東方覚醒録〜Don't exist originally   作:tora@812

34 / 46
 タイトル………。おらにセンスを分けてくれ〜〜。

 活動報告でアンケートとってるのでよろしくお願いします。筆者名を押して、下に行ったらわかると思います。



第三十話 人里で見かける半分人じゃない組

side 小傘

 

 「ありがとうございます。計五点ご購入ですので合計で……」

 

 「申し込み用紙はこっちです」

 

 博麗神社の隅っこで売りはじめて半刻ぐらいたったかな?用意してた申し込み用紙の半分ぐらいは採れたから結構良い感じかな?正直売れるか心配だったから万々歳だね。

 

 買いに来るのはだいたい人里の人達だけど時々そうじゃない人達も居た。例えば今申し込み用紙を書いている緑の服を着て、銀に近い白髪を黒いリボンでカチューシャのように纏めた女の子。感じる力は霊力だけどふわふわと霊体が浮かんでいる。たしか『半人半霊』って種族だったかな?人間と幽霊のハーフから始まって、今は一つの種族として安定したから『妖怪』より『人』としての力の割合が多い種族だった気がする。数の少ない種族だから初めて見るな。元々かなり弱い種族だったけど大昔に凄く強い剣士の半人半霊が現れて、その一代で種族の地位を今の位置まで引き上げたとか聞いたな。

 

 「はい、書けました。これでいいですか?」

 

 「ありがとうございます。えっと、『魂魄妖夢』さん。食料備蓄倉庫の鍵ですね………。すいません。お店の物の時は名前は店の名前で登録してほしいんですけど」

 

 「いえ、自宅です」

 

 「なら、問題ない………自宅??」

 

 チラッと妖夢さんの顔を見ると酷く疲れたような顔で言葉を発してきた。

 

 「幽々子様…えっと、主が大量に消費するので倉庫が無いといけなくて………。それに目を離すと直ぐに食べられるような物は食べられて………」

 

 苦労してるんだなぁ。よかった私誰かの下につくような仕事じゃなくて。錠前店は共同経営だから店長居ないしね。お金のやりくりは虎之助さんだけど、字が汚いから帳簿書いてるのは私だしね。

 

 「大変ですね。えっと………、これが『お客様控え』です。それから、こっちが特典の『栂峰よろず店』と『多々良鍛冶店』の割引券です」

 

 「え、いいんですか?」

 

 「はい、なんだかよく分からないんですけど『販売戦略』ってものみたいです」

 

 虎之助さんが「同じような者が同じような価格で買えるとしても、人は『割り引きした』という事を大きく感じる。『割り引き』という餌でつれば、結果同一価格でも買いに来る。その後はこっちがどう人と向き合うか。こういう得した感って大事で、割り引きよりも客を引き込もうと思ったら『キャッシュバック』って手段があるんだ。割り引きするんじゃなくて正規金額で払わせた後に割り引きと同じ代金に成るように金を払い返す。すると、さもその金額が店からのプレゼントのように感じられて更なる購買意欲に………」って長話してたなぁ。外界の知識ってなんだか怖いって思ったね。だから私も便乗して鍛冶のお店を錠前店の中に作ってもらって割り引きもすることにした。「グループ企業みたいに成ってきたなぁ」なんてよく分からないことを虎之助さんと早苗さん言い合っていたけど、外の世界の商売って色々考えないといけないんだなぁって思った。

 

 「ありがとうございます。機会があればまた」

 

 「こちらこそありがとうございました」

 

 妖夢さんの相手が終わって少しするとお客さんも落ち着いてきた。

 

 ふと横を見れば虎之助さんが目標設定がどうとかぶつぶつ言っている。虎之助さんが直接の物販で私が予約の受付を担当してたけどどうなったのかな?

 

 「そっちはどうですか?」

 

 「正直予想以上かな、慧音さん経由で人里の有力なところにサンプル回してたからある程度は期待してたけど何だか来る客が多いし。小傘宣伝でもしてた?」

 

 「してないよ?私も多くて驚いてたところだから」

 

 「そう、ならどうして……」

 

 「他にここの商品を宣伝している者が居たからだろうな」

 

 声をした方に虎之助さんが声をかける。

 

 「おひさしぶりです。慧音さん」

 

 「儲かっているようで何よりだな。それと相方が妖怪とは聞いていたがまさか最近よく人里に来る唐傘お化けだったとは」

 

 「悪い娘じゃ無いですよ」

 

 「知っている。だから回数だけ決めて、驚かしすぎないようにしてもらっている」

 

 人里の教師兼守護者の上白沢慧音さん。妖怪から人里を守る役割も持っている慧音さんは人を驚かす事が出来るように成って始めて私が標的に定めた相手だ。その時少し気合いを入れすぎて半泣きにさせてしまったのは誰にも話したらいけない事に成っている。

 

 『気配を消して影が丁度重なるように歩いてふと陰が視界に入ったタイミングで自分の影を動かすと同時に妖力弾の明かりで相手の影を薄くすることで、さも相手の影が勝手に動いたように見せる』っていう虎之助さん開発の驚かせ方『夕方に笑う影』を一週間程やり続けただけなんだけどなぁ。あと鏡の角度と歪みを調整して、部屋に入ったときにいつもと違うタイミングで写り込む自分の姿で潜在的な意識を掻き乱す。っていうのもしたけどあれは驚きはするけど本人が何で驚いたか解ってないからあんまり美味しくなかったなぁ。他にも小さいのはたくさんしたかな?例えば………。

 

 「ん?驚かすのって許可制なのか?」

 

 

 虎之助さんの問いでふと我に返った。

 

 「そうじゃないよ。でも最近妖怪による被害が少なくなり過ぎて警戒感の無い子供が増えてるらしいの。だから私は定期的に危機感をあげて食事を貰うってことにしてるの。声をかけられたのは何人か居たらしいけど『許可を得て驚かすのがいや』とか『子供が嫌い』とか『何で人間なんかのために』とかって理由で承けたのは私が始めてみたい。私は戦いは弱いから平和に驚かせられるのが良いかな?って思ってね。でも最近子供ってかわいいなぁって思う事が多く成って楽しくやってるんだ」

 

 「そう。なら良かったね」

 

 「はい、ところで慧音さん。他に居た宣伝って?」

 

 「あぁ、これだよ。てっきりそっちが広告を頼んだんだと思っていたのだが……」

 

 慧音さんの広げた紙には―――

 

 

 

 『妖怪被害の軽減の一手となるか』

 

 『近年、妖怪による人里の危機は減っているとはいえ人里の外での被害は依然として高い。その中でも家畜や畑の被害は実際に本人が食べられるのとは違い経済的に負担が来るため長くこの先を苦しむことになる無視できない問題である。家畜は特に人里の中で飼うわけにはいかず、人里の外に小屋を建てておくしか出来ないため、防ぐ手段は護符を小屋に貼るしかなかった。だが、この方法では小屋の中の一部分しか守ることが出来ない上にちょっと痛いのを我慢すれば侵入することも可能であり効果的な対策とは言えなかった。しかし、近日発売予定の『虎傘錠前店』の南京錠はこれを防ぎうる可能性があるらしい。妖怪の山で一二を争う技術者である河城にとり氏(河童)いわく「妖怪が形作り、人間が力を与えるという作り方の性で『謂れ』みたいな物が出来て妖怪がうかつに触れないように成っている。壁は今まで見たいに護符を貼って、入口だけこれで守ったら木っ端妖怪ぐらいなら十分防げると思うよ」との事である。南京錠は無理に抉じ開けたり壊そうとしたりすると、その物を弾くように成っているらしく独自に入手したサンプルを開くのに、にとり氏も半日ほどかかっていた。これは通常の妖怪なら無理矢理開けることは不可能という事である。この南京錠は博麗神社で開かれる………』

 

 

 しばらく何が起こったかよく解らなかった。

 

 「謂れになるって本当なのか?小傘?」

 

 少し呆然とした感じで虎之助さんが問いかけてきた。

 

 「分からない。でも、あり得ない話じゃ無いと思うよ」

 

 同じように呆然と返す。

 

 たぶん今二人の気持ちは一致してると思う。

 

 「「なんで広告されてる(の)?」」

 

 このあと一拍おいて虎之助さんが、『広告料払うべきだろうか?』と言い出したのがとても印象的だった。

 




 ほんとは妖夢、咲夜、小悪魔で『従者組』にしたかったんや。けど紅魔館組の回が寂しくなるから止めたんや。パッチェさんは『魔法使い組』で出す予定だし。

 うちの小傘が本気出したら、さとりでも驚かせるポテンシャルはあると思う。いつか人里でお化け屋敷回でもしようかな?よろず店の依頼にすれば何してもOKだから便利。

 感想、批評、評価、誤字報告等々お願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。