レッドファイト!! THE NEW STAGE   作:剣音レツ

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 大変長らくお待たせしました。

 今回の相手はリクエスト第1弾のナックル星人です。

 なお、リクエストには必ず応えるようにしていきたいと思います。


VSナックル星人

今、人知れぬ渓谷で睨み合う二つの人影がいた。

 

 一方は、岩石のような頭部、白い身体に赤い瘤の様な物が無数に付いた外見が特徴の『暗殺宇宙人ナックル星人』。

 

 奴はかつて地球侵略及びそれの邪魔となる『ウルトラマンジャック』の抹殺と『MATチーム』の壊滅を企てた事があり、その際にジャックに怪獣と戦わせることでジャックの能力を分析してそれを基に『用心棒怪獣ブラックキング』を鍛え、MATの兵器『サターンZ』を強奪。

 

 更にはジャックの変身者『郷秀樹』の恋人とその兄を殺す事でジャックの心を動揺させ、その隙にジャックをブラックキングと共に倒し仮死状態に追い込んだことがあるのだ。

 

 だが、倒したジャックを処刑の為に捕えた後も手を緩めず、妨害電波でMAT基地の機能を麻痺させ、更にはMAT隊員を洗脳して内部崩壊させようとしたなど、正に目的のために手段を選ばず徹底的に攻め込んだ宇宙人なのである。

 

 これまで比較的爪が甘い宇宙人が多かっただけに、ナックル星人及び彼の作戦は非常に残酷非道な事で悪名高いのである。

 

 そんな残酷非道な宇宙人と対峙するもう一つの影。

 

 それは、赤を基調としたボディに中国の辮髪帽をかぶっているような頭部が特徴の戦士『レッドマン』である。

 

 彼はレッド星雲のレッド星からやって来た平和を愛する戦士で、銀河連邦の一員でもあり、人知れず怪獣や宇宙人と戦っている………。

 

 ここまでだと普通の正義のヒーローだが、実は彼もナックル星人に負けない残酷さを持っている。

 

なんでも、レッドアローやレッドナイフによる刺殺や惨殺、首をへし折る、崖から投げ落とす等、怪獣への攻撃の仕方、倒し方があまりにも惨たらしいのである。

 

 更に彼は正義感が強いのか、それとも怪獣を全て敵とみなしているのか、戦意の無い怪獣や逃げる怪獣を執拗に追いかけて戦いを仕掛けるという行為も目立つところから、一部では彼は『赤い通り魔』とも言われている、ある意味悪名高いヒーローでもあるのだ。

 

 このように、二人は残酷物同士。これは正に血みどろの戦いが期待される。

 

 因みにレッドマンはこれまでブラックキングと二度戦って倒しているため、今回のナックル星人はそんなブラックキングを送り込んだ張本人であり敵を討ちに来たのか、それとも別の目的でレッドマンを倒しに来たのか、目的の詳細は不明である。

 

戦闘狂でもある両者は、まるでその本能を湧き上げるかのように睨み合う。そして、赤いアイツは戦闘開始の掛け声を上げる。

 

 「レッドファイト‼」

 

 レッドマンの掛け声と共に両者は互いに駆け寄り、同時に右拳によるパンチを繰り出す!

 

 拳と拳が激しくぶつかり、その衝撃で両者の周りの地面が爆発し石のつぶてや土煙が飛び上がる。

 

 その後レッドマンはナックル星人の右腕を叩き落とした後左脇腹目掛けて右横蹴りを繰り出すがナックル星人はそれを両手で弾いて防ぎ、右フックを繰り出すがレッドマンはその拳を左手で掴んで防ぎ、そのまま腹部目掛けて右拳を放つがナックル星人もそれを左手で掴んで防ぐ。

 

 そしてお互い手を離した後右前蹴りを繰り出す!

 

両者ほぼ同時に放った蹴りはお互い同時に腹部に命中し吹っ飛んだ。

 

レッドマンはすぐさま立ち上がり、ナックル星人に駆け寄りながら跳躍し右足蹴りを繰り出すが、ナックル星人はそれを両手で弾きながら受け流すようにかわし、その際にレッドマンが背を向けた隙に背後から右肩目掛けて右拳を振り下ろす!

 

だがレッドマンは、後ろも見ずに右手でナックル星人の腕を受け止める。ナックル星人が動揺している隙にレッドマンはそのまま右腕を両手で掴んで一本背負いで投げ飛ばす!

 

放り投げられたナックル星人は空中で回転して体制を立て直し着地し、再びレッドマンに殴りかかる。

 

そして両者は顔面などを殴る、殴り返すの繰り返しの形でパンチの応酬を始める。

 

まるで不良同士の喧嘩のように激しく殴りあう二人。やはりどちらも非道なファイターだけはある(笑)

 

だが、ナックル星人はレッドマンの右フックを顔面の左側面に受けて吹っ飛ばされた後、近くの小さめの岩(40メートル大の奴らにとっては小石同然)を投げつけ始める!

 

これぞ奴の得意とする卑怯な手口!かつて同胞がウルトラマンジャックやウルトラマンXと戦った際も、それぞれ砂かけ、投石で攻撃したことがあるため、ナックル星人得意の攻撃と言えよう。

 

 投石でレッドマンのペースが乱れた所にナックル星人は跳びかかる。

 

 両者は互いに肩を掴み合うが、ナックル星人は腕を振り払い顔面の左側面に右拳を決める。

 

 ナックル星人は再び掴みかかり、更に攻撃を加えようとするがレッドマンに横に投げられたため側転をして着地。

 

 その後レッドマンは駆け寄りながら右拳を繰り出すが、ナックル星人はその腕を左腕で弾き、返り討ちとばかりに腹部に左拳、顔面の左側面に右拳を打ち込み、更に一回転しながらの跳躍しての右足蹴りを胸部に叩き込んで吹っ飛ばす!

 

 戦闘のペースを乱されたレッドマンを圧倒するナックル星人。体術ではナックル星人の方が上なのだろうか?

 

 強烈な蹴りで吹っ飛ばされたレッドマンは背中から岩崖に激突する。身体は岩崖に食い込み、その部分の周囲には蜘蛛の巣のようなヒビが広がっている。

 

 ナックル星人はレッドマンが岩崖に食い込んで動けない隙に跳びかかり、顔面に左右交互にパンチ、腹部に右拳を二発、顔面の左側面に右拳を打ち込み、更に腹部に右横蹴りを叩き込む!

 

 攻撃の衝撃によるものか、岩崖に地響きが走り、石のつぶてが飛び散る。

 

 かつて同胞がブラックキングが押さえているウルトラマンにやったように、動けないレッドマンを容赦なくボコるナックル星人。

 

 その執拗な攻撃に流石の赤いアイツは岩崖に食い込んだまま動きを止める。

 

 頭は力尽きたように下を向き、両腕が垂れ下がっているレッドマン。ナックル星人は右拳を握って上に揚げながら止めを刺そうと歩み寄り、右拳をレッドマンの顔面目掛けて振り下ろす!

 

 赤い通り魔も遂に黒星か………⁉

 

 “ガチッ”

 

 だが、ナックル星人の拳がレッドマンの顔面を直撃しようと目前まで迫った時、なんとレッドマンの左手が拳を受け止めた!

 

 驚くナックル星人。するとレッドマンは顔を上げながら「結構やるじゃねーか」とばかりに右手で血を吹くように口元を擦る。

 

 どうやら奴は余裕みたいだ。あれほど打撃攻撃を受けたにもかかわらず、ダメージは多少受けたものの、それよりもガチでやり合える相手と久々に会えた事への嬉しさの方が強く感じる様子のレッドマン。

 

 ここまでくると本当に狂気じみており、恐怖すら感じる………。

 

 レッドマンはナックル星人の拳を掴んだまま、食い込んだ部分の周りを崩しながら岩崖から抜け出る。そして左拳を振り上げ、渾身のパンチを顔面に叩き込む!

 

 ナックル星人はたまらず吹っ飛び地面に落下した。

 

立ち上がるナックル星人を見つめながらレッドマンは右腕の肘から先を数回回す。恐らく反撃………いや、倍返しの合図であろう。

 

 正に不良の喧嘩のようなノリである。

 

(BGM:レッドマン)

 

 レッドマンはナックル星人目掛けて駆け寄り始める。

 

 ナックル星人は迎え撃とうと右横蹴りを放つが、レッドマンが即座にそれを両手で弾き、顔面に左右交互にパンチを連打し、アウトロー気味な右前蹴りを腹部に打ち込んで吹っ飛ばす。

 

 レッドマンは地面に転倒したナックル星人を掴んで起き上らせる。ナックル星人は即座に右拳をレッドマンの腹部、顔面に打ち込むが、レッドマンは怯んでるように見せかけ、逆に右拳を顔面に叩き込んで吹っ飛ばす。

 

 レッドマンはナックル星人を再び起き上がらせた後、腹部に右膝蹴りを二発打ち込み、ナックル星人が屈んだところで背部に大振りのチョップを二発打ち込み、力ずくで前方に押し出す様に放り投げる。

 

 ナックル星人を逆に圧倒するレッドマン。しかしお互い動きがふらついている。やはりレッドマンも、先ほどの攻撃によるダメージが影響しているのであろう。

 

 ナックル星人は最後の力を振り絞りレッドマンに駆け寄り右拳を放つが、レッドマンはそれをしゃがんでかわしてカウンターのように腹部にボディブローを決め、それによって奴が屈んだ隙に身体を掴んで逆さに持ち上げ、パイルドライバーで地面に叩き付ける。

 

 更にレッドマンはナックル星人の両足を掴み、ジャイアントスイングで何回も振り回し思い切り放り投げる!ナックル星人は遠方へ飛び地面に落下した。

 

 いつも怪獣や宇宙人と激しい格闘を展開するレッドマンだが、ここまで激しい戦いをしたのはいつぶりだろうか………?

 

 レッドマンはグロッキーとなったナックル星人に最後の力を振り絞って接近し掴みかかる。

 

 そして、首に右ヘッドロックをかけ、左手で左腕を掴んだまま引きずるように崖淵まで走った後にナックル星人を頭上に担ぎ上げる。

 

 「レッドフォール‼」

 

 レッドマンは担ぎ上げたナックル星人を投げ技『レッドフォール』で谷底へ投げ落とす。ナックル星人は谷底に頭から落下し倒れた。

 

 レッドマンは『レッドチェック』を始める。するとナックル星人は遂に力尽きたのか、横たわったまま身体を発光させ消滅した。

 

 武闘派宇宙人との激しい激闘を制し崖淵に立つレッドマン。

 

 いつもなら戦いに勝利した後、ナチス式敬礼のように上を向いて右手を揚げるのだが、今回は相手が相手なためか、決勝を制したボクサーの様に上を向き拳を揚げる。

 

 そして崖淵に背を向け何処へ歩き去って行った………。

 

 変わらず人知れず孤独に戦い続けるレッドマン。そんな赤いアイツの戦いも今後このように激しさを増していくのであろうか………?

 

 

 〈完〉




 読んでいただきありがとうございます。

 今回は似た者同士の対決なためか、割と楽しく執筆できました(笑)

今回の相手:暗殺宇宙人ナックル星人(初登場作品:帰ってきたウルトラマン)

 感想・指摘・アドバイス等をお待ちしています。

 なお、リクエストは活動報告内で取っていますので、何かリクエストがあれば感想欄ではなくそこに気軽に記入してみてください。

 期限は1月24日(日)までです。
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