東方覚醒録〜Don't exist originally   作:tora@812

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 今回は短めです。前回の反動感が尋常でない。

 風神録編は今回で終了です。通例だと次の投稿は『解説~風神録~』に成るところですが、今回は番外編を一本挿もうと思います。『刀鍛冶多々良小傘(仮)』です。タイトルである程度内容は分かると思います。(^^;)

 それと『雨滴一文字』ですが、棒の状態と刀の状態を区別するために棒の時は『雨滴』と表記します。それと『雨滴一文字』って自分で付けててセンス無いなぁと思うので『雨滴○○』の形で何かオサレな案があれば教えて下さい。


第二十七話 風が止んで

守矢神社 side 小傘

 

 ―――戦術なんて、見方を変えれば相手に不利な状態を押し付けるもの。真っ向勝負、出たとこ勝負するやつから比べたらある意味ズルいもの。だから多少は何やってもいいんだよ、約束破りと非戦闘要員を攻撃する以外は。『切り札はいつだって悪手』だから

 

 

 

 

 

 「って言ってだけど、これは酷いよ」

 

 虎之助さんと早苗さんのすぐそばに落下した黒白の魔法使いを見る

 

 「‥‥‥終われ‥‥‥また同じ‥‥‥終われ‥‥‥また同じ‥‥‥終われ‥‥‥また」

 

 ‥‥‥何かかわいそうに思えてきた。

 

 

 「よろず店の件があるからしばらく食事はこの娘にしようかと思ったけど止めときますかね?‥‥‥諏訪子さん?」

 

 「分かっていたのかい?」

 

 近くに土が集まり人の形に成る。

 

 「今は『気配』を感じられるので。『位置』は少しぼけますけど、『誰か』を探るのは得意ですよ」

 

 私の『人間を驚かせる程度の能力』は『見聞色の覇気』の予測的部分に近い能力みたい。『自分より強いのがどれだけいるか』とか『弾がどのあたりに来るか』なんていうのが分かる。『位置』は少し難しくて一部例外を除いて大雑把にしか解らない。にとりさんの時は先に弾が飛んで来てたから絞り込みやすかっただけ。

 

 「居たんだから手伝ってくださ‥‥‥って大丈夫ですか?」

 

 少し赤から変色して、でもまだ固まりきっていない血が服のカエル柄を赤ガエルに変えていた。

 

 「少し無理をした。早苗に見られないうちに着替えておくよ」

 

 その時空から爆音がした。

 

 「始まったみたいだね」

 

 

 

 

 

 ―――STAGE6 命名決闘―――

 

 ―――博麗霊夢vs八坂神奈子―――

 

 

 

 

 

 「うっ‥‥‥」

 

 早苗さんが起きそうだ

 

 「じゃあ、私は」

 

 早苗さんに余程心配されたく無いのか諏訪子さんは立ち去っていった

 

 「‥‥‥なんだ弾幕の音か」

 

 「おはよう。虎之助さん」

 

 さっきの音に驚いたのか虎之助さんが飛び起きる。

 

 「あっ、おはよう‥‥‥あれ?結構な高さから墜ちたと思ったんだけどな」

 

 虎之助さんが自分の体を見て不思議そうにしている

 

 「妖力傘を落下傘とクッションがわりにしたからね」

 

 「ありがとう」

 

 「どういたしまして。どうだった?初めての命名決闘」

 

 「なんだかんだで楽しかったよ。まだまだ駆け引きとかは下手だけどね。『納刀』がかわされてたら負けてたし、第一あれ一回やったら警戒されるから次から使いにくいし」

 

 「虎之助さんの戦術って基本初見殺しだから慣れなれると厳しそうですからね」

 

 「『奇襲(弱さを武器にする)』なんてそんなもんだよ。先に対策打たれたら負け。弱者が勝ちうる可能性を増やすだけ」

 

 「虎之助さんは充分強いと思うけど」

 

 「弱いよ」

 

 その時、よく知った声が入ってくる

 

 「でも虎之助くんは負けても相手に心理的ダメージ与えそうですけどね」

 

 「いや、負完全に成った覚えは無いよ‥‥‥早苗」

 

 「おはよう。早苗さん」

 

 頭を押さえながら早苗さんが立ち上がる

 

 「うぅ、なんだかクラクラします」

 

 「僕の弾ずっと見てるからそうなるの。赤と青の点滅は危ないんだから」

 

 「知りませんよ、そんなの!!先に言ってください!!!」

 

 二人で口喧嘩してる。撃ち落とされて直ぐなのに元気だなぁなんて思いながら空を見る

 

 「ああいうの見るとやっぱり神様なんだなって気がするなぁ」

 

 注連縄に御柱を装備した早苗さんの保護者を見ているとそんな感じがしてきた。たぶん絵とか写真とかにしたら滑稽な感じがするだろうけど、この距離で見ると神々しさの様なものが伝わってくる。

 

 「カッコいいですよね。初めてみましたけど」

 

 「まぁ、オーラがある事は否定しない」

 

 「強そうじゃないですか。ガンキャノンみたいで‥‥‥って何吹き出してるんですか」

 

 「いや‥‥‥不意打ち過ぎた‥‥‥‥」

 

 「不意打ちって虎之助さんだっていっつも漫画のセリフ借りてるのに?私が驚かそうとしてもいっつも不意打ち利かないのに?」

 

 「いや、まぁ、色々あるの」

 

 そういって、足下に落ちていた『雨滴(黒い棒)』を拾い上げる。

 

 「変なの」

 

 「今に始まった事では無いですし」

 

 「扱い酷いな、否定しないけど」

 

 虎之助さんが苦笑いをし

 

 「そこは否定しましょうよ。自己評価が低すぎです」

 

 早苗さんが呆れながらも笑う

 

 「ふふっ」

 

 「ん?何かおかしな事言った?」

 

 「別に、ただ『私の傘生(人生)色々あったけど悪くなかったな』って思っただけ」

 

 私が微笑む。

 

 ここは幻想郷

 

 辛い過去も幻想のように解かしてしまう不思議な郷

 

 空を仰げばもうすぐ決着が付きそうな命名決闘

 

 これが終われば通例道理に宴会があって、正式に守矢神社は幻想郷の一部に成る

 

 「ようこそ幻想郷へ、人も妖怪も手を取り合えるこの郷へ」

 




 この後メタコーナーがあるので苦手な方はご注意下さい。

 感想、評価、批評、質問、誤字報告等々お待ちしています。

 

あとがきオマケコーナー

 虎「このコーナーでは東方の気になる話題の『覚醒録』における解釈を説明していきます。」

 早「基本は感想欄に返した他人の質問を読まないよって人にも世界観を知ってもらうための措置なので感想欄で見たなってものも今後出てくるかもしてません。今回はオリジナル質問ですが。今回の質問はこちら」

 『多々良小傘は傘を本体って言っているけど、オッドアイの女の子は何?』

 虎「たまにスレで『擬似餌』とか、傘に誘拐され洗脳された子とか怖い説があるよな」

 早「これは本人に聞いてみましょう。小傘さん、真相はどうなんですか?」

 傘「正解は『精神体』。付喪神は神霊が道具に宿ったものだよね。だからまず傘に意志が宿った状態に成るのが付喪神の第一段階」

 虎「『針』の異変のときの道具みたいな感じだな」

 傘「そう、そして神霊を溜め込んでいくと道具の中だけでは容量オーバーに成る。その時幽体離脱と同じ感覚で『精神』と『肉体』が分離するの」

 早「なら、小傘さんは神霊が実体化したものという事ですか?」

 傘「少し違うかな?私は棄てられたただの傘だったときの記憶もあるの。でも作られたときの記憶は覚えてない。多分付喪神は道具だったときは人間の赤子と同じ様なもので神霊という栄養を得て成長する。そして、精神と肉体が分離したときから親離れした子供みたいに自分で人を驚かせたり、人を食べたりして自足で生活するんだと思うよ」

 虎「というわけで正解は『神霊によって育ち実体化した傘自体の心』でした」

 早「このコーナーは皆様の質問を募集しています。『覚醒録』の設定から東方原作の解釈まで広く受け付けます。基本は感想の返信で大まかに返して、ここで細かく説明みたいに成るのですか?」

 虎「まあ、『解説回』もだけど手探りな企画多いからな~。まあ、これからも『東方覚醒録』を応援してください」
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