東方覚醒録〜Don't exist originally   作:tora@812

6 / 46
 今回で早苗の不遇は終わる・・・・はずです。早苗ファンの方々、先に謝っておきます。


第六話 邪魔だ

自室 side 虎之助

 

 今日は色んなことがあった。早苗にあった、守矢の二柱にもあった。僕が霊力持ちであることもを知った。

 

 「霊力もあるなら能力もあるのだろうか?」

 

 東方の二次創作のオリ主転生ものだと能力を知るパターンは二つだ。戦いの中で知るか、己の心に問うことで知るかだ。戦いの中だったらもしも能力無かったり、使い方考えないと戦闘に応用出来ない能力だったりしたときに死ぬ。出来れば、己に問うことで分かるパターンであって欲しい・・・・・。まあ、戦いの中で知る方がかっこいいのではあるが、

 

 「暇だしやってみるか」

 

 だいたい、こういう精神に関係ある事は迷ったら発動しなくなるって相場が決まっている。座禅でも組んでみるか。某死神漫画だとこうすると刀と意思の疎通が取りやすいっていうし、関係ないかもしらんがマイナスには成るまい。目を閉じ全ての意識を自分の内側に向ける。分からないがあるらしい霊力も体の内に向けるイメージを持つ。疑うな。能力はきっとある。こういう名言もあるじゃないか、「"疑わない事"それが"強さだ"!!!」

 

 

 

 ・・・・・来た。

 

 

 

 「・・・・・・鍵の開閉を操る程度の能力」

 

 

 

 どういう事だ?鍵って南京錠とかシリンダーキーとかのあれだよな。一応この部屋にも鍵はあるけど・・・・

 

 部屋の扉に手を向け鍵の閉まる様子をイメージする。

 

 

 「施錠」

 

 カチッ

 

 

 「解放」

 

 カチャ

 

 

 ・・・・・・・使い方考えないと使えない奴だ~~~~~~~~。

 

 

 使い方考えないといけないなんて、面倒な能力だ。いや、ここは前向きに考えるんだ。そういう能力はだいたい上手く使えばチート能力になれる・・・・はず。「主に空を飛ぶ程度の能力」とか言いつつ実質「万象から浮遊する程度の能力」に成ってる巫女とか、糸を出す能力のくせにモブキャラなら不特定多数を操作出来る海賊とか、パッと能力の名前言われただけなら雑魚く感じる能力ほど強い。カードゲームでいうところのテキストが単純なほど強いみたいな。

 

 で、どうやって使うんだこの能力。今じゃ精々鍵忘れたときに困らないぐらいか・・・・・、泥棒に使えるか・・・・、いや、ダメだな、

 

 ・・・・・・・まあ、明日考えよう。

 

 

 なんだか、面倒事が増えた気がする。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

翌日 学校 side 虎之助

 

 朝のうちに早苗に諏訪大社に行くように言おうと思ったのだが、早苗が登校してきたのが時間ギリギリだったので話すことが出来なかった。

 

 昼休憩になった。早苗に話し掛けようとしたのだが、話し中だった。話してた連中が昨日のあいつらだったので警戒したけど、悪い空気はしなかった。ここで話しかけるのは野暮だと思ったので、話しかけるのはやめにした。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

同刻 同所 side 早苗

 

 昨日は色んなことがありました。転校生が来て、庇われて、彼が霊力を持っていることを知って、一緒に諏訪大社にいって、信仰を得られるかと思って、結局ダメで・・・・。あの時、さっさと退却したけど、ちゃんと理由聞けば良かった。怒ってるかな、怒ってますよね。そんなことを考えてたら寝るのが遅く成って遅刻しそうに成ってしまいました。

 

 昼休憩に成ると、珍しく人が話しかけてきました。いつも野次を飛ばしてた人達だ。一瞬体が強張(こわば)る。そうしていると、信じられないことをいってきた。

 

 「あのさ、今まで悪かった。」

 

 「昨日、色々俺らで話してたんだけど、やっぱり悪いことしてたなって」

 

 「栂峰の奴のいう通り、根拠が無かったなって」

 

 「だからさ、東風谷のいう神っての信仰しようかなって」

 

 「だから、色々教えてくんないか?」

 

 思っても見ないとこで、信仰を得るチャンスがめぐってきました。

 

 「はい、ならまz、」

 

 「いや、ここじゃ何だから、放課後俺らと来てよ。」

 

 「えっ、はい、分かりました。」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

放課後 side 早苗

 

 放課後、彼らに連れられてやってきたのは、近所の廃工場の敷地だった。

 

 「えっ、ここですか?」

 

 「いやいや、ここは単なる近道だよ。」

 

 「そ、そうですよね。」

 

 びっくりしました。さすがにこんなところじゃ無いですよね。

 

 ・・・・・でも、人を案内するときに、近道だからってこんなところ通るだろうか?でも、長く人付き合いが無かったので分からないだけなのだろうか?大体ここを通って行くところって何処だろう。

 

 頭の中で地図を広げる。確かここの角を曲がって・・・・あれ?この廃工場抜けたらもと来た道の方に出る?ってことは・・・・

 

 ドスッ

 

 急にお腹に強い衝撃を感じて崩れ落ちる。

 

 さっきまで案内していた人達に取り囲まれる。

 

 一発殴られる。

 

 出血したわけでは無いが一瞬口の中に鉄の味がしたような感覚を覚える。

 

 「お前さ、鬱陶(うっとう)しいんだよ」

 

 「急に味方が出来て、ニコニコしやがって」

 

 「カスに笑顔とかいらねーんだよ」

 

 「お友達が出来て嬉しかったか?」

 

 「友・・・・・達・・・・・」

 

 違う!私は信仰が欲しくて虎之助くんに近づいただけ、友達を名乗る資格なんて無い。信仰の為の道具として近づいたんだ。

 

 私、笑ってたの?信仰の為に友達みたいにしてただけ、信仰を得る為なら心を許せる友達なんていらない。

 

 でも、私は友達が欲しかったの?心を許せる相手なら、神奈子様や諏訪子様がおられる。それとは違う、友達として人付き合いが欲しかったの?

 

 「小学生の頃は天気予言して、高校じゃあ信仰なんたらって気味悪いんだよ。」

 

 今度は蹴飛ばされる。

 

 転がった拍子に口に入ったのだろうか、土の味がする。

 

 「今から色々するけど、耐えきったら信仰してやるよ」

 

 「信・・・・・・仰・・・・・・・・」

 

 信仰得られるなら、私なんてどうなってもいいや、あの時の恩を返せるのなら、

 

 「分かり・・・・・・ま・・・・・・」

 

 ガシャン、ガラガラガラガラ、

 

 突然大きな音が鳴り響いた。

 

 周りの人達の目線が私から音のした方に移動する。

 

 私も身体の向きを変え、そちらを見る。

 

 「いてててて、くっそ、あいつら何でこんなところ通るんだよ、お陰で早苗見失ったじゃ無いか、」

 

 そこにいたのは、

 

 「虎之・・・・・助・・・・・くん・・・・?」

 

 こけた姿勢から視線をこちらに向ける。

 

 「あ、見つけた。」

 

 「お前、また邪魔しに来たのか!」

 

 「いや、そういうつもりは無いよ。それと一つ、言いたいことが、」

 

 「???」

 

 彼は大きく息を吸った。

 

 「僕がお前らの邪魔をした?違う!!!お前らが僕の邪魔をしたんだ!!!」

 

 「!?」

 

 「僕の友達を泣かせた、今日中に用件を伝えたいのに早苗を連れ回す!!」

 

 「『お前ら』と『その歪んだ根性』が僕の邪魔だ・・・・・!!!」

 

 「僕は人のために何か出来るほど、出来た人間じゃ無いから、」

 

 「僕がお前らを潰すのは、あくまでも邪魔するお前らが鬱陶しいからだ!」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

放課後 学校 side 虎之助

 

 放課後、早苗に用件を伝えようと思ったのだが、昨日の連中が張り付いて話し掛けれない。仕方ない、連中の用事が終わるの待つか。

 

 仕方ないので早苗と連中の後をつけることにした。ばれてストーカー云々とか言い掛かりつけられても困るので、角を曲がったのを確認してからつけていく。

 

 ある角を曲がった瞬間、奴らを見失った。家にでも入ったか?いや、ぱっと見十五人ぐらいはいた、いくら角曲がってからつけていく間タイムロスがあるとはいえ、十五人も家の中に入れるなら、しばらく玄関開けっ放しにするはずだ。玄関の空いてる家は無い。

 

 当たりを見回すと、工場、いや、廃工場か、があった。次の角まではそれなりの距離がある。連中が僕を撒こうとした可能性もあるが、早苗が居るのに急に走り出すことも無いだろう。ってことは、

 

 野郎が女一人廃墟に連れ込んでやることっていったら、良くて暴行、悪くて・・・・・

 

 「くそっ、」

 

 廃工場に走って突入する。

 

 間に合ってくれよ!

 

 そのとき落ちてた石に足を取られて転ぶ

 

 ガシャン、ガラガラガラガラ、

 

 「いてててて、くっそ、あいつら何でこんなところ通るんだよ、お陰で早苗見失ったじゃ無いか、」

 

 「虎之・・・・・助・・・・・くん・・・・?」

 

 こけた姿勢から視線を声がした方に向ける。

 

 「あ、見つけた。」

 

 早苗がいた、泥だらけになって転がって居るが最悪の自体は起こってないようだ。

 

 「お前、また邪魔しに来たのか!」

 

 連中の一人が声をあげた。

 

 「いや、そういうつもりは無いよ。それと一つ、言いたいことが、」

 

 「???」

 

 大きく息を吸い込み言い放つ。

 

 「僕がお前らの邪魔をした?違う!!!お前らが僕の邪魔をしたんだ!!!」

 

 「!?」

 

 「僕の友達を泣かせた、今日中に用件を伝えたいのに早苗を連れ回す!!」

 

 「『お前ら』と『その歪んだ根性』が僕の邪魔だ・・・・・!!!」

 

 「僕は人のために何か出来るほど、出来た人間じゃ無いから、」

 

 「僕がお前らを潰すのは、あくまでも邪魔するお前らが鬱陶しいからだ!」

 

 さて、・・・・・ノリで大見得(おおみえ)を切ったけど、はっきり言って勝てる気がしない。どうしよう。




 次回、戦闘シーンのはず、

 感想、批評、誤字報告お待ちしてます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。