東方覚醒録〜Don't exist originally   作:tora@812

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 昨日を持ちまして、この小説が一周年に成りました。早いよ。

 それと活動報告でも触れましたが、他作品との混同防止としてタイトルに英語を書き加えました。意味としては『本来居ない』みたいな感じです。タイトルが変わったっていっても特に変化は無いですが。

 前も言ってた儚月抄ですが、がっつり書くわけでなく裏話的に次の章に練り込む感じでいこうと思います。大したネタバレには成らない程度にしようと思います。あぁ、ちゃんと小説版も買いましたのでご安心を。月のイナバは買ってないですけど問題無いですよね?

 筆者が買ってないのは『三月精(全エピソード)』と『月のイナバ』ですね。同人誌扱いのあれは流石に無理ですね。初代三月精も絶版ですし。三月精は買うときは3冊ずつ買いたいので財布と相談しないとなぁ。次の鈴奈庵は予約しておきました。

 最近グダり気味だ。さっさとこの章終わらせて心機一転せねば。


第三十六話 トップクラス組

side 虎之助

 

 チルノが来たことでレミリアの妹を語る時間から何とか脱出出来た。そういう話聞くの嫌いじゃないけど、こっちの具合とかもあるからさ。しかし一つのことをあそこまで話せるってやっぱりシスコンって凄いな。まぁとにかく、ちょいと疲れる感じだったわけだけど次の相手は『ちょいと』のレベルじゃ無い気もするけど。しかも一緒に飲んでる面子が怖いんだが。

 

 チルノに案内のお礼とついでにうちの割引券を渡しておいた。近いうちに来てくれたらいいな、なんて考えながら目的の相手に近付いていく。と、思ったら一匹の妖狐が此方に向かってきた。まあ、一回此方を通すのが礼儀か。

 

 「すいません、八雲藍さんですよね。紫さんと話したいのですがよろしいですか?」

 

 八雲(やくも)(らん)、妖々夢のExボスで八雲紫の式神。式神とは術式、要するにプログラムの事で他の物に付加して機能する。パソコンでいうハードが九尾狐という場合によったら神格化出来るレベルの一級品、ソフトは八雲紫製。考えるまでなくスペックは高い。だからか所有する程度の能力も式神なのに『式神を操る程度の能力』。だから『式神の式神』というよくわからんポジションが発生してしまう事は仕方ない。

 

 「お前は……」

 

 「鍵師兼何でも屋の栂峰虎之助です。ほら、厳密には守矢勢でない雇われの異変首謀側参戦してた奴です」

 

 「あぁ、お前がそれか。くだらない方法で霧雨魔理沙を下したと紫様からも聞いたし、新聞も読んだ」

 

 褒められてるんだか、貶されてるんだかと思いながら一応礼は言っておく。

 

 「どうも」

 

 「それでどのような案件なんだ?紫様の手を煩わせるまでも無いことなら私が対応しよう」

 

 少し考えてから答える。

 

 「……いや、紫さんを通しましょう。スキマ絡みなので。ほら、白玉楼で……」

 

 「その話はまた後で良いんじゃ無いかしら?」

 

 そこまで話した所で急に目の前にスキマが開いてさっきまで飲んでいた紫さんが飛び出してきた。

 

 「紫様、いったい何の………何でもないです」

 

 藍さんのが問いかけると紫さんが『聞く必要は無い』的な目で睨んで制していた。そのまま僕の耳元で囁く。

 

 (「あの時のこと)(話したら)(許さないわよ」)

 

 ………あれ、そんなに話されるの嫌か?

 

 (「分かりました」)

 

 流石に大妖怪を怒らせるのは怖いので素直に従っておく。

 

 「あらあら、紫も必死ね~。平常心乱れたのがそんなに恥ずかしかったの?」

 

 「幽々子……あれは無かったことにしてって……」

 

 「え~、いいじゃない。久しぶりに紫のそういう顔みれたしね~。割と良い話のネタに成るのよ」

 

 「確かに最近驚くような事は無かったけど………。今なんて言った?」

 

 「割と良い話のネタに成るのよ~」

 

 「幽々子……………」

 

 いつの間にか来ていた日傘を持った影が横から口をはさむ。

 

 「紫の旧友の間では有名な話よ。紫の旧友の間でしか話はしないようにしているから安心して良いわ。つまりとっても少ない人数だけ。アナタは友達少ないから」

 

 「幽香……………」

 

 この後、紫さんがorz状態というか『賢者の土下座』状態に成ったということは言うまでもない事だ。

 

 って………………。

 

 「いつの間に居たんですか?幽々子さんと……幽香さん……ですっけ?紫さんと飲んでられたのはお見受けしましたが」

 

 「風見幽香よ、面白そうだから来ただけ。紫に追撃出来る機会なんて滅多に無いことでしょう?」

 

 そう言って幽香さんは笑みを浮かべた。

 

 風見(かざみ)幽香(ゆうか)、初出は一応は花映塚……ということにする。何面とかいう言い方は出来ない。少数ナンバーの作品はそういうのが多い。厳密に言うなら旧作が初出だろうけど、詳しくないからパス。『東方求聞史紀』によると人間友好度は最悪。所有する程度の能力は『花を操る程度の能力』、使わないのか使えないのか戦闘利用は基本しないらしい。枯れかけた花を治したり、成長を促したりなんかがメインの使い道らしい。

 

 「確かにそうかもしれませんね。あぁ、栂峰虎之助、鍵屋兼何でも屋です。機会があればご利用ください」

 

 営業スマイルで自己紹介をしておく。

 

 「えぇ、機会があればね」

 

 返された笑みは綺麗だったけど、少しだけ怖かった。

 

 「紫、お客さん来てるのに固まってて良いのかしら?」

 

 「えっ……あっ。何かしら?」

 

 一瞬でいつもの雰囲気に戻してくる辺り流石だなぁ。

 

 「あの件がらみで試したいことがあるので、許可をいただけますか?」

 

 「あら、わざわざ私に話にくるとは律儀ね。ここの住民はみんな勝手に大変なことやらかすのにね」

 

 少し声を小さくして返す。

 

 「いやいや、スキマ干渉なんて大事をこそこそやってたら確実に殺しにきますよね?なんかの弾みで『博麗大結界』やら『幻と実体の境界』に触れたら大事ですし」

 

 「ふふふ、それもそうね」

 

 殺しにいくの否定しなかったよこの管理人。

 

 「第一、スキマ干渉した時点で幻想郷のブラックリストに入れられてるかもぐらいに僕は考えてるんですから維持でもあなたと敵対ないし勘違いされる行動は避けたいんですよ」

 

 「まぁ、もしもこの郷にあだなそうとすれば容赦はしませんわ」

 

 「……肝に銘じておきます」

 

 「で、何をしたいのかしら?」

 

 「えっとですね……………」

 

 僕が紫さんに話し終え、立会いのもとで実験の許可を得ると幽々子さんが意見を出してきた。

 

 「ねえ紫、それ、今度白玉楼でしない?」

 

 「別にいいけど……、どうして?」

 

 ふふふと笑って僕のほうに話しかける。

 

 「ねえ、依頼してもいいかしら?」

 

 頭に疑問符を浮かべながら頷く。

 

 「最近妖夢……うちの庭師ね……がどうも慢心気味でね。ちょっと見てて危なっかしいのよ。知り合いが見張りを願ってきたときも『裏があるわよ』って感じをほのめかしたのにそのままに捉えて行動してるみたいだし、私がサボってるみたいに感じてるみたいなの。さも自分の考えてるほうが正しいみたいに考えてね。もちろん自分で判断してるのは悪いことではないのだけど、自分の考えを妄信し気味なのよ。教えの曲解も多いし。まぁ、ちょっと前の何でも聞くだけの頃よりマシではあるのだけど、この先のことを考えるとそれでは危ないでしょう?」

 

 「ですね」

 

 あぁ、そういえば風神録の少し前からが儚月抄の時期だったか。たしかロケットが完成したのは風神録以後。なら、今は月ロケット作成してるころの話か。

 

 「だから今度来たときに妖夢と戦って勝って上げて」

 

 「…………は?」

 

 いや、言わんとしてることは分かる。要するに『自尊心が高すぎるから調整の為にプライド叩き折って欲しい』ってことでしょ。

 

 「なぜ僕ですか?他に確実に勝てる人じゃないですか?」

 

 「実戦経験の少ない子に負けたほうが考え直せるでしょ?それに、紅白や白黒じゃ普通に勝負に成っちゃうでしょ?」

 

 あぁ、そっか。弱者に負けないと意味ないわな。それに考えたら白玉楼が今表だって霊夢とか呼べないか。

 

 「了解しました。ではまた準備が出来たら読んでください」

 

 「えぇ、じゃあまたね」

 

 さてと、用事も済んだし飲むか。ちょうど歩いてるとミスティアのやってる屋台が見えたのでそこで厄介に成ることにしようかな?なんて思いながら歩き出した。




 次かその次くらいでこの章終わる……はず。

 幽香は面倒だったので紫のグループに入ってもらいました。付き合いとしては西行妖封印後くらいの設定にはしてますが変わるかもしれません。てか、集団の中の幽香さん難しい。ソロなら楽だと思うけど。今後の課題。

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