五人はとある家の一室に案内され
「見れば見るほどぶきみな月だね」
ハッピーが窓から月を眺めており
「ハッピー、早く窓閉めなさいよ。村長さんの話聞いてなかったの?」
「なんだっけ」
「月の光浴びすぎるとあたしたちまで悪魔になっちゃうのよ」
「それにしてもまいったな」
「さすがに月を壊せってのはな・・・・」
「うん」
「何発殴れば壊れるか見当もつかねえ」
「壊す気かよ!!」
「なあ、マサキお前何かいい方法思いついたか」
マサキがブツブツ考え込んでおりそれを見たナツはマサキの頭をペシペシと叩き
「何だ?」
「何考えてんだ?」
「いやー・・・この島のことどっかの本で読んだ記憶があるんだけど思い出そうとしてんだけど思い出せねーんだよな」
「なーんだ・・・・そんなことか、ゴチャゴチャ考えてたってしょうがねーしな」
「そうだな」
「なんにせよ『月を壊せ』ていうのはきっと被害者の観点から出てくる発想じゃないかしら?きっと何か他に呪いを解く方法はあるはずよ」
「だと良いんだがな」
グレイは欠伸をしながらそういって
「よし!!だったら明日は島を探検だ!!今日は寝るぞ!!」
「あいさー!!」
「考えるのは明日だ・・・」
「それもそうだな」
ナツたちは眠りにつき寝ようとしたがルーシィが突然起き上がり
「こんな獣と変態の間でどうやって寝ろと!!そもそもどうしておんなじ部屋なの」
ルーシィはあまり眠れず翌日
「はえーよ」
「まだ、めっちゃ朝じゃねーか」
グレイとナツが文句を言いながら歩いており
「ま、しょーがねーよ」
「誰のせいで眠れなかったと思ってるのよ!!出発よ!出発!!猫起きろ!!」
「早いですね。あたりが悪魔だらけじゃ眠れませんでしたか?」
「そうじゃないの、気にしないで」
「月を壊す前に島を調査してえ開けてくれるか?」
門は開けられ五人は森の中に入っていき
「何だよ!!昨日あれだけ月を壊すのは無理とか言ってたのによ!!」
「無理だよ。村の人の手前壊すって言ったんだよ」
「マサキは壊せると思ってるのか?」
「結論から言ってまだわかんねーし調査してみる価値はあると思うぜ」
「何だよ!その答え」
ナツはソっぽを向き
「それに実際壊せるとしても壊させねえ、月見ができなくなるだろうーが」
「そっか!期間限定の妖精の尻尾(フェアリーテイル)特製月見ステーキ食えなくなっちまうのか!!」
「アンタたち何がいるかわからないんだから大声出さないでくれる?・・・・と申しております」
「自分で歩けよ」
「お前、星霊の使い方それ・・・あってるの?」
「だ・・・・だって相手は”呪い”なのよ。実態がない物って怖いじゃない!!・・・・・・と申しております」
「ルーシィ、お前の考えも間違ってねーと思うぜ」
マサキは笑い
「さすがはS.級クエスト!!燃えてきたぞ!!」
「呪いなんか凍らせてやる。ビビることはねえ!!」
「ホンットアンタらバカね・・・と申しております」
「オイラも入りたい」
「ていうか、今気がついたけどヴォールはどこに行ってるのよマサキ・・・と申してます」
「ヴォールならエルザとミサキと一緒だ。はじめは断ったんだけどなエルザがどうしてもって頼んできたからな」
「結局根負けしたっていうわけね・・・・と申しております」
しばらく歩いてると森の茂みがガサゴソと音がして突然巨大なネズミが現れ
「「ネズミ!!」」
「でかー!」
「あんたたち早くやっつけて!!と申しております」
「あいと申しております」
巨大ネズミは頬を膨らませ
「んにゃろ!!オレのアイスメイク”盾(シールド)”で・・・・」
巨大ネズミはガスを吐き出し
「ちょっと!!二人ともどうしたの!!・・・と申し・・・んが」
ホロロギウムは急に傾き倒れ
「きゃー!!」
巨大ネズミは笑い
「くさー!!何だこの匂いは~!!ナツ、マサキ!!情けねーぞ!!そっかお前ら鼻いいもんな!」
巨大ネズミは追いかけて行きナツたちも逃げて
「チッ、アイスメイク”床(フロア)”」
巨大ネズミの足元に氷を張りネズミは足を滑らし転倒し
「みんな見て!!何か建物がある!!今のうちにあそこに入りましょ!!」
「今のうちにボコるんだ」
三人でネズミをフルボッコしておりそれを見たルーシィは呆然としておりその後、建物に向かったのであった。
建物内部に入り
「うわー広いね」
「ボロボロじゃねえか」
「結構古いーな」
「見ろよ何か月見てーな紋章があるぞ」
「元々この島は月の島って呼ばれてたって言ってたしな」
「月の島、月の呪い、月の紋章この遺跡なんか怪しいわね」
「ルーシィ見てー!」
ハッピーは骨を見せており
「犬か!!」
「まさかな・・・・」
マサキはあることを思い出していると突然床が抜け落ち
「バカー!!」
「なんて根性のねえ床なんだ!!」
「床に根性もクソもあるか!!」
「ナツ!!オメーの責か!!」
「ハッピー!!なんとかならないの!?」
先ほど拾った骨がハッピーの喉に詰まるという摩訶不思議な出来事が起こっておりそのまま落ちていき
「オイ・・・みんな無事か?」
「なんとかな」
「てめぇなんでいっつも後先考えず行動しやがる!!」
「喧嘩は寄せそれとここどこだ」
「さっきの遺跡の地下みてーだな」
「秘密の洞窟だ!!せっかくだからちょっと探検しよーぜ」
「オイ!!これ以上暴れまわるんじゃねえ」
「うおおおおお!!お?」
「どうしたんだ?ナツ」
「な・・・何だ?あれ・・・・」
全員目をやった先には氷漬けにされた怪物が置いてあり
「でけえ怪物が凍りついてる!!!」
「デリオラ!!」
「「「え?」」」
「バカな!!デリオラが何でここに!!?」
「これがデリオラだと!?」
「デリ・・?知ってんのか?こいつ」
「ありえねえ!!こんなところにある訳がねえんだ!!!」
グレイは取り乱し
「あれは・・・・あれは・・・!!」
「グレイ落ち着いて!!」
「ねえ・・・何なのこいつは!?」
「デリオラ・・・・・厄災の悪魔」
「厄災の悪魔・・・?」
「あの時の姿のままだ・・・どうなってやがる・・・・」
背後から誰かが歩いてくる物音がして慌てて隠れ
「人の声したのこのあたり」
「おお~ん」
一人はマツ毛の濃い人ともうひとりは犬みたいな格好をした奴が出てきて
「「「!!!」」」
「ドビー、ユウカ・・・なんであいらが!?」
「昼・・・眠い・・・」
「おおーん」
「オマエ月の雫(ムーンドリップ)浴びてねえか?耳とかあるし」
「浴びてねーし!!飾りだよ!!わかれよ!!」
逆ギレをして
「からかっただけだ、バカ」
「月の雫(ムーンドリップ)?呪いのことかしら?」
「ユウカさんトビーさん悲しいことですわ」
「シェリー」
「アンジェリカが何者かの手によっていたぶられました・・・」
「ネズミだよ!!」
また犬の格好をしたトビーが逆ギレをし
「ネズミじゃありません・・・・アンジェリカは闇の中をかける狩人なのです。そして愛」
「強烈にイタイやつが出てきたわね」
「あいつらこの島のもんじゃねえ・・・ニオイが違う」
「うん・・・それに呪われてるって感じがないよ」
『あいつらがいるってことはあの二人もいるのか?今回のクエストなんとなく分かってきたぜ』その様子を見つつマサキはそう考えており
「侵入者・・・か」
「もうすぐお月様の光が集まるというのに・・・・なんて悲しいことでしょう・・・・零帝様と炎帝様のお耳に入る前に駆逐しましょう」
「だな」
「おおーん」
「デリオラを見られたからには生かしては返しません。侵入者には永遠の眠り・・・つまり”愛”を」
「”死”だよ!!殺すんだよ!!」
その場をあとにして出て行ったであった
「何だよとっつかまえて色々と聞き出せばよかったんだ」
「まだよ、もう少し様子を見ましょう」
「「・・・・」」
「グレイはともかくマサキ、あんたさっきの三人何か知ってそうね」
「聞いてたのかルーシィ」
「まあね」
「さっきのやつらは蛇姫の鱗(ラミアスケイル)の連中で三年ぐらい前にアイツ等のとこにいてたことがあるんだ」
「なるほど・・・それで顔見知りってわけね」
「・・・・そうだ」
「なーんかややこしいことになってきたな」
「くそ・・・あいつ等デリオラを何のためにこんなところに持ってきやがった。つーか、どうやってデリオラの封印場所を見つけたんだ・・・・」
「封印場所だと?」
「こいつは北の大陸の氷山に封印されてたんだ」
「え?」
「十年前インバス地方を荒らし回った不死身の悪魔・・・・オレに魔法を教えてくれた師匠ウルが命をかけて封じた悪魔だ。この島の呪いとどう関係してるのかわからねえが・・・・これはこんな所にあっちゃいけねえモノだ。零帝・・・・・・・・何者だ・・・ウルの名を汚す気ならただじゃおかねえぞ!!」
「グレイの師匠が封じた悪魔なのか?」
「ああ、間違いねえ」
「元々北の大陸にあったものがここに運ばれた?」
「もしかして島の呪いってこの悪魔の影響なのかしらね」
「考えられなくもねえ、この悪魔はまだ生きてるんだしな」
「おし、そーゆーことならこの悪魔ぶっ倒してみるか」
「力任せで解決するな!」
マサキがナツをひっぱたきそれを聞いたグレイもナツを叩き
「グレイ、マサキ!!何すんだよ!!」
「火の魔導士がこれに近づくんじゃねえ!!この氷が溶けってデリオラが動き出したら誰にも止められねえんだぞ」
「そんな簡単に溶けちまうものなのか!!」
グレイは黙り込み
「大丈夫?」
「オイ!!殴られ損じゃねえか!!!凶暴なやつだな」
「オメエが言うな」
「師匠(ウル)はこの悪魔に絶対氷結(アイスドシエル)っつ魔法をかけた・・・それは溶けることのない氷。いかなる爆炎の魔法をもってしても溶かすことのできない氷だ。溶かせないと知っててなぜ持ち出した」
「知らないのかもね何とかして溶かそうとしてるのかも」
「何のためだよ!!」
「あるとすればこいつの復讐とか・・・・?」
グレイはマサキが言ったその単語に反応し俯き
「ちっ、くそ・・・・!!調子でねえな」
「そうかっかっかするなよ!グレイ」
「目的は復讐にせよさっきのやつら追えばいい」
「そうね」
「いいや、ここで待つんだ」
「「「!?」」」
「月が出るまで待つ」
「月・・・・ってまだ昼だぞ!!無理無理!!ヒマ死ぬ!!」
「どういうこと」
「さっきのやつらの話からして島の呪いもデリオラも”月”が関係してる・・・・・・・それに奴等も『もうすぐ月の光が集まる』とか言ってたからな」
「ああ」
「そっか・・・確かに何かが起こるかアイツ等が何をするか・・・・気にはなるわね」
「オレは無理だ!!追いかける!!」
「おまえは黙ってろ!!」
マサキがそう言ったとたん寝て
「本当・・・コイツって本能のままに生きてるのね。マサキと違って」
マサキとグレイは少し離れた場所で座りこみ
『ウル・・・・』
『グレイ・・・・ついてこられるか私の修行は厳しいぞ』
『おう!!何だってやってやら!!』
『やっぱり月の雫(ムーンドリップ)を使ってこの溶けない氷を溶かし何をやろうとしてるんだ。あいつらは・・・・』
「はぁー待つとはいったものの・・・・ヒマね、やっぱり。あ!」
ルーシィはなにか思いついたように星霊を呼び出し
「開け!!琴座の扉、リラ!」
現れたのは背中にハーブを背負った女の子の星霊が現れ
「キャー超!!久しぶり!!ルーシィ!!!もおぉ!!たまにしか呼んでくれないんだもーん!!!」
「だってあんた呼べるに月に三日くらいじゃない」
「ええ!!そうだっけぇ!?」
「何か変なのでてきたな・・・ハッピー」
「あい」
「でぇ?今日は何の詩(うた)歌ってほしい?」
「なんでもいいわ、任せる」
「てきとーに歌うわねイェーイ」
「リラはすっごく歌上手いのよ」
「ミラだって上手だよ。魚の歌、歌ってくれるし」
リラはハーブを弾きはじめリズムに合わせ歌も歌い始め
「生まれる言葉・・・消え行く言葉・・・」
「おお」
「何か癒されるぜ」
「あなたの中に~生き続ける言葉~立ち止まりそうな時~勇気へと変わる~さあ歩きだそう、あの時よりあなたは強くなってるからあの時の言葉を信じて・・・」
リラの歌を聞いてグレイは一筋の涙を流し
「え?ちょっと、グレイ」
「あ?何だよ」
「泣いた・・・」
「泣いてる」
「確かにリラは人の心情を読む歌が得意だけど・・・・」
「グレイが泣いた」
「コレハヨソウガイデス」
マサキはかたことのように喋り
「あんたそういう喋り方だっけ?」
「うるせえし、泣いてねえよ」
ゴチャゴチャしているうちに時間が過ぎており突然ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴという騒音が鳴り響き
「何の音?」
「夜か!!」
上を見上げると岩の隙間から紫色の光が差し込んできて
「紫の光・・・月の光か!!?」
「一体どうなってんだ」
月の光が凍ってるデリオラのところに一直線に差し込んでおり
「月の光がデリオラに当たってる!!」
「偶然じゃねえぞ!コリャ」
「月の雫(ムーンドリップ)ってやっぱり・・・・そうかとりあえず行くぞ!!光の元を探すぞ!グレイ、ナツ、ルーシィ」
「「おう!!」」
マサキたちは洞窟から続く階段から地上に出てきて
「何だあれ」
「しっ」
数十人の人が集まり不気味な儀式をしており謎の呪文を唱えて
「月!?本当に月の光を集めてんのかこいつら!!」
「それをデリオラに当てて・・・どうする気!!?」
「ベリア語の呪文・・・月の雫(ムーンドリップ)」
「アンタまだいたの?」
「そっかそういうことなのね・・・・」
リラは何かわかったかのような口をして
「こいつらは月の雫(ムーンドリップ)を使ってあの地下の悪魔を復活させる気なのよ!」
「何!!?バカな・・・絶対氷結(アイスドシエル)は溶けない氷なんだぞ」
「その氷を溶かすのが月の雫(ムーンドリップ)なんだよ」
「どういう意味?マサキ」
ルーシィはマサキに聞いてきて
「一つに収束された月の魔力はいかなる魔法をも解除する力を持ってる」
「そんな・・・」
「あいつ等・・・デリオラの恐ろしさを知らねえんだ!!」
「こいつは俺の推測なんだが、この島の人が呪いだと思ってる現象は月の雫(ムーンドリップ)の影響で間違いないと思う一つに集めた月の魔力は人体をも汚染するそれほどの協力な魔力なんだ・・・・」
「あいつ等・・・・」
「待って!!誰か来たわ!!」
角の生えた仮面とマントを被った人と普通の仮面を付け赤いマントを被った二人が現れその後ろには昼間現れたトビー、ユウカ、シェリーの三人がついてきて
『このニオイ・・・・やっぱり、アイツ等の仕業なのか!』マサキは嫌な直感を発しながら様子を見ており
「クソ・・・昼起きたせい、眠い」
「おおーん」
「結局侵入者も見つからなかったし」
「本当にいたのかよ」
「悲しいことですわ零帝様。昼間に侵入者がいたようですが・・・・取り逃がしてしまいました。こんな私に愛は語れません」
「侵入者・・」
「「!」」
今の声にグレイとマサキが反応して
「あいつが零帝か!?」
「デリオラの復活はまだなのか」
「この調子だと今日か明日には・・・・と」
「どっちだよ!!」
トビーは逆ギレしているが無視されており
「・・・いよいよか」
赤いマントを被った方が喋り
「侵入者の件だがここに来て邪魔はされたくないな」
「ええ」
「この島は外れにある村にしか人はいないはず・・・・村を消して来い」
零帝はトビー、ユウカ、シェリーの三人に指示を出しそれと同時に駆け出し
「何!?」
「村の人たちは関係ないのに!!ど・・・どうしよう!!」
「落ち着けルーシィ、パニックになるのが一番危険だ」
「マサキ」
ルーシィはマサキの方を見たがマサキはこみ上げてくる何かを必死に抑えておりあまりの怖さにルーシィは言葉を失ったのであった
「血はこのまんのだがな・・・・」
「この声・・・おい・・・ウソだろ・・」
「もうコソコソするのはゴメンだ!!邪魔をしに来たのはオレたちだ!!」
ナツが天に向かって大声で叫び
「こうなったら行くしかねえ」
「あの紋章!妖精の尻尾(フェアリーテイル)ですわ!!」
「なるほど・・・村のやつらがギルドに助けを求めたか」
「何をしている。とっとと村を消して来い」
「邪魔をするもの、それを企てるもの・・・・全て敵だ」
「てめぇぇ!!」
グレイは飛び出し
「そのくだらねえ儀式とやらをやめやがれ!!」
氷を造りだし同じく仮面をかぶった者も氷を造りだし、その隙にマサキも走りお互いの氷はぶつかり『バキィ』という音をたて砕け散り氷の砕けた瞬間を狙い
「氷竜の咆哮!!」
仮面をかぶった者の前に赤いマントをかぶった者が現れ
「バーニングメイク・・・・盾(シールド)」
炎の盾が現れマサキの咆哮は防がれその場に大量の水蒸気が発生し
「何!?今の炎!」
水蒸気は晴れていき
「リオン・・・てめえ何やってるかわかってるのか?」
「カイ、お前もだ!」
「え?」
「ふふ・・久しいな、グレイ、マサキ」
「マサキはともかく知り合い!!?」
「村人が送り込んできた魔導士がまさかお前たちだとはな。知っててきたのか?それとも偶然か?」
「零帝リオンと炎帝カイの知り合いか?」
「おお!?」
「お前たちは早く行け!ここはオレとカイで十分だ」
先ほどの三人が指示に従い走っていくとナツも走り出し
「行かせるかっての!!」
「よせ!!ナツ!!動くな!!」
グレイは叫んだが一歩遅く
「ハッピー!!ルーシィを連れていけ!お前までやられたら村は守れねえ」
「あい」
その隙にグレイとマサキは攻撃を開始しナツに至ってはリオンの魔法の中におり
「くそ!!動けねえ!!」
「ハッピー!!ナツを見捨てるの!!」
「あいつは空間の冷気の魔法を包んでた!!あのままじっとしてたら次はオイラ達が氷にされたよ」
「でも・・・このままじゃナツが・・・」
「マサキも言ってたじゃないか!!全員やられたら誰が村を守るんだよ」
ハッピーは泣くのをこらえているが我慢できず少し出てきて
「ハッピー・・・ゴメン・・・ナツを助け隊の我慢してたんだね・・・きっと大丈夫よ!!火竜(サラマンダー)に氷なんて効くもんですか!!!」
「あい!!」
「フン、隙を作って女と猫を逃がしたか・・・」
「まあいい・・・奴らごときシェリーたちは止められんだろう」
「妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士を甘く見るんじゃねえぞ!!コラァ!!」
胴体を凍らされたナツが突っ込んでいこうとしたがその前にグレイに蹴られ山の傾斜を転がり落ちながら
「どうおわぁぁあぁあああ!!何しやがる!!グレーイ!!」
「相変わらず無茶をする。仲間じゃないのか?」
「大事な仲間だ・・・・だけどあの魔法は氷ごと中身を破壊できる魔法だろうが」
「なるほどそれでオレの魔力の届かない所にやったわけだな」
「実際にこの目で見てるからな」
「それもそうだが、いい加減先輩ヅラすんのやめてくんねえかな、リオン。お前はもうウルの弟子じゃねえ」
「お前もさグレイ、ウルはもうこの世にはいないからな」
リオンは仮面を外し
「お前も外したらどうだ?カイ」
「フン」
「デリオラを封じるために命を落としたんだ!!ウルを残したものをてめえらは壊そうとしてるんだぞ!!!」
「記憶をすり替えるな・・・ウルはお前が殺したんだ。グレイ」
リオンがそう言うとグレイは体を震わせ
「よくおめおめと生きていられたものだな」
その頃ナツは山の麓まで転がり落ちて地面にうもれていたが気合で抜け出し
「グレイ・・・あのやろう・・覚えてやがれ!!」
ナツは自分の炎で氷を溶かそうとした溶けず
「しっかし、火で溶けねえってのはどうなってるんだ!!この氷は!!んなこと言ってる場合じゃねえ!!早く村に行かねえと!!」
ドタドタと走って向かい「くそ!!走りずれえ!!」
海からは別の誰かが海賊船を占拠しガルナ島に向かっており
「あ・・・あんな島に何しに行くつもりで」
海賊船の船長が聞いてきて
「良いからあなたは黙って舵を取ればいいのよ」
ミサキは笑顔でそう答え
「ひっ」
「勘弁してくれよ・・・・ガルナ島は呪いの島だ・・・・うわさじゃ人間が悪魔になっちまうって・・・・」
「興味がない、掟を破った者どもへ仕置きにいく、それだけだ」
そこには怒りが頂点に達しているエルザそしてミサキとそれを見て少しおびえているヴォールの姿があり『こやつらを怒らせると怖いものじゃな』と心の中でそう思っていたのであった