シロツメの街についたナツたちは
「着いた!」
「「ウプっ・・・もう馬車には乗らん・・・」」
「いつも言ってるよ」
「相変わらすじゃのう」
「取り敢えず腹減ったから飯にするか?ナツ」
「そ〜だな!腹がへっちゃ力出ねぇからな!」
「あたし、お腹すいてないんだけど!それにあんた自分の火、食べれば?」
ナツとマサキはシンクロしたかのように引き
「とんでもないこと言うな、お前自分の牛やプルーを食うのか?」
「とんでもないこと言うわね!!」
「簡単にいえば俺たちスレイヤーは自分で出した氷や炎は食べれないっていうことだよ」
マサキはルーシィにわかりやすく説明し
「あっそ・・・めんどくさいのね」
ルーシィはなにか思い出したかのように
「そうだ!あたし、ちょっとこの街見てくる。食事は二人でどーぞ」
「何だよ・・・みんなで食ったほうが楽しいのに」
「あい」
「だよな」
「じゃな」
と言いつつもホテルに荷物を置き先にレストランに入り
「脂っこいものはルーシィにとっておこっか」
「脂っこいの好きだもんね」
「おお!!これスゲェ脂っこい!!」
「ったく、ルーシィがそんなもん脂っこいもん食うわけぇだろ」
マサキはミートスパゲッティを食いながらそう言ってヴォールに関しては肉を食べており
「あ・・・あたしがいつ脂好きになったのよ・・・」
ルーシィが到着し振り返るとそこにはメイド服を着たルーシィが立っており
「結局あたしって何着ても似合っちゃうのね」
ナツ、ハッピー、マサキ、ヴォールは食べていたものを落とし
「お食事はおすみですか?ご主人様。まだでしたらごゆっくり召し上がってく
ださいね」
四人は呆然としておりすぐさま輪になり
「どーしよう!!冗談で言ったのに・・本気にしてるよメイド作戦」
「今更、冗談とは言えねえし。こ・・・これで行くしか」
「こうなったら行くしかないだろ!」
「これは調子に乗りすぎたな・・・」
「聞こえてますが!!」
口を開けて驚いており
場所は移り大きな屋敷の前まで来て
「立派な屋敷ね~ここがエルバー公爵の・・・」
ルーシィは驚いており
「いいえ、依頼主の方です」
「仕事はじめるに至ってまずは依頼主に詳細な情報とか確認事項を聞きに行くのが鉄則なんだよ」
マサキが補足説明をして
「あ、そっか・・・本一冊に二十万ジュール出す人だもんね。お金持ちなんだ」
ナツはドアをノックして中から
「どちら様で?」
「魔導士ギルドフェアリー・・・」
「しっ!!静かに!!!すいません・・裏口から入っていただけますか?」
「「「「「?」」」」」
ナツたちはわからないまま裏口から入り家の中には初老の夫婦がおり
「先程はとんだ失礼を・・・・私が依頼主のカービィ・メロンです。こっちは私の妻」
「うまそうな名前だな」
「メロン!」
「ちょっと失礼でしょ!」
「話を進めましょうか」
「まさか噂に名高いフェアリーテイルの魔導士さんがこの仕事を引き受けてくれるなんて・・・」
「そっか?こんなウメェ仕事よく今まで残ってたなって思うけどな」
『仕事の内容と報酬が釣り合ってなかったからみんな警戒してたのよ』ナツの会話を聞きつつマサキたちはそう思っており(ナツとハッピーは省く)
「しかもこんなお若いのにさぞ、有名な魔導士さんなんでしょうな」
「ナツは火竜(サラマンダー)って呼ばれてるんだよ!」
「マサキは氷の王(アイス・ケーニヒ)と呼ばれておる」
「あんたが氷の王(アイス・ケーニヒ)!!」
マサキの隣にいたルーシィ驚いており
「「つーか何驚いてるんだ?」」
「いや~氷の王(アイス・ケーニヒ)は噂で聞いた事があったけどあんただったとは知らなかったからね」
ルーシィは表情は驚きつつ笑っておりカービィはお構いなしに進ませており
「おお!!その字(あざな)なら耳にしたことが・・・でこちらは?」
「私もフェアリーテイルの魔導士です!!」
「・・・・その服は趣味か何かで?いえいえ・・いいんですがね」
「ちょっと帰りたくなってきた」
ルーシィは泣いており
「仕事の話をしましょう」
「「おし」」
「あい」
「やっとか・・・」
「私の依頼したいことはただ一つエルバー公爵がもつこの世に一冊しかない本・・・日の出(デイ・ブレイク)の破棄または焼失です」
「「「「「!!!!」」」」」
「盗ってくるじゃないんですか?」
「実質上他人の所有物を無断で破棄するわけですから盗るのと変わりませんがね・・・」
「驚いたなぁ・・・あたし、てっきり奪われた本か何かを取り返してくれって感じの話かと」
「焼失かぁ・・・だったら屋敷ごと燃やしちまおうか!!」
「楽チンだね」
「なに馬鹿げたことほざいてるんだよ!!」
マサキはナツとハッピーの頭を叩き
「一体なんなんですか?その本は?」
「・・・・」
「どーでもいいじゃねーか。二十万だぞ!二十万!!」
「俺も気になるな・・・」
「いいえ・・・・二百万ジュールお払いします。成功報酬は二百万ジュールです」
「にっ!!」
「ひゃ!!」
「くっ!!」
「「まんっ!!」」
ナツたちは驚愕しきって暴れており
「おやおや・・・値上がったこと知らずにおいででしたか」
「二百万!!五等分すると・・・うおおおお計算できん!!」
「簡単です。オイラが百万、ナツが百万残りはマサキ達での分です」
「残らないわよ!」
「バカか?てめえら、一人四十万だよ・・・それにどうしてそんな急に釣り上げたんだ?」
「それだけどうしてもあの本を破棄したいのです・・・どうしてもあの本の存在が許せない」
カービィは顔を伏せてそう言ってナツは顔が燃え盛っておりルーシィの腕をつかみ
「行くぞ!!ルーシィ!!!!燃えてきた!!!!」
「ちょ・・・ちょっと!!」
「慌ただしくてすいませんね」
マサキは謝りつつ二人の後を追いかけていったのであった。広間に残ったメロン夫妻は
「先週・・・同じ依頼を別のギルドが一回失敗してます。エルバー公爵からしてみれば未遂とは言え自分の家に賊が入っられたことになります。警備の強化は当然、今は屋敷に入ることすらぬずかしくなっているんですよ」
「わかっている・・・・わかっているが・・・あの本だけはこの世から消し去らねばならないのだ」
その話を影から聞いていたマサキとヴォールは小声で
「なーんか、あの本読んでみる必要はあるな。ヴォール」
「じゃのう、あの本にはなにかあるみたいじゃの・・・それに一回失敗してるとなると警戒してかからんとな」
ナツたちのあとお追いかけて行き、一足先についていたナツたちはメイド作戦に失敗しておりそれを見たマサキは
「どういう状況なんだ?これは」
「ルーシィのせいでメイド作戦が失敗したんだよ」
「違うわよ!!あの変態公爵の美的感覚がおかしいのよ!!」
「ルーシィ、いいわけだよ」
「おだまり!ドラ猫!」
それを見たマサキはため息をつき
「その作戦が失敗したなら別の案があるけど・・・」
「「「別の案?」」」
三人は首をかしげながらマサキの話を聞いたのであった。そして、公爵の豪邸の中では
「性懲りなく魔導士がやってきたわ、しかもあのマーク今度はフェアリーテイルか・・・・隠さんとこもマヌケだがどーせなら美人を連れてこいっての!さーて今度の魔導士はどうやって殺しちゃおうかね・・・ボヨヨヨヨ!!!」
エルバー公爵は葉巻をふかしながら笑っていたのであった。
その頃ナツたちはハッピーとヴォールを使ってベランダに侵入しており
「何でこんなにコソコソ入んなきゃいけねんだ?」
「しょうがないだろ?正面から言って罠貼ってるかも知んねぇし、今回の依頼は本の破棄か焼却だからさ」
「せっかく作戦Tって考えてたのによ!正面から突撃して破壊すりゃいいのによ」
「そんなことしたら軍が動くわよ」
「何だよ。お前だってさっき『許さん!!』とか言ってたじゃん」
「ええ!!許さないわよ!あんなこと言われたし!!だから本を燃やすついでに靴とか隠してやるのよ」
「「ちっさ・・・」」
「あい」
「じゃな」
「とにかく暴力だけはダメよ。暴力だけはね」
ルーシィはナツとマサキの二人に注意したが二人は知らん顔しており
「地味に痛ってーな」
「お前言ってることとやってること違うぞ」
ナツは窓ガラスの一部を溶かし窓の鍵を外し部屋の中から静かに廊下へと出て
「おい、ルーシィ・・・まさか一部屋一部屋探していくのか」
「トーゼン!!」
「散らばって探したほうがいいんじゃねえのか?そっちのほうが手っ取り早いし」
「見つからないように任務遂行するのよ。忍者みたいでかっこいいでしょ?」
「に・・・・忍者かぁ」
突然床が壊れてメイド五人が現れ
「侵入者発見・・・・ハイジョシマス」
メイド達が攻撃する前にナツとマサキの二人が叩きのめし
「まだ見つかるわけにはいかんででござるよ!にんにん」
「にんにん」
ハッピーとナツは忍者のポーズをとっており
「そのポーズ・・・しなきゃダメなのか」
「きっと誰か来るわ!!どこかの部屋に入りましょ!」
ルーシィはナツを引っ張っていき
「来るなら来いでござる!!」
「取り敢えず黙ってろ!!」
適当な部屋に入り込み中を見回してみるとそこはすごい数の本が並んでおり
「スッゲー本の数だな・・・・」
ナツとハッピーは口を開けて驚いており
「この中にありそうだな・・・」
探し始めて直ぐにナツが
「何だ!これ!字ばっかだなこれ」
「普通はそうだぜ」
「おお!金色の本発ケーン」
「ウパー!!!」
「「「あんたら(おめえら)真面目に捜しなさいよ(せ)!!」」」
「ちょっと待て!それデイ・ブレイクじゃねえか」
「マジか!?」
直ぐにナツの周りに集まり
「さてと目的の本も見つけたし燃やすか」
「簡単だったね」
「ちょ・・・ちょっと待って!!これ・・・作者ケム・ザレオン」
「ケム・ザレオンって・・・あの小説家の?」
「そうよ、あたし大ファンなの!!ケム・ザレオンの作品は全部読んだはずなのに未発表作ってこと」
『ケム・ザレオン・・・まさかな』マサキは心の中でそう思いながら見ており
ルーシィとナツが口論しておりまたまた床が壊れて今度はエルバー公爵が現れて
「ボヨヨヨ・・・貴様らの狙いはデイ・ブレイクだったのか。泳がせといて正解だったよ吾輩は賢いのうボヨヨヨヨ」
「おめえがもたもたしてっから」
「ご・・・・ゴメン」
「フン・・・魔導士どもが何をやっきになって探しておるかと思えばそんなくだらん本だったとはな」
「も・・・もしかしてこの本もらってもいいのかしら?」
「いやだね。どんなにくだらない本でも我輩のものは我輩の物」
「燃やしちまえばこっちのモンだ」
「ダメ!!絶対ダメ!!」
「ルーシィ!!仕事だぞ!!」
「せめてここで読ませて!!!」
ルーシィは公爵の前で堂々と読み始め
「ええい!!気に食わん!!偉ーい我輩の本に手を出すとは!!来い!!バニッシュブラザーズ!!!」
本棚の隠し扉が開き男二人組が現れて
「やっとビジネスのタイムか」
「仕事もしねえで金だけもらってちゃママに叱られちまうぜ」
「あの紋章!!傭兵ギルド南の狼だよ」
「こんなやつら雇っていたのか」
お互いに睨み合いそんな中でもお構いなしにルーシィは呼んでおり
「「「「「「「おい!!!!!!」」」」」」」
「バニッシュブラザースよあの本を奪い返せ!!そして殺してしまえ!!」
「これ・・・」
ルーシィがそう呟きながら猛ダッシュで立ち去ろうとする中
「ナツ!!マサキ!!少し時間頂戴!!この本になにか秘密があるみたいなの」
「はぁ?」
「秘密!?」
「やっぱりな・・・」
「どこ行くんだよ!ルーシィ!!」
「どこかで読ませて!!」
ルーシィはどこかに消え去り
「作戦変更じゃ!!あの娘は我輩が自ら捕まえる!!バニッシュブラザーはその小僧どもを消しておけ!!!!」
「やれやれ身勝手な依頼主は疲れるな」
「全くだ」
「面倒なことになってきたな」
「で、ナツ。お前はどうする?」
「うーん・・・そ〜だなマサキたちはルーシィの後を追いかけて行ってくれ」
「わかった」
マサキは先に出て行き
「マサキ、そんなこと言っちゃうの!!それに相手は『南の狼』二人だよ!!オイラも加勢する!!!」
「一人で十分だ」
ナツはストレッチをしており、ナツの瞳を見て構わずハッピー空を飛んで追いかけたのであった。
場所は移り下水道ではルーシィが風詠みの眼鏡をかけ本を呼んでおり
「まさかこの本にこんな秘密があったなんて・・・・カービィさんに届けなきゃ・・・」
腰を上げ眼鏡をなおし立ち去ろうとした時壁から突然腕が生えてきて
「ボヨヨヨヨ・・・風詠みの眼鏡をもっておるとはお主も中々の読書家よのう」
ルーシィの腕をつかまれその時鍵を落とし
「さあ、言え何を見つけた!!その本の秘密とは!」
「アンタなんかサイテーよ・・・・文学の敵よ」
「文学の敵だと!!?我輩のような偉ーくて教養のある人間に対して」
「変なメイド連れて喜んでるやつが教養ね・・・」
「我がメイドを愚弄するではない!!その本の秘密をさっさと言え!」
ルーシィは公爵にあかんべーをして
「調子に乗るではないぞ!!小娘が!!その本は我輩のものだ!!ケム・ザレオンに書かせたんじゃからな!!本の秘密だって我輩のものじゃあ」
興奮した公爵はボロを出してしまい
「氷竜の鉄拳」
公爵の顔面めがけて攻撃を食らわせ
「マサキ!!ハッピー、ヴォール」
「ったく・・・本に秘密はあるとは思っていたけど・・・無理やりケム・ザレオンに書かせていたのか」
マサキは腕をブンブン回しており
「形勢逆転ね。この本を私にくれるなら許してやってもいいわよ・・・一発殴りたいけど」
「星霊魔導士と氷を使う魔導士か。ボヨヨヨ・・・形勢逆転とは勢力の優劣状態が逆になることだ!!猫二匹と氷の魔導士が増えたとで我輩の魔法ダイバーは破れんぞ!」
公爵は地面に潜りマサキ達に攻撃して来て
「この本に書いてあったわ・・・内容はエルバーが主人公でひっどい冒険小説だったの」
「そうじゃ!我輩が主人公なのは素晴らしい、しかし内容はクソだ!ケム・ザレオンの癖にこんな駄作を書きおって!!」
公爵は連続攻撃をしつつルーシィは話続けその間マサキは話を聞きつつ観察しており
「無理やり書かせたのになんて偉そうなの!!」
「偉そう?我輩は偉いのじゃ!!!その我輩の本をかけることなどものすごす光栄なことなのじゃぞ!!」
「脅迫して書かせたんじゃない!!」
「脅迫だと?」
「それが何か?書かぬという方が悪いに決まっておる!!!」
ヒゲを伸ばしながらドヤ顔で笑っておりその言葉にマサキはキレて
「氷竜の鉤爪!!」
「グフッ!!」
公爵は腹を抑えながらしゃがみ込みマサキは怒りに奮闘しており
「さっきから黙って聞いてりゃ自分の欲を満たすためだけに無理やり書かせやがってよ」
「それの何が悪い!!それなのに奴は断りおった!だから言ってやったのだ!書かぬというのなら親族全員の市民権を剥奪すると!」
ヴォールは目を点にさせておりその隙に地面に潜り
「なっ」
「市民権剥奪って・・そんなことされたら商人ギルドや職人ギルドに加入できないじゃないか。こんなやつにそんな権限あるの!?」
「普通じゃできない・・・・だけどひとつだけある」
「そうね・・・封建主義の土地はまだ残ってるのよ・・・こんなやつでも絶対的な権力をふるってるって訳」
「結局奴は書いた」
ルーシィの左足首をつかみ
「奴は一度断りおったから腹いせに独房で書かせてやったよ!!文豪だ、作家だ・・・とふんぞり返ってる自尊心をくだいてやった!!!」
「自分の欲望のためにどうしてそこまでするのよ!!独房で三年間も監禁されていた彼はどんな想いでいたかわかる!?」
「てめぇの言ってることがいちいちうぜぇんだよ!!」
拳に氷を纏って叩きつけ公爵は攻撃を喰らう前に地面から出てきて
「我輩の偉大さに気がついた!!」
「ちげーよ!!自分のプライドとの戦いだった。本を書かなければ家族の身が危ない・・・そう感じたからお前みたいなクズに書いたんだよ!!」
「それにあんたみたいな大馬鹿を主人公にした本なんて・・・作家として誇りがゆるさない」
「貴様らなぜそれほど詳しく知っておる」
「全部この本に書いてあるわ」
「我輩も読んだがケム・ザレオンなんか登場せんぞ」
「もちろん普通に読めばファンもがっかりの駄作・・・でも彼は元々魔導士よ」
「まさか」
「そうよ、彼は最後の力を振り絞ってこの本に魔法をかけた」
「魔法を解けば我輩の恨みを綴った文章に書き変わる・・・けしからん」
「発想が貧困ね・・・ケム・ザレオンが残したかった言葉はそんなんじゃない!!本当の秘密は別にある」
公爵は驚愕さに飛び上がりハッピーとヴォールはその秘密が気になりルーシィに聞いてきておりマサキはそれを聞いて口角をあげ
「だからこの本はアンタなんかに渡さない」
「その秘密すらわからねえやつに持つ資格はねえよ」
マサキは公爵に向かってケリを一発ぶち込みそのまま数メートル後退し片膝を地面についたまま睨みつけており
「開け!巨蟹宮の扉・・・キャンサー」
背中に六本の蟹の足があり両手にははさみを持った人型のカニが出てきて
「「「蟹キター!!」」」
マサキ、ハッピー、ヴォールの三人ははしゃいでおり
「絶対語尾に『~カニ』つけるよ!!!間違いないもんね!!こういうの知ってるよ!お約束って言うんだ」
「ルーシィ・・・・」
マサキ、ハッピー、ヴォールはワクワクさせて目を輝かせて見ており
「今日はどんな髪型にするエビ?」
「空気読んでくれるかしら!!?」
「「「エビー!!!!」」」
マサキとヴォールは期待はずれに四つん這いになりがっかりしており
「戦闘よ!!あのヒゲおやじやっつけちゃって!!!」
『ひ・・・秘密じゃと!!?まだ何か・・・あやつめ・・・事業の裏側を書きおったか・・・マズイぞ!!!評議員の検証魔導士に渡ったら・・・我輩は終わりではないか』公爵はそう考えており
「ぬぅおおおお!!開け!処女宮の扉バルゴ」
その言葉を聞いた四人は驚き
「ルーシィと同じ星霊魔導士じゃと!!」
「お呼でしょうか?ご主人様」
「バルゴ!!その本を奪え!!!」
「「さっきのメイドゴリラ!!」」
「星霊だったのか!」
「これは予想外じゃ・・・」
四人はさっきから驚きの連発でバルゴの肩のあたりに何かを発見した五人は
「「「「「あっ!!!?」」」」」
ナツはバルゴのメイド服の一部を掴んでおり
「「「「ナツ!!」」」」
「なぜ貴様がバルゴと!!?」
「どうしてこんなとこにいるんだ!?」
「どうって・・こいつ動き出したからあとをつけてきたらいきなり・・・」
「『つけて』っていうか『つかんで』でしょ!!」
ルーシィは考え込んでおり
「そんなことは後回しだ!さっさと片付けるぞ!!ナツ!ルーシィ!!」
「バルゴ!!早く邪魔者を一掃しろ!!!」
「ナツはそいつをどかして!!キャンサーとマサキは私のタイミングを見て攻撃して」
「「おう!!」」
「エビ!」
ナツはバルゴを殴り倒しルーシィは鞭を伸ばし公爵の首に巻き付かせ
「もう地面に逃げられないわよ!!!」
マサキは氷を拳に纏いフックをかまし空中に飛ばし、鞭を力いっぱい引きつけ公爵はルーシィに引き寄せられそれを見たキャンサーは飛出し
「アンタなんかワキ役で十分なのよ!!」
公爵は気を失った状態でバルゴの上にのしかかり髪の毛とヒゲはキャンサーによって剃られてつるつるになっており
「お客様・・・こんな感じでいかがでしょうか?エビ」
マサキ、ナツ、ハッピー、ヴォールは笑っておりルーシィはデイ・ブレイクを大事に抱えており
「派手にやったな・・・・ルーシィ」
「さっすがはフェアリーテイルの魔導士だ!マサキもな!!」
「あい」
「いつものことだ!」
エルバー公爵の豪邸をあとにしてメロン夫妻の下に向かってる最中
「それにしてもマサキはどうしてその本に秘密があるって知ってたの?」
「ああ・・・メロン夫妻の話をちょこっと盗み聞きしてね。何かあるんじゃないかって思っただけだよ。で、ルーシィはどうして気がついたんだ?」
「この本を読んでたらケム・ザレオン程の文豪が書いたとは思えないほど構成や文体もひどくてね・・・だから何か秘密があるんじゃないかって思ったのこの本にはね」
ナツとハッピーに関してはチンプンカンプンの話なので頭の上にクエスチョンマークがついており夫妻のもとに着くやいなや本を堂々と手渡し
「一体どういうことですかな?私は確か破棄して欲しいと依頼したハズです」
「破棄することは簡単だ・・・カービィさんにもできる」
低い声でマサキがそう言い放ち
「だ・・・だったら私が焼却します。この本・・・見たくもない!!!」
ルーシィから本を取り上げ
「あなたがどうしてその本の存在が許せないかわかりました」
「・・・・」
「父の誇りを守るためです・・・」
「あんたはケム・ザレオンの息子だよな?」
ナツ、ハッピー、ヴォールは驚いており
「な・・・なぜ・・それを」
「この本を読んだことは?」
「いいえ、父から聞いただけで読んだことは・・・しかし読むまでもありません。駄作だ!!父がそう言っていた・・・」
「だから燃やすって?」
「そうです」
「つまんねーから燃やすって、そりゃあんまりじゃねーのか!!?お?父ちゃんが書いた本だろ!!?」
ナツが勢いで襲いかかろうとしたときマサキが首をを掴んで止めつつ
「落ち着け、ナツ!!さっきも言ったけど誇りを守るためだって・・・」
「オメエもなんとも思わねえのか!!」
「この本を読んでねえからそんなこと言えんだよ!バカが」
マサキはナツを黙らせて
「ええ・・父はデイ・ブレイクを書いたことをはじていました」
カービィは三十一年前の出来事を話た後
「しかし年月が経つにつれ憎しみは後悔へと変わっていきました・・・・あんなことを言わなければ父は自殺をしなかったかもしれない・・・と」
カービィは自分が言ったことに後悔と悲しみを抑えながら体を震わせておりズボンのポケットからマッチを取り出し
「だからね・・・せめてもの償いに父の遺作となったこの駄作を・・・父の名誉のためにこの世から消し去りたいと思ったのです。これで父も・・・」
マッチ棒に火を付け本を燃やそうとしたときルーシィとマサキが叫び
「待って(あがれ)」
突然本が光りだしルーシィとマサキとヴォール以外は何が起こったのかわからず驚いており
「文字が浮かんだ!!」
「ケム・ザレオン・・・いいえ・・本名はゼクア・メロン彼は本に魔法をかけました」
「ま・・・魔法?」
「親父さんがかけた魔法は文字が入れ替わる魔法だ・・・中身も全部だ」
本の中に書かれていた文字が次々と空中に飛び出してきて踊るように舞、本の中に戻っていき
「最低な本を書いてしまったことと同時に」
「最高の本を書いちまったことだな・・・カービィさんへの手紙という最高の本をね・・・」
マサキとルーシィ、ヴォールは笑顔でそう伝えて
「「それがケム・ザレオンが本当に残したかった本です」」
カービィは本の内容を読みながら泣き出し
「私は父を理解してなかった」
「当然です。作家の頭の中が理解できたら本を読む楽しみがなくなっちゃう」
「だな」
「ありがとう・・・この本は燃やせません」
「「じゃあ、俺たちも報酬はいらねえな」」
「だね!」
「じゃな」
ルーシィ以外顔を合わせてそう言って
「はい?」
「え?」
「今回の依頼内容は本の破棄または焼失させることだ。それも達成してねえのにもらえねえな!ナツ」
「そうだ、達成してねーからな」
二人は肩を組みながら笑っており
「しかし、そういうわけには・・・・」
「そうよ・・・せっかくの好意なんだし・・・頂いておきましょうよ」
「さっきマサキと一緒にいいこと言ってたのにこれで全部チャラだね!」
「それはそれ!!」
「マサキと一緒にいいこと言っておったのにルーシィだけそんなこと言うとは・・・今の若者は根性の腐ったモノもおるのじゃな」
「うっさいわね!!猫のくせに!!」
ヴォールはため息をつきながらそう呟きそれを聞いたルーシィは自分の欲と葛藤しながら
「いらねえもんはいらねえな!マサキ」
「ああ」
「仕事も終わったしかーえろ。メロンもはやく帰れよ。じぶん家」
メロン夫妻は目を点にしてルーシィは驚いていたのであった。
無事依頼を終えてフェアリーテイルに帰っている最中に
「信じらんなーい!!普通二百万チャラにする!!」
「依頼も達成してねえのに金もらったらフェアリーテイルの名折れだろ」
「あい」
「全部うまくいったんだからいいじゃねえか!」
ナツとハッピーは冷たいこという中マサキは
「そんなことねえよ」
「え?」
「今回の依頼は達成できなかったけどルーシィのおかげで大事なモノをあの人たちのもとに無事届けることができたからいいじゃねえか・・・・それにお金は大事だけど・・・・時にお金より大事なものがこの世にはたくさんあるって俺はそう思ってる。お金で決して買えないものがね・・・・」
「さらっと、かっこいいこと言うわね」
「そうか?」
マサキは笑いさっきまでグダグダ言っていたルーシィだったがそれを聞いた瞬間急に元気になり歩きだし
「それはそーとアンタ何で家・・・気がついたの?」
「アイツ等の匂いと家の匂いが違った。普通は気がつくだろ?だよな、マサキ」
「俺たち滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)の嗅覚が鋭いだけだよ・・・普通の人間じゃわからねえさ」
「ていうか、あんたたちと一緒にしないでくれる!!」
「それにしてもあの小説家・・実はスゲェ魔導士だよな」
「あい・・・三十年も昔の魔法が消えないなんて相当な魔力だよ」
「だな」
「若い頃は魔導士ギルドにいたみたいだからね。そしてそこでの冒険の数々を小説にしたの・・・なーんか憧れちゃうな~」
ナツが急にニヤつき
「どうしたんだナツ?急にニヤニヤしてさ」
「前・・・ルーシィが隠したあれ・・・」
ルーシィがハッとしてそれを見たマサキもピーンと気がつき
「あれ自分で書いた小説だろ」
「やたらと本の事詳しい訳だぁ~!」
ルーシィは顔を真っ赤にして
「ぜ・・絶対ほかの人には言わないでよ!!」
「何で?」
「まだヘタクソなの!!読まれたら恥ずかしいでしょ!」
「いや・・・誰も読まねえから」
「それはちょっぴり悲しいわ」
「そんなことはねえよ、それにルーシィが書いた本俺は読みてえな」
「やだ!!」
そそくさと帰っていったのであった。そしてギルドに着くやいなやマスターに報告し
「ま、そういうことか・・・今回はそれでいい経験になったことじゃな」
ナツ、マサキ、ルーシィは頷き
「あい」
「じゃな」
それを聞いていたミサキは不機嫌になっており今回はルーシィの協力のもとミサキとルーシィの二人になにか奢るという条件で機嫌を直して解決したのであった