東方覚醒録〜Don't exist originally 作:tora@812
明日、第五話投稿します。
side 虎之助
放課後に成った。グダグダ言ってた奴らも、その後は何も言ってこなかった。まあ、僕みたいなのと話をしようって思う物好きは居ないだろう。
今は早苗と一緒に早苗が連れていきたい場所とやらに向かっている。まあ、早苗は信仰を説こうとしていたみたいだし、これからいく場所は十中八九、諏訪大社だろうと思う。ところで、さっき成り行きで何となくかばったせいか知らないけど、名前呼びの許可もらったんだが、あってから一日もたってないのにいいのだろうか?普段周りから名前呼びされてるのだろうか?いや、クラスの連中に毛嫌いされてたし、それは無いか。なら、単純に呼んで欲しかったのかな?周りから孤立すると自分の名前呼んでほしく成ることあるしな。それなら呼ぶの
「早苗、」
「何ですか?栂峰くん、」
「あのさ、こっちは名前で呼んでるのに、そっちは名字で呼んでるのって違和感あるから、そっちも名前で呼んでくれない?」
せっかくなら、こっちも呼んでもらおう。僕も名前呼んで貰いたいし、もっとも、信頼出来る人に限るけど。
「そうですね。なら、虎之助くん、って呼ぶことにします。」
「ごめんね、変なこと頼んで」
「いえいえ、友達みたいでいいじゃないですか、」
「そう?ならいいけど」
「あっ、着きました。」
やはり、予想通りに諏訪大社だった。因みに、元の世界では長野県中央の諏訪湖を挟んで、二社四宮の境内があるのだが、この世界では諏訪大社は一カ所だけだ。
「ここは、諏訪大社、大昔には守矢神社と呼ばれていたこともあったようですが」
知識はあっても来るのは始めてなので辺りを見回す。この世界は信仰心が失われているからか建物が傷んでいるが、正面は比較的きれいになっている。また、おそらく御柱であろう木が立てられているが、朽ちて所々崩れている。
「ここに二柱の神様がおられます。」
「へー、でも僕神って見たこと無いんだけど、見えるかな?」
「それは大丈夫ですよ」
そういって、早苗は自分の髪に触れる。
「今の時代、神や霊などの幻想的な力は否定されます。なので、私の髪も通常は周りから見ると、ごくごく普通の色ようするに黒に見えます。でも、幻想的な力の素質がある場合は、幻想的なものを視覚することが出来ます。私は風祝、えっと、風の神を祀る神職と言えばわかりますかね?なので、私には神の素質があって、現人神としての姿では、緑の髪何なんです。虎之助くんは私の髪が緑に見えたのだから二柱も見ることが出来るはずです。」
「ようは、僕は何かしら幻想的な力があって、その影響で見ることが出来るってことか。なら、今まで何も見えなかったのは、」
「おそらく、単に周りに霊がいなかっただけでしょう。最近は、消えていく幻想的なものも多いらしいので無理も無いですね。」
幻想的な力か、僕はただの人間だから霊力かな?そういえば、早苗はどうなんだろう。現人神だから、神力と霊力のハイブリットだったりするのだろうかな、
「そう、消えていってしまうんですよ、このままでは、」ボソッ
「ん?早苗、何か言ったか?」
「いえ、なにも、」
「そう?」
気のせいか、なんか言ってた気がしたのだが、
「神奈子様、諏訪子様、早苗です。ただいま参りました。」
すると、社の中から声が聞こえてきた。
「早苗か、久しぶりだね。諏訪子、早苗が来たよ。」
「本当かい?分かった、これ片付けたら行くよ。」
奥にもう一人居るらしい。まあ、誰なのかは・・・・予想するまでも無いな
「ん?早苗が友達を連れて来るとは珍し・・・・・霊力持ちか、」
「そうらしいですね。霊力とは断定できていませんでしたが、神さんが言うならそうなんでしょう。」
「今日から学校に転校してきた虎之助くんです。私の髪が見えたらしいので、神奈子様達も見えるのではないかと思って連れてきました。」
「ほう、ならばそれなりの霊力を持ち合わせているようだな。早苗から我々を信仰するように進められたか?」
「あ~、ちょっと色々あったので、信仰云々の話はされてないですね。それと・・・・・」
「なんぞや?」
「申し訳ないですが、その喋り方やめてもらえませんか?なんだか畏縮してしまうので。もう少しフランクな方が現代人受けすると思いますし、」
「誠か?」
「ええ、」
「なら、いつもどうりの話し方にしよう。私もこの話し方疲れるのでね、神の威厳は伝えやすいのだけども」
「すいません、わざわざ」
「いやいや、私も話しやすくなるから本当はこの喋り方がいい。自己紹介がまだだったね、八坂神奈子、この社の祭神だ。」
『八坂神奈子』、風神録の6ボスで、守矢の表向きの祭神。保有する程度の能力は、
「栂峰虎之助です。以後お見知りおきを、」
「虎之助だね。覚えておこう」
「虎之助くん、神奈子の存在信じてくれますか?」
「信じるもなにも、目の前に居るのだから信じるよ」
「なら、信仰してくれるのですね。」
なんか急に話が飛んだ気がするのだが、
「・・・・・いや、」
「え・・・・・」
「だって、ただ単に信じるのと、信仰するのは違うでs・・・・」
「何ですか!なんで、信仰してくれないんですか、」
「いや、今それを説明してr・・・・・」
「もういいです。神奈子様、失礼します。」
「ちょっと、早苗!」
神奈子さんの静止も聞かず、早苗は足早に去っていった。
「・・・・・説明ぐらい聞いてよ。」
振り返ると、神奈子さんが悲しそうな顔をしていた。
「神奈子さん?」
数秒間が開いて、神奈子さんがこっちを向いた。
「ああ、すまなかったね、今は早苗もちゃんと説明を聞くべきだったね。早苗に変わって謝るよ。」
「いえ、こちらも配慮が足りませんでした。」
「・・・・・・・今の早苗は信仰を得ることを一番に考えている。もちろん、それは大切なことだが、相手のことを一番に考えて布教しなくては成らない。信仰は「得る」ものであって、「獲る」ものではないからね。・・・・・・もっとも、早苗が今こうなってしまったのは、他ならぬ私のせいなのだが、」
「えっ、それはどういうこt・・・・・」
なんだか、神奈子さんが妙なことを言ったので、聞こうとしたとき、
「早苗!来たのかい!久しぶりだ・・・ね・・・」
もう一柱の神が出てきた。
「早苗なら、今帰ったよ。諏訪子」
『洩矢諏訪子』、風神録のEXボスで、守矢の本当の祭神。所有する程度の能力は、
「あーうー、帰っちゃったのかい。ところで神奈子、そいつは誰だい?それなりの霊力はあるようだけど、」
「コイツは早苗の友達だよ、」
「栂峰虎之助です。」
「そうかい、私は洩矢諏訪子、ここの元々の祭神だよ。それで神奈子、早苗に今度こそ例の話は出来たのかい?」
「・・・・・・・・あっ、いや、久々に早苗が来たのが嬉しくて忘れてた。」
「はあ・・・・、まあ、神奈子が人にものを伝えるとか、交渉とか、外交とかが下手なのは知ってるけど・・・・・、無理に神奈子にさせずに私が話せばよかったね。すまない。」
「いや、諏訪子は例の場所探すために色々忙しそうだったじゃないか、」
「まあ、今度早苗が来たら私から話すよ、それでいいかい、」
「なら、私が例の場所探しておこうか?」
「いや、さっき場所は分かったよ、結界があるけどもなんとか成りそうだよ」
「そうか、すまないな、最近諏訪子にいろいろやらせてしまって、」
「何を言っているんだい。神奈子は私より神力があるから表舞台の仕事をし、私は神奈子の苦手な細々したことをする。そういう役割分担じゃないか。それに今は私の仕事が多いが例の場所に行くときは神奈子の力が要るんだ、今は神力の消費は押さえた方がいいよ。それより問題は早苗の事だよ。多分またしばらく帰って来ないよ、」
なんか僕、忘れられてる気がする。これ、話に割り込んだ方がいいの?どうなの?
「なら、呼んでこさせればいいじゃないか、」
「誰に?」
「こいつに、」
そういって、神奈子さんはこっちを指差した。
・・・・え?
念のため、振り返る。誰もいない。
「・・・・僕?」
「ああ、頼めないか?」
困惑しているのが分かったのか、諏訪子さんが口を開いた。
「神奈子、虎之助に何にも説明してないんじゃないかい?それじゃあ虎之助も困るだろうに、」
「ええ、さっきから話がまるで掴めてないです。」
「神奈子は説明下手だから私が話すよ。まずは早苗についてから話そうか、」
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同刻 諏訪湖の畔 side 早苗
「はあ・・・、はあ・・・、はあ・・・、」
諏訪大社から諏訪湖の間はそれなりの距離がある。急いで走ってきたので、息が切れる。
「・・・・・何してるんだろ、私、」
情けない、信仰の一つも手に入れられないなんて・・・・・、神奈子様達には助けていただいたのに、私何も出来ない。・・・・・・あれっていつだったかな・・・・・・・、たしか小学生だったときかな、
次回、基本回想です。
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