東方覚醒録〜Don't exist originally 作:tora@812
原作キャラ出す度に、口調あってるかとビクビクしてます。
第十五話 宣戦布告
博麗神社上空 side 早苗
「ここが博麗神社ですか。」
『博麗神社』、幻想郷ではこの間まで唯一の神社だったらしいです。とは言うものの、実態は『神社』というよりは『国境監理局』に近いらしいです。『博麗大結界』を監理しています。博麗霊夢という人の住居も兼ねています。
「それでは行きますか。」
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博麗神社 side 霊夢
「はぁ、平和ね」
縁側に座って煎餅を食べながら、お茶をすすっている。何もない日は何時もこうしている。大体こうしていると魔理沙が飛んできて弾幕ごっこだったり、話をしたりする。毎日とは言わないが、繰り返される変わらない日常だ。
ほら、今日も空から降りてきて・・・・・違う!!
「あなたが博麗霊夢さんですか?」
私と同様に巫女服を着た少女がそこにいた。特徴的な長い緑の髪が風にゆれる。左側の髪は蛇と蛙の形をした髪止めでまとめられている。
ゆっくりと腰をあげ、傍らに置いてあるお祓い棒を構える。少女の持つものとは形状の異なるものだ。
「ええ、そうよ。あなたは?」
「私は東風谷早苗。守矢神社の風祝です。」
守矢神社・・・・・。聞かない名前だ。大体この幻想郷にはここ以外に神社はないはずだ。
「・・・・・外来人ね」
本来は幻想郷外の出身者を示す言葉だが、厳密にいえば、レミリア達もそれに含まれるはずなのに、そうは呼ばれない。現在使われている意味は『幻想入りして間もないもの』という感じだ。
「はい、二・三週間前に幻想入りしました。」
「なら、目的は外界への帰還では無いわね。」
たまに幻想入りしてしまい、外界に帰す場合があるが、そういうときは大体三日以内にここに来る。三日もさ迷っていれば、妖怪の餌に成るからだ。
「ここに来た目的は?」
「守矢神社を代表して、あなたに伝言しに来ました。」
「さっきから、気になっていたのだけど守矢神社って何?」
「新しく妖怪の山の上に来た神社です。」
山か・・・・・春雪異変のときに『まよひが』に行って以来いってないな。
「そう、で、その山の神様が私になんて言ってたの?」
東風谷早苗と名乗った少女が口を開く。同時にどっと風が吹く。
「――――――――――――」
「な!!」
あまりの事に目を見開く、
「それでは、失礼します。」
東風谷早苗は向こうを向き、ゆっくりと歩き出す。
「待ちなさい!!!」
――――ホーミングアミュレット――――
普段から袖に入れている札を投げつける。
「――――天断ち湧きて煌めけ――――」
投げたモーションからお祓い棒で追撃するつもりだったが、いやな予感がして踏みとどまる。
「――――刃と成りて、すべてを絶やせ――――」
上からいやな気配を感じる。仰ぎ見ると博麗神社の上空にだけ積乱雲が急速に出来上がっていく、
「――――神雷『タケミカヅチの剣』――――」
空から雷が目の前に落ちる、手で顔を防ぎつつ、足を踏ん張る。
衝撃があたりを走りぬける。
「くっっ、」
衝撃が去り、急いで目の前を確認する。そこにあったのは、霊力で強化されているにもかかわらず、灰に成ってしまった札だけだった。
「・・・・・逃げたわね。」
先ほど言われた言葉を思い返す。
「『博麗神社を傘下におく。直ちに祭神と神社の機能を明け渡し営業停止しなさい』ですって・・・・・・。」
冗談じゃない。よく分からない祭神のことはともかく、ここは私の家明け渡すなんて絶対に出来ない。
「これは・・・・・異変ね!!!」
厳密には異変とは言わないかもしれない。でも、それだけの事案だ。
そういうとくるりと振り返り、異変解決の準備のために神社に帰っていった。
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霊夢の居たとこのすぐ隣の木 side 虎之助
「虎之助くん、もう良いですよ。」
「分かった。」
――――開錠――――
木のうろを木の皮で隠した上にかけていた鍵を外し、外に出る。
「もう、どうせならもっと広いとこにして下さいよ。」
早苗がブースカいっている。
「早苗が調子乗って自分のすぐ側に雷落として、腰抜かすから悪いんだろ。急いでやったんだから仕方ないだろ。さっさと守矢に帰るよ。」
「こういうときはなるべく虚勢を張れって虎之助くんがいうから・・・・・・」
「人のせいにするな!!!!!」
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魔法の森の一軒家 side ???
ふう、やっと今やっている研究が一段落ついたぜ。
「そういえば、しばらくあまり食べて無かったな。食べてもキノコばっかりだったしな。」
何かなかったかな〜。なんて思いながら、戸棚を漁るが何もない。
「ちぇっ、買い出しいかないとダメか。」
最近仕事もあまり来なかったから、なるべく節約したかったんだけどな、仕方ない。
玄関に立て掛けてある箒をつかみ、扉を押し開ける。外に出るとそのまま箒にまたがる。
「行くぜ、・・・・・アリスん家」
ここに誰かが居たのなら、買い出しに行けと突っ込みを入れるところだろう。いや、言ったところで無駄だとあきれられるところだろう。だが、そんな外野など、ここには居ない。
ふわりと浮き上がり、木々の間を抜け、目的地に向かって飛んでいく。
やがて一軒の家が見えてきた。その家の前にストンと降り立つ。そして迷いなく扉を開ける。
「アリス〜、何か食い物ないか。」
戸を開けると、こちらに背を向け机に向かって作業している友人が一人
「ここは貴女の食堂ではないのよ、魔理沙。」
「まあまあ、そう固いこと言わず何か作ってくれよ。」
ふう、っとわざとらしい溜め息が聞こえる。
「
「ちぇっ、私も外食するか」
「なら、一緒にいく?」
「お!おごってくれるのか?」
「そんなわけ無いでしょ。割り勘よ。」
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人里 side 魔理沙
「ふう、久しぶりに食った食った。」
「大体貴女、仕事してるんだから、最初から普通に人里にいけばいいじゃないの。」
「『霧雨魔法店』は客があんまり来ないんだ。」
「そりゃあ、わざわざ貴女の所に依頼しに来る人は居ないわよ。」
「来た仕事はちゃんとこなしてるぜ。」
「場所的な事を行ってるのよ。」
霧雨魔法店は私の自宅でやっている何でも屋だ。私の家があるのは魔法の森と言い魑魅魍魎がうじゃうじゃいる。私としては素材になるキノコが多いから一等地だと思うが、一般人には厳しいらしい。
「人里に依頼箱でも置いておけば?」
「そんな事したら、定期的に人里に来ないといけないだろ。」
「それがどうか・・・・あぁ、そういうことね。」
「ああ、・・・・・・実家に近寄りたくないんだ。」
私は勘当されている。理由は早い話が意見の食い違いだ。
「まぁ、今更とやかく言うような奴じゃ無いけど、道端でばったり会ったときに私は対応しきる自信がない。まぁ、キノコ食ってりゃ最悪飢え死にしないし、魔法アイテム作ったら、霖之介が買い取ってくれるし、今の儲けが安定してたら生きていける自信はあるぜ。」
飲み物に手を伸ばす。ふと、視界に張り紙が見えた。
「なあ、アリス。あんなところに張り紙なんてあったか?」
「この間来たときは張ってなかったわね。」
ちょっと腰を上げて歩き、その張り紙をのぞきこむ。
「なっ!!!」
『栂峰よろず店 色々やります 依頼募集中』
「あら、ライバル店出現ね」
いつの間にかアリスがすぐとなりに来ていた。
「競いあう店舗があるなら、やる気が出るんじゃないの?」
「・・・・・冗談じゃないぜ。」
「魔理沙?」
「冗談じゃないぜ。ただでさえ運営ギリギリなのに、ぽっと出のこんなとこに仕事奪われてたまるかよ。」
「魔理沙、落ち着きなさい。」
ふざけるなよ。そりゃキノコ食ってりゃ飢え死にしないとはいえ、たまには他の物も食いたいぜ。
「どこにあるんだ?妖怪の山か。」
「魔理沙、何する気!?」
「決まってるだろ、私の台所事情の為にも、・・・・・・営業停止してもらうぜ。」
そう言って店から飛び出して行った。
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店内 side アリス
「全く、あの娘ったら・・・・」
自分の席に戻る。
「あっ、勘定私がしないといけないじゃない!!!」
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―――移ろいゆく季節の中、秋の風が山に吹く。―――
―――こうして二人の少女は山へ向かう。――――
―――後にこの出来事はこう呼ばれるようになる。―――
―――山に降り立った神が、神社を乗っ取ろうとした異変―――
――――山神異変と――――
―――そして―――
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人里近くの鍛冶工場
「よし、出来た。早く届けないと。もうたぶん、異変はスタートしてる。」
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―――もう一人、山に向かって動き出す。―――
山神異変という名は、活動報告で考えて頂きました。何も無ければその案でいこうと思うのですが、もしアイデアがあれば活動報告『異変の名前』にでも書いて下さい。
今回は解説は休みです。書いてほしいことがあれば活動報告『よろず店と解説と』にでも書いて下さい。
感想、評価、批評、よろず店への依頼、解説して欲しいこと等などお待ちしています。