明すると

 

「そうですか・・お兄様をデートに・・頑張るです!リィンは応援するです・・では行くですよ!!」

 

「ちょ・・ちょっと待て・・何処に行くつもりだ?」

 

そう尋ねるとリィンは笑いながら

 

「お兄様の所です!!善は急げですぅ!」

 

そう言うリィンに手を引かれ、私は兄上様を探し始めた・・セカンドトライ失敗・・サードトライに向け協力者獲得

 

 

 

サードトライ

 

「ふう・・やれやれ・・ティアナは頑張りすぎだよな・・」

 

紅茶を飲みながら呟いてる兄上様を見つけたリィンは

 

「さぁ!お姉様今がチャンスです!!お兄様をデートに誘うです!!」

 

元気よく言うリィンに

 

「は・・恥かしいんだが・・」

 

恥かしいと言うとリィンは

 

「そんな事を言っていてはお兄様を取られてしまうです!!だから頑張るです!!」

 

そう言って背中を押すリィンに

 

「判った・・誘ってくる・・」

 

私はそう返事を返し兄上様の所に向かって歩き出した

 

「うん?リインフォース?・・どうした」

 

笑いながら尋ねて来る兄上様の顔を見ながら

 

「えっとですね・・その・・明日・・お暇でしょうか?」

 

明日暇かと尋ねると

 

「明日?・・別に予定は無いが・・どうしたんだ急に?」

 

そう尋ねて来る兄上様に

 

「その・・宜しかったらなのですが・・明日・・一緒に街に出掛けませんか?」

 

勇気を出して言うと兄上様は

 

「良いぞ、明日だな・・判った、明日一緒に出かけような」

 

そう笑う兄上様に頷き、私はリィンの居る場所に戻った

 

「やったですね!!お姉様!!明日頑張るですよ!!」

 

私はリィンの頭を撫でてから自分の部屋に戻った・・サードトライ・・成功

 

 

 

「兄上様・・その・・お待たせしました・・」

 

六課の前で待っている兄上様にそう声を掛けると

 

「気にしなくて良い、では行くか」

 

気にしなくて良いと笑う兄上様に頷き、私達は街へと出掛けた・・それを見ていたはやては

 

「うふふ・・成功やね・・リインフォースは奥手やからね~少しは積極的に成って貰わんと兄ちゃんを物になんか出来へんからなぁ~」

 

そう呟くはやて・・策士ここにあり・・

 

「何処に行きたいんだ?」

 

歩きながら尋ねて来る兄上様に、私は

 

(しまった・・何も考えてなかった・・)

 

自分から誘っておいて何一つデートの計画を立ててなかった、私は即座にどうするか考え・・答えを出した

 

「本を買いたいのです」

 

今私には欲しい本がある・・だからそう言うと兄上様は

 

「それでは近くにはやてと良く来る本屋があるから行こう」

 

そう言って歩き出す兄上様の隣を歩きながら

 

(どうだろうか・・私と兄上様は・・その・・恋人同士に見えるだろうか・・?)

 

擦れ違う者が皆一瞬止まるので恋人同士に見えてるのだろうか?と考えながら私は歩いていた

 

「ここだ」

 

兄上様が本屋の中に入っていく、兄上様に気付いた店主が

 

「いらっしゃい・・おやおや・・はやてちゃん以外の女の子を連れて来るのは初めてじゃないかい?」

 

人の良い笑みで言う女の店主に兄上様は

 

「そうですね、私の知り合いはあんまり本好きがあんまり居ないもので」

 

そう笑う兄上様の隣を通って本を探しに行った

 

「えっと・・あった・・」

 

私が探していた本・・それは料理の本だった・・兄上様に料理を作って美味しいと言って欲しくて・・でも私は料理なんてやった事が無いからレシピ本を探していたのだ・・私がその本を持って行くと兄上様が受け取りレジの店主に渡す

 

「会計はしておく、本を包んで貰ったらおいで」

 

そう言って店から出て行く兄上様を見てると

 

「料理の本かい・・好きな男にでも作ってやるのかい?」

 

そう笑う店主に赤面しながら頷くと

 

「そうかいそうかい・・それは喜ぶと思うよ・・あんな上玉な男はそうは居ないよ・・はやてちゃんと協力して頑張りなよ」

 

そう言う店主に頷き店を出て、兄上様と一緒に又街をぶらぶらと歩き出した・・特に大した事はしてないが兄上様と一緒に居るという事が堪らなく楽しかった・・ウィンドウショッピングをしたり・・露天商に声を掛けられたりしていると

 

「そろそろ・・お昼か・・何を食べる?」

 

そう尋ねて来る兄上様に

 

「えっと・・何でも良いです」

 

そう返事を返すと兄上様は

 

「それじゃあ、近くに美味しいパスタ屋があるから行こう」

 

歩き出す兄上様の後を追って歩き出した

 

「いらっしゃいませ」

 

ウェイターに席まで案内され、2人でメニューを選ぶ

 

「私は・・特製シーフードパスタを・・リィンフォースはどうする?」

 

そう尋ねて来る兄上様に

 

「私も同じ物で良いです」

 

私がそう言うと兄上様は

 

「それじゃあ・・特製シーフードパスタを2つ」

 

ウェイターが注文を聞いて厨房に歩いて行く・・料理が来るまでの間2人で話していた・・なんら特別な話ではない・・ただの世間話の様な物だ・・ヴィヴィオがどうとか・・主はやての話とか・・ただの世間話だが兄上様と一緒だからとても楽しかった

 

「お待たせしました」

 

ウェイターが私と兄上様の前にパスタの入った皿を置く・・海老とかイカとかがたっぷりと入った見た目にも美味しそうなパスタだった・・

 

「それじゃあ、食べようか?」

 

そう笑う兄上様に頷きパスタを食べ始めた、見た目通り味も良かった・・だがそれ以上に兄上様と一緒という事で更に美味しく感じた

 

「ありがとうございました・・又のお越しを・・」

 

ウェイターに見送られ、私達は店を後にした・・2人で又何気ない世間話をしながら街中を歩き、日が暮れて来たところで

 

「あ・・アイスクリーム屋だ・・」

 

私は移動式のアイスクリームの屋台を見つけて立ち止まると

 

「食べたいのか?」

 

そう尋ねて来る兄上様に頷くと

 

「そうか・・では行くとしよう」

 

2人で屋台によりアイスを買う、兄上様はチョコで私はストロベリーを選んだ、2人でベンチに腰掛けアイスを食べ

 

「そろそろ・・戻るか?」

 

六課へ帰ろうと言う兄上様に頷き、私達は六課へ戻った

 

「今日は楽しかったな・・」

 

自作の兄上様のぬいぐるみを抱き抱えそう呟いた・・もう2度と逢えないと思っていた兄上様と過ごす時間はとても楽しくて・・あっと言う間に時が過ぎてしまう・・楽しい時間は早く感じるというが本当の事の様だ・・そんな事を考えてると急に眠くなり

 

「兄上様・・おやすみなさい・・」

 

枕元においてある兄上様と一緒に取った写真におやすみなさいと言ってから、ぬいぐるみを抱き抱えて眠りに落ちた・・今日の日のような幸福な時間が長く続きますようにと願いを込めながら・・

 

頑張れ!リインフォースさん!!終り

 

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