東方覚醒録〜Don't exist originally 作:tora@812
妖怪の山 八合目 天狗の集落
『天狗』、現在の妖怪の山における最強の妖怪種族である。非常に排他的な種族であり、武力による支配をよしとする。その政治体系は『天魔』と呼ばれる最高位を『大天狗』という数匹の天狗が支える形になっている。外界におけるカースト制のようなものがあり、『白狼天狗』が下級、『鴉天狗』が上級という鉄則がありどう足掻いても白狼天狗が組織上位に組み込まれることはない。
そんな天狗たちの住まう土地では、今、着々と戦支度が進められていた。
「白狼第一から第六まで準備整いました。」
「鴉天狗第一から第四、準備完了です。」
「大天狗様、支度すべて整いました。」
「うむ。」
大天狗と呼ばれた一匹の鴉天狗が立ち上がる。
「これより、守矢神社なる我らの山の頂に社を建ておった不穏分子を打ち滅ぼす。またこの戦いは、スペルカードなどという遊びで物事をなさんとする幻想郷全体に対する大戦の前哨戦である。まあ、此度の戦いの相手は外界で力を失った軟弱な神が二つと、半分神に成りかかっただけの人間一匹、ついでにそこの関係者である人間も一匹もついでに消しておくか。とにかく、たいしたことのない相手だ。我らとの力の差を見せつけてやれ!!!」
ウオオオォォォォォォォォ!!!!!
山に雄叫びが響き渡る。木々が天狗たちの声に怯えるかのように震える。
「出撃だ!!!!」
先発の白狼天狗の部隊が百匹ほど飛び上がる。山頂にいる敵を打ち払わんと、
が、
―――――「神具『洩矢の鉄の輪』」―――――
突如現れた、数多の鉄の輪によってすべて撃ち落とされていく。その輪は空中で弧を描き近くの崖の上へと帰っていく。太陽の光を背に背負っているため、よく見えないがそこには指先で鉄の輪を回す人影があった。
「ふう、間に合ったみたいだね。虎之助が偵察してくれて助かったよ。」
「貴様!何者だ!!!」
一匹の大天狗が声をあげる。
「何者だとは、ご挨拶だね。そっちがうちに来る手間を取らせるのも悪いかっと思ってわざわざこっちから出向いてやったっていうのに。」
その人影が、崖から飛び降り空中で一回転し、スタリと着地する。金髪に奇妙な帽子をかぶった少女だった。
「何者だときいている!!!」
「大天狗様、あんな奴私が、」
そういって、大天狗のわきに控えていた鴉天狗が剣を構え駆け出していく。
鴉天狗の剣が、その少女の胸を貫こうとしたとき、
「なめるなよ、妖怪風情が」
シュッッ
鉄の輪その鴉天狗の腕を切り裂いた。
「ギャアァァァァァァァァ」
突如走った激痛に悶える鴉天狗はそのまま地に伏した。
「・・・・・小傘に打ち直させてたら切れ味が良くなったな。」
その光景に、天狗たちが凍り付く。
そんな中、一匹の天狗が大天狗に告げる。
「だ、大天狗様、あいつは・・・・・守矢の神の片割れです。たしか名は・・・・・・」
「洩矢諏訪子だよ。土着神の頂点だ。」
「ほう、そうか。わざわざやられに来たという訳か。」
洩矢諏訪子は鼻で笑う。
「締め切った社会を持つと聞いたが、神の恐ろしさを忘れるとは愚かなものだ。それと貴様、・・・あまり強い言葉を遣うなよ、弱く見えるぞ。」
「なにを、”洩矢諏訪子”・・・仲間は何人連れてきたというんだ。この天狗の里の兵力は”一万”だぞ!!!」
「ああ・・・私は一人だ。それで十分だ。」
―――――洩矢諏訪子vs天狗一万匹―――――
―――――開戦―――――
「外の世界で崇められた神とはいえ、所詮は過去の栄光だろう。それに貴様は負けたほうの神なのだろう。ゆけ、白狼第一の残りと第二部隊。」
白狼天狗たちが一斉に襲い掛かる。
その数およそ一千と九百。白い力の奔流が見た目には幼い神を飲み下さんとする。
だが、神は全く臆さず堂々としている。
「さっきも言ったが、挨拶がなってないね。神への挨拶の仕方を教えてやろう。」
手を二度打ち鳴らす。
―――――『開宴』―――――
突如として地盤が震え、巨大な岩石の手が天狗の両脇から現れる。
―――――『ニ拝二拍一拝』―――――
神に対する敬意を示すように、その手が合わせられる。
瞬間的に危機を感じ空調に離脱した百匹ほどを除き、その手は神に襲い掛かる不届き者たちを包み込んだ。
その手が再び開かれたとき、白狼天狗たちはすべて気を失っていた。
「空中に逃れたからって安心するな。」
―――――「源符『諏訪清水』」―――――
手から打ち出された水流が逃れた者たちを撃ち落とす。
天狗たちはただただあっけにとられていた。それもそうだ、ほんの一瞬で兵力の二割を失ったのだ。
「な、何をしている。白狼の第三から第六。さっさと行かんか。」
「「「「ウ、ウアアアアアアァァァァァ!!!」」」」
迷いながらも突撃していく。白狼は上からの命令には逆らえない。それが天狗の掟として体に擦り込まれているのだ。
「迷いのあるような、半端な覚悟で私に挑むな。身が持たないぞ。」
―――――「土着神『洩矢神』」―――――
諏訪子の背後に、蛙のようなオーラが浮かぶ。
その途端、天狗の集落全体が震えた。
「戦う気力がないのに無理をすることはない。―――休んでな。」
突撃してきた白狼天狗たちが、いや、その後ろに控えていたおよそ四千の鴉天狗うちの一千ほどもか、
―――――泡を吹き、失神した。
誰もが静まり返る中、口を開いたのは諏訪子だった。
「・・・・・・何故だ、」
まだ立っている鴉天狗三千と大天狗の武官三匹は何を問われたのかと首をかしげる。
「・・・・・ここにいる白狼天狗たちの殆どは・・・・初めから私に対して戦う気力なんて持ち合わせていなかった。・・・・・何故戦いの地に引きずり出した!!!!!」
大天狗がそんな事かと鼻で笑って答える。
「白狼が我ら鴉天狗より下等な種族だからだ、強きものが弱きものを支配するのは当然のことだろう。神とて同じであろう、人を下等としその上でふんぞり返っているだけではないか。」
「違う!!!」
声を大にして言い放つ。
「確かにおまえの言う通り、強いものが弱いものを支配するのは自然の摂理だ。だがな・・・・・・
上の者は下のものを守ってやらないと!
自分の最大限の力をもって、支えてやらないといけないんだ!!!!!!」
洩矢諏訪子は本をただせば土着神、祟り神である。土着神は自分を信仰する土地であれば最高神クラスの力を発揮するもの、祟り神は信仰されれば絶対的な守護者と化す。故に洩矢諏訪子は常に最高の力をもって諏訪の地を守ってきた。だたらこそ、自分の地位に胡坐をかき、下のものを虐げるだけの社会を憎んでいた。
「・・・・・決めたよ。
・・・・・・ここは私らの守護下に置く。
・・・・・・お前らみたいな奴等に
「図に乗るな、外界の神風情が」
鴉天狗たちが一斉に舞い上がる。
「小賢しい、」
大地よりマグマを創造し、立ち向かっていった。
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side 文
私は身を震えさせていた。天狗の集落の様子を知るために、椛に千里眼を使わせたのがきっかけだった。
天狗は既に戦いの準備を終え、出撃せんとしていた。
そこに守矢神社の片割れが現れ、戦い始めた。
最初は、攻め滅ぼされるのを防ぐために逆に天狗を滅ぼしに来たのかと思った。
だが、最初の一撃を除けば天狗から攻撃されない限り攻撃することは無かった。それに、白狼天狗たちには意識を飛ばすような攻撃したが。殺しはしなかった。
気になって、私は能力を発動させた。私の能力は『風を操る程度の能力』、風とは空気の流れ、訓練すれば空気の振動である『音』も拾うことができる。そして聞こえてきたのは、
「上の者は下のものを守ってやらないと!自分の最大限の力をもって、支えてやらないといけないんだ!!!!!!・・・・・決めたよ。・・・・・・ここは私らの守護下に置く。・・・・・・お前らみたいな奴等にこいつらを任せておけるか!!!!!」
弱いものに手を差し伸べる、慈悲深い神の言葉だった。
「・・・・・文さん、この神は信頼していいと思いますか。」
「・・・・・少なくとも今のところは、でも、所詮は外で力を失ったもの。天魔に敵うかは分からない。・・・・・椛、なるべく力は温存しときなさい。」
「解かりました。あっ、雛さんとにとりさんの命名決闘が終わりました。そろそろ巫女と魔法使いがこっちに来ます。」
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少し下ったところ、
「ちょっと魔理沙なんで先に行くのよ。」
「あのぐらいの相手、お前ひとりで充分だろ。だいたい、お前と私は目的が違うだろ。」
「あら、だれかと思えばあなた達だったのね。」
「あ、いつぞやの天狗」
「別に天狗に用があるわけじゃないわ、どいてよ。」
「そういう訳にはいかないわ。いくわよ、椛」
「はい、」
「二対二よ、文句ないでしょう。」
「別に二対一でもいいんだぜ。」
「手加減してあげるから、全力でかかってきなさい。」
―――――東方風神録 Stage4―――――
―――――命名決闘 博麗霊夢&霧雨魔理沙vs射命丸文&犬走椛―――――
一応、鉄の輪で斬られた鴉天狗も生きてます。腕斬られたぐらいで妖怪は死にません。
諏訪子様の鉄の輪は、小傘により切れ味、耐久性等が格段に良くなってます。人間の鍛冶師より良い仕事しますよ、マ・ジ・で、
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今回は解説する事思い付かないから、解説はお休みします。してほしいこと在ったら、教えて下さい。
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