東方覚醒録〜Don't exist originally   作:tora@812

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 『解説回~東方風神録~』のお詫び

 「虎之助の回復性能、あれ嘘ゆうてました。言うたほど遅ありません。これ見えます?筆者は少数の位置間違うて計算しますやろ。ホンマは10秒毎に1%回復するです。」

 実は家にBLEACHのコミックス無い筆者です。『彩色』書くときは古本屋やラーメン屋で確認してます。うろ覚えだけど『死せ『神殺鎗』』の時の台詞ってこんなんでしたよね。冗談はさておき本当に10秒毎0.1%やったら三時間近く時間かかるっての

 低評価貰っても一言付き評価や自分のページに自分の評価基準が書いてあったりで、理由が書いてあると納得するのってなんでだろう?


東方風宴会
第二十八話 錠前店組


守矢神社 side 早苗

 

 「ふう、だいたいこんな感じでいいですかね」

 

 今日は博麗神社で宴会がある。表向きは『異変解決祝い』ですが実態は異変を起こした勢力を幻想郷の一員として認める為の恒例行事らしいですね。なので手土産のようなものを作っていたわけです。ほんとは実質的には守矢の住民である虎之助くんにも手伝って欲しかったんですけど‥‥‥

 

 ふと鳥居の方を見る。そこには幾つかの木箱が積み重ねてあった。

 

 「錠前店の方で忙しそうですから仕方ないですね」

 

 後でようす見ようかな

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃店内では side 虎之助

 

 シャカシャカシャカシャカ

 

 「あぁ、ヤスリかけるの目が疲れてきた」

 

 「休んでもいいんですよ、虎之助さんは人間なんだから」

 

 「いや、大丈夫。どうせあと一箱だから」

 

 今は宴会で販売する南京錠の仕上げをしている。慧音さんに頼んで既に人里でサンプルは配布してある。反応は上々かな?現状幻想郷には鍵と呼べるものは(かんぬき)と結界しか存在しないらしい。閂は方向が決まっているし、結界は誰でも扱える代物ではない。一応シリンダーキーも出来たのだが手間がかかるので、そっちは受注生産でやっていくつもりだ。

 

 「しかし、段ボール箱幻想入りの時、持ってくれば良かった。失って始めて分かる軽くて丈夫な素材の重要性」

 

 「漫画が入ってたあの箱?外界は凄いね。紙であんな丈夫なもの作れるんだもん」

 

 「神社に頼んでもっと色々持ってくれば良かった。今度紙屋に頼んで作って貰おうかな?」

 

 幻想入りしてから本当に近代社会の進歩を感じる。電気は霊力弾、パソコンは実用書を大量に買えばなんとかなると思ってたけど、細かい所で慣れてないことが多い。あと、やってから気がつくこととかも結構多い。例えば今みたいに‥‥‥

 

 「どうしたの?」

 

 「木箱じゃなくて施錠結界使えば軽くて済んだんじゃ」

 

 「あっ‥‥‥。ひょっとして木箱の購入費用分損した?」

 

 「まぁどうせそのうち使うだろうし‥‥‥。なんかごめん」

 

 「いいよ、私も気が付かなかったし」

 

 本当に早く能力になれよう。『鍵の開閉を操る程度の能力』は6つの要素がある。まず『開錠』と『施錠』は本来の意味の鍵に作用する要素。『封印』と『覚醒』は比喩的な鍵に作用する要素でたいていの技はこの要素を使う。最後が『結合』と『分離』でイメージとしては鍵の結果として残るもの。例えば鎖の端と端に南京錠をかけたら繋げることが出来る。これが『結合』でスキマを閉じたのはこの要素らしい。扉を閉め鍵をかければ空間を区切れる。これが『分離』で結界はこれにあたる。ちなみに施錠結界は博麗の術の結界より弱いが応用性があるのが利点で『○○だけ通さない結界』みたいなことが出来る。神奈子さん戦の後に残ってた博麗の結界を『分離』させて解析したからたぶんあってる。(解析したの諏訪子さんだけど)

 

 「それに保管には木箱じゃないといけないから気にしないでよ」

 

 「人里近くの販売店に棚作ったとこだし、数量は足りてる」

 

 「私が1人で動く事もあるから」

 

 「‥‥‥そういう事にしておく」

 

 にしたら数が多い事は考えないでおこう。

 

 「よし、仕上げ完了。『施錠結界―(ホルダー)―』」

 

 空間を区切っただけの箱を掴む。

 

 「1つ作るのに2%‥‥‥回復まで20秒か。まだ少し削れるな」

 

 

 『10秒毎1%』これが僕の霊力回復速度だ。仮に霊力を使いきったら16分40秒無いと全回復出来ない。たぶん回復力は変えようが無いから消費霊力の削減が課題だ。前の戦闘だと『施錠結界―重―』が30%、『限界開錠』が60%とかなり無駄に使ってしまったな。予め付与していた鍵を解いただけの『雨滴』や『南京錠』を使った技は低コストで良かったり、ラストワードは能力関係無かったりと霊力の軽減策は多かったが、それでもギリギリだった。まぁ、大分節約出来るようには成ってきたけど要練習だな

 

 そんなことを最後の錠を店の前に運びながら考える

 

 「受注生産の申込用紙ってこれだよね」

 

 「そう、それ」

 

 結界の箱を幾つか作り、南京錠を詰め替える。横にクリアファイル状の空間を作り、そこに小傘が持ってきた書類を入れる。

 

 「なんだかんだで虎傘錠前店も営業開始か。早かったような、長かったような」

 

 「虎之助さんが私が来る前に設計とかやってたから案外早かったと思うよ」

 

 「過去の感じだと妖怪組は宴会始まる前から勝手に飲んでるらしいけど、どうする?」

 

 「どっちにしても挨拶して回るつもりなんでしょ?」

 

 「まぁね。守矢がいく頃について行くか」

 

 ふと思い付き、懐から二つの黒い南京錠を取り出す。『結合』を付与して二つをリンクさせる。片方を開閉するともう片方も同様に動く事を確認して小傘に渡す。

 

 「これ渡しとくわ」

 

 「何ですか?能力の錠なんか渡して」

 

 「通信用に。片方を操作したらもう片方も動くようにしたからモールス信号で連絡とれないかな?って」

 

 「それ、私からは‥‥‥あぁこれを使えばいいんだね」

 

 そういって、金属の棒のような物を取り出す。それは僕の能力の『開錠』と『施錠』を付与した物だ。『万能鍵(マスターキー)』と呼ぶようにしている。うちで作った鍵全てに対応するようにしている。修理等の時に僕が居なくても動けるように小傘に渡しておいた物だ。盗難対策として小傘の妖力を鍵に起動するようにしているから、実質上小傘の専用アイテムだ。

 

 ―――kousurebaiino(こうすれば良いの)

 

 ―――soiukoto(そういうこと)

 

 開錠と施錠で返す

 

 「早苗⇔僕と小傘⇔早苗も作るけど早苗に『万能鍵』を渡して良いものか‥‥‥。いっても錠前店からしたら部外者だから店の信用としては早苗に渡すべきじゃ無いんだよな〜」

 

 「早苗さんには一方通行に成るけど仕方ないね」

 

 「ならあと二つ作るか。実質一方通行でも作り方的に双方向用に成るの無駄だよな」

 

 「無駄こそが美しさだと思うよ。虎之助さん」

 

 「まぁそうだけど、無い方がいい無駄だってあるよ」

 

 再び錠を取りだし、能力をかける。40%消費だからこれを作ったら一旦休むか

 

 「それでも私は無駄が好き」

 

 「何?真面目な顔に成って」

 

 「そんな顔してました?」

 

 「いや、見間違えならいい」

 

 六分ほどしてもう一組の通信用の錠を作る。

 

 「虎之助、小傘、そろそろ私達は行くけどどうする?」

 

 神奈子さんの声がする。振り返ると守谷一家が荷物をまとめて立っていた。

 

 「あ、行きます!!早苗、これ渡すわ」

 

 「何ですか?南京錠ですけど?」

 

 「行きながら説明する」

 

 荷物を手に持ち、地面を蹴った。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

side 小傘

 

 虎之助さんが早苗さんに通信錠の説明をしているので私は神奈子さんと諏訪子さんの方による。

 

 「神奈子さん、諏訪子さん、この間はお世話に成りました」

 

 「あぁ、上手くいったようだな」

 

 「また何かあったら言っておくれよ。手助けは惜しまないからね」

 

 「ありがとうございます。虎之助さん、いつも持ち歩いてる見たいですし気に入ってくれたみたいですよ」

 

 「ん?済まない。持っているように見えないのだが」

 

 「普段は封印錠(ロッカー)でしまってるみたいですよ。取り出す時だけならそんなに消費しないみたいだから多少重くても体積が小さい方がいいそうです。撹乱もやりやすいそうですし」

 

 「成る程ねぇ、何て言うか彼奴(あいつ)らしいよ」

 

 「『先を閉ざす』人ですからね」

 

 そう返しながら正面を飛ぶ虎之助さんを見る。

 

 ‥‥‥『無い方がいい無駄だってあるよ』か‥‥‥

 

 虎之助さんは知ってるのかな?虎之助さんの持ってる異質さを

 

 知っているからかな?妙に変な言動で煙に巻くのを好むのは

 

 『スペルカードはその者の本質を示す』一度交えれば相手の心が分かるもの。見ていただけの私だけど虎之助さんの『違和感』を知っている以上誰よりも真剣に見ていた自信がある。

 

 虎之助さんは今の自分のまま真っ向から敵に向かうことはない。技は殆ど封殺型。共同スペルの『忘れ傘落とし鍵』は本来の使い方じゃないから無しとして向かい合う形のスペルは『限界開錠』だけど、あれは()()()()()()()()()()技じゃない。

 

 『今の自分に自信がない』のかな?虎之助くんは

 

 「それでも、扉の先を見せてあげたく成るんだよね」

 

 「???」

 

 「あっ、すいません独り言です」

 

 私は『人間を驚かせる程度の能力』を持つ『愉快な忘れ傘』そして付喪神という種の『妖怪』

 

 私の自分勝手かもしれないけど、あっと驚く先を見せて愉快にしてみせるよ。

 

 何者だろうと私の友達だから

 




因みにその後の移動中の会話

 早「モールス信号なんて知りませんよ。逆に何で2人とも知ってるのですか!?」

 虎「厨二だから」

 傘「それが中心の時代知ってるから」

 早「常識って何なんでしょう?」

 まだ常識を抱えている東風谷早苗であった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 因みに筆者はSとOだけは覚えてます。SOSは『・・・ーーー・・・』です。生きてるうちに使う機会が無いことを祈ります(^^;)

 ふと、段ボールって凄いよなって思いました。何時からあるか知らないけど、幻想郷には無さそうですよね。もう換金アイテム虎之助は殆ど持ってないけど、外界の教科書や参考書って慧音さん辺りに喜ばれそうな気がする。

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