東方覚醒録〜Don't exist originally 作:tora@812
最近じわじわと東方関連書籍を増やしていってモチベを上げようと必死なtora@812でした。
side 虎之助
「焦った。まさか早苗の奴、急に抱き寄せてくるとは」
別に良いんだけど彼奴は一応僕が男なの分かってんだろうか?素直すぎてそのうち誰かに騙されないか心配だよ。
さてと、後は霧雨魔理沙に話を付けに行くのと、早苗にも言わなかった試したいことの実験のためにあの人に会えば今日の予定は完璧かな。
そんなことを考えながら博麗神社の境内を歩いていた。守矢もそうだが、幻想郷の神社の境内はわりと広い。まぁ博麗神社は本来は巫女の修行の為やら、攻めてきた妖怪への応戦の為にそういう設計に成っているのだろう。まぁこれは『今代の巫女は修行はサボりぎみという設定のはずだから昔の巫女は修行してたはずだし、スペルカードルール成立前はガチバトルしてたはずだから、人間側のトップである博麗の巫女は戦略的に攻撃対象に含まれただろう』という僕の前世からの勝手な考察なわけだから、理由は違うかもしれない。この考察が当たっているかはとにかく、ここが広いのは事実。そして今日は人間、妖怪、妖精等々がごったがえしている。故になかなか目的の者を探し出せずにうろうろしていた。
「ねぇ、あんた魔理沙に勝ったらしいわね!」
その時、急に声をかけられた。
振り返ると、そこには此方を指差している水色に近い青色の髪をした少女が浮かんでいた。
「誰?」
僕からしたら既知情報だが、知っていると不自然だから質問する。正直不便だから近いうちに『幻想郷縁起』を読んでおこう。鈴奈庵が印刷してたはずだから彼処行けばあるだろう。
「あたいはチルノ。あんた魔理沙に勝ったのよね!」
『チルノ』、東方紅魔郷の二面ボス。種族は氷の妖精。東方界隈ではバカキャラ扱いではあるが、数少ない単独自機作品を持つキャラである。ついでいうと『幻想郷縁起』というか『東方求聞史紀』で一番頭に掲載されているキャラでもある。普段は霧の湖の辺りに居て、悪戯を仕掛けてくる。所有する程度の能力は『冷気を操る程度の能力』で、小さな物なら瞬間的に凍結出来るらしい。実際蛙を凍らせて遊んでいるらしい。ちなみにちゃんと溶かせば生きているらしい。何処の青雉の能力だろうか?この能力は駄々漏れらしく、今も弱冠肌寒い。
「霧雨魔理沙に?あぁ、勝ったよ」
いつも通りに最低限の知識を頭の中で確認しつつ、チルノの問いに答える。
「あたいはさいきょーに成りたいんだ!だから魔理沙に勝とうと思ってた。そしたらあんたが魔理沙に勝ったって話を聞いたの。それで私は思ったの、魔理沙よりさいきょーなあんたに勝ったら、私は魔理沙やあんたよりもさいきょーに成れるって事にね」
胸を張りながらそんなことを言っている。ってかチルノの中で『さいきょー』って『とにかく強い』的な意味なのだろうか?少なくとも『最も強い』ではないな。
「だから僕に勝負を挑むと?」
「あぁ、やってやるわ!」
チルノはやる気一杯なようだ。
「つっても今人探してるからなぁ」
「そんなのどうでもいいから、あたいと勝負よ!」
はぁ、この強引な妖精はどうすればいい物か。
「チルノちゃ〜ん」
その時、緑髪の少女がこっちに飛んできた。
「何?だいちゃん。あたいはこれからこいつを倒して子分にするんだから」
『大妖精』、東方紅魔郷の二面中ボス。公式のキャラ設定は皆無と言っても過言は無い。『大妖精とは妖精の中から出てきた力の強いもの』という説明があるだけ。ついでに言うと本来彼女にもスペルカードが与えられるはずであったが、容量や時間の問題でカットされている。『東方紅魔郷』自体そういう事が多く、四面中ボスの『小悪魔』もスペルカードが無かったり、あまり有名じゃない話だと自機に『博麗霊夢』と『霧雨魔理沙』の他に『冴月麟』という新キャラが出る予定だったのがカットされたりしている。って
「チルノさんよぉ、いつ僕がそんな条件受け入れた?」
「チルノちゃん、また何も言わずに勝負しようとしてたの?」
「いっつもなんかい」
呆れながらボソッと呟く。
「ごめんなさい。チルノちゃん、いつも説明を面倒くさがっちゃうんです。悪気がある訳じゃ無いんですけど……」
あぁ、チルノはこういう感じなんだな。はぁ、面倒だな。
「えっと、つまりチルノさんが勝ったら僕がそっちの下に着けと」
「あの、受けなくてもいいんですよ」
「分かってる、メリットが無さそうなら受けないよ。えっと………なんて呼べばいい?緑髪の妖精さん?」
『大妖精さん』なんて呼べないし、『だいちゃん』は初対面で気安い。
「私ですか!?私は………」
何故か返事が遅い。うまく伝わらなかったか?そんな事を考え出したとき、横からチルノが大声を発した。
「だいちゃんはだいちゃんだからだいちゃんだよ!だから、『だいちゃん』って呼べば良いの!!」
「お、おぉ」
気圧される形で肯定の返事をする。なんだ?何か触れたらいけないところに触れたか?よくわからんが合わせておこう。ついでに一応現代人感覚に合わせてチルノの事は『さん』で読んだけど同じようにするか。
「なら、呼び名『だいちゃん』と『チルちゃん』で良い?」
個人的に『チルちゃん』なんて違和感の塊だけどその方が『だいちゃん』とのバランスが取れるから、もし僕が『東方project』を知らなかったらそうするだろう。だからそれに会わせた方が違和感がないだろう。それに『チルノちゃん』が普通みたいだから返事であることがチェック出来る。
やや間があって、返事が返ってくる。
「……はい、それでいいです」
「アタイの事は勝手に呼んで」
「了解」
『アタイの事
「えっと、チルちゃんは僕と勝負するんだっけ?受けても良いけど、僕が勝ったら何かあるの?」
「ふん、やる気に成ったようね!いいわ、あんたが勝ったら何でも言うこと聞いてやるわ!」
「チルちゃん、女の子が簡単に『何でも』なんて言葉使うんじゃないよ」
そう言葉を返しながら、懐からカードを取り出す。
「ルールは『ごっこ』?それとも『決闘』?」
「もちろん『決と――「ちょっと待ってチルノちゃん!」――何?だいちゃん?」
「今は宴会の途中なんだからあんまり派手なことしたら駄目だよ。せめて『ごっこ』にしようよ」
「う〜ん、だいちゃんが言うなら仕方ないなぁ〜。なら『ごっこ』にするわ!」
『弾幕ごっこ』か。苦手な方来た。まぁ、だいちゃんの主張ももっともだし仕方ないか。
『弾幕ごっこ』は被弾許容数と枚数は勝負前の話し合いで決める。その後先攻後攻を決め、先攻からスペルカードを一枚宣言する。この際、宣言の有効時間中は打ち続けることが出来る。各ターン宣言は一枚で、自分のターンが終わったら相手の攻撃ターンが始まる。指定枚数が終わって決着がついていない場合、残機の多く残した方が勝ちとなる。
つまり、被弾一回で負けのルールなら先攻一ターン目で勝負が決まる可能性があると言うことだ。当然、先攻が有利なこのルールでも後攻側のメリットも設定されている。それは『全カード宣言後に残機が同じだった場合、後攻プレーヤーの勝利に成る』というルールである。
厳密にターンと勝敗の決め方が設定されている『遊び』な為、僕の得意パターンの『不意打ち』とか『二枚以上のカードによるコンボ』が出来ない。また、装備品にも被弾判定が付くので『雨滴』は的を増やすだけなので使えない。ブレイクするのが前提なので『ボム』も禁止。これは僕にはあまり関係ないが、ルール上問題があるので『ごっこ』では『ホーミング弾』は禁止されている。
「設定はどうする?」
「三枚の一回アウトよ!先攻はアタイが貰うわ!」
「良いの?僕は後攻の方が得意だけど」
「構わないわ!アタイは先攻が好きだから!」
後攻か。なら逃げ切りを狙うのを軸にして、相手の消耗を狙う感じかな?
「ジャッジはだいちゃんによろしくしていい?」
「はい、わかりました。二人とも頑張ってね」
「おう、アタイは負けないよ!」
「始めようか」
地面を蹴り、宙に浮く。
「ならアタイから行くよ!」
チルノが一枚のカードを掲げる。
「―――氷符 『アイシクルフォール』―――」
弾幕戦は書き始めるとまた長くなるので、ここでいったん切りました。正直純粋な撃ち合いを交互にするだけなので大幅にカットを入れるかも知れません。この後、魔理沙から魔法使い組に飛ぶのが理想だけど、虎之助から離れて早苗や小傘の視点に飛ぶかもしれないので何とも言えないです。
永遠邸組の話が思い付かないよ〜〜〜。解説回で宴会パートで一通り触れると行ったのに有言実行出来ないかも………。まぁ、そもそも季節の問題でリリーとレティは出動不可能だったし、最初から無理な話だったんだよ………。神主もコンプエースで「永夜抄キャラは設定が重過ぎる為、鈴仙とてゐを除いて使いづらい」って言ってたらしいし!!
秋姉妹はよろず店側の話に成ったら出すので宴会編での出番は勘弁してください。正直今出しても良い扱いはしてあげられないので。はたても出してないけど、当時はまだダブルスポイラー出てなかったし宴会に無理して出さなくても良いですよね。
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