未知の樹海を爆走する一頭の蜘蛛…………。
お察しの通り、われらが主人公スキュラさんである。
元から赤い目を更に赤く血走らせ、木々をなぎ倒しながら、至高の時間を邪魔した
不届きものに制裁を加えるため。ひたすら走る。
(塵殺毒殺刺殺絞殺惨殺塵殺毒殺刺殺絞殺惨殺塵殺毒殺刺殺絞殺惨殺塵殺毒殺刺殺絞殺
塵殺毒殺刺殺絞殺惨殺塵殺毒殺刺殺絞殺惨殺塵殺毒殺刺殺絞殺惨殺塵殺毒殺刺殺絞殺
塵殺毒殺刺殺絞殺惨殺塵殺毒殺刺殺絞殺惨殺塵殺毒殺刺殺絞殺惨殺塵殺毒殺刺殺…)
いや、考えてることが怖すぎるわっ!?(by地の文さん)
『あぁん!?誰が怖いだぁっ!?いてこましたろかぁ!?』
地の文を読むなよっ!?ヤの付く自由業かよ!?
…………ごほんっ!!
彼は現在、目的地にかなり近づいており、このままいけばあと数十分もすれば
目的地に着くだろう。甲殻には結晶の上からでもわかるほど赤い血管が浮き出ている。
(エスピナスの怒り状態のような感じ)
高々影蜘蛛に囲まれている夢を邪魔されただけで限界突破である。
『何が『高々影蜘蛛に囲まれている夢を邪魔されただけ』だゴラァッ!!!
こっちからしてみれば死活問題なんだよっ!!!
ここ一か月近く補給できていないんだからなっ!スキュラミン補給しなきゃ
死ぬよっ!?死んじゃうよっ!?』
だから地の文を読むんじゃねぇ!!!いい加減にしろやあ!!
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はぁはぁはぁ………。次読んだら容赦しねぇっ………。
ふぅ……。どうやらすでに目的地には到達したようだ…。
眼下に広がる巨大な穴。いかに死蜘蛛さんでもこの深さだ。落ちたらただでは済まないだろう……。
『ひゃはっぁああああああああ!!全速前進だっ!!』
飛び降りた。あのただでは済まないとさっき言ったばかりなのに飛び降りやがった。
やっぱりおかしい。なにかおかしい。いつもなら糸でも使ってゆっくり降りるし、
もっと慎重に行動するはずだ。…………なぜ?
…………。
………………………………。
…………………………………………。あ、もしかして。
『ここ一か月近く補給できていないんだからなっ!スキュラミン補給しなきゃ死よっ!? 死んじゃうよっ!?』
…………。うん。間違いないね
よくわからんがスキュラミンとやらが不足しているからだろう。
要約すれば「最近スキュラたん見ていないから見たい」ということだろう。
久しぶりに見たなこいつの変態性………。最近やたら真面目に行動していたから
それの反動かな?……はぁ……こいつが私の『■■』の候補だとはな……
あぁ……空から青い犬が降りてくる……もう疲れたよ■■■■■……。
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~ハンター視点~
『特一級接触禁止種』
そのガルバの発した単語により空気が凍る。
「は、はは。嘘…だろ?」
「そ、そうですよねっ!!あ、あはは、はは。わ、笑えない冗談ですね!」
「………いや。本当だろうよ。あの尖った角と腕、甲殻の色、肩の突起……。
間違いない。『核龍クリアディオス』だ」
レイザー、メランが混乱する中、ヘレネとガルバは極力冷静でいるように努めた。
ハンターは、ハンターとしてギルドに登録した後、必ず渡されるものがある。
それは、ギルドカードなどのほかに『特一級接触禁止種』の情報だ。
下位のハンターであっても必ず渡されるこの情報は。もし出会ってしまった場合に
必ず戦わないようにするため、外見や特徴、現在判明している情報を可能な限り公開
している。それほどまでに危険なのだ。今まで殉職していったハンターは三桁を超すのだ
警戒しないほうがおかしい。
それに記載してあったから今回は下手に接触する前に気づくことが出来た。
毎回支給品をなかなか届けないギルドの評価が若干上がった。
―――ヒューー
「ん?」
「む、どうしたレイザー。奴が起きたのか?」
「いんや。何かが落ちてくるような音がしただけだよ」
「どうせ上から岩でも落ちてきただけじゃろう。それよりも今は撤退j
『ギシャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』
なにっ!?」
唐突に響く聞き覚えのある咆哮。それはつい先日撃退したばかりのあいつのものに
非常に酷似していた。というかこれはあいつじゃないか?
四人が焦るように上を見上げると、そこには、途中途中で糸を壁面に貼り付け、
ものすごい勢いで落下してくる赤紫色の物体………っ!?
「「「「………は!?」」」」
落ちてきたのは赤紫色の結晶の塊。そこにはあの鳴き声の主がいない。
というか、このまま落ちるとあの核龍に直撃するルートで落ちている。
それを瞬時に理解したガルバが指示を飛ばす。
「全員!いそいで元来た道を引き返せ!!全速力でじゃ!!」
「お、おう!!」
彼らはいそいでもときた道を引き返す。この後起きるであろうことを回避するために…
家にいた留学生が帰国しますた………。
疲れた…。一人で四人分の洗濯物干すのこんなに大変だったんだ…。
やっぱり親には感謝しきれませんね。頑張って親孝行しなきゃ。
網膜剥離もまだ治っていないし、頑張らなきゃ