レッドファイト!! THE NEW STAGE 作:剣音レツ
今回の相手はリクエストに挙がっていた“戦慄の捕食者”です。
また、今回は怪獣の天敵同士の戦いでもあります笑
また今回、私の考えたレッドマンの新技が炸裂します!
VSボガール
(レッドマン登場BGM)
とある緑ある渓谷。
そこを一人の赤い影が一人走っていた………。
その赤い影の正体は、真っ赤なボディに朝清の暖帽のような頭部、銀色のベルト・手袋・ブーツを付けているが特徴の戦士・レッドマンである。
彼はレッド星雲・レッド星出身の平和を愛する戦士であり、銀河連邦の一員でもある。
彼は使命からか、いつも人知れず地球で怪獣や宇宙人と戦いを繰り広げている。
ここまでだと普通の正義のヒーローと思われるが、問題は彼のやり方である!
実は彼は、怪獣討伐のためなら手段を選ばない主義であり、例え戦意が無く逃げる怪獣にも無理矢理戦いを持ち込ませ、馬乗りなってナイフや槍で滅多刺し、首をチョンパ、崖から投げ落とす等と言う余りにも残酷なやり方で怪獣を倒すのである!
はて、彼は銀河連邦の一員であるが故に正義感が強すぎるのか、それとも怪獣に個人的な恨みでもあるのであろうか………?
何はともあれ、これらの残酷な行動から、一部では“赤い通り魔”と言われ恐れられているのだ。
そんな赤いアイツ・レッドマンは今日も早速、右手には石突が十字架の形をした手槍・レッドアロー、左手には短剣にも似た大型のナイフ・レッドナイフを持ち、何処かへと走って向かっていた。
怪獣を見つけたことにより、赤い通り魔としての闘志が早くもマックスにまで達しているのであろうか?
それにしてもナイフとアローを手に走っていくその姿は、まるで殺しに向かう殺人鬼のようでどこか不気味である。
やがて、レッドマンは目標の場所へと到着した!
………だが、どうした事かレッドマンは手に持っていたレッドアローとレッドナイフを落としてしまう。
まるで予想外の出来事に動揺している様である。
そんなレッドマンの視線の先を見てみると、何やら二体の怪獣が対峙していた。
一匹は直立した象のような外見が特徴の怪獣『忍者怪獣サータン』である。
そしてもう一匹の怪獣はというと、何やら妙な様子であった。
なんでもそのもう一匹の怪獣は、何やら翼のような膜を広げて何かを包み込んでいる様であったのだ!
その膜の中からはみ出ている物を見て、レッドマンは反応をする。
そのはみ出ている物とは、蛇腹のような形に先端が鋏である腕のような物であった………。
………そう、これは『岩石怪獣サドラ』の腕なのである!
謎の怪獣はやがてはみ出ている腕までも膜の中に取り込み、やがて広げていた膜を縮めて背中に戻した時には、サドラの姿は完全に消えていた………。
その光景に驚愕するレッドマン。
その間にも謎の怪獣は、続けて抵抗するサータンまでも大きく広げた膜の中に包み込み、やがて膜を背中に戻した後腹を叩く仕草を見せる。
その仕草はまるで満腹にでもなったかのようであった。
………そう、奴はサドラとサータンを“捕食”してしまったのである!
牙の生えた翼のような被膜を背中に持つその怪獣の名は『高次元捕食体ボガール』である!
奴は、怪獣でありながら高い知能と凶悪な心を持つ生命体である。
尽きる事の無い食欲を持ち、怪獣を主な食料としており、餌となる怪獣を宇宙、もしくは地底から呼び寄せては捕食するという行動を繰り返す、所謂怪獣の天敵とも言われる恐るべき存在である。
かつてボガールは、光の国の科学者であるウルトラマンヒカリが見守っていた『惑星アーブ』を滅ぼしたことがあり、それによりアーブの鎧という復讐の鎧を纏ったヒカリ・ハンターナイトツルギにより仇として追われ地球に飛来している。
地球でも怪獣を呼び寄せては捕食するなどして猛威を振るい、やがて第2形態のボガールモンスへと進化しているが、地球に来たツルギ、そして彼に協力したウルトラマンメビウスや防衛チーム・CREW GUYSとの連携により撃破されている。
今回現れた個体は恐らく、メビウス達が戦った奴の別個体であろう。
そして奴もまた、先ほどのように怪獣を呼び寄せては捕食するという行動を繰り返しているのである。
思わぬ敵により、標的だったサドラとサータンが捕食されるのを目の当たりにしたレッドマン。
………すると、レッドマンは下ろしていた拳を静かに強く握り始める。
震えるまでに強く握るその拳からは、何やら底知れぬ怒りを感じる。
「レッドファイト!」
(BGM:レッドマン(インストゥルメンタル))
レッドマンはファイティングポーズを取って戦闘開始の掛け声を上げ、猛然とボガール向かって跳びかかる。
そして、跳びかかりながらの右肩での体当たりをボガールの背中に叩き込んで吹っ飛ばす!
不意を突かれた攻撃にボガールはたまらず吹っ飛ぶが、すぐさま体勢を立て直して着地する。
ボガール向かい駆けるレッドマン。新たな敵の出現に気付いたボガールもまた、レッドマン目掛けて駆け寄る。
そして両者は組み付き、その衝撃により地面から土煙の柱が吹きあがる!
しばらくお互い組み付いたまま押し合って力比べをした後、レッドマンは右膝蹴りを腹部に打ち込んで後退させることで自身からボガールを離す。
ボガールは鋭い爪の生えた両腕を振るってパンチを繰り出すがレッドマンはそれをことごとくかわし、逆に腹部に右拳、左拳と重みのあるパンチを打ち込み、続けて右腕を掴むと同時に胸部に右脚の横蹴りを打ち込み、更に跳躍して右足蹴りを胸部に叩き込んで後退させる。
するとボガールは、尻尾をレッドマン目掛けて長く伸長させる!
レッドマンは思わぬ行動に対処できないまま左腕を尻尾で絡まれてしまう。
そしてボガールはそのまま尻尾でレッドマンを後方へ投げつけて地面に叩き付ける!
叩きつけられてもなおも左腕に絡み付く尻尾。ボガールはなおも叩き付けるつもりだ。
「レッドナイフ!」
“ズバッ”
だが、これで怯む赤い通り魔ではない。
レッドマンはすぐさまレッドナイフを取り出し、絡み付く尻尾を切り落とす!
思わぬ攻撃にボガールが怯んだ隙に、レッドマンは背後から思い切り跳びかかりながら右膝を背中に叩き込んで転倒させる!
そしてうつ伏せに倒れ込んだボガールに馬乗りになり、激しくパンチ、チョップ、更には膝によるストンピングなどを連打する。
今回は怒りを込めているかのように、攻撃の一つ一つに重みを感じるレッドマン。
恐らく赤い通り魔として、今回狙っていた獲物(サドラ、サータン)を横取りされた事で怒り狂っているのであろう。
レッドマンの、食べ物の恨みならぬ怪獣の恨みは恐ろしいものである。
哀れボガール、このままレッドマンの逆鱗に触れて倒されるのであろうか………?
だが、レッドマンは突如自身の首に違和感を感じ攻撃を中断する。
なんと、先ほど切り落としたはずの尻尾が再生しており、レッドマンの首に巻き付いているではないか!
実は、ボガールの尻尾は再生能力があり、かつて現れた個体もメビウスに尻尾を切られたが後に再生している。
レッドマンが苦しんでいる隙にボガールは立ち上がり、至近距離で両腕を振るって光弾を連射する!
光弾の雨あられで怯んだレッドマンに、ボガールは両腕を振るって爪を活かした殴り込みを浴びせ、右脚の横蹴りを腹部に打ち込み、更に右フックを顔面に叩き込んで吹っ飛ばす。
立ち上がり、ボガールの方を振り向くレッドマン。
だが、ボガールは既に目の前で翼上の大口を開けていた!
体全体の大口で、レッドマンに被り付くボガール。ボガールは、今度はレッドマンを捕食しようとしているのだ!
やがて被膜は、レッドマンを完全に包んでしまった!
このまま赤い通り魔もボガールの餌食になり、ついに戦いに終止符が打たれてしまうのであろうか………!?
だが!
「レッドナイフ!」
“ズバッ” “ズバッ”
ボガールの被膜の中から声が響いたと思うと、なんとレッドマンは内部からレッドナイフでボガールの口となっている両翼を切り落として脱出したのである!
脱出に成功したレッドマンは「どうだ!」とばかりに光るレッドナイフを見せびらかす様に構えを取り、捕食口を失ったボガールは劣勢となる。
(BGM:レッドマン)
「レッドアロー!」
“ザシュッ”
レッドマンの投げたレッドアローは、ボガールの右足の甲を貫いて地面に刺さる!
そしてそれによりボガールの動きを封じたレッドマンは「覚悟しろよ~?」とばかりに指をポキポキ鳴らす。
これでも十分強烈な殺気を感じるモノである、と言うか、完全に殺る気満々である(笑)
赤い通り魔から獲物を奪い、更に捕食しようとしたことで完全に怒りを買ってしまったのだろう………。
哀れ、戦慄の捕食者。
「レッドキック!」
“バゴンッ”
レッドマンは高く跳躍し、落下しながら踵落としでのレッドキックをボガールの頭部に叩き込む!
それによりボガールがふらついたところにさらに右、左と拳のパンチを顔面に叩き込み、腹部に二発右拳のパンチを打ち込み、更に顔面に右拳を叩き込んだ後、腹部に乱暴気味の右足の前蹴り(所謂ヤクザキック)を叩き込む!
レッドマンの怒りの猛攻を受けるボガール。逆に可哀想にも見え始める(笑)
ボガールを蹴飛ばすと同時にレッドアローを引き抜くレッドマン。
ボロボロのボガールは背を向けてすごすごと退散しようとするが、レッドマンは「逃がさねえよ?」とばかりに肩を掴んで食い止る。
“ズガーン”
そしてレッドマンは左手で左腕、右手で後頭部を鷲掴みにし、そのままボガールの顔面を岩山に叩き付ける!
“ズガーン ズガーン ズガーン…”
続けて何度も叩きつける!
顔面が岩山に叩きつけられる度に、土煙や土砂が巻き上がり、小さな岩が無数に飛び散る。
完全にグロッキーとなったボガールを一旦ポイと投げ飛ばすレッドマン。
そして再びレッドアローを手に取り、猛然とボガールに駆け寄る!
“ザシュッ”
レッドアローの渾身の一突きが、ボガールの腹部に突き刺さる。
すると、レッドマンはそのままボガールの腹部に刺さっているレッドアローに左腕をかざし、渾身のエネルギーを込める!
「レッドサンダー!」
そして左手から破壊光線・レッドサンダーを発射し、それをレッドアローを通じてボガールの体内に流し込む!
破壊光線を体内にぶち込まれるボガールは全身が稲妻のような光を発して発行しながらもがき苦しむ。ましてや、自身の苦手な『電気』属性の光線技なのだから尚更である。
恐らくレッドマンは、先ほどボガールの尻尾が再生したのを知って、二度と再生しないように体内から徹底的に粉砕しようと考えたのであろう。
何という学習能力であろうか。
これぞ、レッドアローとレッドサンダーを融合させたレッドマンの新技。『レッドゼロサンダー』とでも名付けておこうか。
しかしこの技は、レイの古代怪獣ゴモラの『超振動波(ゼロシュート)』や、ウルトラマンオーブ(ハリケーンスラッシュ)の『ビッグバンスラスト』に、どこか似たものを感じる。
やがてボガールはもがき苦しんだ末、全身を発光させながら膨張し、破裂するように大爆発した!
それも文字通り、二度と再生できない程に、跡形も無く完全に消し飛んだ。
ボガールを撃破したレッドマンはその場で立ち尽くし、余韻に浸るかのように空を見上げる。
獲物を横取りした者をぶっ倒した事でスッキリしたのか、それとも怪獣を捕食する者を倒したことで、自分の獲物を横取りする奴がいなくなったことでの安心が出て落ち着いたのであろうか………?
だが、一方で本来狙っていたサドラとサータンを仕留め損ねた事への悔いもあってか、拳を少し強く握っていた………。
やがてレッドマンは、背をむせて何処かへと歩き去って行った、、、。
でも確かに、あのままボガールを放置していたら、全ての怪獣が食べ尽くされ、それによりレッドマンの使命も終わりを迎えていたであろう。
そう考えると、レッドマンにとっては楽なのかもしれない。
だが、赤い通り魔たるもの、どうやらどうしても一人の力で怪獣を倒したいようであり、またそれが彼の生き甲斐なのであろう………。
だが、ボガール族の中には今回のような個体の他にもボガールモンスのような進化体や、レッサーボガールのような劣化個体、更にはアークボガールという王までいるのである!
いずれそいつらも、赤いアイツと対決する日が来るのであろうか、、、?
とにかく、いつ、また誰に獲物(怪獣)を横取りされるかは分からない、、、!
油断するな!レッドマン!
〈完〉
いかがでしたか?
赤い通り魔VS戦慄の捕食者。怪獣の天敵同士の戦いを制したのはやはり“赤い通り魔”でした(笑)
レッドゼロサンダーは今後も使うかもなのでそこら辺もよろしくお願いします笑
感想・指摘・アドバイス等をお待ちしています。