東方覚醒録〜Don't exist originally   作:tora@812

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 今回、原作キャラ二人出したけど、雰囲気あってるかな?

 今回は、日常回です。


第十一話 換金と衣食の入手

幻想入り二日目 守矢神社の隅の家 Side 虎之助

 

 「これでよし、っと」

 

 今は玄関に看板をかけていた。『栂峰よろず店』、語感的に『霧雨魔法店』に似るように考えたのは誰にも言えない秘密である。紫さんの説明した幻想郷の主要施設には『霧雨魔法店』は含まれて居なかったので、それを言うと、原作知識が有るのがバレる。

 

 「さてと、後は換金と必要物資の購入か、ついでにビラ配りしないと集客出来ないか、」

 

 換金用に幻想郷に持ち込んだのは、携帯音楽プレイヤーやら、ポータブルのDVDプレイヤーやら、CDやら、ラジコンやら、USBメモリーやら、SDカードやらだ。

 

 売却するなら、基本的には『霧雨道具店』か『香霖堂』だろうが、今回は電気器機を多目にした。だから、その二ヶ所には行かない。こういう技術的な物を売るならいいところがある。いや、いい種族と言うべきかな?あわよくば、鍵屋のほうの提携も結びたい。

 

 レッツゴー 河童のもとへ

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

同時期 玄武の沢 side ???

 

 「ほう、山の上に外来人がねぇ」

 

 「はい、天狗側としては、しばらく様子見に徹することに成りました。河童にも、表面上の付き合いならともかく、深い付き合いはしないように言っておいて下さい。」

 

 「分かったよ、仕事中にわざわざ悪かったね。椛」

 

 「いえいえ、にとりさんも気をつけて下さいね。天狗社会に睨まれたら山では生きにくいですよ。」

 

 「わかってる。最低限の付き合いに、とどめておけばいいんだろう。」

 

 「では、私はまた哨戒に戻ります。」

 

 「お勤めご苦労さん。」

 

 さて、今日こそ光学迷彩スーツを完成させようか。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

しばらくして 玄武の沢 side 虎之助

 

 河童の住んでるのってこの辺だったよな。なんて考えていると、向こう岸に大きなリュックを背負った河童が居た。

 

 「げげ、人間!え〜い、光学迷彩スーツ!!」

 

 「・・・・・あれ、隠してるつもりなのか?」

 

 そういえば、風神録で「見えた」とか「目立っていた」なんて言われていたけど、そりゃ解るわ。

 

 ・・・・・・リュックと服だけ浮かんでいた。

 

 いや、すごい技術だとは思うよ。思うけど、隠れてはいないよ、

 

 「・・・・・・とりあえず、向こう岸行くか。」

 

 昨日、荷物を整理した後、霊力の練習の結果、飛べるようになったので飛んで移動する。ちなみに、空を飛ぶのは早苗より早く出来るように成った。弾幕の製造は早苗のほうが早かったけど、

 

 「そこの河童さん、ちょっと用事があるのだけど」

 

 「な!光学迷彩スーツを着ている私に気づいたのかい?」

 

 「たぶん、普通に気付けると思うんだが」

 

 「私はにとり、通称、谷カッパのにとり。人間は古くからの盟友だから教えるけど、妖怪の山は人間の来るところじゃないよ」

 

 『河城(かわしろ)にとり』、東方風神録の3ボス。二次だと技術系の便利設定に成りやすい。人間を盟友と呼ぶが、悪質なテキ屋をしてることもあり、盟友とかいてカモと読むって話もある。保有する程度の能力は『水を操る程度の能力』、読んで字のごとくの能力で特に強いわけではない。

 

 「来るも来ないも、ここに住んでるんだが。」

 

 「さてはお前さん、最近、山の上に越してきた神社の者だね。」

 

 「間違っちゃいないけど、正解でもないな。神社の関係者なのは間違いないけど、」

 

 「半分だけ神社の者って感じかい?なら、半分だけなら、用事を聞いてあげるよ。山の方針はしばらく様子見だからね。」

 

 「なら、これ等を買い取って貰いたいのですが、」

 

 「外来の機械かい?それなら、香霖堂にでも行けばいいのに。」

 

 「あそこは商いとしての買取りでしょう。買い取っても売れないなら高額買取りは期待できませんよ。僕は外界の科学技術を知るツールとして、これらを河童に売ろうと思ってるんです。」

 

 「なるほどね、そういう事なら興味があるね。・・・・・これはなんだい?」

 

 「それは、USBメモリーといって・・・・・・・」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

しばらくして side 虎之助

 

 何だかんだで、なかなか高値で買い取ってもらった。幻想入りした外界の品は忘れられた品、ようは大抵ボロなので、新品を見られるのは、ありがたかったようだ。

 

 ちなみに買取りの時、ぼったくりしようとしたので、光学迷彩スーツの機能に鍵をかけて、きちんとした査定を依頼したのは、どうでもいい事だ。やはり、盟友とかいてカモと読むらしい。

 

 あわよくば、鍵屋の提携をしたかったが、半分だけ用事を聞く約束だったし、何よりこいつと組んだら、利益横取りされそうなのでやめておいた。

 

 まあ、換金できたし、山の方針が『しばらく様子見』と判ったのは収穫だろう。帰ったら守矢に伝えよう。

 

 今は買い出しの為に人里に向かって飛んでいる。食品と衣類だな、一応外界で使っていた服は持ってきたが、いくらか和服もあった方がいいだろう。ちなみに前世で部活が日本文化系だったので、着付けの仕方は覚えている。

 

 そんなことを考えながら飛んでいると、人里が見えてきた。実際幻想入りして実感したことだが、幻想郷って結構広い。山からまっすぐ飛んできたが、二十分ぐらいはかかっただろうか?まあ、霊力の扱いに慣れれば十五分ぐらいまで短縮できるだろう。

 

 高度を下げていき、人里に着地する。

 

 「・・・・・・しまった。」

 

 幻想郷でも、飛ぶことのできる人間は少ない。にもかかわらず、人里のど真ん中に降りてしまった。だから、

 

 ヒソヒソ、ヒソヒソ

 

 現在絶賛悪目立ち中である。どうしよう。

 

 内心焦りながらどうしようか考えていると、人波を押し避け誰かがこちらに歩いてきた。

 

 「見知らぬ空を飛べる者が居たとの話を聞いたので、念のため確認にきた。私は上白沢慧音、この人里の守護者をしている者だ。」

 

 『上白沢(かみしらさわ)慧音(けいね)』、東方永夜抄の3ボス。種族ワーハクタクのため満月の夜にハクタク化する。確か公式によれば、後天的にワーハクタクに成ったはずだ。人里の寺子屋で教師をしているが、阿求の話だとかなり堅苦しい授業らしい。宿題を忘れると、頭突きが飛んでくる。あくまでも予想だが、あの帽子は頭突きの衝撃を和らげる作用があるから、奇妙な形なのでは無いだろうか?所有する程度の能力は、人間時が『歴史を食べる程度の能力』ハクタク時が『歴史を作る程度の能力』、かつて、権力者が自信に都合の悪い歴史を消したように歴史を無かったことにすることで、その歴史を知らないものはその事象を認識不能にするのが、『食べる』能力。その隠された歴史をあばくのが、『作る』能力。イメージしにくい能力だが、某海賊漫画的に表現すると、『空白の百年』を作りうるのが『食べる』能力、それを解き明かしうるのが『作る』能力といえば分かりやすいだろうか?よけい分かりにくいな。

 「怪しい者じゃあないですよ。僕は栂峰虎之助、外来人です。今日は、必要品の購入と店開こうと思うので、それの宣伝をしに来ました。」

 

 「そうか、外来人なら見ない顔なのも納得がいく。ところで店とは?」

 

 「しばらく何でも屋をする予定です。このチラシに細かいことは書いてあるので、参考にしてください。」

 

 「ほう、なるほどな・・・・・ん?住所が妖怪の山、山頂、守矢神社入ってすぐと書いているが。昨日ここに来た巫女のような者の知り合いか?」

 

 「はい、あと巫女ではなく風祝です。」

 

 「そうか、昨日その風祝が『近いうちに友達が来たら、案内してあげてください。』と言っていてな、そういう事なら案内しよう。チラシはこちらで適当な場所に張らせてもらう。それでいいか?」

 

 「はい、お願いします。」

 

 早苗、ありがとう。お陰でスムーズに物事が進んでるよ。

 

 その後、食料と衣料を購入して、山に帰って行った。

 




用語解説

 スペルカード用紙

 通称、スペカ用紙。スペルカードルールに違反する者への対策として紫が開発した。同じスペカの連続使用を防ぐため、使用すると光の粒子に変わり、決着すると元に戻る仕組み。また、宣言と異なる弾幕を使った場合、周囲の弾幕とスペカ用紙がホーミング弾と化し違反者を襲う。

 用紙を持って弾幕をイメージすることでスペルカードに成る。さとりはトラウマをそのままイメージすることで、弾幕をスペカ用紙に移している。

 スペカ用紙に弾幕を記録させるので、他人が作ったスペカを借りることも可能。ただし、それを扱いこなせる力が必要。

 ちなみに、スペカ用紙開発のきっかけに成ったのは、異変時に兎詐欺師が違反した為である。この用紙の開発で最も得をすることとなった巫女との対戦時に違反し、命名決闘法案の提案者に見せつけたことになった。その為、巫女と兎詐欺師が金のために結託したとの黒い噂があるが真偽は明らかではない。

 妖精など、普段の生活に金を必要としないものはこの用紙の発売で弾幕ごっこを諦めかけていたらたら、朝起きたると大量のスペカ用紙が枕元に置いてあったらしい。一部妖精の目撃証言によると、「ふと目を開けると、枕元に赤っぽい影があり。手を掴もうとしても、空間から浮いているかのように、触ることが出来なかった。」らしい。
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