東方覚醒録〜Don't exist originally 作:tora@812
その長さ11111文字!!!まぁ、書き上げた段階で11105だったので微調整かけましたけど。(諏訪子編で戦闘は一気に書いてから考えて方がいいという結論に至ったのでこんな長さに……)
ところで、人気投票皆さんはどうですか?僕は小傘一押しでした。22位でも小傘好きですよ。ところで易者何故上がったし!!!
風神録編長くなってるので、宴会パートは『東方風宴会(仮)』として、章分けしようと思います。
守矢神社上空 side 虎之助
さてと、成り行きとはいえ2対2はあまりよろしくないな。『自機勢の消耗』と『八坂神奈子が少しでも回復するための時間稼ぎ』これが今回の依頼だからな。金はとってないとはいえ、家賃タダにしてもらってるから手は抜きたくないしなぁ。
「それじゃあ、いかせてもらうぜ!魔符…「ちょっと待て」…何だよ」
魔理沙が早々に始めようとしていたので遮る。
「ルールはちゃんと決めておこう」
「はっ?『私が勝ったらお前は営業停止』これだけだろ?」
そんな態度に対し、これ見よがしに溜め息をつく
「はっきり言おう。今回話の軸は博麗神社の営業停止をかけた博麗vs守矢』だ。お前さんの主張する『よろず店』の話は今回の筋書きとは全く関係無い。そこを
「えっ‥‥そんなつもりじゃ‥‥」
「博麗霊夢さん。魔理沙さんが『よろず店』の事が第一で『博麗神社なんてどうでもいい』って主張してるんですがどうします?」
「ふざけんじゃ無いわよ。魔理沙の用事なんか私には関係無いわ」
「私はそんな事言ってないぜ!」
「『『私が勝ったらお前は営業停止』
「えぇ、確かにそう言ってましたね」
「ほら、他はどうでもいいって言ってたよ。嘘つきは泥棒の始まりだよ。あっ、そういえば霧雨魔理沙って泥棒で有名な名前だっけ?」
「死ぬまで借りてくだけだぜ!」
「借りパクじゃないですか」
「あぁもう、分かった。とっととルール決めてくれ。それで文句無いんだろ!!」
まぁ、これ以上時間稼ぐと違和感出るからこの辺にしておくか。早苗を此方によってもらう。
「悪いんだけど霧雨魔理沙の方から片付けさせて貰える?」
「いいですよ。だいたい『博麗神社営業停止』は守矢の力を示すのが目的で成功するかは二の次ですし」
現状個人的な事ではあるが霧雨魔理沙をさばく方が優先度が高い。2対2の形式をとりつつ、霧雨魔理沙を最優先で倒すのがこの先の事を考えると具合がいいだろう。
「で、具体的な戦いの流れだけど―――――」
作戦を伝え終えると自機勢の方に向き直る。
「なら、此方で決めさせてもらうよ。まず、各々の主張は『神社の営業停止』『神社の営業停止の阻止』『ライバル店の営業停止』『店の営業停止の阻止と神社の営業停止の補助』だな。だからこのメンバーで脱落した順で順位付けする。その順で僕より霧雨魔理沙の順位が高ければ『店の営業停止』を可能にする」
これで霧雨魔理沙は僕を中心に攻撃するようになる。霧雨魔理沙は真っ向からのぶつかり合いに強いが、小細工が苦手なイメージがある。小細工中心の僕としては嵌めやすい。まぁ、序盤は全体の消耗を狙った方が効果的だから最後決め技って時に僕の方を選びやすくさせればいいだけだ。
「次に博麗霊夢は僕達二人を倒したら、守矢の祭神への挑戦権を獲る。まぁ、そっちの目的の為のラスボスだと思ってもらえばいいよ」
この中で一番厄介なのは十中八九『歴代でも鬼才の博麗の巫女』博麗霊夢だ。だから的を二つに散らばらせる事で撹乱させる。また、こうすると自機勢は互いのメリットに成るから序盤僕を狙おうとするだろう。すると早苗のマークが薄くなる。つまり詠唱にかける時間を捻出しやすくなる。
「これでお互いの目的はっきりするし良いだろう?」
「ようは二人とも退治すればいいのね」
「ようはお前を倒せばいいんだろ?」
「そういうこと」
2対2というバトルには色々なスタイルがある。だがそれらは、いかに互いのバランスをとるかということが重大に成る。最初の会話である程度自機二人の調和は乱せたはずだ。
始めようか、2対2。いや、
「スタート」
まずは霊夢が動き出す。と同時に魔理沙が飛び上がる。
「―――ホーミングアミュレット―――」
『ホーミングアミュレット』俗に『座布団』と呼ばれる追尾弾で博麗の術がつまった札だ。狙いは僕だな。
魔理沙が飛び上がったと言うことは、確か相手の手の届かない上空から射つスペルカードがあったはずだからそれだな。
「早苗、風と雷の詠唱始めて」
「はい、『
僕は前に飛び出し棒とカードを構える
「ボム用スペルカード―――施錠―――」
棒で一番先頭にある札に触れる。
「―――『操作コード忘却』―――」
その瞬間早苗の詠唱が完成する。
「『我が名に集いて吹き抜けよ』」
早苗のこの風の詠唱はスペルカードではない。ただの紙なら吹き飛ばせるが、術式のこもった札など吹き飛ばせない。
「えっ、文の風より弱い風なのに‥‥」
『予想外』っていうのは単純なものほど起きやすく、また隙が出来やすく―――
「!!!」
―――懐に潜り込みやすくする
至近距離で弾幕を打ち出し、そのまま棒でつくように攻撃を繰り返す。
「なめないで」
だがお払い棒で受け止められる。
「霊夢!!そのまま押さえとけよ!!!
―――星符―――」
上から声がするがそちらは向かない。そのスペルカードは此方には射つ余裕が無くなるから。
「魔理沙!!上!!!」
「―――『ドラゴ…』えっ、いつの間にあんな雲が‥‥‥」
「『―――刃と成りて 全てを絶やせ』
―――神雷『タケミカヅチの剣』―――」
「!!!―――『ドラゴンメテオ』―――」
魔理沙は早苗の打ち出した雷を相殺するため、ミニ八卦炉を上方向に向け、此方に射つはずであっただろうスペルカードを発動させた。
神力の雷と魔力の龍が激突し、衝撃が突き抜ける。
衝撃から逃れるため、棒を薙ぐように動かし反動で霊夢から離れ、衝撃が去るまで踏みとどまる。この空中で踏ん張るって感覚が難しい。某配管工のとこの恐竜はよくあんなのできるよ。
「―――ホーミングアミュレット―――」
追尾しようと札を投げてくる‥‥‥が、その
「‥‥‥やっぱりね。
―――パスウェイジョンニードル―――」
すぐさま装備を針に切り換え攻撃してくる。
「もうバレたか。てか対応早いなぁ、もうちょっと動揺してくれてもいいのに
―――
懐から南京錠を幾つか取りだし、投げつける。
能力で生み出す『鍵弾』が僕のA装備だとするなら、この南京錠が僕のB装備と言うことに成るだろう。
おそらく
針とぶつかった錠は、その刺激を鍵にして開かれる。
―――別の物が中に入っていて重いから
開かれた錠から能力で封印されていた錠―鍵店で作って出来た欠陥品―が飛び出す。その錠が他の錠を起動させ、大量の金属片をばら蒔く。
「あーもう、鬱陶しい」
お払い棒と体の最低限の動きで全てをかわす。
「言われ尽くしたことだけど、やっぱり人間の極められた動きって綺麗だね」
素直に美しいと思った。……でも
「僕に気を取られ過ぎ、2対2だよ」
急降下しつつ、鍵弾を大量に生み出し真下に‥‥‥予め撒いてあった南京錠に放つ。そして魔理沙との戦いをしつつ真上に陣取るように動いていた早苗もカードを構える。
「―――開海『モーゼの奇跡』―――」
「―――拘束『鎖錠鎖縛』―――」
周囲を閉ざし範囲を絞った上で弾幕を放つスペルカード『モーゼの奇跡』を発動したことで魔理沙も霊夢の近くまで移動してくる。『鎖錠鎖縛』はBLEACHの『縛道の六十三 鎖条鎖縛』を元ネタとしたスペルカードだ。下に仕込んでおいた南京錠には全て大量の南京錠―小傘の作った能力の影響を受ける方―が詰められている。それが中心に集まっていた二人に襲い掛かる。上からの早苗と鋏撃ちの形になる。
「ちっ、―――魔符『スターダストレヴァリエ』―――」
「―――神技『八方鬼縛陣』―――」
自機二人の弾幕が僕の錠を撃ち落とそうとする。まぁ早苗の方からの球数は少ないから妥当な判断かな?‥‥‥でもね
「施錠」
この弾幕のテーマは『鎖条鎖縛』。ようするに鎖だ。錠同士が結びつくことで鎖のようになる。形を変えたことで相手の弾幕をかわす。
「ゲ、ありかよそんなの」
「開錠・施錠・施錠・開錠・施錠」
鎖を錠にバラし、組み立て直し、時に添えて放った霊力弾と結び付かせ、自機二人を翻弄する。
「あぁもう焦れったい
―――魔符『ミルキーウェイ』―――」
流石に間に会わず錠は叩き落とされる。自分で放った錠と魔理沙の魔力弾が此方に迫る。これに当たったらアホだから防壁を張らないとな。それに
「―――戸締『施錠結界』―――」
最近やっと出来るように成った『空間に鍵をかける事による結界』を張る。強度はまだまだ改善の余地があるけど充分活かせるだろう。
早苗の方を見ると『準備』を既に終えていた。
「早苗!!もういいよ!!!」
「分かりました!!!
―――大奇跡『八坂の神風』―――」
とたん、膨大な神力が辺りを支配した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
少し時間を遡り side 早苗
「―――神雷『タケミカヅチの剣』―――」
「!!!―――『ドラゴンメテオ』―――」
私が産み出した雷が魔理沙さんの魔力砲とぶつかり合う。
今虎之助さんが霊夢さんを引き付けているので魔理沙さんに集中出来ます。魔理沙さんも雷を打ち消した直後で私の方を見ていない。
「『風の行く末 その果てなき性を憂い 我が脚と成せ』」
風を起こして加速し、一気に間を積める。
「―――奇跡『客星の明るい夜』―――」
「―――恋符『ノンディレクショナルレーザー』―――」
弾幕を撃ち合いつつ駆け抜け、魔理沙さんの上を取る。
ほぼ同じタイミングで虎之助さんが急降下を開始する
「―――開海『モーゼの奇跡』―――」
「―――拘束『鎖錠鎖縛』―――」
ここでの私の役割は『モーゼの奇跡』の割れた海の部分で範囲を制限すること、二人へは最低限の攻撃で良いと言われている。虎之助くんの鎖により二人の動きは更に制限され、私には時間ができる。
「『果てなき流れの性 伝え・吹き飛ばし・飲み下すがいい』
───準備『サモンタケミカタナ』───
『この世の埋まらぬ差 絶えず苦悩し・絶え間無く動き続けよ 黎明・創始・混沌から導け』」
後はあちらが違和感のない流れで防御に入ってくれれば‥‥‥
「早苗!!もういいよ!!!」
「分かりました!!!
―――大奇跡『八坂の神風』―――」
私の最高出力『八坂の神風』。神奈子様の力を少しお借りして、私の奇跡の能力によって暴風と共に打ち出す技だ。この技は火力は高いのだが発動には条件がいる。それなりの長さがある詠唱を唱えることと、あらかじめ『準備』の術を使っておくこと。その性質上ある程度相手の隙がないと発動出来ない。また、この技は全範囲攻撃ゆえに通常なら味方の居る局面では使用できない。まぁ、要するにロマン砲なんですよね。でも、今回は比較的上手く発動出来た。虎之助くんが防御・補助向け能力であり、それを活かせる戦闘スタイルなのが大きいだろう。
‥‥‥まあ、私たちの戦いは神奈子様がいかに博麗の巫女を相手に善戦出来るかの土俵づくりが主目的ですけども‥‥‥‥‥
「さすがにさらっと耐えられると堪えますね」
嵐の去った後から声が響く
「───大結界『博麗弾幕結界』───」
「あっぶねぇ、霊夢が結界強くて良かったぜ」
「まぁ、大技切らせたみたいだから、霊力は幾らか削れたってことで良しとしとこうよ」
こちらに移動しながら虎之助くんが声をかけてくる。私もそちらに移動し相手と同じぐらいの高さに移動する。
「大技を使わせたっていうのは、確かですけど相手のギアが変わってしまった気がするのも気のせいでは無いと思うのですが‥‥‥」
「確かにね。
「???何か言いましたか?虎之助くん」
「ん?僕なんか言ってた?」
「いえ、気のせいならいいです」
「さてと、ここからは共闘の作戦は無いからお互い気を付けていくか」
「はい、分かりました」
「なら───」
虎之助くんが相手の方を向く
「第二幕開演といきますか」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
side 虎之助
危な、さらっと原作の知識口に出してたよ。ここに難易度選択画面なんて無いのに‥‥‥気をつけないとな
「あの緑、雷系の能力かと思ったら今度は風かよ。何の能力だよ」
「ふふふ、お答えしましょう。私の能力は『奇せ…「早苗、情報は安易に流すなよ」…いや、ここはかっこつけないじゃあないですか」
「『そんな疑問を解くのも能力を持つ者との戦いの醍醐味じゃなくて?』とか言っとけば、それっぽくなるだろ?」
「よくさらさら出てきますね。そんな台詞」
「だって漫画の台詞のパクりだもん。まぁこの台詞は―――」
「たぶん天気に干渉する能力ね。毎回何か呟いてるから詠唱がいる魔法みたいな能力ね」
「―――相手の感で能力を見破られるまででワンセットなんだけどね」
「駄目じゃないですか」
「分からないのはあっちの黒い方ね。『ホーミングアミュレット』が封殺されたのと、錠に色々詰め込むのが能力何でしょうけど‥‥‥『封印する程度の能力』?でも少し違うような」
「よく分からないなら、全部ぶっ飛ばせばいいだろ」
そういって魔理沙は帽子に手を伸ばしている。
「早苗、たぶん次は極太レーザー来るけど何か対策ある?とにかく火力あるようなの」
「もう長い詠唱を唱えてる余裕はないですよ。そんな短いのっていったら『雨』ぐらいしか『雷』も火力のあるようなのは‥‥‥」
そこで早苗の言葉が止まった。
「―――恋心―――」
「虎之助さん!三秒稼いでください。『天断ち涌け 数多の流れ水よ』」
「無茶言わないでよってやるしかないか」
「―――『ダブル』―――」
「あぁ、小傘から借りといて良かった」
青と黒に塗り分けられたスペルカードと南京錠を2つ取り出す。
「―――『スパーク』―――!!!!!」
「―――遺失物『忘れ傘落とし鍵』―――」
南京錠の鍵を開けると小傘の妖力を集めて作られた妖力傘、そして僕の鍵弾を大量にぶちまける。小傘との合体スペルとして仕事の合間に考えていたけど二人で共闘する機会もあるわけなく考察だけで終っていた技だ。だが、南京錠のお陰で簡易的な空間なら『戸締り』出来るように成ったため実現可能に成った。
本来は鍵弾が妖力傘にぶつかったとき、傘が開いたり閉じたりすることで空気抵抗を変化させ起動をランダム化させ、また傘の開閉により遠近感を鈍らせる。まぁ相手のミスを誘うタイプのスペルカードなんだが、今回はその物量を盾に使わせてもらう。
2‥‥‥1‥‥‥
早苗がまだ白紙のカードを取り出す。掲げる間に何やら記号のような物が浮かび上がりスペルカードに成る。
「即興スペル
―――化学式『2H
「ちょっ!!!!
―――戸締『施錠結界―
今の僕の最高強度の結界を早苗と僕を囲むように張る。
ドカーーーーーン
早苗が降らせた雨は小規模な雷により電気分解され、『マスタースパーク』の熱量により再び水に戻される。
中学生でもわかる化学反応式『2H
「理系で助かりましたね、虎之助くん‥‥‥虎之助くん?」
「早苗、三秒でこれ出来るなら『八坂の神風』ってスペル用に威力調整しないで撃ったらどうなるの‥‥‥‥?」
「聞きたいですか?」
「‥‥‥止めとく。ただ早苗はチートとだけ覚えておく」
そんなことを言っていると、爆煙の中から声がする
「ははは、いい火力だな。やっぱり弾幕はパワーだぜ」
「僕は弾幕は『小細工』派なんだが」
「私は『意思』ですかね。言霊の能力ですし」
「て言うより、これは弾幕なのか?当たり判定の基準が解らないけど」
言うなれば『対弾幕ボム』だ。人に当たる当たらないなんて物はない。いくら弾幕の構成要素に制限は無いとはいえ、風その物は弾幕にはなり得ない。何かを乗せて始めて弾幕として成立する。
「魔理沙、下がって」
先程までしなかった巫女の声が響く
「早苗、次は僕が受ける」
棒を構える
「―――散霊『夢想封印―寂―』―――」
大きめの霊力弾が迫る
「小傘、使わせてもらうよ」
棒の金具に手をかける
「―――開錠―――」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
よろず店 小傘と話していた頃 side 虎之助
「―――解錠―――」
いつか小傘に能力をかけるように言われた金具。それに能力をかけ、解除する。すると棒の外装がスルリと抜け、白刃が
「‥‥‥仕込み刀か」
「そう。虎之助さんが分かるような用語で言うと『乱刃・小丁字』」
「『雪走』かよ。って棒のとこ黒いし、ひょっとして‥‥‥」
いや、たまたまだろう。
「再現するの大変だったんだよ」
「えっ、何で知ってるの?」
「虎之助さんが外出してる隙に部屋の漫画読んでたから」
「そういえば最近帰ってきたときごそごそ言ってたような」
僕の幻想入りの時の荷物の残り半分の大部分は漫画なんだよなぁ。あんまり持ってこれなかったけど、ゲームは持ってきてない。通信死んでる携帯獣とかつまらんから
「どう‥‥かな?」
立ち上がって少し振ってみる。
「刀の事は詳しくないから分からないけど、良いと思うよ」
「良かった〜」
フニャッと小傘の顔がにやける。
「心配だったの?」
「うん、ちょっとね」
「大丈夫、小傘の腕は信頼してるよ。でなきゃ錠前店はあと少しで営業ってところまでこれなかったと思うから」
「ふふ、嬉しいこと言ってくれるね。虎之助さん」
「そう?ところでこれ黒くないんだね?」
「心棒に添えるような感じで使ってるから表からは見えないよ」
日本刀は心棒と呼ばれる硬いが切れ味の悪い金属を脆いが切れ味の良い金属で包んで出来ていると聞いたことがある。成るほど、それなら見れないか
試しに霊力を纏わせてみると、黒っぽく色付いた。
「何かかっこいいな」
「『武装色の覇気』とか『斬魄刀』とかみたいって絶対思ってますよね」
「まあね、厨二だもんそういえば名前何て言うね?この刀」
「名前?考えてないけど?」
「そう、なら考えるか‥‥‥小傘が作ってくれた刀‥‥‥‥傘‥‥‥」
「そんな、私の雰囲気なんて入れなくても」
「僕が入れたいの‥‥‥小傘って雨傘だよね?」
「えっ?うん、元々わね」
「ならさ、こういうのどうかな?
雫をも払い、血濡れさせたく無いものを護り続ける刀
―――『
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「―――・
刃に霊力を纏わせる。傘の妖によって産み出された刀は妖しくも神秘的に煌めく。
「ハァァァァァァァァ」
その一閃で『夢想封印』を切り裂く
―――僕の剣の腕は文字通り付け焼き刃、一気に決める。
人は本来の力の八分の一位しか通常は出すことが出来ない。それは、身体を護るために制限がかけられているからだ。そこから先には普段はいけないように
「―――覚醒『
空を蹴り、加速し次の霊力弾を切り裂く。一時的に音をも置き去りにする速度を得て、全ての霊力弾を切り伏せた。
「‥‥‥今、何が」
「へぇ、結構速いな」
その間僅か一秒、居合わせた人間の中でその動きを捕捉出来たのは人類最速の魔法使いだけであった。
―――限界解錠は本来出したらいけない力を身体の限界のギリギリまで出す技。速度に限定して発動させたから、反動は身動きが暫く取れなくなるだけ、ほんとは魔理沙ここで決めたかったけど‥‥‥
最後の力で鞘がわりに成っていた棒の外装を魔理沙に向かい投擲する。
だが、すんでのところでかわされ、下にある樹の茂みに突き刺さる。
「危ないな!でもこれで終わりみたい…「ラストワード!!」…何!」
動けなくてもスペルカードの宣言ぐらい出来る
「―――『鍵のかけられた密室』―――」
自機二人を完全に包み込むように無数の半透明な霊力弾が球状に配される。
「今から解除コードを教えるよ」
二人が中心に成るように3×3×3の格子を組む
「これは耐久スペルだよ。今から指示を出すから初めの合図で指示するように動くこと。上・下・前・右・下・後ろ・左・左‥‥‥‥‥」
「はっ、こんなもんぶち壊して外に出ればいいだろ!
―――恋符―――」
「待って魔理沙、この球状の霊力、結界の要素を含んでいる。それに多重構造みたい、壊しても壊しても、回りから追加されるだけよ」
「チッ、言うとおりに動くしか無いって事か」
「そういう事、ところでさ───
───コードちゃんと聞いてなかったんじゃない?」
「‥‥‥ず、ズルいぞ!!」
「勝手に話し出して聞いてなかったのはそっちでしょ」
「大丈夫、私がちゃんと聞いてたから」
「悪いな、霊夢」
「なら、いくよ『始め』」
合図とともに周囲から一斉に六方向から霊力弾が放たれる。この世界にそういう言葉は無いだろうが
「耐久スペルって避けながら解除コードどうりに動くまでが制限時間って訳ね。まずは上」
霊夢が指示を出し、魔理沙もそれに続く。一つ上の枠に動くとカチャっと音がする。そして前方向からのレーザーが追加される。
「解けば解くほど難易度が上がる仕様ってわけかめんどくさいな」
自機二人は回避に動き出す。
「
「まぁこれは当てにいくスペルカードではないからね。そもそも攻撃対象が特殊だから」
「???」
「ところで早苗、ちょっと頼み聞いてくれる?」
「何ですか?」
「今僕、自力で動けないんだ。腕だけ動かしてくれない?」
「動けないって大丈夫ですか!そして何で腕だけ何ですか?」
「説明してる余裕は無いから、ゴメンね。後にして」
「えっと、どうしたら?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
side 魔理沙
「次は二つ左」
移動すると前と上の弾が増加する。
―――鬱陶しい
「だいぶ多くなってきたわね次は上に一つ上がって降りる」
―――相手が見えてるのに何でこう足踏みしないといけないんだ
「前に進んで後ろ」
―――さっきから同じところを往復させられている。
「あと何個だよ」
「順番を覚えただけだから数なんて数えてないわよ。忘れるから話し掛けないで、次右で左」
―――クソ、相手見えるのに
「上・前・下・後ろ」
「あ〜もう、何で私はこんなことばっかりやってんだよ」
「ちょっと魔理沙五月蝿いわよ。次、前・上・後ろ・下」
「またおんなじ所じゃねえか!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ところでこのスペルカードの攻撃対象って何なんですか?」
「ん?そんなの決まってるじゃん」
自身の霊力を弄り周囲の霊力弾を赤と青交互に変えていた虎之助は狂気めいた笑みを浮かべて早苗の問いに返す。
「『
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「もういいだろ!
「―――魔砲『ファイナルスパーク』―――」
「ちょっと!!何してるの!」
ミニ八卦炉から放たれたレーザーは周囲の霊力弾を弾き回りの動きがランダムに成る
「だってよ!」
この時、霧雨魔理沙は既に頭の中がよく分からなく成っていた。そんな魔理沙に霊力弾が迫る。
「単純なこんなの当たるかよ!!」
イライラでいつもより大降りなモーションに成ってしまったのは、仕方の無いことだ。そして―――
「―――『ERROR』―――」
そのため、僅かに隣の領域に手が入ってしまったのも、仕方の無いことだ
―――しまった
周囲の霊力弾全てが自機狙い追尾弾と成る。これはコードをきちんと守るという正解の避け方が存在したためルール違反ではない。
「ははは、やっと終わった。ハハハハハ‥‥‥‥‥‥って何やってんだ!」
流石は異変解決屋といったところか、この弾幕が迫る感覚で正気に戻る。
「やられるかよ!!!こっちも見せてやる。
ラストワード!!!!
―――『ブレイジングスター』―――」
正面からありったけの魔力弾を照射しつつ、もうスピードで敵に突っ込む霧雨魔理沙らしいラストワード『ブレイジングスター』。それを纏い霊力弾に真っ向から対峙する。
「いっけーーーーーー」
魔理沙の気力が通じたか、魔力弾の大半を失いつつも霊力弾を突破し、そのまま虎之助に突っ込む。
「これで終わりだ!」
「あぁ、終わりだね‥‥‥
‥‥‥お前が」
「ハッタリだ霊力ほとんど残ってないのは外から見てても解るぞ!霊力弾を数発分しなかいだろ!!!」
―――刀がこっち向いてるけどさっきの反動なのか、動く気配が無い。ブレイジングスターが切れる前に突っ込めば私の勝ちだ!!!
魔理沙は勝利を確信する。
ただ前だけ見ていた。
だから
『
シュン
何かが風を切る音がする
いつもの状態なら気がついただろう。だが、虎之助の術中で自身のテンポが崩れきっていた魔理沙に気がつけるはずもなく
「―――納刀―――」
魔理沙の背に衝撃が走る
―――あの時投げてた鞘‥‥‥だと
「―――『封じて生まれた太刀筋』―――」
魔理沙にヒットした鞘はそのまま雨滴一文字を中に納めた。
「弱さは武器だよ、それを知らない奴なんかに僕が負けるか」
「くっ‥‥‥そ‥‥‥‥‥」
霧雨魔理沙・脱落
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
side 早苗
「やっぱり虎之助くんは正面からは勝負しないんですね‥‥‥」
相変わらずズルい戦い方の相棒に少し呆れる
「そういえば、霊夢さんは?」
球状に配された霊力弾が中央に集まり弾ける。
「虎之助くん、あっちまで倒したらダメじゃぁ‥‥‥!!!」
その時、虎之助くんの物とは違う霊力弾が此方に放たれる。それをかわす。粉塵の中から現れたのは‥‥‥‥
「何ですか‥‥‥その姿‥‥‥」
たしかにそこにいるのは博麗霊夢さんですが
「ラストワード
―――『夢想天生』―――」
「『無双転生』???」
何処かで聞いたような‥‥‥ってそんなこと考えてる場合じゃ
「―――秘術『忘却の祭儀』―――」
五芒星の形に霊力を打ち出す‥‥‥が
「!!!‥‥‥当たらない!!!」
―――逃げるしか
その瞬間、紅白の影が目の前に瞬間的に移動してきた。
―――瞬間移動!!!
服を引っ張られ、虎之助くんの方に飛ばされる
「長くて鬱陶しい!!!」
大量の霊力が放たれる。
「虎之助くん、一応聞きますけど対策は?」
「あるわけ無いじゃん」
「ですよね」
そのまま二人して霊力に飲まれた
「さあ、悪い事する神様を懲らしめましょう」
東風谷早苗・栂峰虎之助 脱落
撃ち落とされながら、虎之助くんに話し掛ける。
「ありがとう」
「何が?」
「私一人なら、ここまで善戦出来なかったから」
「ははは、こっちこそありがと」
嬉しそうな虎之助くんの顔を見ながら、私は疲れに任せて目を閉じた。
スペカのセンスの方向性が安定しない‥‥‥早苗の詠唱上手くできてるかな?
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