レッドファイト!! THE NEW STAGE   作:剣音レツ

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 試しに投稿した『レッドマンVSディノゾール』が思いの他好評でしたので(笑)連載シリーズへと変更しました。

 同時進行で連載中の『ウルトラマンゼロ物語(ストーリー) in RED ZONE STAGE feat.ギンガ』共々、今後もよろしくお願いします。

 今回の相手はドラゴリー(超獣)です。


VSドラゴリー

誰も知ることのないとある黒い岩や砂だけの大地。そこに、空をガラスの様に割って、中から一匹の巨大な生物が現れ、地上に着地する。

 

そいつは、緑を基調としたカラフルだがどこか不気味に彩られた巨大に、虫や髑髏を合わせたような赤い二本牙が生えた顔をしていて下半身には羽のような尻尾や飾りが付いている『蛾超獣ドラゴリー』だ!

 

 奴は、かつて地球侵略を企んで超獣を送り込んだりして『ウルトラマンA』と戦って敗れた『異次元人ヤプール』が、超獣製造機で、地上の毒蛾と宇宙怪獣を合体させて誕生した超獣(怪獣を超えた生物兵器)である。

 

だがヤプールは既にウルトラマンAに敗れほぼ全滅しているため、このドラゴリーはその為に作り置きの野良超獣となった個体であろう。

 

ドラゴリーもかなりの凶暴な超獣であり、かつてウルトラマンAを大ピンチに陥れ、敗北寸前にまで追い込んだ事がある折り紙付きの強敵である!

 

だが、恐れ知らずもその強敵ドラゴリーに立ち向かおうとしている一人の戦士がいた。

 

風により起こる砂埃の中からゆっくりと歩み寄って来る1人の影。それは真っ赤なボディに中華の弁髪帽をかぶったような頭が特徴の『赤いアイツ』。

 

彼の名は銀河連邦の一員『レッドマン』である!

 

彼はこれまで人知れず様々な怪獣や宇宙人を倒してきたが、超獣と戦うのは恐らく今回が初であろう。その為か、今回は凛と構えた手足には何処か緊張感を感じ、目付きはいつもより闘志が湧いていて燃えているように感じた。

 

その燃えるような視線でドラゴリーと睨み合うレッドマン……そしてゆっくりと構えを取った後、戦闘開始の掛け声を上げる。

 

「レッドファイト‼︎」

 

レッドマンは掛け声と共に、土煙を上げながらドラゴリーに勇ましく駆け寄る。そして先手必勝とばかりに駆け寄りながら右飛び蹴りを繰り出す!

 

「レッドキック‼︎」

 

レッドキックはドラゴリーの胸部に命中しそうだ。 だがドラゴリーは、避けるどころか、なんと腕を胸前でクロスしてそれを受け止めるように防ぐ!

 

ドラゴリーは腕力もかなりのモノで、かつて共にAを攻撃していた『巨大魚怪獣ムルチ(二代目)』の身体をズタズタに引き裂いた程だ。その為、奴にとってレッドマンの蹴りを素手で防ぐのはたやすい事であった。

 

だがレッドマンは怯まずドラゴリーに組み付く。ドラゴリーも即座に組み付いてきたレッドマンの両腕を掴み、そのまま振り回そうとするが、レッドマンは半分回されかけた所で何とか踏ん張り着地する。

 

そして一旦手を放し、ドラゴリーが放った右フックをしゃがんでかわした後、腹部に右エルボー、左パンチを打ち込み、更に腹部に右横蹴りを決める。

 

両者の戦いは激しいパワーのぶつかり合いであり、両者の周りは小さな爆発が連続で起こり、土煙が吹き上がる。

 

レッドマンはドラゴリーの腹部に右横蹴りを決めた後、腹部・胸部に数発拳を決める。

 

「レッドチョップ‼︎」

 

レッドマンは跳躍して、左右袈裟懸けにX字を描くように手刀を決め、更に左右同時にパンチを腹部に打ち込んで後退させる。

 

だがレッドマンは、多少油断していたのか、少し怯んだドラゴリーに駆け寄り始めた時、ドラゴリーはカウンターとばかりに口から火炎を放射し、レッドマンはそれを多少モロに喰らってしまう。

 

更にドラゴリーは、両手からのロケット団『バーニングウイング』を乱射して追い討ちをかける。レッドマンがロケット団の雨あられで怯んだ隙に、ドラゴリーはレッドマンの左腕を掴み、自慢の怪力での一本背負いで地面に叩きつける!

 

だがドラゴリーは、一本背負いを決めた後もレッドマンの左腕を掴んだまま離さない。ドラゴリーはレッドマンの左腕を掴んだまま、「立てよ!」とばかりに起き上がらせた後、その掴んだ左腕を執拗に殴り始める‼︎

 

レッドマンはドラゴリーの執拗な攻撃に苦しみながらも振り解こうともがくが、ドラゴリーの怪力でガッチリ掴まれている為なかなか離れず、左腕を殴られ続ける。

 

しばらく左腕を殴った後、ドラゴリーは屈んだレッドマンの背中を殴り転倒させる。そして今度はレッドマンの左腕を何度も踏みつけ始める!

 

体重をかけた踏みつけに流石に激痛を感じているのか、レッドマンはバタバタと苦しむ。暫くすると痛みだけではなく何かが折れるような感覚すら感じ始めていた。

 

レッドマンは、何とか踏みつけから脱し、力を振り絞って起き上がった後、跳躍して渾身の両足のドロップキックを胸部に決めて吹っ飛ばす。

 

だが折れているのか、それとも激痛の余り動かせないのか、執拗な攻撃を受けたレッドマンの左腕は垂れ下がっていた。

 

勝ち誇るように咆哮を上げるドラゴリー。レッドマンは危機的状況の中、左腕を押さえながら、何かを考えるように暫く俯き始める………。

 

 

 そして、遂に決意を固めたのか、レッドマンは顔を上げる!

 

次の瞬間、レッドマンはなんとドラゴリー目掛けて正面から突っ込み始める!左腕がほぼ使えない状態で正面から挑むという無謀な行動に移るのかと思われた。

 

だが、次の瞬間、

 

「レッドアロー‼︎」

 

レッドマンは駆けながら、右手で石突が十字架の形をしている槍『レッドアロー』を投げつける!

 

 ドラゴリーはレッドアローを右手で叩き落とす。だが次の瞬間、いつの間にか短剣のような、先端に向かって刃身の幅が広がる形状をしている大型のナイフ『レッドナイフ』を右手に持ったレッドマンが駆け寄る!先ほどのレッドアローは、隙を作るための誘導に過ぎなかったのだ。

 

 ドラゴリーの目前まで来たレッドマンは、勢いよくレッドナイフを振り下ろす!ナイフはドラゴリーの右腕に突き刺さった!

 

 切り落とされはしなかったが、右腕に深手を負ったドラゴリーは劣勢となる。今が逆転のチャンスだ!

 

 (BGM:レッドマン)

 

 レッドマンは最後の力を振り絞り、劣勢となったドラゴリーに猛攻を始める。

 

 レッドマンは、ドラゴリーに右ヘッドロックを決め、そのままジャンプした後に落下スピードを利用して地面に叩きつけた。

 

 そして仰向けに倒れているドラゴリーに馬乗りになり、パンチやチョップの雨あられを浴びせる。

 

 次にレッドマンはドラゴリーの左腕を掴んで起き上らせた後、腹部に二発左横蹴りを打ち込んだ後、跳躍しての右跳び蹴りを胸部に打ち込んで転倒させる。

 

 レッドマンはうつ伏せに横たわっているドラゴリーに馬乗りになる。そして頭を掴み、地面に顔面をぶつけ始める。

 

 二、三発とドラゴリーの顔面を叩きつけた後、そのまま頭を掴んだままドラゴリーの首を反対方向へ力一杯曲げ始める!

 

 すると、ドラゴリーの首は180度反対方向へ折れ曲がりる。そして、“ボキボキッ”と言う骨が折れるような生々しく痛々しい音が響いた。

 

 頸椎をへし折られた事によりドラゴリーは力尽き、目の光を失い、完全に動きを止めた。かつて怪獣を八つ裂きにして倒した超獣。今度は自身がズタズタに倒されると言う余りにも皮肉な最期を迎えてしまったのだ。

 

 レッドマンはドラゴリーの死体から一旦離れる。そして、先ほどドラゴリーに弾き落とされ地面に転がっていたレッドアローを右手で拾い上げ、再びドラゴリーの死体に歩み寄る。

 

 そして、レッドアローをドラゴリーの死体に勢いよく突き刺した!この行動は恐らく、相手が本当に死んだかを念入りに確認する『レッドチェック』とも言われている行動であろう。

 

 レッドマンは、ドラゴリーが完全に死んだのを確認し終えたのか、「よし、死んだな。」とばかりに頷いた後、レッドアローを死体に突き刺したまま、背を向けて歩き去ろうとした………。

 

 が、次の瞬間、レッドマンは思わず地に膝を付き、垂れ下がっている左腕を押さえ始める。

 

 相手が怪獣を超えた超獣が相手だったため、いつもより体力の消耗が激しかったのか、それとも、戦いでしばらく忘れていて、戦いが終わった事で再び激痛を感じ始めたのだろうか………?

 

 しばらくするとレッドマンは立ち上がり、右腕を上に揚げて空を飛び始める。そして、空の彼方へと飛んで行った………。

 

 超獣との激闘を制し、激しく傷ついた赤いアイツは何処へ行くのだろうか?

 

 また別の戦場へ行くのか、それとも自身の星『レッド星』に一旦戻り、傷を癒してくるのだろうか………?

 

 それは誰も知らない。

 

 

〈完〉




 今後も、ウルトラマンゼロ物語(ストーリー)を中心にこちらも連載していきたいと思いますのでよろしくお願いします。

 今回の相手:蛾超獣ドラゴリー(初登場作品:ウルトラマンA)

 感想・指摘・アドバイス等をお待ちしています。

 また、レッドマンと戦わせてほしい怪獣等がいましたら気軽に言ってみてください。
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